その着心地はやみつきに。フランク&アイリーンのシャツを着よう

その着心地はやみつきに。フランク&アイリーンのシャツを着よう

女性デザイナーならではの繊細なラインや心地良い着用感から、カジュアル女子の必須ブランドとなった『フランク&アイリーン』。そのメンズラインも、今注目されている。

菊地 亮

2019.10.11

フランク&アイリーン(Frank&Eileen)
トップス
シャツ
秋の着こなし・コーデ

この上ない着心地が魅力のシャツブランド、『フランク&アイリーン』とは

『フランク&アイリーン』は、2009年にアメリカのカリフォルニアで誕生したシャツブランド。デザイナーはオードリー・マクローリン氏で、製作の背景にあるのは彼女の祖父が着ていたシャツ。幼い頃の記憶をたどり、彼が着ていたシャツの心地良い肌触りに思いを馳せながらたどり着いたのは、イタリアで創業100年以上の歴史を誇る生地メーカーだった。その生地を使用したシャツは、着心地の良さに定評があり、瞬く間に人気アイテムに。ちなみにブランドロゴは、自身の祖父母の名前からとっており、“1947”の数字は彼らの結婚記念日を表している。

女性だけでなく男性も魅了した、シャツの着心地の良さと美しさ

体のラインを美しく見せてくれる『フランク&アイリーン』のシャツ。そのうえ、シワ感や胸元に入れたハートの刺繍など、適度な遊び心ものぞかせる。まさに大人の休日にふさわしい1着と呼ぶべき魅力を、よりくわしく紹介する。

魅力1体全体をやさしく包み込む上質なマテリアル

デザイナーは、過去の記憶を頼りに祖父のシャツのやさしい質感を蘇らせようと奔走。そこで創業130年以上を誇るイタリアの老舗生地メーカーと出会う。コットンだけでなく、リネンやデニムなどアイテムのすべてに同社の高級生地を採用。その違いは袖を通したときにこそ実感する。

魅力2建築学を学び、人体の構造も熟知した彼女だからこそなせる緻密なパターン

若かりし頃に学んだ建築学の過程で、彼女は人体の構造や動きの原理も深く理解したという。だからこそ、彼女が作るシャツは、レディースなら女性らしさを際立たせたシルエット、メンズなら端正な趣の中に程良いリラックス感がのぞく絶妙なシルエットに仕上げられている。

魅力3多彩なバリエーションを誇るカラー、デザイン、素材

コレクションの豊富なラインアップも特筆すべき点。しかも、鮮やかな色をチョイスしながらトーンを抑え、見た目にもやさしい印象に仕上げられている。老舗イタリア生地メーカーとの協力関係により高品質な素材を存分に活用できるため、それぞれの質も非常に高い。

カジュアルを大人らしく着よう。『フランク&アイリーン』のコーデサンプル集

『フランク&アイリーン』のシャツを使った着こなしは、いずれもシャツの“らしさ”が醸出する。ラフでありながらも大人の気品あふれるコーデの数々を見ていこう。

やや大ぶりなギンガムチェック柄をあしらったシャツや、ダメージ加工を施したジーンズがストリートスタイルの程良いアクセントに。上下のシルエットに強弱をつけた点もうまい。

白シャツにジーンズを合わせたまさに正統派なスタイリング。ただ、ラフに着こなしたトップスやジーンズに、イマドキの色褪せ&ダメージ系を選んだことでマンネリ感を打ち消している。

ネイビーとブラックで身を包んだおとなしめなシャツスタイル。インナーや足元にのぞかせた生成りのアイテムが軽快さを漂わせ、ひと味違うコーディネートを演出している。

ブラックを中心にまとめながらもそこに重たさを感じないのは、インナーへ加えたシャツのおかげ。タイトな丈感のボトムスにより、さらに旬と抜け感を取り入れた点も見逃せない。

デニム系のシャツと黒パンによるワーク風味な着こなし。そこへ漂いそうな野暮ったさを、トップスのマイルドな色みで中和させたところが彼のテクニック。ハットのチョイスも絶妙。

ステンカラーコートとパンツを同色で合わせセットアップ風に。その内側へギンガムチェックのシャツを加えながら、奥行きを生み出した配慮が上級。足元を黒で締めたのも効いている。

ブルーのギンガムチェックシャツが放つカジュアルさと清楚感を生かすべく、ボトムスには濃紺のジーンズを選出。リラックス感をあおるスウェットシャツの肩掛けやスニーカーがお見事。

デニムシャツとジーンズを軸とした大人の休日スタイルの典型。ただ、トップスにブルー系を、ボトムスにブラック系を選んだことで、“いつもの”感を抑えた配慮はさすが。

カチッとしたシャツをスウェットパンツでカジュアルダウンさせる鉄板テク。シャツにはあえてカーキをチョイスしてシックなムードに仕上げた。ブラックで統一した小物使いでシャツの存在感を際立たせたのもお見事。

シャツの活用術は、何も袖を通すだけではないことを端的に表現した好例。配色をブルーとホワイトでまとめたことでがぜん爽やかなイメージに仕上げた。パンツの丈感からも感度の高さが伝わる。

こちらはシャツを脇役のひとつとして活用したパターン。アウターのマウンテンパーカーによってカジュアル度は増したものの、大人としての品格を取り戻す胸元へ差した白シャツがポイントに。

スウェットシャツにウインドウペンのパンツを合わせたカレッジ風コーディネート。胸元や裾からデニムシャツをのぞかせながら味を上乗せ。小物によってアレンジを加えた配慮も秀逸。

シャツとステンカラーコートによる品行方正なトップスを、トレンドの味ありジーンズでバランスよくカジュアルダウン。グラデーションカラーのシャツを採用したことで新鮮さも増している。

落ち着きがちな秋のスタイリングに違いを作りたければ、どこかに柄を取り入れるのが最短ルート。柄シャツを胸元からチラつかせるだけで、さり気なくしゃれっ気を加えることができる。

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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