フランス発、日本クオリティ。パトリックのスニーカーが選ばれる理由

フランス発、日本クオリティ。パトリックのスニーカーが選ばれる理由

快適な履き心地とファッション性を兼ね備えたシューズを展開するフレンチブランド『パトリック』。大人のカジュアルスタイルに最適な、おすすめスニーカーを紹介します。

本間 新

2020.01.15

パトリック(PATRICK)
スニーカー

フランス生まれで、日本製。『パトリック』ってどんなブランド?

パトリックの創業は、今から120年以上も前の1892年。フランス西部の村、プゾージュでパトリック・ベネドゥ氏と彼の息子たちの手によりスタートしました。クラシカルなルックスが示す通り、非常に深い歴史を持つスニーカーブランドの1つとして知られていますが、“誰もが履いていて楽しくなるような心地良い靴作り”をテーマに、機能性だけが重視されがちなスポーツシューズに快適な履き心地とカジュアルなテイストを加味した靴作りを行ってきました。

また、『パトリック』といえばスポーツシーンとの密接な関係性もしばしば話題に挙がります。『パトリック』の設立より遡ること約30年。1860年初頭は英国で協会が設立されるなど、フットボールが少しずつ新しいスポーツとして地位を確立していました。その専用シューズの製造にいち早く目をつけたのが、創業者であるパトリック・ベネトゥ氏。『パトリック』が手掛けるサッカーシューズの優れた履き心地は瞬く間にファンの知るところとなり、追い風を受けた同ブランドは他のスポーツシューズへも積極的に進出。そして1972年にトレードマークである2本ラインが誕生したことで、より一層カジュアルかつファッショナブルなイメージが定着しました。

そんな『パトリック』はフランス発のブランドにもかかわらず、実は1990年から日本国内で流通するアイテムに関しては兵庫県の姫路で生産されています。まさにフランスならではのエスプリの利いたルックスと、日本のモノ作りの高い技術力の融合。ブランドによっては原産国が変わることを気にかけるファンもいますが、こと『パトリック』においてはその安定した品質が高く評価され、MADE IN JAPANが広く受け入れられています。

確かな作りと履き心地に感服。『パトリック』のストロングポイント

パトリック最大の強みといえるのが、やはり前出の“ジャパンメイド”でしょう。しかも、しっかりとしたコシとソフトな風合いを強みとする日本有数の革の産地、姫路の工場で生産されているので、素材使いは上質そのもの。また、ミシンや底付けなど各製造工程に熟達した職人の手が入っているため、強度や品質もお墨付きです。それに加えて、『パトリック』持ち前のトレンドに左右されないシンプルでスマートなルックスにより、合わせるシーンやスタイルを選ばず取入れることができます。

スタイリッシュなフォルムだからこそ、サイズ選びにはご注意を

スマートでスタイリッシュなデザインが魅力的な『パトリック』のスニーカーの特徴といえるのが、シャープなシルエット。他ブランドのシューズと比べて若干細身な作りのモデルが多いので、『パトリック』初心者の方は一度実店舗での試着をおすすめします。それと、足幅が広めな方は、サイドにステッチが少ないレザーモデルをチョイスすると良いでしょう。レザーが足に馴染んで少しずつ拡張していくことで、最適なウィズへと変化してくれます。

今買える10足を厳選。『パトリック』のおすすめをピックアップ

『パトリック』はスポーツ、スタイル、ヴィンテージなど複数のカテゴリで展開されています。ここでは同ブランドらしいベーシックなモデルから、ハイテク感を漂わせる旬モデルまでおすすめの10足を披露します。

1足目マラソン

『パトリック』を代表するモデルとして知られる「マラソン」。アッパーはナイロンとスエードのレトロチックなコンビネーションを採用しており、世代や性別を問わず高い人気を獲得しています。ネイビーのアッパーに鮮やかなイエローのコントラストがまぶしい1足は、着こなしが暗くなりやすい秋冬のスタイリングに合わせるのも好手でしょう。

2足目シュリー

ヴィンテージカテゴリを代表する1足。2006年秋冬に発表されて以来、レトロな雰囲気を維持しながらも現代のトレンドをプラスし、進化を続けるモデルです。オーセンティックなサッカーシューズらしい、トゥまでシャープに続く稜線が特徴的です。アッパーの生地は雨に強く耐久性に優れたシンセティックレザーを採用しており、大人っぽいシックな雰囲気が魅力です。

3足目ケンプシー

アッパーに肉厚なレザーを使用した「ケンプシー」。パーツの縫製に撥水性の高い糸を使用しているのに加え、シューレースに防水性のある蝋引きタイプを採用するなど、普段使いに最適なユーティリティシューズへと仕上げられています。コートスニーカーらしいころんとしたシルエットは、合わせるパンツの種類も選びません。

4足目ネバダ 2

ふっくらとして温かみのある柔らかなステアレザーをアッパーに使用。よく屈曲する部分にはシボ感の強い素材を選定するなど、履き心地を念頭に置いたパーツ使いも『パトリック』ならではのポイントでしょう。アウトソールにはクラシックランニングモデルで多く見られるヘリンボーンパターンを採用。蹴り出し時などふとしたタイミングで、ヴィンテージ感を押し出しています。

5足目マイアミ

90年に発売された日本産パトリックの第1号に当たるのが、クラシックランニングシューズの原点回帰モデルといえる「マイアミ」です。今モデルには、兵庫県西脇地方の伝統産業である播州織の技術を用いて制作したデジタルカムフラージュ柄をアッパーに採用しています。鮮やかなナイロン×ベロアレザーの定番カラーも良いですが、大人の足元にすんなりハマるのはこんなさりげない遊び心が光るモデルです。

6足目パミールモストロ

1970年代のスポーツモデルをモチーフにしたレトロな雰囲気をベースに、現代のトレンドをプラスしながら進化を続ける「パミール」のシーズナルアレンジモデルです。オイルを含ませてしっとりとした質感にあつらえたステアレザーをアッパーに採用。経年変化も楽しめる、大人のカジュアルスタイルにふさわしい1足へと仕上げられています。

7足目カピト2

『パトリック』のスニーカー作りのノウハウをベースに、ストレートチップやサドルシューズのデザインを落とし込んだビジネスライクなモデル「カピト2」。アッパーのキップレザーにはガラス加工を施すことで、きれいめなパンツとも好相性な美しい光沢を生み出しています。まるで革靴のようにシャンクをミッドソールに入れ込むことで、歩行時の足のねじれを緩和して履き心地も向上。それでいてクッショニングはスニーカーそのものと、まさにハイブリッドシューズの王道を行く1足となっています。

8足目リビッポン

『パトリック』のアーカイブより、1970年代に人気を博した「リビエラ」をベースとしてアレンジモデルがこちら。もとはレースアップタイプであったモノを大胆に、脱ぎ履きも容易なスリッポン形式に変更しています。アッパーには温かみのあるベロア素材を使用し、甲上にはアクセントともなるエラスティックにバンドを設けることで足とシューズの一体感を高めています。

9足目ラトゥール 312

1980年代後半にリリースされたランニングシューズをモダンにアレンジした、アップデートモデルです。変更点となるのは、サイドシルエットでも主張する肉厚なクッションソール。発泡ラバーを用いることで軽く、かつ弾力に富んでいて足運びをサポートしてくれる優れモノです。アウトソールにはエッフェル塔をイメージしたトレッドパターンが施されています。

10足目オーシャン ノアール

甲上にシューレースではなくベルクロを搭載したステアレザーモデルで、高級感あるルックスと脱ぎ履きのしやすさを両立させています。アッパーサイドに入るトレードマークの2本ラインはパンチングで表現されており、シューズ内のムレを軽減するベンチレーションの役割も果たしています。ブラック1色の中に潔く落とし込まれたゴールドのブランドロゴが、なんとも誇らしげです。

『パトリック』の斬新な試み。“リボーン”と“ダブルスラッシュ”がキーワード

『パトリック』が誇る120年以上の歴史の中で生まれたアイコニックモデルにフォーカスする“リボーン”。そしてブランドの“IF”をもとに新たな歴史を刻む“ダブルスラッシュ”という2つの新プロジェクトにも注目です。

▼『パトリック』の原点を見つめ直す「リボーンプロジェクト」

こちらのプロジェクトは、『パトリック』創業の地、フランスで再びシューズを製造することによってブランドの原点を見つめ直すというもの。今プロジェクトのファーストモデルに選ばれたのは、80年代にリリースされた「リバプール・トレーナー」でした。当時のサッカー仏代表、ミッシェル・プラティニ氏が愛用していたトレーニングシューズの復刻モデルで、シルエットやディテールを忠実に再現しています。

▼『パトリック』の“IF”をイメージしたライン「ダブルスラッシュ」

2018年秋冬シーズンにスタートした、『パトリック』が展開するアパレルラインである「ダブルスラッシュ」。“125年前に『パトリック』がストリートファッションブランドとして生まれていたら……”というコンセプトに基づいて、クラシックでミニマルなリアルクローズをリリース。『パトリック』のシックなイメージを覆すようなエッジの効いたスエットやグラフィックTシャツ、シューズのデザインが魅力的です。立ち上げのディレクターに元『コムデギャルソン』の伊澤良樹氏を起用するなど、これまでのブランドイメージを覆す取り組みに注目が集まっています。

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山崎 サトシ

ファッションを中心に様々な雑誌やWEB媒体で執筆を行っているエディター/ライター。中でもスニーカーに特化し、年間400本近くのスニーカーレビュー記事を制作している。
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