
ニットの種類を総まとめ。編み方や素材の違いがまるわかり
秋・冬・春と大人コーデに欠かせないニット。ゲージや編み方など、あなたはニットについてどのくらい知っていますか? 購入時の参考になるニットのアレコレを紹介します。
ニットを選ぶ前に、ニットの種類をおさらい
ニットを購入するとき、色だけで選んで失敗した経験はありませんか? 失敗の理由はなんにせよ、ニットの種類を知っていると、そんな事態をある程度回避できるんです。そこでゲージの違いや編み方、ネックデザイン、素材など、あらゆる側面からニットについて詳しく解説。これを読めば自分が求めている、かつ似合うニットがわかるので、早速チェックしてみましょう。
ローゲージとハイゲージ。その違いは?
そもそもゲージとは、ニットの編機の針の密度を表す単位で、ゲージによってニットの厚みや編み目の大きさが異なります。
▼温もりのある素朴な表情が魅力の「ローゲージ」
太めの糸を使い、ざっくりと粗く編み上げられた素朴な雰囲気を醸し出すニット地をローゲージといいます。厚地なものが多いので、見た目にも温かい印象を与え、さらには着こなしに抜け感をプラスできます。密に編まれたものは防寒性に優れていますが、ゆるめに編まれたものは風を通しやすいという欠点も。
▼上品で洗練された印象を与える「ハイゲージ」
ざっくりと編まれたローゲージに対し、ハイゲージは細い糸を使って細かく密に編まれているのが特徴。すっきりかつスマートな見た目に仕上がるため、着膨れすることなく、洗練された上品な着こなしを構築できます。それゆえにジャケットのインナーにも適しており、ビジネススタイルに対応するのも魅力。
表情が大きく変わるニットの編み方について
ひと口にニットといっても編み方はさまざま。編み方によってニットが醸し出す雰囲気も大きく異なるので、着こなしたいイメージに合わせて選ぶのがポイントです。
▼視覚的にスマートに見せる効果のある「リブ編み」
ゴム編みや畔編みなどとも呼ばれる横編みの一種。ストライプのような凹凸ある編みが特徴で、視覚効果ですっきり見せることができます。横方向への伸縮性に優れているのでフィット感や着心地も抜群。ボディだけでなく、袖口やネックなどにも使われることが多い編み地です。
▼素朴な雰囲気を醸すクラシカルな「ケーブル編み」
ケーブル編みとは、縄の目のような模様の編み方のこと。目を交差させることで、縄のようなねじれた模様を作っています。立体的に編むことで厚みが増し、防寒性を高める効果も。どこか素朴で、クラシカルな雰囲気が魅力です。
▼クリーンかつフラットな表面感が特徴の「天竺編み」
平編みの別称で、もっとも基本的な編み方です。表側は縦方向の筋が、裏側はやや粗く見えるのが特徴。薄くて横方向への伸縮性に優れているため、ニットの組織としては多く利用されています。ニットのほか、Tシャツやアンダーウェアなどにも見られる編み方です。
▼表情豊かなラフな風合いが楽しめる「ワッフル編み」
表面の格子状の凹凸模様が、お菓子のワッフルのように見えることから、こう呼ばれています。厚みが出る編み方で、伸縮性や保湿性が高いのも特徴。また、サーマルや鹿の子のように肌にまとわりつかずややラフな印象を与えるのもポイントです。
ニットの素材別にメリット・デメリットを知っておこう
ニットは素材もさまざまで種類豊富に揃います。それぞれの特徴を知ることで、自分好みの着心地を手に入れられます。
▼冬ニットの代表素材。「ウール」なら保温性抜群
ウールとは羊毛のことで、冬用ニットの基本素材。抜群の保温性が魅力で、暖かさにおいてはウールに勝るニット素材は存在しないといわれるほど。ただ、品質にバラつきがあり、ウールの良し悪しはピンキリです。また、人によっては肌触りがチクチクと感じることも。
▼上質な風合いの「カシミヤ」は着こなしの格上げ効果も
ニットにおける最高級素材といえるのがカシミヤです。保温性はウールレベルで、それでいて肌触りは極上。おまけに美しい光沢を放つのも特徴です。最近は安価で手に入るカシミヤも増えているものの、基本的には高価。耐久性が低いというデメリットも。
▼扱いやすくて肌触りや保温性にも優れる「アクリル」
化学繊維でありながら、ウールにもっとも近い風合いが手に入れられるアクリル。保温性が高くて肌触りも悪くないのに、価格はウールよりもはるかに安いんです。価格も含めて自然繊維に比べると扱いやすいかもしれませんが、静電気が起こりやすく、毛玉ができやすいという難点もあります。
▼ウォーム感ある風合いが印象的な「モヘア」
モヘアはアンゴラ山羊の毛のことで、ふわふわとした表情豊かな表面感が特徴。シルクをしのぐ光沢としなやかさ、さらには軽さも持ち合わせています。デリケートな素材ゆえに毛が抜けやすく、その風合いを長年維持するのは難しいという一面も。
▼チクチクとは無縁の肌触りが味わえる「コットン」
コットン=春夏素材と思っているかもしれませんが、実は冬ニットにも使われています。その魅力は抜群の肌触りで、ニット特有のチクチクとした肌触りはコットンニットには存在しません。そういうわけで、敏感肌の人にはおすすめの素材なのです。ただし、冬ニットに使われる素材の中では保温性が低いということも覚えておきましょう。
▼唯一無二のふわふわ感。「アンゴラ」はコーデのアクセントにも
アンゴラ山羊の毛はモヘアですが、アンゴラうさぎの毛はアンゴラと呼ばれています。風合いはモヘアと似てふわふわで、非常に軽くて柔らか。ただしアンゴラはデリケートすぎるため、ウールや化学繊維などと混紡されるのが一般的。市場に出回っているアンゴラは、ほとんどが混紡したものです。
顔型や体型に合わせて選びたい、ネックのデザイン
編み方や素材に続いて、ニット選びで重要なのがネックライン。顔周りの印象に大きく影響を与えるため、自分に似合うタイプを知っておきたいところです。
▼着回し力が抜群に高い「クルーネック」
船員が着てきたことから名付けられたクルーネックは、首が詰まった丸首デザインが特徴。万能なネックラインなのでアウターを選ばずレイヤードしやすい点もポイントです。Vネックラインのジャケットやカーディガンとも好相性。
▼視覚的にすっきり見える「Vネック」
V字型のネックラインはシャープな印象を与えるため、クルーネックに比べると小顔に見せる効果があります。さらに縦のラインを強調するので、丸顔やふくよかな体型、首が短いなどの悩みを目立たなくできるんです。とはいえ、ネックの開きが深すぎるのはいただけないので、深くてもシャツの第2ボタンが見えるくらいにしましょう。
▼マフラーいらずの暖かさの「タートルネック」
首に沿って折り返された高い襟が特徴のタートルネック。首元にボリュームがあり、防寒性にも優れているので、マフラーがなくても首周りが暖か。首が詰まるため着膨れしないか気にする方も多いかと思いますが、首元に程良く余裕をもたせたものならば首の詰まった印象が和らぎます。
▼モダンでスタイリッシュな印象を与える「モックネック」
ここ数年注目されているデザインであるモックネック。モックは”見せかけの"という意味をもち、タートルネックよりも高さがなく、折り返さないところが特徴です。首が短い人でもすっきり着こなすことができ、おしゃれな印象を与えることができますよ。
大人コーデにも取り入れやすいニットの柄をチェック
着回しやビジネススタイルでの着用を考慮すると、つい無地を選びがちですが、大人の休日コーデに取り入れやすい柄もあるんです。なかでもおすすめがこちらの3種類。コーデのアクセントにいかがでしょう?
▼冬コーデに温もりをプラスする「ノルディック柄」
ノルウェーの各地で伝統的に伝わる模様のことで、雪柄などの編み模様で表現。多色使いのものも多いですが、大人にはネイビーやホワイトなどの定番色で構成したものがおすすめ。そうすれば柄ニット初心者にもグッと取り入れやすくなるはずです。
▼主役級の存在感を放つ素朴な「フェアアイル柄」
スコットランド・シェトランド諸島のフェア島を発祥とする、伝統的なフェアアイルニットの編み模様。400年以上も編み続けられている古典柄で、カラフルな多色使いと数段にわたる幾何学模様が特徴です。どこかレトロな雰囲気を放ち、他の柄同様に柄ニットの王道。
▼育ちがよく見えるクラシックな「アーガイル柄」
アーガイル柄は、ダイヤモンド柄をモチーフに細いラインとひし形を組み合わせた模様を指します。語源はスコットランド西部の州。歴史が深く、トラディショナルな印象を与える柄です。どこか育ちがよく見えるので、好印象を演出するのにうってつけ。
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