
男の定番服。MA-1をおしゃれに着こなすための基本ルール
数あるミリタリージャケットの中でも人気のMA-1。とはいえ、誰もが持つ定番服のため、着こなしの差別化にはコツが必要です。センス良く装うためのルール、お届けします。
ミリタリーアウターの王道、MA-1をおしゃれに着こなすには
TASCLAP内でもたびたび取り上げてきたMA-1。ここ日本では1980年代ごろからカジュアルウェアとして愛用されるようになり、以降は不動の定番アウターとして君臨し続けてきました。汎用性の高さに関してはもはや言わずもがなですが、ドがつくほどの定番服ゆえ着こなしが量産的になりやすいという問題も……。どう着てもある程度サマになる安定感に長けたアイテムではありますが、周囲との違いを出すためには一工夫をしたいところ。そこで、当記事ではMA-1をセンス良く着こなすためのコーデテクを噛み砕いてレクチャーしていきます。
MA-1をおしゃれに着こなすために、注意したい3つのポイント
センス良くMA-1を着こなすために意識したい、3つの要素にフォーカス。すべてのファクターを満たす必要はありませんが、どれか1つでも当てはめてMA-1を着こなすと、装いのこなれ感がグッと高まります。
ポイント1
MA-1攻略最大のポイントは、“首元の合わせ”にあり
短めのリブ仕様ですっきりとしているMA-1の首元。そのため、どんなインナーを合わせるかでスタイルの印象が大きく変化するので注意しておきましょう。ここ数年はボリュームのあるタートルネックとの合わせが人気ですが、春夏らしく仕上げるなら首元に高さがありつつもタートルネックより軽快にまとまるシャツ、もしくはパーカーもおすすめ。いずれにせよ、首元に少し変化のあるインナーを合わせると、メリハリの良いスタイリングを形成できます。
ポイント2
インナーとの“段差コーデ”で、短丈を生かす
MA-1といえばコンパクトなショート丈も大きな特徴。この持ち味を生かして、少し長めのインナーを持ってきて“段差コーデ”を作るのも効果的なテクニックです。ジャケットとインナーの丈感に差を出すと、それだけで着こなしが立体的なニュアンスに。とはいえ、極端に長すぎるインナーは子供っぽく見えやすいですし、MA-1のフロントジップを閉めたとき不恰好に映るのでNGです。シャツと合わせて、裾をのぞかせる程度がベター。
ポイント3
大人っぽく見せるなら、“Iライン”を意識して
オーバーサイズのMA-1×細身パンツで構築するVラインシルエットが流行。しかし、若々しいスタイリングのためTASCLAP世代が挑戦するには難度が高め。大人っぽく装うなら上下でシルエットを連動させるのが正解です。特に細身のMA-1にスリムパンツを合わせるテクは、簡単に大人っぽく見せられます。今季っぽいオーバーサイズのMA-1には、同じく太めのボトムスを。ただし、こちらは“ヤンチャ”に見えやすいので品良い素材感のボトムスを取り入れましょう。レギュラーシルエット同士で呼応させるなら、単調にならないようバッグやデザインの効いたインナーを取り入れましょう。
まずは、オリーブと黒。MA-1の2大人気色をどう着こなすか
MA-1を象徴するカラーといえばオリーブとブラック。この2大カラーに関する着こなし術をナビゲートします。各コーデのポイントは異なるので、漏れなくチェックを。
▼カラー1:ミリタリーアウターといえば、やっぱり“オリーブ”
オリーブはMA-1の中でもっともポピュラーなカラー。それだけに周囲とのカブり率も高いので、無難にまとめてしまうとコーデが同化してしまいます。一味違う洒脱なムードを演出するなら、着こなしのどこかにアクセント的な要素を取り入れるといいでしょう。
コーデ1
大胆なカラーパンツで遊び心を注入
白カットソーにカーキのMA-1という、極めてベーシックなレイヤード。対照的にボトムスにはハッとするような色合いのカラーパンツを投入し、スタイルに抑揚を描き出しています。こんな風にボトムスで大胆に遊べるのは、汎用性の高い定番アウターだからこそ。
コーデ2
スポーティなアイテムをMIXしてアクティブに
トレンドのスポーツテイストを感じさせるパーカー&スウェットパンツで、装いにアクセント付け。ミリタリー×スポーツの今っぽい異テイストMIXに仕上げました。中に着た色落ち感あるデニムシャツも、着こなしに起伏を与えてくれる名脇役!
コーデ3
爽やかボーダーで春らしさを呼び込んで
マリン風味なボーダーカットソーを用い、ミリタリースタイルに春らしさをプラス。MA-1特有の武骨さも和らいで一石二鳥です。合わせたトラックパンツも装いの軽快さをアシスト。足元には春っぽいコーデにハマる『ナイキ』の「エアリフトブリーズ」をチョイスしました。
▼カラー2:都会的。ブラックのMA-1をスマートに着こなす
骨太感強めなオリーブのMA-1と比べてブラックモデルはクールで都会的なイメージ。とくれば、スマートに着こなすのが常道というもの。全体をモノトーンカラーでリンクさせれば、洗練された大人のミリタリーコーデが叶います。
コーデ1
無彩色を基調としつつもリズミカルに仕上げる
モノトーンで統一したタイトめミリタリーコーデですが、ボーダーのタートルニットやくるぶしが見える9分丈パンツといった表情あるアイテムで単調さをうまく回避しています。足元のスリッポンも無彩色スタイルの重さ緩和に貢献。
コーデ2
アクティブさとクールさが良いバランスで調和
ジョガーパンツ×パーカー、そしてスニーカーは「インスタポンプフューリー」というアクティブ感強めなスタイルにMA-1をオン。いわゆるストリートライクな着こなしですが、シックな色合いで統一しているため子供っぽさは感じさせません。
コーデ3
ストライプ柄でささやかな品良さを
ジャストなサイズバランスでまとめたミリタリースタイル。インナーにセレクトしたストライプ柄シャツは、程良いスパイスになるだけでなく佇まいに上品さをもたらす効果もあります。アンクルパンツ&ランニングシューズで軽快さも演出。
定番色以外も攻略。カラーMA-1を大人っぽく着こなすために
最近はオリーブ&ブラック以外にもさまざまなカラーのMA-1が登場中。その中でもとりわけ大人のコーデと相性の良いネイビー・ベージュ・グレーの三色をピックし、コーデサンプルをご紹介します。色によって雰囲気がガラっと変わるので、そのあたりもおもしろいところ。
コーデ1
ブルー系のレイヤリングでシックなムードに舵取り
ブルーのチェックシャツとネイビーのMA-1という同系色のレイヤードで、シックな雰囲気のミリタリースタイルを形成。トラウザーと革靴のコンビで上品さにも抜かりなく訴求しました。ミニマルながらも洒脱さに満ちた、好印象確実な着こなし。
コーデ2
爽やかさ香り立つ春ならではの装い
クリーンなベージュのMA-1と爽快なギンガムチェックシャツのマッチアップで春らしく。着こなしがシンプルだからこそ、インナーの柄がより引き立っています。白ソックス×8分丈パンツの旬度高い組み合わせもポイントに。
コーデ3
大人びた印象の中にヌケ感もブレンド
モダンなグレーのMA-1にネイビータートルを差し込んでクールさを好演。ボトムスにはあえてカラーフェードしたジーンズを持ってきて、リラックスしたイメージも落とし込んでいます。細身で都会的だけど堅苦しくない、このバランス感が絶妙です。
TASCLAPでの執筆本数NO.1ライター
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