オリエントのおすすめ時計16選。日本発マニュファクチュールをその手に

オリエントのおすすめ時計16選。日本発マニュファクチュールをその手に

品質の高さと、それを良い意味で裏切る価格設定が魅力の国産時計ブランド『オリエント』。ブランドの魅力から代表モデルまでを網羅した、永久保存版としてお送りしよう。

牟田神 佑介

2020.05.18

オリエント(ORIENT)
腕時計

国産時計の中で一際輝く、『オリエント』というブランドの出自

『オリエント』の前身である吉田時計店が誕生したのは1901年。外国時計の輸入販売からのスタートだった。それから1920年、東洋時計製作所を設立して置き時計の製作に着手。1934年には腕時計の生産も開始する。そして、大戦の荒波を乗り越え1951年には社名をオリエント時計株式会社へと変更。2017年9月には親会社であるセイコーエプソンに統合され、より国内での販路を強化するにいたった。高精度の自社製ムーブメントの開発にこだわる数少ないメーカーの1つとして、今なお日本の技術力を世界へと発信している。

『オリエント』であり続けること。独自性溢れるそのモノ作りとは

日本の技術者たちの情熱がもたらすジャパンクオリティはもちろん、同ブランドの長所の1つとして挙げられるのがデザイン性だ。100石時計の「オリエント・グランプリ100」、発表当時世界一の輝きを誇った「オリエント・ファイネス」は業界に衝撃をもたらした。他にもカットガラスの反射リングが特徴の「フラッシュ・オリエント」や、惜しまれながら製造中止にはなった最高峰モデルである「ロイヤルオリエント」、そして文字盤上で暦を確認できる斬新な「万年カレンダー」など、時に独創的に、時に真摯に『オリエント』は我々を魅了してきた。

独自ムーブメントの製造にも一家言ある『オリエント』。そろそろ本格的な機械式を……、と考えるTASCLAP世代におすすめしたいのが創業の翌年、1951年にブランドの輝ける星として生まれた「オリエントスター」だ。誕生以来ロングセラーを続けており、総生産量は1億本以上に達するブランドの主力である。価格帯も5万円台~と自社ムーブメントを搭載してる腕時計の中ではトップクラスのコストパフォーマンス。ケースの質や仕上げにおいても同価格帯のインポートウォッチを圧倒するクオリティを誇っているなど、ジャパンメイドの腕時計を身に着ける喜びを存分に感じさせてくれるはずだ。

高級機からデイリーな1本まで。『オリエント』でおすすめしたい16モデル

唯一無二の優れた腕時計を作るという強い信念、何ものにも縛られない柔軟な発想のもと、数多くの名作を生み出してきた『オリエント』。常に満足感と驚きを提供してきた多彩なアイテムの中から、検討リストに加えたい16本を選んでみた。まずはブランドの顔、「オリエントスター」から順番に読み込んでいこう。

▼進化したムーブメントと共にさらなる躍進。高級機への道をたどる「オリエントスター」10選

よりエレガントに、よりクラシックに。2017年を転機に「オリエントスター」が舵を切ったのは、シリーズ初のムーンフェイズ搭載機や落ち着いたデザインのダイバーズに代表される“高級路線”。従来の機械式であることへのこだわりは忘れずに、より大人の腕元に似合う顔ぶれを提案している。“ヨンロク”系ムーブメントも改良されて駆動時間も延長、より“魅せる”ことを意識した新コンセプトに似合う仕上げを手に入れた。

アイテム1オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

2017年に発売し、新生『オリエント』を象徴するモデルとなったのがこちらの「オリエントスター メカニカルムーンフェイズ」。ブランド初の月齢表示モデルであることも魅力だが、同ブランドらしいオープンハートの採用により、進化した“ヨンロク”系ムーブメントを拝むことが可能となっている。今モデルはデザイン的にも高い評価を受けており、パワーリザーブインジケーターとオープンハート、ムーンフェイズ窓が折り重なるように鎮座するバランスは唯一無二。3時位置にブランドロゴと共に配置された美しいギョーシェも、クラシカルな空気に拍車を掛けている。

アイテム2オリエントスター メカニカルムーンフェイズ

前述のムーンフェイズモデルは、「オリエントスター」のクラシックコレクションのモノ。2020年春にリリースとなったこちらは、よりモダンなデザインを得意とするコンテンポラリーコレクションからの新作となる。パワーリザーブインジケーター、オープンハートなどの要素は変わらず、文字盤上のギョーシェを中央より放射状に施したことでより洗練された空気へと変化。バーインデックスのみで構成された時刻表示は、若々しい空気の演出に一役かっている。

アイテム3オリエントスター モダンスケルトン

41㎜径のエッジの効いたケースや、大胆に抜かれた文字盤がシャープかつ知的な印象を与えるモダンスケルトン。その奥に見えるムーブメントは高精度の日本産で、デザイン製を高める一助にもなっている。12時位置に存在感のあるローマンインデックス、バンドには型押しのカーフを採用し高級感も兼備。なお、ムーブメントを見直すことでパワーリザーブは50時間へと延長されている。

アイテム4オリエントスター セミスケルトン

9時位置の窓から覗くのは、約50時間駆動する自動巻き自社ムーブメント。その上部には駆動可能時間を表すパワーリザーブメーターを配しており、大切な場面で急に腕時計が止まってしまう……、なんてトラブルを視覚的に排除してくれている。細かいディテールだが、彫刻刀で削り取ったような鋭角の斜面を持つラグの採用も高級感をあおる。

アイテム5オリエントスター レトログラード

フランス語で“逆行”を意味するモデル名よろしく、針が扇型を描きながら端の目盛りに到達した瞬間フライバックするレトログラード機構を搭載。12時位置のパワーリザーブインジケーターと呼応するように配置されたそれは、抜群の存在感を放つ。ブルーベースで洗練された表情のフェイスに対し、ボリュームのあるレトロ顔のリューズを採用するなど小気味良いディテールワークも物欲をくすぐる。

アイテム6オリエントスター スケルトン

「オリエントスター」でも根強い人気を誇るのが、スケルトンモデルだ。今作は、リニューアルされたムーブメントにより約50時間のパワーリザーブを獲得。マニュファクチュールブランドらしく見せるための装飾も施されており、実用品としてだけではなくコレクションピースとしても価値のある1本に仕上がっている。視認性を上げるための青針も、ワニ皮バンドと共に腕元にて高級感を物語る。

アイテム7オリエントスター ダイバー

「オリエントスター」において久々のダイバーズウォッチとしてリリースされたのが、こちらの「オリエントスター ダイバー」。ISO規格に準拠する200m防水を備えた本格派ながら、現代的な装いにも合うようにと各所に丸みを落とし込んだモダンデザインが特徴的だ。マットな光沢を放つベゼルも、スーツの袖に引っかからないようにフチに向けて柔らかな放射を描いている。他ブランドとは一線を画すこのデザインが、2019年のグッドデザイン賞を受賞しているというのもうなずける話だ。

アイテム8オリエントスター スポーツ セミスケルトン

上記「オリエントスター ダイバー」がクラシカルさをイメージしたモノなら、こちらは若々しいイメージを呼び起こす1本。大胆なアラビアインデックス、刻みを設けたベゼル、お馴染みのオープンハートと、「セミスケルトン」の要素を踏襲しつつよりスポーティな空気にデザインしている。裏蓋はスケルトン仕様となっており、ムーブメントを眺めることが可能だ。

アイテム9オリエントスター スポーツ アウトドア

クラシックデザインに定評のある「オリエントスター」にとって、1つの挑戦となったのがこの「オリエントスター スポーツ アウトドア」だ。名前の通りアクティブなムードを感じさせる文字盤デザインが特徴で、表面をざらついた梨地に仕上げることでメンズファッションにも相性の良いミリタリーテイストをも獲得している。こちらのグリーンだけでなく、カラーバリエーションが豊富なのも今モデルの魅力だ。

アイテム10オリエントスター ヘリテージゴシック

「オリエントスター」初代モデルを彷彿とさせる穏やかな顔立ちのゴシック数字と、好相性なクリーム文字盤。さらに懐古的な空気を煽るスモールセコンドを採用することで、モデル名の“ヘリテージ”に恥じないルックスに仕上げた1本だ。直線的なラグ、オニオンリューズと細部にまでこだわった意匠は、紳士だけでなく腕時計愛好家をも満足させてくれる。パワーリザーブは、きっちり50時間以上を確保。

▼名作の復刻が止まらない。個性豊かな顔ぶれが揃う『オリエント』6選

70週年を迎えた新生『オリエント』の武器は、過去のアーカイブに眠る“名作”と呼ばれるモデルの復刻。以下の「キングダイバー」を筆頭に、どこにも真似できない独自のモノ作りを貫くブランドの空気を忠実に再現している。また、昨今はミリタリーやアウトドアといった新しいエッセンスを落とし込んだ新作も提案するなど、次の時代に向けた意欲的な姿勢が見て取れる。

アイテム11キングダイバー

『オリエント』ブランド70周年を記念するモデルとして復刻された名品「キングダイバー」。画期的な日本語による曜日表示、及びインナーベゼルを採用したダイバーズモデルとして1965年に初出となった同作は、その独特なルックスからコレクターの中でも高い人気を誇っている。今作は、その当時の空気を可能な限り忠実に再現。そのうえで、当時は生活防水レベルだった防水性は20気圧に引き上げられ、ブレスも無垢仕上げにするなど正統なアップデートを図っている。

アイテム12レトロフューチャー カメラ

かつて「オリエントスター」として展開されており、“デザインのオリエント”らしい独創的なルックスで一世風靡した「レトロフューチャー」シリーズ。ギターやバイクなど1900年代中盤を想起させる工業製品がモチーフとなる中で、特にこの「カメラ」は完成度の高さから異彩を放っていた。そんな「レトロフューチャー カメラ」が、ブランドの70周年モデルとして復刻。当時を思わせるロゴとシボ感を纏うレザーストラップの組み合わせは実にクラシカルで、大人の遊びの1本として適任といえる。

アイテム13キングマスター

半世紀以上に及ぶオリエントの歴史の中では、数多くの名作たちが誕生しては消えていった。1965年に発表されてから根強い人気を誇る「キングマスター」シリーズもその1つで、ミニマルなデザインが多い『オリエント』の中では特に目立つインパクトのあるダイヤルを特徴としている。こちらはそんな「キングマスター」の復刻モデル。角度によって色を変えるダイヤルやドーム型風防、そして懐かしのスリースターと、かつての『オリエント』を知るファンに刺さる、魅力的なディテールを備えている。

アイテム14コンテンポラリー サン&ムーン

ムーンフェイズではなく、サン&ムーン。月齢を読み取るのではなく、日中と夜間を回転する1枚のディスクで表現した『オリエント』こだわりの機構だ。機能的には別物だが、そこはかとなく漂うエレガントさはムーンフェイズ同様。端正なドーフィン針やバーインデックスとのバランスも良く、着こなしを選ばず合わせられる1本となっている。

アイテム15ネオセブンティーズ ホライゾン ソーラー

こちらは、『オリエント』のクォーツ時計にソーラー充電機能を搭載した機能的なクロノグラフモデル。「ネオセブンティーズ」シリーズは特に色彩に特徴のあるモデルが揃っており、こちらも光によって色を変えるダイヤルとカットガラスにより、他ブランドには真似できない唯一無二のカラーリングを備えている。10気圧防水に加え、フル充電で6か月間駆動するムーブメントは実用性も十分。

アイテム16ネオセブンティーズ ビッグケース

『オリエント』のDNAともいえる、1970年代の機械式腕時計のデザイン。そのテイストを巧妙に落とし込んだ力強いケースフォルムながらも、黒を基調としたスタイリッシュなカラーパレットにアレンジしたことでいたって現代的なルックスに。クォーツムーブメントを搭載しているので、ケアも容易なのがうれしい。

「Men’s JOKER」、「STREET JACK」と男性ファッション誌を経た後、腕時計誌の創刊に携わり現職。メンズ誌で7年間ジャンルレスに経験してきた背景を生かし、TASCLAPでは主に腕時計や革靴、バッグなど革小物に関する記事を担当している。
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