永世定番。ステンカラーコートの人気ブランド完全制覇

永世定番。ステンカラーコートの人気ブランド完全制覇

オン、オフで活躍してくれるアウターはなにかとうれしいもの。例えば容姿端麗にして楽に羽織れるステンカラーコート。なかでも信頼に足る実績十分な逸品は今から即手にした

菊地 亮

2020.02.19

アウター
コート
ステンカラーコート

ステンカラーコートとは

ビジネスシーンを中心に、端正な顔立ちのステンカラーコートは長らく我々を支えてきた。その特徴は、後ろが高く前方へ向かい低い位置で折り返した襟、ラグランスリーブのゆとりのある肩周り、そして比翼仕立ての前立て。なお、“ステンカラー”はもともと和製英語で、語源としてはフランス語の“soutien(支える)”からとも、後ろが立ち上がり前に落ちているスタンドフォールカラーに起因するともいわれる。

ステンカラーコートは、似た特徴を持つことからバルマカーンコートと呼ばれることもある。バルマカーンコートはスコットランドのバルマカーンに由来し、太く短い羊の毛を使ったツイードや、ウールやコットンの織り目をきつく仕上げた綾織り生地のギャバジンで作られることが多い。双方の特徴が似通っていることから、どちらの名で呼んでもさして問題はないだろう。ただ、前述したように“ステンカラー”は和製英語。そのため海外では“ステンカラーコート”と言っても意味が通じない場合もある。

「ステンカラーコートはダサい」。それは選び方と着こなし方に難アリ

雨に強く強靭。その上シンプルなデザインも相まってビジネスシーンから全幅の信頼を寄せられるアウター。ただ、中にはカジュアルシーンにおいて物足りない、しゃれっ気がないといったイメージも。その印象を打破する選びやこなしのポイントを解説する。

定番として君臨するアイテムだけに、やはりどこかに特徴のあるアイテムを選びたい。例えばシルエット。ラグランスリーブのリラックスした袖口が特徴とされるが、さらにドロップさせたビッグシルエットなら、いつもとは違った着こなしが可能となる。定番としての安定感を利用し、鮮やかなカラーに挑戦するのも1つの手。オレンジやブルーといった鮮やかなカラーが、全体に新鮮さをもたらしてくれる。

ここ最近の流れでいえば、オーバーシルエットのコートがやはり理想的。となれば、そのルーズさを救う、端正なアイテムを合わせたい。ニットやジャケットはその好例で、カラフルな一着であれば、ややトーンを抑えたアイテムを合わせるのがベターといえる。また、オーバーサイズのトップスに細身のボトムスを合わせ、シルエットのグラデーションを意識した着こなしであればより今っぽく見せられる。

ステンカラーの定番にして王道、そして憧れ。『マッキントッシュ』のダンケルドとは?

ステンカラーコートの代名詞として忘れてはならないのが『マッキントッシュ』のベストセラーで知られる「ダンケルド」。ゴム引きの生地で仕立てられた一着は特に素晴らしく、誕生した19世紀初頭の製法を今なお踏襲し作られている。表地の防水性は言うに及ばず、すべての縫い目の裏には雨の侵入を防ぐテープをあしらい、それらをすべて人の手に撚って行っているのだ。独特な肩傾斜とコンパクトなショルダー周りが特徴で、裾へ向かって広がるAラインにエレガントさが漂う。

おすすめを一挙公開。ステンカラーコートの人気ブランド8選

英国の上流階級の間で乗馬用として親しまれ、以後、軍や国営鉄道でも採用されるなど伝統と実績は群を抜くステンカラーコート。これまで数多のブランドより発表されてきた定番ではあるが、なかでも、今、大人が手にしたい一着がこちら。

アイテム1『バブアー』2レイヤーコート

『バブアー』の長丈コートといえば「ボーダー」が有名。ただこちらは、1930年代に開発された一着のディテールを忠実に再現したもの。撥水性に優れる2レイヤーのノンワックス素材を採用し、美しいAラインシルエットで仕立てられている。

アイテム2『バラクータ』G10

『バラクータ』の過去のアーカイブにあるモデルを参考に、『ビームス プラス』が完全別注。背面のアンブレラヨークなど、同社を象徴する意匠はそのままにブラックウォッチカラーのフレーザータータンチェックを裏地に起用。着丈を長めにした現代的シルエットで作られている。

アイテム3『ラベンハム』フードステンカラーコート

キルティングジャケットでもはやお馴染みの『ラベンハム』だが、こちらのスプリングコートも大人にうれしい一品。ジャケットの上から羽織ることを想定したシルエットで、着丈を長めに設定しフードも着脱可能。しかも、持ち運びに便利なパッカブル機能も備える。

アイテム4『カルーゾ』ソフトバルカラーコート

創業者がナポリ出身のテーラー育ちだけに、『カルーゾ』のアイテムには手仕事による堅実さとドレスライクなエレガンスが漂う。ベーシックなセットインスリーブのコートだからこそ、その魅力はより際立って見える。

アイテム5『アトウ』バルマカーンコート

コットンとナイロンによるタスラン糸で仕上げられたこのコート。ミニマルなルックスだが、雨や風に強いポテンシャルを秘める。立体裁断による仕上げや背後にインバーテッドプリーツを施すことで違和感なく袖を通すことが可能だ。

アイテム6『クラネ』ステンカラーチェックコート

2016年秋冬に設立された気鋭ウィメンズブランド『クラネ』。定評のあるスタンダードなアイテムにモダンな柄や素材を落とし込む手法は、こちらのメンズラインにおいても発揮。オリジナルのチェック生地、メローロックによる襟や前たての始末が美しさをほのめかす。

アイテム7『ノルウェイジャンレイン』ウォームレインロング

2009年にノルウェーで誕生した『ノルウェイジャンレイン』は、雨の多い土地柄から機能的な防水アウターを作りたいとの想いからスタート。こちらからもその想いは存分に伝わる。また、日本の繊細な感受性にインスパイアされたデザインセンスは、共感する部分も多いはず。

アイテム8『フランクリーダー』ジャーマンレザーコート

『フランクリーダー』の定番的素材、ジャーマンレザーによってつくられたコート。2019年秋冬に初めて登場したアイテムで、“閉ざした空間にいるひとりの孤独な男”のテーマのもと製作。素朴さの中に潜むエレガントさは、シックな佇まいを見事に表現する。

売り切れ御免の超人気作。『ユニクロ』ブロックテックステンカラーコートも候補に入れ

費用対効果も視野に入れるのであれば、おすすめしたいのが『ユニクロ』ブロックテックステンカラーコート。独自に開発した2.5層のオリジナルファブリックは、雨天時にも頼りになる耐久撥水性を備え、優れた防風性や透湿性を兼備。あらゆるシーンに対応可能な機能性を備えながらもU-1万円というなんともうれしい一着だ。ステンカラーコートのファーストチョイスとしても、2、3着目の雨の日用として手に入れるのも申し分ない。

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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