
大人の空間を演出。カリモク60のあるおしゃれ部屋帖
日本の狭小住宅に合わせて設計されている『カリモク60』。北欧からレトロまで、テイストを選ばずハマるアイテム群が特徴です。中でも人気の家具別にインテリア例をご紹介。
『カリモク60』を知る前に。まずは“60ビジョン”について押さえよう
『カリモク60』を紹介する前に、まずは同ブランドと密に関係する60ビジョンを紹介します。
60ビジョンとは、「企業の創業者もデザイナーも、いいものをつくるために必死になった日本の1960年代。この時代に生まれた企業の原点ともいうべきスタンダードな商品を復刻、売り続ける過程こそが、ものづくり企業にとっての本当のブランドづくりとなる」というナガオカケンメイ氏の考えのもとに始まった仕組みです。
1999年当時、リサイクルショップ巡りを趣味としていた60ビジョンの発起人であるナガオカケンメイ氏は、流行のデザインを取り入れられたいがために新品同様の状態でここに辿り着いた家電・家具が目立っていたことに気づきました。
そんななかでデザイナーとしても活躍していたナガオカケンメイ氏は、その独特の視点によって「普遍的な形のあるもの」を探すようになります。それらを集めると今度は時代背景に興味が湧き、「1960年」というキーワードを手に入れたのです。
1960年代は今と違って「日本人のため」に活躍していた時代。戦後の何もない時代から生活できるようになり、デザインで心も豊かになりたいという欲求が芽生え始めた時代なのです。
ナガオカケンメイ氏は「日本のものづくりの原型」の収集に没頭。そして、「デザインという視点を持ったリサイクルショップ」というコンセプトでショップ『D&Dデパートメント』を九品仏にオープン。この実店舗を持つことが60ビジョンのプロジェクトにつながるのですが、同プロジェクトを具現化するきっかけとなったのが『カリモク』のイス「Kチェア」との出会いでした。
60ビジョンと『カリモク60』の関係とは?
『D&Dデパートメント』の1Fにはカフェがあります。ここに必要なイスを探していたところ、偶然リサイクルショップで出会ったのが『カリモク』のKチェア。リサイクルショップで購入したものの、ネジが取れていました。ネジだけなら『カリモク』に在庫があるのではと思い、問い合わせるとこのイスは現在も販売されていたのです。
「カフェで使いたい。ショップで販売したい」ということを伝えるも相手にされず、結局都内の家具屋を紹介してもらい、定価の9割で仕入れて定価で販売し始めました。もちろん利益はありません。それでも販売しているとそのKチェアのポテンシャルを感じ、オリジナルのプレートをつけて販売を始めました。
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それまでこのKチェアは、病院や自衛隊、官公庁などで年間に全体の数%に過ぎない3,000万円程度の売り上げがあるだけで、『カリモク』では「もうやめようか」という話が出ていたようです。しかし、『D&Dデパートメント』での展開が雑誌などに紹介されたことで人気に火がつき、『カリモク』も無視できない存在となったのです。
しかし紆余曲折は続きます。Web販売、Kチェアの布地や木部の変更など、なかなか要望が通りません。しかしナガオカ氏の熱意がブランドを動かし、2000年10月、60ビジョンの指導とともに『カリモク60』が誕生したのです。このKチェアを皮切りに、商品をご紹介。
『カリモク60』の代名詞。 Kチェアを知る
『カリモク60』の代名詞といえるのが、Kチェア。国内向けに生産した最初の自社製品で、1963年の誕生から変わらぬデザインで愛されています。平坦なイスで座り心地が抜群なのが特徴で、「一度このイスに座るともうやみつきになる!」という方が続出するくらい。また、単に座り心地が良いだけでなく、丈夫にできているので長い間使い続けることができるのも高く評価されている理由。まずは、実際に座ってみてその良さを実感してみてください。
ブルックリンスタイルのクールな部屋は、元和室とか。白い部屋と黒い座面の対比で部屋全体をまとめています。木目の色がアクセントカラーになって◎。
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王道のブラックと人気を二分する、モケットグリーンの座面の『Kチェア』。ローテーブルを挟んでチェアを左右非対称にし、リズムをつけました。
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『Kチェア』のアーム部分の木目色を、他アイテムで拾ったルームコーディネート。赤みの強い木肌がブラックと引き立てあって、モダンな印象の部屋に。
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もともと日本の高度経済成長期に生まれた「カリモク60」の家具は、和室にもしっくりとハマります。やわらかな空間をブラックで控えめに引き締めて。
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ゆったり座れる、 ロビーチェアも人気
『カリモク60』のロビーチェアの誕生は1968年。日本の住宅の洋式化が進み、多くの家に応接間が登場した際に、応接間に置く家具として作られました。デザインは当時のまま、シート素材など改良を加えながら、40年以上作り続けられています。Kチェアと同様、抜群のクッション性、コストパフォーマンスの高さが魅力。座り心地はもちろん、おしゃれ感もばっちり。そんなロビーチェアに憧れる人は多く、今もなお愛され続けているロングセラーアイテムです。
『ロビーチェア』の特徴である、ダイヤ型の縫い目。これがもっとも目立つのはやはりブラックレザーです。グリーンで表情を和らげつつクールな部屋に。
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座面が日焼けなどでヘタってきた時は、ラグなどを上に敷いて表情を変えるのも一興です。柄や周囲のアイテム選びでアメリカンなインテリアスタイルに。
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『ロビーチェア』の座面がもつ美しいグリーンを、足元に敷いたラグで拾ったスタイル。グリーンの持つリラックス感とモダンさがよく引き立っています。
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ノルディックパターンのラグを、ブラックの『ロビーチェア』と『Kチェア』で挟んだ、モダン&クールながら温かみを感じさせるルームコーディネート。
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ソファーに合わせたいローテーブルもスタンバイ
Kチェアやロビーチェアにぜひ合わせたいのがローテーブル。一般的なものより少し高い作りが特徴です。シンプルですが、すっきりした脚に美しい木目の天板など、『カリモク60』ならでは洗練されたデザインが人気の理由。サイズ、カラーもさまざまなので、お部屋のイメージに合わせて選ぶことができます。
ホワイト+ブラック+ウッドの組み合わせは、モダンながらナチュラルさも失わない鉄板カラーパターン。ローテーブルはラグと色を合わせて馴染みよく。
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こちらはデザイン事務所でしょうか。お客様とアイデアを交わすデスクは圧迫感のないローテーブルがグッドチョイスです。センスが感じられるモノトーン。
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マリンテイストのアイテムに囲まれた、カリモク60の『ロビーチェア』と『ローテーブル』。潮風で少し風化したようにも見えて、よく馴染んでいます。
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カリモク60の『ローテーブル』と『Kチェア』を揃えれば、和室がモダンな仕事部屋に早変わり。美しい木目はフローリングだけでなく畳にも合います。
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シーンに合わせて使い分けできるオットマン
Kチェアやロビーチェアと一緒に使いたいのがオットマン。ソファーに座ったとき、ちょうどいい高さで脚を乗せられ、体に負担がかかることなくくつろげます。また急な来客の際にはいすとして活用することも可能! ソファーと同じひし形のキルティングデザインなので見た目の統一感もバッチリです。
ホームパーティーなど来客の際には、オットマンはいすとして大活躍。こちらの部屋は、ロビーチェア、Kチェア、オットマン、すべて『カリモク60』で揃えていて、まるでカフェのような雰囲気がすてきです。
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ロビーチェア&オットマンのセット使いでよりリラックスしたひとときを過ごせそうなこちらのお部屋。両方置いたら圧迫感がありそうですが、フローリングや壁の色と近いアイボリーカラーなら主張しすぎず、広々とした空間を演出してくれます。
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実用面のほか、インテリアのアクセントとしても使えるオットマン。こちらの場合、ダークブラウンを基調としたシックな部屋に、モケットグリーンのオットマンが好アクセント。ソファーと色が異なっていても、ひし形のキルティングのおかげで統一感があります。
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1人用のロビーチェアこそ、オットマンとセット使いが正解です。1人用の場合、どうしても脚を伸ばしてくつろげませんが、オットマンがあれば問題なし! よりリラックスしたひとときを過ごせます。
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