英国の名門、クラークス。トレンドを問わず履きたい名品とおすすめをレコメンド

英国の名門、クラークス。トレンドを問わず履きたい名品とおすすめをレコメンド

温もりを感じさせる上品なフォルムとソフトな履き心地、そしてさまざまなスタイリングに対応する高い汎用性。『クラークス』を履きたくなる季節が今年もやってきました。

押条 良太

押条 良太

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2021.12.07

創設から間もなく200年。イギリス生まれの名門『クラークス』を、今年も

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特に旬というわけでなくても、ふとしたときに履きたくなる靴が『クラークス』。上品なレザーの風合いといい、丸みを帯びたフォルムといい、足元に合わせるだけでスタイリングがグッと大人っぽく味わい深いものに一変します。本記事ではスタイルや世代を超えて愛され続ける永世定番ブランドの魅力を今一度振り返りましょう。

『クラークス』の創業は英国靴の老舗の中でもとりわけ古い1825年。英国南西部の小さな町・ストリートに住んでいたサイラス・クラーク氏とジェームス・クラーク氏の兄弟が設立した小さなスリッパの製造会社がブランドの起源です。兄弟が当時としては画期的だったシープスキンを使ったスリッパを製作すると、快適なソフトな履き心地が評判となり、英国中にその名が知れ渡りました。

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PCH[ストリート系ルード]

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そして『クラークス』が世界に羽ばたくきっかけになったのが、1950年に発売された「デザートブーツ」でした。これは英国陸軍の兵士としてビルマに駐屯していた4代目社長のネイサン・クラークス氏が、現地で目にしたゴム底シューズから着想を得て開発したもの。ソフトなスエードのアッパーとクッション性に優れた天然ゴムのクレープソールを持つブーツは快適な履き心地を実現していたものの、いざ発売されると、国内での評判はいまいち……。そこで心機一転、アメリカで販売したところ、たちまち大ブレイクを果たしたのです。

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このことがきっかけで本国イギリスでも逆輸入的に人気が爆発し、60年代にはモッズたちに浸透。当時の英国を舞台にした映画『さらば青春の光』では、「デザートブーツ」を履いてスクーターにまたがるモッズたちの姿が描かれました。現在でもその人気は絶大で、デイビッド・ベッカム氏やファレル・ウィリアム氏がこのブーツを履く姿がキャッチされています。

1966年には「デザートブーツ」と並ぶ定番モデル「ワラビーブーツ」をリリース。U字型のモカシン縫いと1枚の革で左右から足をやさしく包み込むレザーアッパーを特徴に持つシューズは、ザ・ヴァーヴのリチャード・アシュクロフト氏や、洒落者として知られるアメリカの映画監督、ウェス・アンダーソン氏にも愛用シューズとしても有名です。ちなみに1980年に登場し、後のドライビングシューズの原型となったといわれる「ナタリー」はこの「ワラビーブーツ」の派生モデルにあたります。

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大胆なセンターシームと丸みを帯びたフォルムが特徴的な「デザートトレック」も服好きの間で根強い人気を誇る1足。90年代のUKロックシーンを代表するオアシスのリアム・ギャラガー氏もこの靴の熱烈なファンの1人です。

現代において『クラークス』は世界150か国で展開されるブランドに成長を遂げており、かつ「デザートブーツ」の累計販売数は約1,500万足という空前の大記録を樹立。同ブランドは名実ともにカジュアルシューズの世界的スタンダードとなったのです。

トレンドに左右されない秀作。クラークスのデザートブーツを履こう

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トレンドに左右されない秀作。クラークスのデザートブーツを履こう

『クラークス』のデザートブーツといえば、流行り廃りとは無縁のマスターピース。暖かいスエード素材で仕立てられたブーツは、秋冬コーデの強い味方になってくれます。

山崎 サトシ

2021.11.09

クラークスの傑作ワラビー。押さえたいカラーとおすすめの着こなし

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英国生まれの伝統あるシューズブランド『クラークス』。同ブランドを代表するモデルの1つ、ワラビーの魅力をひも解きながらおすすめカラーや合わせ方を解説します。

コマツ ショウゴ

2021.04.21

クレープソールが印象的。クラークスのナタリー

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「デザートブーツ」をはじめ、数々の名作を生み出している『クラークス』。同じく名作「ワラビー」の流れを汲む「ナタリー」にフィーチャーし、その魅力を掘り下げます。

近間 恭子

2019.01.24

「デザートブーツ」から読み解きたい、『クラークス』の確かなモノ作りについて

「デザートブーツ」から読み解きたい、『クラークス』の確かなモノ作りについて

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『クラークス』が時代を超えて支持される1番の理由は、英国ブランドらしい確かなモノ作り。そしてその真価をもっとも感じられるのが、代表作の「デザートブーツ」です。素材やディテールから、ブランドのこだわりとモノ作りの姿勢を読み解きましょう。

▼素材:一見ラフに見える素材にも、抜かりなし

▼素材:一見ラフに見える素材にも、抜かりなし

PCH[ストリート系ルード]

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『クラークス』の高い品質を支えるのが、英国のチャールズ・F・ステッド社が手がけるレザーです。1904年の創業以降、英国伝統のなめし技術を守り続け、名だたる高級靴ブランドにレザーを供給してきた名門タンナーは『クラークス』の相棒的な存在。特にスエードの質に定評があり、「デザートブーツ」には発売当時の1950年から同社のスエードが使用されています。肌馴染みの良いしなやかな質感と上品な毛並みを持つスエードは、丈夫で味わい深い経年変化も魅力です。

▼ソール:毎日履きたくなる理由がここにある。天然ゴムにこだわるソール

▼ソール:毎日履きたくなる理由がここにある。天然ゴムにこだわるソール

T-SUPPLY

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1960年代、もっぱら革底のシューズを履いていたロンドンのモッズたちが、こぞって「デザートブーツ」に履き替えた理由。その1つに「クレープソール」が生み出す快適な履き心地にあります。ゴムの木から採取された天然の樹液を長期間熟成させ、密度が高められたラバーソールはもっちりとした独特のクッション性に加え、地面をしっかりつかむようなグリップ力を発揮! その楽ちんさはコンフォートシューズのパイオニアといわれる老舗の面目躍如です。

▼ソール:毎日履きたくなる理由がここにある。天然ゴムにこだわるソール 2枚目の画像

Rakuten Fashion Men

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なお、『クラークス』のアウトソールといえば「クレープソール」が基本ですが、近年は他のラバーソールを装着したモデルも人気を博しています。例えば、コマンドソールを装着した「デザートブーツ」の派生モデル「デザートロック」やイタリアのビブラム社製のソールを装着した「ワラビーブーツ」などもそう。濡れた地面でも十分なグリップ力を発揮する、耐摩耗性にも優れたラバーソールは、名作シューズのパフォーマンスを一段と高めています。

▼機能:ゴアテックスにバリスティックナイロンも、柔軟に取り入れる姿勢

▼機能:ゴアテックスにバリスティックナイロンも、柔軟に取り入れる姿勢

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▼機能:ゴアテックスにバリスティックナイロンも、柔軟に取り入れる姿勢 2枚目の画像

ラファイエット楽天市場店

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200年近い歴史を持つ老舗ながら、ハイテク素材の採用にも意欲的な『クラークス』。例えば、「デザートブーツ GTX」にはチャールズ・F・ステッド社のスエードに、水の浸入を防ぎつつ内部の湿度を逃すゴアテックスを搭載することでオールウェザー仕様に進化させています。他にも、一般的なナイロンの約5倍の強度を持つバリスティックナイロンをアッパーのサイドにあしらった「ワラビーブーツ」の限定モデルなども見た目から実にユニークです。

▼コラボ:ジャンルを超えたリスペクト。コラボの幅広さも魅力の1つ

▼コラボ:ジャンルを超えたリスペクト。コラボの幅広さも魅力の1つ

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『クラークス』にはコラボのオファーが後を絶ちません。パートナーの顔ぶれはグラフィックアーティストのフューチュラ氏やヒップホップグループのウータン・クランといった著名なアーティストから、『リーバイス ヴィンテージ クロージング』『ア ベイシング エイプ』『ウールリッチ』『ベドウィン&ザ・ハートブレイカーズ』といった人気ブランドまで豪華の一言。最近では、『シュプリーム』とのコラボモデルも登場し、話題を呼びました。もはや靴ブランドの枠を超え、英国カルチャーの象徴としてリスペクトされる存在です。

隠れた逸品が続々。『クラークス』で押さえておきたい、10のシューズ

200年にわたる歴史を持つブランドの実力は、多彩なバリエーションからもうかがえます。なかでも「デザートブーツ」「ワラビーブーツ」といった『クラークス オリジナルズ』というブランド名で展開されているモデルが高い知名度を誇りますが、そのラインアップには他にも知る人ぞ知る名品がずらり。きれいめのセットアップからストリートなアメカジまで、幅広いスタイリングにマッチするシンプルなデザインも『クラークス』の強みです。

1足目

デザートブーツ

デザートブーツ

ブーツとスニーカー Face to Face

ブーツとスニーカー Face to Face

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チャールズ・F・ステッド社のカーフスエード×クレープソールでソフトな履き心地が実現されたカジュアルシューズのオリジン。ステッチダウン製法によって、ソールの返りの良さが確保されています。サンドカラーのほか、色や素材のバリエ―ションも豊富。チャッカブーツをベースにしたシンプルなデザインは汎用性に優れ、幅広い着こなしに似合います。

2足目

ワラビーブーツ

ワラビーブーツ

クラウド・シューカンパニー

クラウド・シューカンパニー

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1966年に誕生した『クラークス』の代表作の1つ。ネーミングは一枚革で左右から足を包み込む袋縫い構造がワラビーの育児嚢に似ていることからついたものだとか。1970年代のアメリカでブームとなり、サーフスタイルの定番靴に。日本でも1980年代に大ブレイクしました。足にやさしく、かつソールの返りの良いモカシン製法が生み出す快適な履き心地も根強い人気の理由です。

3足目

デザートトレック

デザートトレック

Goods Lab+

Goods Lab+

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トウから履き口まで一直線に走るセンターシームが目印の「デザートトレック」は、1972年に発売。デビュー当時、足指を動かしやすい幅広のトウフォルムは“Six Toe Shoes(足指が6本入る靴)”と呼ばれ、人気を博しました。製法はソールの返りの良いステッチダウンで、ヒールカップの外側にはこのモデルのアイコンである「トレックマン」が刻印されています。

4足目

ナタリー

ナタリー

GETTRY MAG

GETTRY MAG

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「ワラビーブーツ」の派生モデルとして開発された「ナタリー」は1980年生まれ。最大の特徴はトゥとヒールカップ部分の巻き上げられたクレープソールです。この独特のソール形状によって、反りが良くなり、かつ歩行時の蹴り出しやかかとの着地もより滑らかに。また、アクセルワークにも適しており、後のドライビングシューズの基本ディテールにもなりました。

5足目

デザートロック

デザートロック

BETTER DAYS/ベターデイズ

BETTER DAYS/ベターデイズ

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1990年代の湾岸戦争時に、英国陸軍に支給されたミリタリーブーツ「デザートトルーパー」をルーツに持つ人気モデル。アッパーはお馴染みの「デザートブーツ」ですが、アウトソールがグリップ力に優れたミリタリー仕様のコマンドソールになっています。アウトソールはアッパーと同色のサンドベージュになっているため、きれいめなスタイリングにも似合う1足に。

6足目

クラークデールゴビ

クラークデールゴビ

マイスキップ

マイスキップ

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「デザートブーツ」にインスパイアされたサイドゴアブーツは知る人ぞ知る人気モデル。すらりと伸びたノーズと、クレープソールとレザーパーツが組み合わされたドレスシューズ風のソールによって、スーツにもマッチする上品な顔つきに仕上がっています。着脱を容易にする両サイドのエラスティックスやクッション性に優れた革製インソールなど、履き心地への配慮も万全です。

7足目

ウィーバー

ウィーバー

DEROQUE due

DEROQUE due

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1977年に登場した定番モデルは、「ワラビーブーツ」を思わせる丸みを帯びたフォルムと、トウからヒール部分までを取り巻くざっくりとしたモカシンステッチが特徴。昔から『クラークス』ツウの間での人気が根強く、最近では『シュプリーム』のコラボモデルに選ばれたことでも話題を呼びました。厚手のクレープソールはクッション性も抜群です。

8足目

デザートロンドン

デザートロンドン

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1998年生まれの「デザートロンドン」。デビュー時こそ当時流行していた「ワラビーブーツ」の陰に隠れていましたが、近年のオックスフォードシューズの人気再燃をきっかけに復活を遂げ、一躍人気モデルに! すらりとしたフォルムを持つベーシックな外羽根式プレーントゥは、ジーンズからウールのスラックスまで幅広いパンツに合わせることが可能です。

9足目

トライジェニック フレックス

トライジェニック フレックス

神戸の紳士靴専門店moda

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『クラークス』はスニーカータイプも得意。なかでも履き心地の快適さに定評があるのが、ビブラム社との共同開発によって生まれたソールを持つこちらのモデル。人間工学に基づいて設計されたEVA製ソールは3パーツに分離した形状が特徴。軽量性、屈曲性、衝撃吸収性を併せ持ち、歩行時の足の動きに合わせてしなやかにフィットします。

10足目

アンコスタレース

アンコスタレース

LOCOMALL(ロコンド公式ストア)

LOCOMALL(ロコンド公式ストア)

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ローテクスニーカー感覚で履ける『クラークス』といえば「アンコスタレース」。クラシックなテニスシューズを思わせるレザースニーカーは、カジュアルスタイルはもちろん、セットアップとも相性が良さそうです。ライニングは素足でも快適なレザー製。同じくレザー製のインソールには衝撃を吸収しつつ、抗菌・防臭・通気性に優れたオーソライトが搭載されています。

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押条 良太

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押条 良太
「MEN′S CLUB」編集部を経て独立。「OCEANS」「Begin」、「UOMO」、「LEON」、「GQ」などのメンズ誌やブランドのカタログ、広告を手がける。得意分野はドレスからアメカジ、靴、ウェルネス、美容と幅広い。シングルフィンログをこよなく愛するサーファーでもある。
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