
クロケット&ジョーンズで人気の高い5モデルを大解剖
高級革靴ブランドのなかでも、“日本人の足にも馴染む”と定評がある『クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)』。その魅力や主力ラインアップをご紹介します。
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紳士が惚れ込む『クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)』の靴作り
『クロケット&ジョーンズ(Crockett&Jones)』は、1879年にイギリスの靴の聖地といわれているノーサンプトンで誕生したシューズブランド。熟練の職人の手仕事によって丁寧に仕上げられた靴は、イギリス国内はもちろん世界においても高い評価を得ています。
一流のタンナーから納品されるカーフを使用して作られる靴は、どれも上品で高級感ある面持ち。一生付き合っていけるグッドイヤーウェルト製法や、防水性を備えたベルトショーン製法など、とことん機能を追及した伝統的なモノ作りにこだわり、約8週間をかけて仕上げられます。
また、世界中で最も多くのラスト(木型)の種類を持つシューズメーカーとしても知られています。靴の履き心地に大きく影響を与えるラストは、靴選びにおいて重要なポイント。ラストがバリエーション豊かにあるからこそ、自分の足にフィットする1足が見つかるというわけです。確かなモノ作りと、豊富なラインアップ。靴に精通した紳士が惚れ込む理由も、分かるというものです。
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『クロケット&ジョーンズ』の主力モデルを紹介
高品質な英国靴を世に送り出し続けている『クロケット&ジョーンズ』。多くの種類が揃っていますが、まず知っておきたい5つの主力モデルに絞って紹介します。
主力モデル1
もっともフォーマルな内羽根ストレートチップ「オードリー」
同ブランドのなかで、定番かつもっとも人気の高いモデルが「オードリー」です。ハイクオリティな手作業による仕上げが存分に味わえる、ハンドグレードラインの1つになります。とくに、各所に走る手作業とは思えないほど緻密で美しい平行線をたどるダブルステッチは、見ていてため息が漏れるほどの完成度です。とくに王道なのが、セミスクエアトゥがエレガントなラスト337のモデルと言われています。
絞り込まれたウエストラインは、精悍な足元を演出するフックになります。小ぶりなヒールカップも、英国靴のなかでは比較的日本人向け。より高いフィット感を味わいたいなら、ラスト367もおすすめです。やや幅広ながらさらに美しい曲線を描くウエストラインを楽しめます。
「オードリー」を含めたハンドグレードラインのシューズには、高価な子牛の革が採用されています。牛革は歳をとっている牛の革ほど硬くなるので、やわらかい子牛の革は足に馴染みやすく貴重なのです。ソールには耐久性のあるオークバークソールが使われており、縫い目を靴底に出さないヒドゥンチャネル(伏せ縫い)仕上げを採用しています。蹴り上げた後ろ姿がエレガントに見えるだけでなく、縫い糸を切れにくくするための仕様です。
主力モデル2
ビジネスとカジュアルを横断する人気モデル「モールトン」
「モールトン」は、甲部分にU字型のステッチが入ったUチップシューズ。Uチップシューズはカジュアル向けのものが多いのですが、本モデルは比較的シックでドレッシーな作りのため、ビジネスシーンで履くことも可能です。
292という幅広のラストを使用して作られた本モデルは、甲高幅広な日本人の足にフィットする設計になっています。上から見るとよりはっきりと分かるリラックスしたシルエットは、カジュアルにも似合う顔立ち。気軽に足を通せる1足とあって、同ブランドのなかでは日本人の支持は高めです。
基本となる靴底は、耐久性のあるリッジウェイソール。グリップ性のあるソールなので、疲れにくく履き心地も抜群です。オーバーナイトの出張時などに、その真価を実感できるはずです。また、サイドからは比較的薄いソールに見えるため、ドレス感も担保。アッパーにはバーニッシュドカーフという、摩擦を加えることによって革の表面に表情をつけた味のある素材を採用しています。
主力モデル3
ドレススタイルを格上げしてくれる「モンクトン」
「モンクトン」は、モンクストラップという甲部分にバックルつきのストラップが取り付けられたデザインのシューズです。靴の先端をとがらせてカットしたチゼルトゥ、小ぶりなヒールカップが特徴的です。スーツスタイルの足元をスタイリッシュ勝品良く彩ってくれるだけでなく、パーティーなどの華やかなシーンでもエレガントさをいかんなく発揮してくれることでしょう。
アッパーに採用されたカーフレザーは、エッジの効いたラストとも好相性。きめ細やかな革の表情が、ともすればエッジィにも見えてしまうフォルムをあくまでもエレガントに仕上げています。柔らかな素材ならではの、なめらかな曲線もカーフの持ち味。どの角度からでもクラス感が味わえるはず。
ラバーソールのモデルにはグリップ力のあるイギリスのハルボロラバー社のダイナイトソールを取り入れています。ですが、ロングノーズでシャープな印象の「モンクトン」ならレザーソールの方がよりその端整な顔立ちを満喫できることでしょう。
主力モデル4
伝統を足元に。幅広いスタイリングをカバーする「チャートシー」
「チャートシー」は『クロケット&ジョーンズ』のなかでも50年以上にわたって愛され続けている定番のチャッカブーツ。元々はポロ競技のために開発されたと言われるチャッカブーツですが、『クロケット&ジョーンズ』が手掛けるとこんなにも品良く仕上がります。ブランド内での立ち位置はあくまでも休日靴ですが、ジャケパンなどにそつなく合わせる方も多いようです。
ラストは224。丸すぎずシャープすぎないフォルムで幅広いスタイルに合わせやすくなっています。最も人気のあるスエードモデルは、タバコブラウンと呼ばれる古き良きイギリスの伝統を感じる温かな色みが特徴です。上質なカウハイドスエードならではの、きめ細やかな毛並みは流石のひと言。繊細な顔立ちと同時に、耐久性も担保してくれます。
ライニングにはこれまた質の良いソフトなカーフスキンを使用しています。履き始めから足入れがスムーズで、長く愛用していける予感に満ちています。トゥだけでなく、ヒールカップから履き口までの自然なカーブも素晴らしいですね。
主力モデル5
無駄のないシャープなフォルムで、ドレススタイルに合わせたい「チェルシー」
モデル名は、サイドゴアブーツの発祥がロンドンのチェルシー地区だったことに由来します。両者を呼び分けている方もいるようですが、基本的にはチェルシーブーツもサイドゴアブーツも同じモノです。『クロケット&ジョーンズ』の「チェルシー」は無駄のないシンプルなデザインゆえ、コーデを選ばない汎用性の高さからチェルシーブーツの代表格として高い人気を誇っています。
「チェルシー」のラストには341が使われており、アッパーの高さも抑えた細身でシャープなシルエットになっています。少し丸みを帯びたつま先部分や、小さめのヒールもポイント。甲の部分の高さがしっかりとってあるので、日本人の足でも履き心地の良さは抜群です。V地に取られたゴア(ゴム)も、見た目にシャープなだけでなく自然なフィット感を生んでくれます。
こちらのモデルのアッパーにはワックス加工が施されたブラックカーフを使用されているため、水弾きが良く汚れにも強い仕上がり。ソールには、耐久性に優れたダイナイトソールが採用されています。バリエーションのなかにはストームウェルトを用いたより雨風に強いモノもあるので、用途によって探してみるのも面白いかもしれませんね。
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『クロケット&ジョーンズ』 オードリー
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『クロケット&ジョーンズ』 モンクトン
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『クロケット&ジョーンズ』 チャートシー
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『クロケット&ジョーンズ』 チェルシー
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