MA-1のすべて。今買いのブランドと真似したいコーデ術

MA-1のすべて。今買いのブランドと真似したいコーデ術

男の鉄板アウターとして定着したMA-1。アイテム自体はプレーンなタイプを選ぶのがセオリーですが、ディテールや選び方、コーデ術はアップデートしていきましょう。

山崎 サトシ

2019.03.15

アウター
ブルゾン・ジャンパー
MA-1

そもそも、MA-1ってどんなアウター?

まずはそもそも論として、MA-1がどういうジャケットかについて軽く解説を。1944年に誕生したフライトジャケットB-15の後継モデルとして、1950年代初頭にアメリカ空軍で採用されたのがその始まりです。

“インターミディエイトゾーン”と呼ばれる10℃から-10℃の気温で着用され、カラーはくすんだ緑であるセージグリーンが基本。飛行機のシートに座った際に生地が挟み込まれないよう、後ろ身頃を短めに設定しているのも特徴です。また、本来のMA-1は裏地に視認性の高いオレンジカラーを用いていますが、これは万一の墜落・脱出を想定しての仕様。裏返しに着ることで救出部隊の発見率を上げる役割を果たします。

今年もMA-1は安定の人気。持っておかない手はナシ!

“ミリタリーがルーツのタフなアイテム”という印象のMA-1ですが、今ではワードローブの定番としてすっかり市民権を獲得しています。その支持率の高さは今シーズンも健在ですが、選び方や着こなし方には微妙に変化が。どういったモデルをピックアップし、それをどう着こなすべきか。センス良く装うためにも最新のMA-1スタイルを知っておきましょう。

今年らしさを取り入れる、MA-1の選び方とは

“着ておけば間違いない”。そう言っても過言ではないほど不動の定番であるMA-1ですが、今年らしく見せるためにはセレクトの際に押さえておくべきポイントがあります。購入時に見ておきたいのは、以下の3つの要素!

ポイント1サイジングのキモは“丈感”にあり

リラックスフィットが隆盛を極める昨今のファッションシーンですが、MA-1に関しては注意が必要。オーバーサイズで今シーズンらしさを演出するとしても、丈の長さがあまりにも長いと単なる“だらしないファッション”に見えてしまいます。そのため、身幅は広めでも丈の長さは腰の位置におさまるモノを選びましょう。また、よりシティライクに着こなすのであれば細身のデザインを選ぶとベターです。

ポイント2古き良きMA-1と同様、無駄のないディテールが良い

多数のポケットやワッペン、刺しゅうなどでカスタムされたMA-1も散見されますが、大人っぽさを保ちつつ着るのであれば、1950年代当時のMA-1と同様の簡潔なデザインが吉。もともとのMA-1は、コックピット内で機材に引っかからないようきわめてシンプルに作られていました。余計な装飾は子供っぽさを高めてしまうのでご注意を。

ポイント3ナイロン以外の素材で遊んでみるのもアリ

MA-1の素材といえば、生地表面についた水分の氷結を防ぐナイロンがオリジナル。しかし、周囲との差別化を狙うのであれば、それ以外のマテリアルを選んでみるのも良手です。たとえばコットン×ポリエステルの混紡素材でミリタリーコーデに軽快感を演出したり、写真のようなレザー素材でラギッドなムードを高めたりと、テイストの好みに合わせてセレクトしましょう。

今年狙い目のブランドはこれ。おすすめのMA-1をピックアップ!

センス良いコーディネートの一助となってくれる、こなれ顔のMA-1ジャケットを13着レコメンド。どれもさりげなくスタイリッシュで、今どきな大人の好みにマッチしてくれます。

ブランド1『アルファ インダストリーズ』

アメリカ軍の正式サプライヤーとして、軍用ジャケットを4千万枚以上も生産してきたミリタリーブランドの超名門。特にMA-1はブランドの顔とも言えるアイテムです。こちらのモデルは丈夫なヘビーナイロンツイルや裏地のレスキューオレンジカラーといった仕様は軍用そのままに、日本人の体型に合わせタイトフィットにモディファイしています。

MA-1と言えば。アルファ インダストリーズの代表作を着こなす

MA-1と言えば。アルファ インダストリーズの代表作を着こなす

今季も相変わらず人気のMA-1ですが、選ぶならやはりその道の名門ブランドが正解。米軍への納品実績も豊富な『アルファ インダストリーズ』なら選択肢として間違いなし!

山崎 サトシ

ブランド2『アヴィレックス』

MA-1らしい雰囲気はそのままに、よりタウンユースに適した実用性とデザイン性を備えた“クラシック”ライン。中綿にはウールを使用しているため暖かさも十分です。

ブランド3『バズリクソンズ』

1993年にスタートして以来、ヴィンテージのフライトジャケットを徹底的に研究してきた日本ブランドから。こちらは米軍のクラシックなフライトジャケットをサンプリングしながら、現代的なスリム仕様に改良したモデルです。表地に使ったのはヘビーナイロンツイルで、しなやかな肌触りと深い光沢感を兼ね備えています。ジップの持ち手は馬革製。

ブランド4『ヒューストン』

セージグリーンの色みと要所に採用されたベージュのカラーコンビがビンテージライクなムードに貢献。国内では初めてのオリジナルフライトジャケットを手がけた『ヒューストン』ならではのルックスとディテールは「さすが」のひと言です。

ブランド5『TMT』

コーディネートに合わせてアレンジできるリバーシブルデザインがうれしい今作。表側は密に織り上げられたミリタリーナイロンツイルで、裏側には撥水透湿機能のあるキルティング生地を使用しています。なお、裏面は前身頃に大ぶりのフラップポケットが付くのも特徴。シルエットはスリムで、大人のカジュアルスタイルと好相性です。

ブランド6『wjk』

ナローフィットの一品なら、スマートな都会的ミリタリーコーデを形成可能。強度の高いナイロン糸を使いしっかりと織り上げた生地も見どころで、丈夫なのはもちろんのこと復元性にも秀でています。中綿には高機能素材の“プリマロフト“を注入し、軽さと保温性を確保。見た目もスペックも隙がない、完成度の高い1着です。

ブランド7『サンディニスタ』

フロントはいたってシンプルなデザインですが、背面にはリフレクター生地を大胆にオン。後ろ姿で個性をアピールできる1着となっています。素材に使ったナイロンツイルは撥水加工されているので、雨の日でも安心。 特殊縫製によって美しいパッカリング(縫いジワ)を出すなど、ディテールにもこだわり抜かれています。

ブランド8『ファクトタム』×『ステュディオス』

セレクトショップの『ステュディオス』による別注アイテム。薄手コットンを使って仕立てたMA-1のため、シャツ感覚でさらりと羽織れます。生地の軽やかな風合いを生かすためにあえてライニングを排除しているのもポイント。さらに、ウォッシュ加工でフィニッシュすることで、着込んだような味わい深いとニュアンスを表現しています。

ブランド9『ダボロ』

ハードナイロンならではのシャリ感により、スポーティなテイストも味わえる『ダボロ』のMA-1は、バックに打ち込まれたスタッズが特徴。写真のカーキの色みもGOODですね。

ブランド10『ユナイテッドアスレ』

コストパフォーマンスに定評のある『ユナイテッドアスレ』の魅力は、MA-1にも踏襲されています。ベーシックなでデザインとタウンユースには十分な保温性を兼備しつつ、11,340円(税込)という価格帯には脱帽です。

ブランド11『エストネーション』

ウエスト部分のリブを排してゴム仕様にしたり、襟&袖口のリブの配色を切り替えたりと、さりげなくオリジナリティの効いたデザインが大人好み。表地にはシャリッと軽いポリエステル素材を起用し、裏面には吸湿速乾性に富むメッシュ素材を合わせています。極力ステッチを表に出さないことで、ミニマルな風貌に。

ブランド12『トゥート』

MA-1タイプでは珍しいコンビネーション素材が楽しいアイテム。身頃には上質なウール、袖には肉厚なナイロンを使い、袖口と襟のリブはオリジナルで編み立てました。ユニークな素材使いなのですが、モノトーンカラーでまとめているため大人っぽい雰囲気。適度な厚みを持たせながらもシャープに仕上げた、絶妙なシルエットも魅力的です。

ブランド13『リプレイ』

柔らかで上質なラムレザーを贅沢に使った端正なMA-1は、クオリティの確かなイタリアメイド。ミリタリー感を抑えたルックスにつき、シャツやウールパンツといったキレイめのアイテムと親和性良好です。裏面は鮮烈なレッドのキルティング生地で、チラっと見えた際に良い感じのアクセントに。着るほどに体に馴染んでいくのはレザー素材ならではで、長く愛用していけそうです。

今年はどう着る? MA-1の最新コーデの作り方

最後は、MA-1を今っぽく着るためのコーデテクにフォーカスし、3つのパターンを紹介します。MA-1は“ド”がつく定番アイテムだけに、着こなし術で周囲と差をつけたいところです。

▼コーデテク1:ニットとのコンビネーションでトラッド感をブレンド

男らしさに満ちあふれる一方で、一歩間違えると野暮ったい感じに転んでしまう危険性があるMA-1。しかし、トラッドなニットをインナーにもってくるだけで武骨さが簡単に和らぎ、グッと今年らしくまとまります。ミリタリージャケットをスマートに着こなせるテクです。

MA-1ジャケットのもつ骨太感を、品行方正なタートルネックニットで緩和。ミリタリー×トラッドのMIXコーデに仕上げています。ニットだけでなくスニーカーにもホワイトをもってくることで、軽やかさをアップさせているのもキーポイントです。

タートルニット&ボトムスともにモノトーンカラーをチョイス。こうすることでミリタリーアウターの土臭さをそぎ落として、都会的なMA-1コーデを実現しています。ウェアだけでなく、ニットキャップやシューズも無彩色を選び、一体感をさらに向上させました。

“ワイルドさ”がどうしても先行しやすいミリタリースタイルですが、インナーのニットとボトムスをアースカラーで連動させることで大人の落ち着きにアプローチ。さらに、足元にかっちり感あるレザーシューズを持ってくれば、街っぽい印象がいっそう高まります。

▼コーデテク2:スラックスとの競演できれいめに着こなす

きれいめにミリタリージャケットを着るのがトレンドとなっている昨今において、スラックスはかなり頼りになるパートナー! 男らしさと大人っぽさが好バランスで共存するスタイルを形成できます。まずはブラックやグレーといった定番色のスラックスから押さえておきましょう。

ホワイトパーカー&黒スラックスのクールなモノトーンスタイルに、MA-1でミリタリーテイストを加味。ただし、シャープなサイズバランスでハイセンスな雰囲気をキープしています。大人っぽさを強調するため、足元には上品なレザーシューズをピックアップ。

黒ニット&グレースラックスの無彩色コンビで、MA-1ジャケットを巧妙にアク抜き。清々しいホワイトスニーカーを足元にチョイスし、季節感も上手に落とし込んでいます。こんなクリーンなミリタリーコーデならば、好印象は間違いなしです。

細身のスラックス使いやタックインテクで、ミリタリースタイルを品良くアップデート。ハット、ベルト、シューズのカラーを黒で連動させることで、シック感をさらに格上げ! 袖のロールアップや足首を見せることで、重くならないよう配慮しているところもさすがです。

▼コーデテク3:スポーツアイテムとのMIXでメリハリを

スポーティなアイテムとミリタリーウェアの組み合わせも見逃せないビッグトレンド。ガラッと異なるテイストの両者ですが、意外にも高い親和性を見せてくれます。スウェットパンツは比較的取り入れやすいスポーツアイテムですので、ビギナーはまずそこからチャレンジを。

ワッペンつきのスウェットパンツでスポーティさをMIX。色褪せたデニムシャツをインナーに挿して抜け感を出したのもキーです。男らしい印象が前に出るMA-1ですが、こんな感じでゆるく着こなすのも良いですね。足元の真っ赤なオールスターがアイキャッチ。

『チャンピオン』のスウェットパンツに『アディダス』のパーカーと、スポーツアイテムを多めに投入。ダークカーキのタフなMA-1をうまく着崩すことに成功しています。しかも、バーガンディカラーのスニーカーで季節感を巧みに取り入れました。

下手を打つとラフさが強くなり過ぎてしまうミリタリー×スポーツのMIXスタイル。しかし、彼はMA-1&スウェットパンツともに細身のフォルムでまとめて、アーバンな印象を入手しています。ボリューミーなスニーカーでシルエットにリズムをつけるテクも参考に。

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