
スエード靴は正しい手入れで長く履こう。今、大人におすすめの厳選20足
大人っぽい足元を演出してくれるスエード靴。手入れが難しい素材だと思われがちですが、正しくメンテナンスしてあげれば一生モノとして長く愛用できます。
スエード靴を履く前に。“良し悪し”の特徴を押さえましょう
スエードとは、なめした革の裏側を磨いて起毛させた素材のことを言います。表側の滑らかなスムースレザーとは異なり、独特の凹凸感が温かみのある表情を醸成。そんなスエード素材を使った靴には、着こなし全体を優雅かつ柔和に演出してくれる効果があります。
豊かな風合いを持ったスエード素材ですが、表面が起毛している分、汚れやホコリがつきやすくなるというデメリットがあります。防水スプレーなどで対策していないと、雨に濡れて染みができてしまうことも珍しくはありません。「どんなスエード靴を探すか」よりも「スエード靴のお手入れを押さえてから、自分の好みに合う1足を探す」のが良いでしょう。
またダメにしてしまった……。それはスエード靴の正しいお手入れ方法を知らないから
一生モノだと思って手に入れたスエード靴なのに、毎日のように履いていたら、すぐに汚れてみすぼらしくなってしまった……。そんな経験をしたことがある人も少なくないでしょう。しかし、それは適切なお手入れができていないことが最大の要因。おすすめのスエード靴をチェックする前に正しいケア方法を頭に入れておきましょう。
簡単です。スエード靴の正しい手入れ方法と必須アイテム
難しそうなイメージのあるスエード靴の手入れですが、実はスムースレザーの靴よりも簡単。怠けずにしっかりメンテナンスをしてあげれば、長く愛用し続けられることでしょう。
ステップ1
シューキーパーで靴の形を保つ
スエード靴に限らず、革靴を長持ちさせるには、シューキーパーと呼ばれる道具が不可欠です。型崩れを防ぐほか、履いたときについたシワを伸ばしたり、内部の湿気を取り除いたりする効果があるうえ、メンテナンスの作業もしやすくなります。
シューキーパーにはさまざまな形状やサイズのものがあります。適切なシューキーパーを使わないと靴を変形させてしまうこともあるので気をつけましょう。また、素材やテンションの掛け方にもいくつか種類があるので、靴との相性を考えて選びましょう。
ステップ2
豚毛ブラシでゴミを落とす
スエード靴を手入れする際には、まずアッパーに溜まったゴミを落とすことから始めましょう。スエードは起毛しているため、隙間にホコリなどが溜まりやすくなっています。それを豚毛のような硬めのブラシをかけることでしっかり落としていきます。
おすすめは、フランスの高級シューケアグッズブランド『サフィール』の豚毛ブラシ。適度な硬さのある豚毛が、スエードの奥のゴミまでしっかりかき出します。スムースレザーの靴にクリームを馴染ませるときにも使えるので、ひとつ持っておいて損はないでしょう。
ステップ3
クレープブラシで毛並みをほぐす
ゴミを取り除いたら、次はアッパー全体にクレープブラシをかけます。クレープブラシはゴム素材をヒダ状に固定したブラシのことで、スエードの汚れを吸着すると同時に寝ていた毛をほぐして毛並みを整えることができます。一方向からだけでなく、いろいろな方向からブラッシングすると毛並みが整います。
「クレープブラシを買ったことがない」という方は、豚毛ブラシ同様、『サフィール』のクレープブラシをチェックしてみてください。天然ゴムがスエード素材をやさしく起毛させてくれるうえ、木製のハンドルが手に馴染んで扱やすいのが魅力。
ステップ4
防水スプレーで汚れと雨対策を
水濡れに弱い印象のあるスエード素材ですが、実は起毛していることで表面張力が生まれ、水が染み込みにくいといわれています。その上、防水スプレーを使えば、さらに水濡れに強くなります。ただし、頻繁に使いすぎると素材に良くないので、月1回を目安にしましょう。また、スプレー後は豚毛ブラシでちゃんと毛並みを整えることを忘れずに。
手入れ方法と合わせて知りたい。やってしまいがちなNGケア
スムースレザーの革靴ではクリームで革を保湿したり栄養を補給したりしてメンテナンスしますが、同じことをスエード靴でやってしまうのはNGです。クリームによって独特の起毛がつぶれてしまうからです。スエード靴の手入れをするときは、必ずスエード専用のケアグッズを使うようにしましょう。
スエード靴を履くなら、ここ。おすすめブランド20選
ここからはスエード靴に定評のあるブランドの1足を厳選してご紹介します。どのモデルも高級感があって大人の装いにふさわしい逸品。きちんと手入れをしながら、長く付き合っていきましょう。
ブランド1
『クロケット&ジョーンズ』リッチモンド
1879年にイギリス・ノーザンプトンで創業した老舗シューズメーカー『クロケット&ジョーンズ』のコインローファー。アッパーにはキメの細かい上品なスエードを使用して高級感たっぷりに仕上げています。一枚革で仕立てたアンライニング仕様になっており、フィット感も抜群。グッドイヤーウェルト製法で作られているため、ソール交換をしながら長く愛用することができます。明るめのブラウンカラーはビジネスシーンからカジュアルな着こなしまで対応します。
ブランド2
『レッド・ウィング』×『ビームス』ポストマン オックスフォード シューズ ゴアテックス
アメリカを代表するワークブーツメーカー『レッド・ウィング』。そのアイコンともいえるオックスフォードタイプのポストマンシューズのアッパーを『ビームス』別注によりブラックスエードにアレンジしました。採用したスエード素材は、撥水性と防汚性を備えているうえ、ゴアテックスを採用しているため防水透湿性に優れており、雨の日でも快適に履くことができます。ベーシックなデザインゆえ、合わせる服も選びません。
ブランド3
『ジャラン スリウァヤ』4EYEMOCRUG レザーシューズ
インドネシア発のシューズブランド『ジャラン スリウァヤ』の1足。手作業で縫製するハンドウェルテッド・グッドイヤー製法を採用しており、しなやかな履き心地が味わえます。4アイレットのモカシンシューズ型のデザインは、エレガントでありながら程良くカジュアルな雰囲気を醸し出すため、幅広いコーディネートにマッチします。適度なボリューム感があり、武骨な印象をさりげなく漂わせるラグソールもポイントです。
ブランド4
『パラブーツ』ミカエル ブリッド
ソールを自社生産しており、履き心地の良さでも高い評価を受けているフランスのシューズブランド『パラブーツ』の1足。定番モデルである「ミカエル」をモンクストラップシューズにアレンジしたもので、2016年に復刻を果たしました。アッパーには深みのあるグレーのスエードを採用しており、個性的でありながらも品格漂うデザインに仕上げています。ステッチがアクセントになった厚めのソールや金属製のバックルも目を引きます。
ブランド5
『サンダース』ネイビー スエード プレーントゥ シューズ
イギリスの老舗シューズメーカーの『サンダース』とアメリカントラッドを象徴するブランドである『サウスウィック』がコラボレートして生み出したプレーントゥシューズ。イギリス軍のサービスシューズをベースにアメリカンなディテールをまぶした魅力的な1足です。耐久性に優れるイギリス・ITSHIDE社のレンガカラーのラバーソールがトラディショナルなカラーアクセントになっています。ネイビーカラーのスエード素材を用いることでカジュアルながらも風格あるデザインを実現。
ブランド6
『ジーエイチバス』ラーソン
ローファーの元祖とされるアメリカの老舗シューズメーカー『ジーエイチバス』のコインローファー。アッパーにスエードを配することで、カジュアルながらも品のある印象に。甲のサドルを固定する両サイドのビーフロールによってトラディショナルな顔立ちに仕上がっています。またボリューミーなソールながら、軽量なので、長時間履き続けてもストレスを感じさせません。オールブラックのシックなカラーリングで、大人っぽく履きこなすことが可能です。
ブランド7
『クラークス』ワラビー ブーツ
1966年に誕生した『クラークス』の「ワラビー」は、「デザートブーツ」と並ぶ定番モデルであり、こちらはハイトの高いブーツタイプ。モカシンタイプのデザインやクレープソールなど、カジュアルな作りでありながら、アッパーに上質なスエード素材を使用しているため、品良く履きこなすことができます。スエードは柔らかく足を包み込んでくれるので、履き心地は快適そのもの。クレープソールは適度な弾力があり、グリップ力にも優れるので歩行性能も抜群です。
ブランド8
『チャーチ』ライダー
靴作りの聖地として知られるイギリス・ノーザンプトンで1873年に創業した『チャーチ』。名作「サンダー」はアッパーに採用した落ち着いたトーンのキメ細かいスエード素材が、高級感を存分に主張しています。『チャーチ』のカジュアルラインに多く見られる「LAST 81」という木型を採用しているため、ドレスラインに比べてトゥのフォルムにやや丸みとボリュームがあります。それにより、エレガントながらもカジュアルに履きこなすことができます。
ブランド9
『トリッカーズ』モールトン
カントリーブーツの愛称で親しまれるのは、イギリスの老舗ブランド『トリッカーズ』を代表する名靴「モールトン」。紳士のためのブランドらしい上品な顔立ちながら、野外でのハンティング活動を想定して生まれた厚底ソールによってボリューミーでカジュアルな印象を与えてくれます。オールブラックのスエードアッパーであれば、ドレスからシティでのカジュアルまで幅広い着こなしも射程内です。
ブランド10
『サントーニ』ダブルバックル
1975年にイタリア・マルケ州で創業したシューズメーカーの『サントーニ』が、自社工場で製造したダブルモンクストラップシューズ。上質なストレッチスエードをアッパーに採用しており、足にやさしくフィットするうえ、スリッポンのように容易に脱ぎ履きすることができます。ラバーソールを採用しているので、街中や滑りやすい路面でも安心して履くことが可能。イタリアブランドならではの美学が詰まった美しい1足といえるでしょう。
ブランド11
『グイド』×『ブリッラ ペル イル グスト』別注 スエード バックル ローファー
アルゼンチンのブエノスアイレスで1952年に創業したシューズメーカー『グイド』に、ビームスのオリジナルブランドである『ブリッラ ペル イル グスト』が別注したローファー。深みのあるブラウンカラーのスエードアッパーとトゥにかけてのモカ縫いの優雅なラインが風格漂う佇まいを演出しています。レザーソールはステッチを隠したヒドゥンチャネル仕立てになっているなど、職人の丁寧な手仕事が感じられる1足です。
ブランド12
『トレーディングポスト』T701ローファー
世界各国の良質なブランドが並ぶ革靴専門のセレクトショップ、トレーディングポストのオリジナルコインローファー。撥水加工を施したスエード素材を採用しており、天候が悪いときでも安心して履くことができます。屈曲性に優れたラバーソールを装着しているため、履き心地も抜群。また「後方屈曲木型」と呼ばれる足なりに合わせたラストを使用したことで、快適なフィット感も得られます。落ち着きのあるダークブルーのカラーリングも◎。
ブランド13
『ドクターマーチン』バック スエード 3ホール シューズ
『ドクターマーチン』が手がけたエレガントなオックスフォードシューズは、イギリス・ノーザンプトンの工場でハンドメイドされた「MADE IN ENGLANDコレクション」の1足です。アッパーには滑らかな質感とクリーンな発色が特徴のチャールズ エフ ステッド社製のスエードを採用。ウェルトにあしらわれた『ドクターマーチン』を象徴するイエローステッチも絶妙なアクセントになっています。ベーシックなデザインなので、ジャケットなどきれいめな着こなしに合わせることも可能。
ブランド14
『パドモア&バーンズ』×『スティーブン・アラン』スエード シューズ
『クラークス』のシューズを製造していたこともあるアイルランドのファクトリーブランド『パドモア&バーンズ』に『スティーブン・アラン』が別注した1足。同ブランドの代表的なモデルであるプレーントゥのアッパーをスエード素材でアレンジしています。丸みのあるフォルムと温かみのあるスエード素材、そしてクレープソールの組み合わせが生み出す素朴な雰囲気も秀逸。シンプルなデザインゆえ、さまざまなカジュアルスタイルにマッチしてくれます。
ブランド15
『三陽山長』柔弥
コインローファー「柔弥(じゅうや)」のフォルムは、ドレッシーなレザーシューズそのものですが、両足で約600グラムと圧倒的に軽量なソールを装着することでスニーカーのような快適な履き心地を実現しています。また、インソールや履き口の周囲にクッション性を持たせることで、柔らかな足あたりにするなど、細部まで履き心地が考慮されています。アッパーに採用したスエード素材は、撥水性を備えているので少々の雨なら気にせず履くことができます。
ブランド16
『UGG』ニューメル ゴアテックス
シープスキンブーツで有名な『UGG』が手がけたチャッカブーツタイプの1足。アッパーにはブラックスエードを採用しています。NEUMEL GORE-TEXを搭載しているため、優れた防水透湿性を備えており、強い雨や雪の日でも安心して履くことができます。また、軽量でクッション性の高いアウトソールを装着しているため、歩行性能にも優れています。
ブランド17
『シップス』スエード コイン ローファー
スマートなコインローファーに機能を追加することで、実用性を高めた1足。アッパーのスエード素材には撥水加工が施されており、多少の水濡れや汚れを防いでくれます。また、独自に開発した発泡ラバーソールを搭載することで30%の軽量化を実現。さらに、抗菌防臭性を備えたインソールを採用しているため、清潔な状態を保つことができます。
ブランド18
『カサノバ』×『トゥモローランド』スエードコインローファー
トゥモローランドとイタリアのシューズファクトリーが協業で設立したブランド『カサノバ』のスエードローファー。アッパーには毛足の長いベルベットタッチのスエードを採用しており、角度によって色の見え方が変わります。また、一枚革で仕立てたアンラインド仕様と薄いソール、明るめのベージュカラーが相まって、軽やかな雰囲気を醸し出しています。アウトソールはハーフラバーになっており、歩きやすいのも魅力。
ブランド19
『タケオキクチ』×『チーニー』別注 スエードローファー
1886年にイギリス・ノーザンプトンで創業したシューズメーカー『チーニー』に『タケオキクチ』が別注したコインローファー。表革である銀面を残した銀付きのスエードを使用したアンライニング仕様になっており、高級感を醸し出しています。明るいベージュのカラーリングやトゥ部分のモカ縫いのステッチは適度なカジュアルさを演出。ナチュラルカラーのレザーを使ったインソールやウェルトとのコンビネーションも秀逸です。
ブランド20
『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』フレンチ モックトゥ ブーツ
伝統的なチロリアンブーツのデザインをベースにした『ビューティ&ユース』オリジナルのモックトゥブーツ。イギリスの老舗タンナーであるチャールズ・F・ステッド社が手がけた銀付きのブラックスエードをアッパーに使用しており、キメ細かい風合いと深みのある色合いが大人っぽい雰囲気を醸し出します。質感の異なるスムースレザーとのコンビネーションにも注目。ジーンズやチノなどカジュアルなパンツとも抜群の相性を見せます。
この記事の掲載アイテム一覧(全20商品)
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『クロケット&ジョーンズ』 リッチモンド
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『レッド・ウィング 』×『ビームス』 ポストマン オックスフォード シューズ ゴアテックス
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『ジャラン スリウァヤ』 4EYEMOCRUG レザーシューズ
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『パラブーツ』 ミカエル ブリッド
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『サンダース』 ネイビー スエード プレーントゥ シューズ
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『ジーエイチバス』 ラーソン
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『クラークス』 ワラビー ブーツ
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『チャーチ』 ライダー
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『トリッカーズ』 モールトン
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『サントーニ』 ダブルバックル
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『グイド』×『ブリッラ ペル イル グスト』 別注 スエード バックル ローファー
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『トレーディングポスト』 T701ローファー
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『ドクターマーチン』 バック スエード 3ホール シューズ
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『パドモア&バーンズ』×『スティーブンアラン』 スエード シューズ
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『三陽山長』 柔弥
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『UGG』 ニューメル ゴアテックス
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『シップス』 スエード コイン ローファー
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『カサノバ』×『トゥモローランド』 スエードコインローファー
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『タケオキクチ』×『CHEANEY』 別注 スエードローファー
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『ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ』 フレンチ モックトゥ ブーツ
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