
大人のハイテクスニーカー論。コーデの合わせ方とおすすめ10選
30~40代の男性の多くが一度は足を通した経験があるであろうハイテクスニーカー。大人になった今、再び気になるものの取り入れ方がわからない……という人のための攻略法。
ハイテクスニーカーが気分。まず押さえるべきはコーデへの取り入れ方
TASCLAP世代の多くが、一度はハイテクスニーカーに夢中になった経験があるのではないだろうか。そもそもハイテクスニーカーとは、最先端の機能を搭載したモデルのことを指す。クッショニングに端を発し、フィッティングや軽量性、防護性など、各ブランドが誇る最新技術の粋を集めて誕生したそれらは、その先鋭的かつ未来的なデザイン性も評価され、スニーカー好きたちを虜にしてきた。90年代後半に一大ムーブメントを巻き起こしたことは記憶にも新しいだろう。
そんなハイテクスニーカーだが、ずっと履き続けてきたファンもいれば、大人になった今こそ久しぶりに履きたいというカムバック組も当然いるに違いない。そこで改めて考えたいのが、自身の年齢に合うハイテクスニーカーの取り入れ方。きれいめコーデのハズし役として、という手法が定番ではあるものの、もっとカジュアルに合わせる方が今のファッションシーンの空気感にはマッチする。まずは履きこなしの参考になるスタイルサンプルをチェックしてみよう。
サンプル1
シンプルな着こなしには小技を効かせて、かっちり感をプラス
ハイテクスニーカーはそれ自体が強いインパクトを放つゆえ、他アイテムがシンプルでも十分に着こなしが成立する。逆にいえば、そこがセンスの見せ所。大人の着こなしを意識するなら、スウェットとモックネックをレイヤードしたり、ボトムスをクロップド丈に設定したりと、ダラしなくならず適度にかっちり感のある印象を引き出す工夫は忘れずに。スニーカーだけに気を使った着こなしにならないよう注意しよう。
サンプル2
シューズ&ウェアを、ともにモノトーンカラーで揃えれば簡単
続いては、ハイテクスニーカーを取り入れる際のテクニックの中でもっとも挑戦しやすいカラーマッチングについて。大人っぽく仕上げるならモノトーンカラーのモデルを選び、服もそれに合わせてモノトーンでまとめるのが鉄板だ。このときに注意したいのが全体のシルエット。上下のどちらかをジャストorタイトにすれば、より都会的でモダンな雰囲気に。
サンプル3
オーバーシルエット×きれいめボトムスが、足元を際立たせる
まだまだオーバーシルエットの人気は続いているが、上下ともにオーバー&ハイテクスニーカーではどうにも子供っぽくなってしまいがち。そんなときには、ボトムスをきれいめムードのスラックスに変えてみてほしい。これによりカジュアルなアイテムとの対比が強まって、スポーティな足元がハズしとしての効果を発揮。結果、印象的な着こなしが完成するというわけだ。
サンプル4
きれいめ定番スタイルを、インナー&ハイテクスニーカーでハズす
テーラードジャケット&ボトムスのセットアップ×ハイテクスニーカーは定番だが、きれいめに終始してしまうと少し味気のないコーディネートになってしまうことも。せっかくなら、カジュアルなテイストをひと振りして遊ぶのも一興だ。全体をリラックスシルエットに設定し、インナーをシャツではなくフーディに変えるだけで、簡単に大人ストリートな着こなしが叶う。
サンプル5
足元のテック感を、クリーンなセットアップで中和して大人っぽく
最後も同じくセットアップスタイルだが、こちらはもっとカジュアルに振り切っている。オフホワイトのシャツジャケットと共地のパンツはゆったりしたサイジングで、足元のハイテクスニーカーとも相まってストリート感強め。とはいえインナーが無地の白Tなので、クリーンさが前面に押し出されて大人っぽさはキープ。ぜひお試しあれ。
定番から新作まで。今狙いたいハイテクスニーカー10選
テクノロジーとともに進化し続けるハイテクスニーカー。ここでは各ブランドの威信をかけて開発された新作モデルを中心に、今狙うべき10足を厳選。ファッションとの親和性を考慮してモノトーンやトーナルカラーに限定しているので、タウンユースでの活躍が期待できる。
アイテム1
『ナイキ』ナイキ エア ヴェイパーマックス エヴォ
1990年代~2000年代に登場した、7種類の「エア マックス」の要素をMIXさせた記念碑的モデル。優れた反発力を有するヴェイパーエアユニットが、足裏全体にもたらすクッショニングが、まるで空を歩いているかのような履き心地を実現。レザーに合成素材、メッシュを複雑に組み合わせたアッパーデザインも、テクニカルな印象に拍車を掛ける。
アイテム2
『アディダス オリジナルス』オズウィーゴ セロックス
1998年に登場したランニングシューズ「トルション オズウィーゴ スリー」をサンプリングし、衝撃吸収力と安定性に優れたアディプリンと反発弾性素材により蹴り出し力を高めたアディプリン+をEVAミッドソールに搭載。その履き心地は雲の上を歩いているかの如し。アッパー全体を覆い包んだポリウレタンのカバーも、ハイテクムードを加速させる要因に。
アイテム3
『プーマ』ダブルディスク
2021年に、30周年を迎えたディスクシステム。アッパーを締める内部ワイヤーで足にフィットさせるという、この『プーマ』独自のシステムが搭載された、90年代のバッシュ「ディスク」を現代のパフォーマンス素材と組み合わせることでアップデート。前甲部分とヒール部分に配置された2つのディスクがホールドと安定性、そしてアクセント効果を生む。
アイテム4
『リーボック クラシック』インスタポンプフューリー トレイル
1994年に登場し、第1次ハイテクスニーカーブームをけん引した名機「インスタポンプフューリー」を、トレイルから着想を得たラバーアウトソールでアレンジ。バリスティックナイロンのアンダーレイを配したスエード素材のアッパーは防水仕様。その上、カモフラ柄プリントやリフレクティブアクセントなどを重ねることで、より未来的イメージに。
アイテム5
『アシックス』ゲルカヤノ トレーナー21
デザイナー・榧野俊一氏によって生み出された「ゲルカヤノ」シリーズの初代「ゲルカヤノトレイナー」のアッパーと、同シリーズの21代目となる「ゲルカヤノ 21」のツーリングを組み合わせたハイブリッド機種。アッパーに採用された上質感のあるヌバックとPU素材のオーバーレイによる異素材コンビが表現するのは、伝統と先進の融合に他ならない。
アイテム6
『ニューバランス』ML2002R
2010年に登場した、USAメイドの旗艦モデル「2002」からインスパイアされたこちら。重厚なアッパーデザインと衝撃吸収・反発性に優れたエナジー、アブゾーブといった『ニューバランス』が誇る独自テクノロジーを採用した「ML860 v2」のソールが1つになった渾身作。上質なヌバックをこなれ感のあるトーナルカラーで包み込み、ファッション性の高さも文句なし。
アイテム7
『ミズノ』ウェーブ プロフェシー 10
“宙に浮くスニーカー”をイメージ。クッション性・軽量性に優れたミッドソール、耐久性を高める耐摩耗ラバーのアウトソールなど、日本が世界に誇るスポーツブランド『ミズノ』の最新技術の粋を集めて完成させた1足だ。メッシュをシンセティックレザーや樹脂フィルムで補強した漆黒のアッパーと、ハイテク感溢れるディテールが絶妙なコントラストを描き出す。
アイテム8
『ホカ オネオネ』カハ ロー ゴアテックス
『ホカ オネオネ』のあらゆるテクノロジーが搭載されたトレッキングシューズ「カハGTX」を街履きにも対応するローカット仕様に。柔らかな厚底ソールが登坂性能を高め、下り坂ではスピードをもたらすことで快適なランをサポート。ゴアテックスファブリクスによる優れた防水機能性を備えながらも、トーナルカラーが洒脱な印象を与える。
アイテム9
『キーン』ヴェンチャラー
“クイックストライク ハイク”をコンセプトに開発された、次世代のハイパフォーマンスライトトレッキングシューズ。着用時のストレスを感じさせないアッパー素材に、シューレースと連動してくるぶし周りからヒールまでをサポートする独自のコネクトフィットシステムを搭載。それにより快適かつしっかりとしたホールド感を実現させた1足だ。
アイテム10
『メレル』 エムキューエム フレックス 2 ゴアテックス
『メレル』のアーバンアウトドアスタイルを体現するファストハイクシューズに、限定版のモノトーンモデルが登場。軽量で快適なゴアテックス インビジブルフィットを搭載することで対引裂性を向上させたアッパーに、グリップ力と耐摩耗性のバランスに秀でた独自開発のアウトソールが合体。スピードと防護性を両立させつつ、街にも溶け込むクールな佇まいが魅力的だ。
この記事の掲載アイテム一覧(全5商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『プーマ』 ダブルディスク
-
『リーボック クラシック』 インスタポンプフューリー トレイル
-
『ニューバランス』 ML2002R
-
『ミズノ』 ウェーブ プロフェシー 10
-
『キーン』 ヴェンチャラー
掲載アイテムをもっと見る(-7商品)