
ビジネスに合わせたいスニーカー15選。スーツに似合うブランドを厳選
スーツやジャケパンにスニーカーを合わせるのもアリな時代。まだ実践できていない人のために、参考になるコーデサンプルとおすすめアイテムをまとめてご紹介していきます。
ビジネスシーンでもスニーカースタイルが浸透
ここ数年、どんどん自由度が増しているビジネススタイル。スポーツ庁が2018年よりスニーカー通勤を推奨したことで、スーツやジャケパンにスニーカーを合わせるスタイルはすっかり浸透。さらにコロナ禍を経て、今やビジネスシーンにおける靴の選択肢のひとつとして完全に定着しています。ただし、選び方を間違えるとマイナス方向に機能することも。さらに依然NGな職種や会社もあるので、スニーカーがOKか否かを確認することも忘れずに。
スーツ&ジャケパン、ビジネススタイルにも合うスニーカー選びのポイントは?
スニーカーといってもデザインや素材はさまざま。ここではビジネススタイルにふさわしいスニーカー選びのポイントをご紹介。購入時の参考にしてみてください。
ポイント1
シンプルなローテクがベスト
ダッドスニーカーなどのボリュームあるハイテク系は、たとえトレンドでもビジネスシーンにはふさわしくありません。着こなしの自由度が高まったとはいえ、あくまでも仕事なので選ぶべきはシンプルなローテクスニーカーです。そうすれば上品さを崩すことなくコーデに馴染み、それでいて洗練された雰囲気をプラスできますよ。
ポイント2
エレガントな足元を演出するレザー製
キャンバスやナイロンなど、スニーカーの素材もいろいろありますが、ビジネスシーンにはレザー製であることが鉄則。それならレザーシューズ感覚で取り入れることができ、着こなしの上品さを損なうこともありません。レザーなら表革でもスエードでも構いませんが、より汎用性の高い表革がおすすめです。
ポイント3
ビジネススタイルにはベーシックカラーが好マッチ
ビジネススタイルに合わせるスニーカーにインパクトは一切不要。そのため、ブラックやホワイト、ネイビーといったレザーシューズ同様のベーシックカラーがベストな選択といえます。また、多色使いは好ましくないので、ソールを含めて2色に抑えるのが正解。そうすればより取り入れやすくなりますよ。
こんなスタイルが◎。スーツ&ジャケパンとスニーカーの合わせ方
いつものスーツやジャケパンにスニーカーを合わせればOKなのか? スタイリングに自信がない方も多いかと思いますので、参考にしたいスニーカーの取り入れ方を着こなしとともにご紹介します。
着こなし1
初心者にも挑戦しやすいコットンスーツ×スニーカー
コットン製のセットアップに、ローテクスニーカーをスタイリング。トレンドのアンクル丈とも相性が良く、軽快かつスタイリッシュな雰囲気を演出しています。スニーカーと色をリンクさせたビジネスリュックという選択も◎。
着こなし2
スニーカーでジャケパンスタイルの鮮度をアップ
ロングノーズの上品顔スニーカーが映える、ベーシックなジャケパンコーデ。シューレースやソールもブラックで統一しているため、スニーカーが浮くことなく着こなしにも馴染んでいます。Vゾーンはシンプルに仕上げているのも成功の秘訣。
着こなし3
シンプルさが決め手の洗練されたビジネススタイル
グレーやブラックなどの無彩色でまとめたクリーンなビジネススタイルを、『アディダス』のスニーカーで絶妙にドレスダウン。あえてタックアウトしたバンドカラーシャツも、洒脱な雰囲気を高めるのに一役買っています。
着こなし4
ベージュ×グレーの配色が都会的なビジカジスタイルを演出
ベージュのセットアップに『ニューバランス』の定番モデル「996」のグレーを投入。あえてコントラストをつけないことで上品さやスタイリッシュさがアップし、洒脱なビジカジコーデを構築しています。ホワイトではなく、セットアップと同色のインナーというチョイスも新鮮。
着こなし5
ブルー系コーデの好印象を高めるホワイトスニーカー
ネイビーのセットアップにサックスブルーのポロシャツを合わせた王道コーデ。足元にホワイトスニーカーをセレクトすることで、爽やかさや清潔感をより高めることができます。幅広い世代に好印象を与えられるスタイリングというのも特筆すべきポイント。
着こなし6
上品で爽やかなジャケパンにはコート系スニーカーが好マッチ
清涼感あるジャケパンスタイルにセレクトしたのは、『ニューバランス』のコート系スニーカー。あえて素足履き風にしているのもポイントで、絶妙なパンツ丈と相まって着こなしに抜け感も演出しています。スニーカーとチーフの色をリンクさせるなど、好印象を高める小ワザにも注目を。
選びたいのはこんな1足。ビジネス対応スニーカーのおすすめブランドをピックアップ
膨大なラインアップの中から、ビジネススタイルにふさわしいスニーカーを厳選。取り入れやすいのはもちろん、洗練された足元を演出できるモデルばかりなので要チェックです。さらに、人気スタイリストが独自の視点でそれぞれのスニーカーの魅力やマッチする着こなしについてレビューしてくれたので、ぜひ参考にしてみてください!
レビューしてくれたファッションのプロ
女性目線で好印象なメンズコーデを提唱
スタイリスト
川田 真梨子さん
雑誌やブランドのカタログ、俳優・タレントのスタイリングなど、さまざまなフィールドで活躍する敏腕スタイリスト。メンズのドレスからカジュアル、さらにはレディース、キッズ、和装と守備範囲が広く、女性ならではの視点を生かしたリアルな着こなし提案に定評がある。
ブランド1
『アディダス』
『アディダス』の名作スニーカー「スタンスミス」は、ビジネススニーカーの代表格と言っても過言ではありません。その理由は、スニーカーらしからぬシンプルで上品な外観。無駄をそぎ落としたミニマムなレザー製アッパーは、あらゆるビジネススタイルにマッチします。
ブランド2
『オニツカタイガー』
こちらは1973年に発売されたテニスシューズ「ローンシップ」のアップデート版。シンプルなアッパーとクリーンなソールの組み合わせにより、スポーティなスニーカーとは一線を画す洗練された足元を構築します。ゴールドのブランドロゴがリッチなアクセントに。
川田
シューレースやソールもブラックで統一されたスニーカーは、革靴感覚で履くことができます。ビジネススタイルにスニーカーを合わせるのに抵抗がある人も、このモデルなら比較的取り入れやすいはず。クラス感アップに一役買ってくれる箔押しのロゴも良いですね。
ブランド3
『ニューバランス』
ブランドを象徴するロングセラーモデルのひとつ「996」もジャケパンやスーツとの相性は抜群です。同ブランドらしい落ち着いたデザインと格別の履き心地は、カジュアルファッションだけでしか活用しないのは損というもの。『ニューバランス』らしい定番カラーのグレーは、ビジネスコーデでも使いやすいので積極的に活用してみましょう。
川田
『ニューバランス』のスニーカーはクッション性が高くて履き心地が良いので、外回りが多いビジネスマンにも最適。他に比べると少しスポーティでボリュームがあるデザインですが、細身のテーパードパンツとの相性は抜群です。ビジネススタイルをスタイリッシュに格上げする効果も見込めますよ。
ブランド4
『スラックフットウェア』
東京発の『スラックフットウェア』は、”クラシックが持つベーシック”と”時代を反映するトレンド”をMIXしたスニーカーを提案しているブランドです。ご紹介する「エルクルード」は、究極のシンプルを体現するデザインの中に機能が凝縮。適度に厚みのあるプラットフォームソールが衝撃を逃しつつ、スタイルアップ効果も発揮します。また、ゴムひも×コードロックシステムでスリッポンのようにイージーな着脱を実現。高品質なレザーはソフトな触感で、上質感も醸し出します。
川田
15,000円で手に入るとは思えないほど、高見えするスニーカーです。華奢なシューレースは品が良く、かつハトメを採用しているので大人っぽい足元を構築できると思います。それでいて脱ぎ履きが楽なのは非常に優秀。履き口からチラッと覗くレザーのライニングもアクセントになってくれるでしょう。
ブランド5
『ナイキSB』
『ナイキ』が持っているテクノロジーを注入し、スケートボードに特化したシューズを展開するブランドとして2002年にスタートした『ナイキSB』。カジュアルなイメージを持つかもしれませんが、「SB ズーム ブレーザー ロウ プロ GT」はオーセンティックなデザインなのでビジネススタイルにもマッチします。ウォッシュ加工が施されたデニムのスウッシュもおしゃれなアクセントに。
川田
ネイビー×ホワイトのカラーリングが爽やかですよね。ビジネスシーンでも好印象を与えられるスニーカーだと思います。グレーのスラックスやベージュのチノパンとの相性も良いですが、スニーカーの色を拾ったボトムスと合わせるとよりおしゃれに仕上がりますよ。
ブランド6
『コンバース』
ブランドの代名詞である「オールスター」も、レザー製ならビジネススタイルに好マッチ。しかもこちらは今まで以上にソフトなレザーでアップデートされているため、履きはじめから快適です。アッパーからソールまでオールブラックで統一されているのもクール!
川田
「オールスター」はローテクスニーカーの王道中の王道。ソールとコントラストあるモデルも多いですが、ビジネス使いする場合はアッパーと同色のものをセレクトするのがベストです。これはオールブラックなので前述の『オニツカタイガー』同様、革靴感覚で取り入れられますよ。
ブランド7
『タナカユニバーサル』
ドイツ軍で正式に採用されていたトレーニングシューズ『ジャーマントレーナー』の復刻版である「1183」。ミリタリースニーカーとは思えないシンプルさなので、ビジネスシーンにも難なく対応します。ファッション好きに愛されているモデルゆえ、周りと差をつけたいという人にもおすすめ。
川田
「ジャーマントレーナー」のスニーカーは、シャープなフォルムなのでビジネスシーンで使いやすく、スタイリッシュな足元に仕上げることができます。軍モノからの流れで短めのパンツ丈や太めシルエットのボトムスとの相性がすこぶる良く、好バランスに着こなせますよ。
ブランド8
『ジェイエムウエストン』
創業130年以上の歴史を誇るフランスの老舗シューズブランド『ジェイエムウエストン』。クラシックな雰囲気を纏う「オンタイム」のスニーカーは、テニスシューズをイメージソースにデザインされたもの。ダブルシームやメタルアイレットなどのディテールには、メゾンの持つ技術が表現されています。なめらかなカーフレザーのアッパーも目を引き、気品溢れる足元を演出してくれるはず。
川田
スポーツブランドのスニーカーとは一線を画す、クラス感や品格を感じさせる1足ですね。デザイン自体はシンプルなのでどんなビジネススタイルにもマッチしますし、格上げ効果も期待できます。フランスブランドらしいさりげないトリコロールカラーもおしゃれ!
ブランド9
『ヨーク』
2015年に東京で生まれたブランド『ヨーク』。「シャツとジャケットに合わせるスニーカー」がコンセプトで、まさにビジカジ向きの逸足が豊富に揃っています。MADE IN JAPANの品質にこだわっているのも特徴で、定番モデル「スタンレー」ももちろん日本製。不要な要素をそぎ落とし、究極的にシンプルなデザインを追求しています。ライニングはつま先部分までピッグレザーを使用し、足全体をやさしく包み込む履き心地を実現。
川田
『ヨーク』は私自身大好きなブランドで、撮影の仕事でもかなりの頻度で使用しています(笑)。パッと見はどこのブランドかわからないミニマルなデザインが魅力で、スタイリングにも取り入れやすいんですよね。特にきれいめコーデやトラッドな着こなしと相性が良い1足です。
ブランド10
『コモンプロジェクト』
世界中のファッショニスタを虜にしている『コモンプロジェクト』。最大の魅力は、この上なくシンプルなデザインをラグジュアリーな素材に落とし込んでいるところ。生産はイタリアのファクトリーにて、職人のハンドメイドで手がけられているのもポイントです。
川田
『コモンプロジェクト』はデザインだけでなく、クオリティの高さも天下一品。ビジネススニーカーはブラックやホワイトを選びがちですが、一番おしゃれに見えるのは実はグレーだと思います。中間色なのでどんな色のボトムスとも合わせやすく、ワンランク上のビジネススタイルが叶いますよ。
アイテム11
『ムーンスター』
福岡県の久留米市が拠点の『ムーンスター』はさまざまなシューズを展開しています。特に人気を集めているコレクションが「810s (エイトテンス)」。専門分野で培ったノウハウを生かし、日常の道具として提案しています。同コレクションのモデル「プルー」は、厨房や食品工場で使われているキッチンシューズをベースにしつつ、ローファータイプのスニーカーとしてアレンジ。シンプルな面持ちがビジネスシーンにもマッチします。リーズナブルな価格設定も大きな魅力。
川田
スリッポンタイプのスニーカーは、ローファー感覚で取り入れられるのが◎。シューレースがあるデザインより、ソックスが引き立ちやすいというのも特徴です。ドレスコードが厳しくない職種の人なら、ソックスの色や柄で遊ぶのもおすすめ。
アイテム12
『リーボック』
「インスタポンプ フューリー」のイメージが強い『リーボック』ですが、シンプルでクラシックなコート系のスニーカーはビジカジ向き。そのひとつが、「リーボック ロイヤル コンプリート クリーン 2.0」。シームレスに近いデザインなのですっきりとした足元に仕上がり、ミニマルなルックスなので汎用性も抜群です。
川田
こちらは丸みがあってややボリュームのあるデザインなので、タックが入った太めのパンツにも合わせやすいですね。履き口はコートシューズらしくクッション性を持たせているのも◎。さりげなく配されたネイビーのロゴは、足元の引き締め役にもなってくれますよ。
アイテム13
『ルコック スポルティフ』
フランス生まれのスポーツブランド『ルコック スポルティフ』も、シンプルなコート系スニーカーを多数ラインアップしています。この「LA ローラン」もコートスタイルの定番アイテム。軽量性やクッション性を追求しつつ、ミニマルな面持ちで仕上げられています。オールホワイトのアッパーはシンプルで無個性に見えますが、フランス国旗のタグが控えめに効いていてさりげなく個性的。
川田
「LA ローラン」はクラシックなデザインなので、トラッドなビジネススタイルに取り入れるのがおすすめ。特にネイビージャケットにベージュのチノパンといった王道コーデとの相性が抜群だと思います。フランス国旗カラーのタブもシンプルなデザインに映えますね。
アイテム14
『ヴェジャ』
『ヴェジャ(VEJA)』もフランスのブランドで、サステナブルなシューズ作りにこだわっているのが特徴。素材の調達から販売まで持続可能な環境を模索しており、SDGsへの取り組みも重要となってきたビジネスシーンにもマッチします。「RIO BRANCO」のアッパーは、リサイクルペットボトルだけで作られた素材・アルベオメッシュを使用。さらにVマークはラバーやもみ殻の混紡素材、シューレースはオーガニックコットン製など、細部までサステナブルを徹底した1足です。
川田
デザイン自体はスポーティですが、ベージュとホワイトのカラーリングが上品で大人っぽいですね。ロゴの主張も控えめなので、ビジネススタイルにも問題なく対応します。そして何より、サステナブルな取り組みが素晴らしい! これからの時代はそういった取り組みも選びの基準になると思います。
アイテム15
『アルフレッド バニスター』
感性が豊かな大人に向けたシューズを提案している『アルフレッド バニスター』。シンプルでビジカジにぴったりなスニーカーも充実しています。もっともエレガントなイチ押しは「ホールカットスニーカー」。かかと以外にレザーの継ぎ目がなく、すっきりした面持ちで洗練された印象を演出できるのが大きな魅力です。履き口をスエードで切り替えたデザインもポイント。見た目のアクセントになっているだけでなく、ソフトな足ざわりも実現しています。
川田
スニーカーではあまり見られないホールカットデザインが新鮮。ラストもシャープなので、そのデザインがより引き立っています。基本的にどんなボトムスにも合いますが、9分丈などの短め丈をチョイスして、すっきりと品のあるデザインをさらに強調させても良いですね。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『アディダス』 スタンスミス
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『オニツカタイガー』 ローンシップ 3.0
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『ニューバランス』 CM996
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『スラックフットウェア』 エルクルード
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『ナイキSB』 ズーム ブレーザー ロウ プロ GT QS
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『コンバース』 レザーオールスター
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『タナカユニバーサル』 ジャーマントレーナー 1183
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『ジェイエムウエストン』 オンタイム スニーカー 624
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『ヨーク』 スタンレー
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『コモンプロジェクト』 アキレス ロー スニーカー
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『ムーンスター』 810s プルー
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『リーボック』 ロイヤル コンプリート クリーン 2.0
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『ルコック スポルティフ』 LA ローラン
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『ヴェジャ』 リオ ブランコ
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『アルフレッド バニスター』 ホールカットスニーカー
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川田
グリーンやネイビーなどを部分使いした「スタンスミス」もありますが、ビジネス使いにはオールホワイトがおすすめ。なぜなら着こなしを選ばず、もっとも使いやすいからです。特にグレーのセットアップやスラックスと相性が良く、都会的でおしゃれなビジネススタイルを手に入れられますよ。