はき込んで自分らしく育てて! ジーンズのエイジングを楽しもう

はき込んで自分らしく育てて! ジーンズのエイジングを楽しもう

ジーンズの醍醐味は、はき込むことによるエイジング。色落ち加工のモノも多くリリースされている昨今ですが、生デニムを自分色に育て上げるのがツウな大人です。

山崎 サトシ

2017.10.04

ジーンズ
ハウツー

そもそも論ですが…生デニムって、どんな状態のこと?

最初に、生デニムに関してさくっとご紹介。当記事で取り上げる“生デニム”とは、デニム生地に糊がついた未加工状態のジーンズのこと。リジッドジーンズ、ノンウォッシュジーンズなどとも呼ばれています。基本的にウォッシュやデザイン加工といった処理がいっさい施されていません。

最近は、はきやすいように防縮加工が施されたモノもありますが、本来の定義としては前述のように“加工処理をしていない”ジーンズを指します。

絶対に押さえておきたい。生デニムの特徴と注意点

加工されていない純真無垢なジーンズは、はき込むことで自分だけのオリジナルなエイジングを楽しめる点が最大の魅力。購入した当初はデニム本来の濃色で、年数とともに薄色へと表情が変わる過程を楽しめるサマは生デニムならでは。同時に自分の体型にあったアタリが出てきます。

魅力たっぷりの生デニムですが、未加工ゆえに注意すべき点も忘れないように。特に注意したいのが「糊落とし」と「乾燥」、「裾上げ」の3点です。

注意点1:糊落としについてバリバリ感を楽しむのもアリですが、落としたほうがはきやすい

未洗い状態である生デニムには、表面に糊がついており、そのままはくとゴワつきます。そのままはき続けて柔らかくしてもいいですが、気になる人は糊を落としましょう。

その方法はいたって簡単。40度くらいのぬるま湯に20分程度生デニムを入れ、糊を軽く落とします。次に生地を裏返し、ネットに入れて洗濯機にかければOK。色移りしないよう、他の衣料と一緒にしないように。蛍光剤や漂白剤配合の洗剤も色みが急激に変化するためNGです。

注意点2:乾燥についてコインランドリーなどにある強力な乾燥機を使い、1回で縮ませきるのが正解

糊落としの際に洗濯機にかけたら、必ず乾燥機に入れて縮ませ、ジーンズのシルエットを確定させましょう。

可能であれば、コインランドリーにある強力な乾燥機を使うとベター。なぜなら、業務用タイプからは強力な熱風が発生するので、1、2回の乾燥で生地を限界に近い状態まで縮ませることができるからです。つまり、それ以降はほとんど縮まないということ。中途半端な乾燥機だと、かけるたびに少しずつ縮むという面倒な状態に……。

注意点3:裾上げについて裾上げはデニム縮みが安定してから行うのが鉄則

生デニムのジーンズを買った直後に裾上げをするのは考えもの。デニムは洗濯&乾燥によってだいぶ縮むので、購入した場での裾上げはかなりリスキーです。

デニム生地の縮みが安定したことを見計らってからでないと、狙ったレングスに仕上げることはできません。この点に注意しないと、せっかく買ったジーンズをおしゃれにはきこなせないという悲しい事態に陥ってしまいます。

大人におすすめ。エイジングが楽しめるジーンズ名鑑

こなれた大人にぴったりなジーンズ10本をピックアップ。リジッドの状態でも色落ちしてもスタイリッシュにはける良作ばかりなので、チェックしておきましょう。

ジーンズ1『A.P.C.』New Cure

ジャン・トゥイトゥ氏が手掛ける、フランスを代表するデニムブランドより。展開しているデニムの中でもっともシルエットのタイトな"New Cure"は、美しいレッグラインを演出してくれるアイテムです。生地は14.8オンスとやや肉厚、ボタンフライ&ウエストボタンには“A.P.C. paris pres du luxembourg”の刻印が入ります。

ブランド定番人気のリジッドストレッチデニム。股上を浅く設定し、細身に仕上げたスリムシルエットがシャープな印象です。生地には生デニム特有の硬さを感じさせないストレッチ混素材を採用。直線的なフォルムのコインポケットやマットブラックのリベットなど、ちょっとしたディテールにも力を注いでいます。

有機栽培されたオーガニックコットンを素材に使うなど、環境意識の高さでも知られている『ヌーディージーンズ』。この“STEADY EDDIE”はレギュラーフィットの定番モデルです。太もも周りをゆったりとさせているので、締め付けが苦手な方にもおすすめ。裾に向かうにつれて程よくテーパードしていきます。

「大人のためのリジットスキニーデニム」を掲げる人気モデルの“"Prism”。細番手で織り上げた光沢のあるリジッド生地がどことなく上品な印象を醸します。日本人の体型に合うよう立体的にパターンが構築されているので、ヒップから脚のラインにかけてのフィット感は格別。ストレッチ性もありノンストレスで着用できます。

2010年よりスタートした、『リーバイス』の名作アーカイブを復刻するメイド・イン・USAのハイエンドライン。1960年代にリリースされたオリジナルの606を、細部のディテールまで忠実にリバイバルした1本です。バックポケットにセッティングされた、大文字の“E”のオレンジタブも見逃せないポイント。

中目黒の老舗ショップ・ホスが贈るスリムテーパードデニム。岡山の工場で生産された14オンスのオリジナルセルビッチデニムを使用しており、そのクオリティーは折り紙付きです。足元にかけて美しいシルエット描く絶妙な丈感は9分丈。赤耳やオリジナルのチェーンステッチなど、目に見えない部分までこだわりを感じる1本です。

ストックホルム発のクリエイティブ集団『アクネ ストゥディオズ』のデニムはミニマルなデザインが魅力。“ACE”は同ブランドの中でもかなり細身のスキニーシルエットですが、窮屈さを感じさせないすっきりとしたたたずまいはさすが北欧デニムといったところ。ポリウレタン混紡でストレッチ性もしっかり確保。

ジーンズ8『リー』101B

説明不要なデニムの名門で不動の人気を誇る101Zのボタンフライバージョンである、101B。1960年代に発売されたモデルの復刻版ゆえに、ディテール&シルエットからクラシカルな雰囲気がにじみ出ています。タイトすぎないストレートフィットなので、ミリタリーやワークといった男っぽい着こなしと好相性!

2013年に産声をあげた、老舗ブランド『ベンデイビス』のニューライン。今作は、ブランドオリジナルの赤耳生地を駆使したストレートタイプの1本です。通常より幅の狭いバックヨークを使用することでヒップラインを美しく見せるなど、意匠にもこだわりが光ります。左側のベルトループ下にはバンダナを通せるループが付属。

ジーンズ10『シビリア』CORE

イタリアのアンコーナにて2005年に設立された『シビリア』は、高感度な大人から支持を集めるブランド。特に上品な細身シルエットは絶大な支持を集めるアイテムです。アメカジコーデはもちろん、ニットやジャケットといったカチっと感あるアイテムとも難なくフィット。パーツ使いや縫製にも職人技が光る逸品です。

参考にしたい、濃紺から薄青ジーンズに変わっていくまでの着こなしサンプル

ジーンズははき込むほどに色が落ちていきます。必然的に、変化する色みに応じて合わせるアイテムも変えるのが大人のこだわりというもの。濃色から薄色の過程でどのように着こなしを変化させていくべきかは、ファッショニスタを参考に。

まだ色落ちの発生していない下ろし立てのリジッドデニムは、スマートなルックスなので、写真のような細身のワントーンコーデで都会的にはきこなすとシックな印象を作り出せます。

半年〜10か月程度ヘビロテすると、写真のようにうっすらとヒゲ出てきて、色も全体的に薄い感じに。こうなるとアメカジっぽいコーデがよく似合います。そのほか、ジャケットスタイルとのマッチングも良好です。

1年〜2年程度はき込むと、膝から太ももにかけてかなり白けが見られるようになります。ジーンズの色落ちに合わせて、ダッフルコートなどのソフトな印象を持つアウターを合わせるのが得策です。

着用イメージは2〜3年。ここまでがっつりと色落ちさせたなら、ジーンズのタフさを前面に押し出したいところ。デニム・オン・デニムでラフに着こなすのが正攻法です。白を差し込んで清潔感を注入するテクニックも有効。

3年以上にわたってリジッドデニムを愛用すると、写真のような薄青カラーになることが多いです。そのワイルドな風貌を最大限に生かすのであれば、ミリタリーアウターと合わせて男っぽく着こなしたいですね。

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