バトナーのニットは何が違う? 国内ニットの人気ブランドの魅力とおすすめ

バトナーのニットは何が違う? 国内ニットの人気ブランドの魅力とおすすめ

日本発のニットブランドが注目されている昨今、断トツの支持率を誇るのが『バトナー』です。人気の理由や特徴、おすすめのラインアップを紹介します。

山崎 サトシ

2019.11.26

バトナー(BATONER)
トップス
ニット・セーター

手掛けるのは日本屈指の老舗ニッター。『バトナー』のニットはレベルが違う

政府によって戦時中より羊の飼育が奨励され、戦後になるとニットの一大産地として成長した山形県。そんな同地の寒河江市を拠点として2013年に生まれたのがニット専門ブランド『バトナー』です。設立からはまだ日が浅いものの、1951年に創業しトップメゾンのOEM生産も担う老舗ニッター・奥山メリヤスが手掛けるブランドだけに、製品クオリティは国内でもトップクラス。事実、人気セレクトショップや有力百貨店でも多く取り扱いがあります。

『バトナー』の指揮をとるのは、奥山メリヤスの3代目である奥山幸平氏。東京でアパレル系の会社に勤め、その後山形に戻ってきた同氏は“実際にモノ作りの現場である工場からもニットの提案をしたい”という思いからブランドを設立しました。なお、ブランドネームは、“バトンを継ぐもの”を意味し、そこには先人たちの築き上げたニットの技術を未来へ伝えたいという奥山氏の願いが込められています。

品質の良さもさることながら、作りに対してコスパが優秀なのも『バトナー』の魅力で、山形メイドの良質なウールニットを主に2~3万円台で展開しています。その価格帯を実現できる理由はというと、企画から生産まで一貫して自社で行っており余計なコストが発生しないから。どれもシンプルなデザインで流行に左右されず着こなせるという点も、コスパの良さにつながっています。品質・プライス・デザイン、どれを見ても隙がない『バトナー』ニットは大人の日常着として格好のアイテムといえるでしょう。

『バトナー』のニットの代表格。畔編みのクルーネックニットが魅力的すぎる

ブランドを象徴するプロダクトと言えばあぜ編みニット。別名リブ編みとも呼ばれるあぜ編みは表目と裏目とを交互に編む非常に定番的な編み地ですが、それだけに作りの良し悪しがはっきりあらわれます。最上のあぜ編みニットに仕上げるべく、『バトナー』では地元・寒河江市の工場で紡績された毛玉が起きにくいオリジナル糸を使用。さらに、身頃や袖などを別々に成型し、それら各パーツの編み目を自然に繋ぎ合わせる“リンキング”という手法を取り入れ、型崩れしにくく、見た目の良さも叶えています。

ざっくりとした力みない表情を備えるあぜ編みニットですから、『バトナー』ではその持ち味を損なわないよう、ゆったりめのシルエットに仕上げています。程良く抜け感があるニットのため、今っぽいリラックス感を演出するのも容易です。例えばこんな感じで、きっちりとしたスラックスをゆるいあぜ編みニットでさりげなく着崩せば、即座に今季的なコーデに!

そして、ノーストレスな着心地を堪能できるのも大きなメリット。余裕を持たせた締め付けのないシルエットはもちろん、先述したリンキングも心地良さをアップさせるカギとなっています。特殊なリンキングマシンを使い編み地のループ一つひとつに糸を通すことでパーツ同士を結合させるので、通常のミシンで一気に縫い上げるより格段に伸縮性が高いんです。

定番からコラボモノまで。『バトナー』のニット、おすすめ10選

不動の鉄板プロダクトであるあぜ編みニットを中心に、今買える『バトナー』のおすすめアイテムをピックアップ。定番から別注までバラエティ豊かに紹介していきます。どれも即戦力になること間違いなし!

シグネチャークルーネック

ブランドの定番あぜ編みシリーズである「シグネチャー」から登場の1枚。生地はスーパーファインメリノウール製で、前身頃の編み目が逆V字状に切り替わっているのも特徴です。また、しっかり目の詰まったニットゆえウール特有のチクチク感が少なく、着心地は申し分ありません。毛羽立ちを起こしにくいのも高評価!

シグネチャージッパーカーディガン

こちらのあぜカーディガンも「シグネチャー」シリーズから登場。ジップアップタイプのため、アウター感覚で着こなすことが可能です。ダブルジップ仕様でニュアンスを自在にコントロールできるのも強みの1つ。1枚あると、スタイリングの幅が大きく拡大します。

キッドモヘアシグネチャークルーネック

生後1年未満のアンゴラヤギから採取したキッドモヘアとウールを混紡した、『バトナー』のオリジナル素材であぜ編みしたモデル。モヘア特有のふわふわとした毛並み&美麗な光沢感が着こなしに上品な印象を演出してくれます。きれいな色味で、冬コーデのトーンアップにもお役立ち!

エイジングウール ラグランスリーブ クルーネック

『バトナー』の新定番に位置付けられる逸品で、素材には“エイジングメリノウール”と呼ばれる温度・湿度の管理を徹底し熟成させた高品質ウールを使用。熟成によって、ウールのふっくら感が最大限に引き出されています。しかも、軽量性にも秀でているので実に快適な着用感。

ノルディックモヘアクルーネック

冬らしい表情が目を引くノルディックニットは、ベビーアルパカ×キッズモヘア×ウールのトリプルMIX素材で暖かさ満点! その極上の着心地はまさにやみつき級です。繊細なニット生地を傷めないよう、洗い加工によりやさしく起毛させたのもカギ。

エイジングコットン ボーダークルーネック

世界最高峰の超長綿とされるスヴィン綿を素材にチョイスしたコットンニット。一定期間、最適な環境下で原料をエイジングさせて風合いを際立たせています。ボーダー柄で彩られた洒脱な1枚なので、トップスとしてはもちろんインナー使いでも存在感を発揮!

シグネチャー ウールマフラー

スーパーファインメリノウール素材のあぜ編み生地を使ったマフラーは、ベーシックデザインで幅広いコーディネートとマッチ。適度な厚みがあって防寒性も抜群なので、手放せない冬小物となるはずです。不快なチクつきとも縁遠く、素肌に触れてもノーストレス!

『シップス』別注 ミドルゲージ Vネック ボタン カーディガン

7ゲージのあぜ編みウール生地を使い、ボタンカーディガン型に仕上げた『シップス』とコラボモデル。シャツからカットソーまでインナー不問で着用できる1枚です。主張ある大ぶりのボタンには『バトナー』の刻印が刻まれ、首元のタグは特別なダブルネーム仕様にアップデートされています。

『スティーブン・アラン』別注 ニットベスト

身幅にゆとりを持たせ、かつドロップショルダー気味にすることでリラクシングな雰囲気を描出。ただし、ウールをベースにアルパカ&シルクをMIXした上質な生地感で、品の良さにも訴求しています。バリエカラーではブラウンもスタンバイ。

『ユナイテッドアローズ』別注 アーガイル クルーネックニット

英国レトロなアーガイル柄を使った1枚ですが、無地と組み合わせているのでクラシック過ぎずいつものサラっと装いにプラスできます。落ち着きあるカラーリングも大人にとっては好都合。生地はモヘア×ウールで構成されていて、とろけるような肌触りです。

アフロ歴15年のファッションライターで、趣味はヴィンテージモノの収集とソーシャルゲーム。メンズファッション誌を中心として、WEBマガジンやブランドカタログでも執筆する。得意ジャンルはアメカジで、特にデニム・スタジャン・インディアンジュエリーが大好物!
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