
スエード靴は正しい手入れで長く履こう。今、大人におすすめの厳選12足
大人っぽい足元を演出してくれるスエード靴。手入れが難しい素材だと思われがちですが、正しくメンテナンスしてあげれば、一生モノとして長く愛用できます。
スエード靴を履く前に。“良し悪し”の特徴を押さえましょう
スエードとは、なめした革の裏側を磨いて起毛させた素材のことを言います。表側の滑らかなスムースレザーとは異なり、独特の凹凸感が温かみのある表情を醸し出します。そんなスエード素材を使った靴には、着こなし全体を優雅かつ柔和に演出してくれる効果があります。
豊かな風合いを持ったスエード素材ですが、表面が起毛している分、汚れやホコリがつきやすくなるというデメリットがあります。防水スプレーなどで対策していないと、雨に濡れて染みができてしまうことも珍しくはありません。「どんなスエード靴を探すか」よりも「スエード靴のお手入れを押さえてから、自分の好みに合う1足を探す」のが良いでしょう。
またダメにしてしまった……。それはスエード靴の正しいお手入れ方法を知らないから
一生モノだと思って手に入れたスエード靴なのに、毎日のように履いていたら、すぐに汚れてみすぼらしくなってしまった。そんな経験をしたことがある人も少なくないはず。しかし、それは適切なお手入れをしていないことが原因。おすすめのスエード靴をチェックする前に正しいケア方法を頭に入れておきましょう。
簡単です。スエード靴の正しい手入れ方法と必須アイテム
難しそうなイメージのあるスエード靴の手入れですが、実はスムースレザーの靴よりも簡単。怠けずにしっかりメンテナンスをしてあげれば、長く愛用し続けられることでしょう。
ステップ1
シューキーパーで靴の形を保つ
スエード靴に限らず、革靴を長持ちさせるには、シューキーパーと呼ばれる道具が不可欠です。型崩れを防ぐほか、履いたときについたシワを伸ばしたり、内部の湿気を取り除いたりする効果があるうえ、メンテナンスの作業もしやすくなります。
シューキーパーにはさまざまな形状やサイズのものがあります。適切なシューキーパーを使わないと靴を変形させてしまうこともあるので気をつけましょう。また、素材やテンションの掛け方にもいくつか種類があるので、靴との相性を考えて選びましょう。
ステップ2
豚毛ブラシでゴミを落とす
スエード靴を手入れする際には、まずアッパーに溜まったゴミを落とすことから始めましょう。スエードは起毛しているため、隙間にホコリなどが溜まりやすくなっています。それを豚毛のような硬めのブラシをかけることでしっかり落としていきます。
おすすめは、フランスの高級シューケアグッズブランド『サフィール』の豚毛ブラシ。適度な硬さのある豚毛が、スエードの奥のゴミまでしっかりかき出します。スムースレザーの靴にクリームを馴染ませるときにも使えるので、1つ持っておいて損はないでしょう。
ステップ3
クレープブラシで毛並みをほぐす
ゴミを取り除いたら、次はアッパー全体にクレープブラシをかけます。クレープブラシはゴム素材をヒダ状に固定したブラシのことで、スエードの汚れを吸着すると同時に寝ていた毛をほぐして毛並みを整えることができます。一方向からだけでなく、いろいろな方向からブラッシングすると毛並みが整います。
「クレープブラシを買ったことがない」という方は、豚毛ブラシ同様、『サフィール』のクレープブラシをチェックしてみてください。天然ゴムがスエード素材をやさしく起毛させてくれるうえ、木製のハンドルが手に馴染んで扱やすいのが魅力。
ステップ4
防水スプレーで汚れと雨対策を
水濡れに弱い印象のあるスエード素材ですが、実は起毛していることで表面張力が生まれ、水が染み込みにくいといわれています。その上、防水スプレーを使えば、さらに水濡れに強くなります。ただし、頻繁に使いすぎると素材に良くないので、月1回を目安にしましょう。また、スプレー後は豚毛ブラシでちゃんと毛並みを整えることを忘れずに。
手入れ方法と合わせて知りたい。やってしまいがちなNGケア
スムースレザーの革靴ではクリームで革を保湿したり栄養を補給したりしてメンテナンスしますが、同じことをスエード靴でやってしまうのはNGです。クリームによって独特の起毛がつぶれてしまうからです。スエード靴の手入れをするときは、必ずスエード専用のケアグッズを使うようにしましょう。
スエード靴を履くなら、ここ。おすすめブランド12選
ここからはスエード靴に定評のあるブランドの1足を厳選してご紹介します。どのモデルも高級感があって大人の装いにふさわしい逸品。きちんと手入れをしながら、長く付き合っていきましょう。
ブランド1
『クロケット&ジョーンズ』
タッセルローファーの名作として知られる『クロケット&ジョーンズ』の「キャベンディッシュ」。これはそのスエードバージョンです。繊細で温かみのある上質なスエード素材が圧倒的なエレガンスを醸し出します。
ブランド2
『レッドウイング』
MADE IN USAを貫くワークブーツブランドの雄『レッドウイング』。不朽のマスターピース「アイリッシュセッター・オックスフォード #9894」をベースに『シップス』が別注。オールブラックスエードにアップデートした1足はシックな面持ちでボトムスを選ばない汎用性をもっています。アウトソールには柔らかで衝撃吸収性に富んだトラクショントレッド・ソールを組み合わせました。
ブランド3
『ジャラン スリウァヤ』
フォーマルな着こなしから普段のデニムスタイルまで、幅広くマッチしてくれるダブルモンクストラップシューズ。高強度なダイナイトソールを使用しているため、上質スエードを使った端正な見た目とは裏腹に極めてタフです。アッパー・中底・ウェルトを手作業で縫い付けるハンドソーンウェルテッド製法を採用するなど、手間隙掛かった仕立ても◎。
ブランド4
『パラブーツ』
『ユナイテッドアローズ』が『パラブーツ』に別注したビットローファー。ボリューミーなフォルムと大人っぽいブラックスエード、シルバーのビットの組み合わせが絶妙です。程良い厚みのレイドソールとのバランスも◎。
ブランド5
『サンダース』
ベージュのスエード素材で仕上げた『サンダース』のコインローファー。ライトなカラーリングとハーフサドルのデザイン、アッパーと色を合わせたラバーソールが、カジュアルで軽やかな印象を演出します。
ブランド6
『ジーエイチバス』
世界で初めてローファーを作ったブランドとして知られる、アメリカの由緒正しき老舗から登場。クッション性の良いクレープソールを用いたスエードローファーは、スニーカー感覚の軽快な着用感です。老舗らしいクラシカルなデザインも大きな魅力で、スラックスからワークパンツまで合わせるボトムスを選びません。
ブランド7
『ビルケンシュトック』
1本べルト&シームレス仕様のシンプルなデザインで人気を博している「ロンドン」。定番クロッグサンダル「ボストン」の進化版として、1986年に誕生したモデルです。表地には極めてソフトタッチなスエード素材を用いており、素足のままで着用してもコンフォート! 長時間履いていても疲れにくい、高機能なオリジナルフッドベッドも美点です。
ブランド8
『トモアンドシーオー』
こちらのモンクストラップシューズは、ドイツ・フィドロック社製の大ぶりなバックルがさりげないアクセントに。アッパーには滑らかな質感の高品質カウスエードを駆使しており、エイジングの風合いも申し分ありません。また、ビブラム社のタンクソールによって、優れた耐久性&グリップ性もフォロー!
ブランド9
『クラークス』
スエード靴の大定番として忘れてはいけないのが、『クラークス』のデザートブーツ。武骨ながらも英国らしい品格が漂うサンドスエードのアッパーとアイコニックなクレープソールの組み合わせは鉄板です。
ブランド10
『バーウィック1707』
スエードをメインに、サドル部分をスムースレザーで切り替えたメリハリあるデザインがツボ。やや細めのワイズ×低めの甲という、すらりとした美しいシルエットも目を引きます。ボリューム控えめな形状なので、細身のパンツとは特に相性抜群! レザー製アウトソールの前面にラバーシートを貼り、耐滑性を高めているのもポイントです。
ブランド11
『シップス』
オリジナルシューズに定評のある『シップス』からお目見えのスエードローファー。かかとを潰してスリッポンのようにも履ける2WAY仕様ゆえ、オンからオフまでフレキシブルに活躍してくれること間違いナシです。アッパーに撥水加工を施していたり、歩きやすい軽量アウトソールを使っていたりと、機能面への配慮に関しても抜かりがありません。
ブランド12
『ポルペッタ』
2013年デビューの日本発シューズブランドが手掛けるこちらは、『ビームス』とのコラボレートモデル。無駄なボリュームをそぎ落としたスマートなシルエットが、こなれた足元を演出してくれます。さらに、ライニングを袋状に仕上げるボロネーゼ製法によって、足を包み込むようなやさしい履き心地を実現!

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