
ヴァンズの代表作。オールドスクールの魅力から今狙うべきモデルまで
1970年代の登場以来、シンプルなルックスで老若男女を問わずに人気を集める『ヴァンズ』の「オールドスクール」。その魅力を改めて読み解き、狙い目モデルもご紹介します!
まずは『ヴァンズ』と「オールドスクール」の軌跡を知る
1966年にポール・ヴァン・ドーレン氏を中心として4人共同で立ち上げられたシューズブランド『ヴァンズ』。最初に開発されたシューズは、現在でも定番として君臨する「オーセンティック」です。のちの1970年代にはレジェンドと呼ばれるスケーター、トニー・アルバ氏などがカスタマイズした「オーセンティック」をベースに製品化された「エラ」が登場。そして1977年には、補強パーツで耐久性を高めた「オールドスクール」が誕生しました。本モデルは当時のスケーターに愛されたのはもちろん、40年以上経った今でも、老若男女を問わず世界中で履き続けられています。
『ヴァンズ』の「オールドスクール」といえばコレ。 3つの特徴を押さえておく
サイドのラインや、スケシューならではのソール構造など、「オールドスクール」ならではの3つの特徴を掘り下げます。
特徴1
美しい波を連想させる「ジャズストライプ」
「オールドスクール」を特徴付けるディテールとして欠かせないのが、アッパーサイドに配された「ジャズストライプ」。1977年にポール・ヴァン・ドーレン氏が他ブランドと差別化をするために考案したもので、波からインスパイアされた美しい曲線が描かれています。このデザインはのちに「スケートハイ」などでも採用され、まさに『ヴァンズ』を象徴するデザインとなっています。
特徴2
タフさと美しさを兼ね備える「バルカナイズドソール」
「オールドスクール」のソールで使われているバルカナイズド製法。これは、アッパーとソールの間に生ゴムを流し込み、圧着させる製法のことです。セメントで接着させるセメント製法と比較すると圧倒的に接着力が強く、剥がれることはまずありません。さらにアッパーとソールがまるで一体になったような状態となっているので、なめらかな履き心地も得られています。
特徴3
トリックに最適化された「トレッドパターン」
注目すべきなのが、ラバーアウトソールのトレッドパターン。つま先付近と中間部分、そしてかかと付近と3つの部位に分けられ、部位ごとに異なるトレッドパターンを採用。つま先付近とかかと付近は柄の目を大きくすることで摩擦力を調節し、トリック時のボードと足の摩擦具合を最適化しています。
「オールドスクール」の日本企画とUSA企画、その違いとは?
「オールドスクール」には、アメリカ本国の『ヴァンズ USA』が展開している「USA企画」と、『ヴァンズ』の日本総代理店である『ABCマート』が企画・生産を行っている「日本企画」という2つの企画が存在します。ここではそれぞれの違いがわかるディテールを解説していきます。
違い1
ジャズストライプの太さが違う!
「オールドスクール」のアイデンティティともいえる、アッパーのサイドに配されたジャズストライプに要注目。USA企画のジャズストライプは若干細めで、シャープな印象です、それに対して日本企画は、若干太めのデザインとなっていて、より武骨で強い存在感を放っています。
違い2
トゥの反り具合が違う!
ミッドソールのトウの反り具合も注目すべきポイント。日本企画のソールは、USA企画のソールと比べて、トウが若干反った形状になっています。その理由には諸説ありますが、日本企画とUSA企画では、シューズを製作する際に使っている木型に違いがあることで、シルエットにも違いが出ているといわれています。
違い3
ウィズが違う!
3つ目の大きな違いといえるのが、シューズの足囲であるウィズです。こちらは欧米人と日本人それぞれの、平均的なウィズに最適化された大きさでデザインされたもの。USA企画のウィズは広めで、日本企画は細身の設定なので、高いフィット感を求めるのなら、日本企画を選ぶのがベターといえます。
どこがどう異なる? 4種類ある「オールドスクール」をチェック
「オールドスクール」には、普段使いにふさわしいタイプや本格スケートボード用、そして軽量モデルなど複数のタイプが存在。ここでは代表的な4タイプをご紹介します。
種類1
初代モデルを再現した「オールドスクール オリジナル」
1977年に当初「スタイル36」という名でデビューした「オールドスクール オリジナル」の旧ラストを採用。そしてサイドのジャズストライプは昔さながらのPU素材を使用し、当時のフォルム&ディテールを再現しています。インソールはキャンバスの上にPUを貼り付けた仕様でヒールパッチも白地に赤でプリント。さらに”50th ANNIVERSARY"のプリント入り。
種類2
本格スケートボーディングのために開発された「オールドスクール プロ」
本格的なスケートボードラインとしてUSA企画から登場した「オールドスクール プロ」。軽量でクッション性に優れた「ウルトラクッシュ」をインソールに採用しています。そしてトゥには「デュラキャップ」を採用し、耐衝撃性と耐久性も向上。シューホールのトップのみ金属製のアイレット、そしてサイドには『ヴァンズ』のピスネームが配されるなど、デザイン要素も加えられています。
種類3
軽快な履き心地を追求した「オールドスクール ライト」
「オールドスクール」のデザインやフォルムはそのままに、大幅に軽量化させた「オールドスクール ライト」。軽量でしなやかなソールにアレンジして、約44%もの軽量化を実現しています。カラーリングは定番カラーが揃い、『ヴァンズ』初心者も手軽に取り入れられます。
種類4
アナハイムファクトリーで生産されていた当時の質感を再現した「オールドスクール 36 DX」
カリフォルニア州アナハイムにあるファクトリーで製造されていた当時のモデルにフォーカスした「アナハイム・ファクトリー・コレクション」からの1足。10オンスのキャンバスや肉厚なスエードを取り入れるなど、重厚感溢れるテイストで、当時ショップに並んでいた「オールドスクール」を忠実に再現しています。
人気カラーや別注も。今買える『ヴァンズ』「オールドスクール」のラインアップ
「オールドスクール」の基礎知識をおさらいしたら、続いてラインアップをチェック! 定番の人気カラーはもちろん、注目の限定コラボモデルもピックアップしたので、お気に入りを見つけてください!
▼まずは人気カラーをチェック!
アイテム1
オールドスクール ブラック
「オールドスクール」といえばの王道カラー、ブラック×ホワイト。ブラックをメインにサイドに流れるジャズラインと、各パーツ同士をつなぐホワイトステッチとの絶妙なバランスで、発売当時から現在に至るまで圧倒的な人気を誇る配色です。
アイテム2
オールドスクール DX ネイビー
ブラック×ホワイトと並んで定番のカラーといえるのがネイビー。本作は「オールドスクール」のフォルムやディテールはそのままに、従来よりも軽量化を実現するなど、各所のスペックをアップデートしたニュースタンダードモデル。インソールには吸湿速乾性に優れた低反発素材の「ウルトラクッシュ」を搭載し、履き心地もアップデートしています。
アイテム3
オールドスクール グリーン
『ヴァンズ』が展開している、色にこだわった「カラーセオリーコレクション」からの1足。クールかつナチュラルなグリーンカラーが特徴的で、さまざまなスタイルにマッチしてくれます。配色や質感が重めになりがちな秋冬コーデの絶好なアクセントとしても機能してくれるはず!
アイテム4
オールドスクール べージュ
「オールドスクール」に季節感溢れるカラーリングを纏ったシーズンアイテムが登場。ベージュをメインにしたトーナルカラーで、柔らかな色合いのコーディネートにフィット。スケート&ストリートテイストのイメージが強い「オールドスクール」の新たな魅力を引き出した1足といえますね。
▼注目の別注作はこちら!
アイテム5
『コム デ ギャルソン』別注 OG オールドスクール LX サイドウォール
『ヴァンズ』の創業時であるUSメイド初期時代のアッパーパターンとラストを採用し、ソールのラバーテープの形状や光沢感、ヒールタブのデザインなど、オリジナルのディテールを復刻させた「オールドスクール LX」。さらに今作では日本を代表するファッションブランド『コム デ ギャルソン』とのコラボレーションで、ミッドソールのサイドに「CDG」のロゴが配されています。
アイテム6
『ロキット』別注 オールドスクール 36 DX WS
アメリカはロサンゼルスを拠点とするストリートウェアブランド『ロキット』。スケートボードやバスケットボールといったストリートカルチャーをバックボーンにデザインを展開しています。そんな『ロキット』とのコラボレーションによる本作は、世界中の国旗のようなシンボルとファブリックから得たインスピレーションをジャズラインで表現し、オリジナリティ溢れる1足へと仕上げられています。
アイテム7
カレッジ・アダムス別注 BMX オールドスクール
世界各地で開催されるBMXコンテスト常連のライダー、カレッジ・アダムス氏とのコラボレーションモデル。「オールドスクール」をベースに、ペダルを踏む感触や感覚を損なうことなく、最高のサポートと耐久性を追求してチューニング。さらにアウトソールには優れた堅牢性を誇る「デュラキャップ」を搭載し、耐久性も強化。まさに革新的なBMXシューズといえます。
おしゃれな大人はどう取り入れる? 「オールドスクール」のコーデ例
最後に『ヴァンズ』の「オールドスクール」をおしゃれに履きこなすスタイルサンプルを披露。ストリートライクな1足を、おしゃれな大人はどのように取り入れているのか? ぜひとも参考にしてください!
コーデ1
きれいめストリートスタイルの締め役として
ステンカラーコートをメインにオーバーサイズのウェアで構成したきれいめストリートスタイル。大胆なワイドシルエットのパンツに対して、ナローな「オールドスクール」を合わせたバランスがポイントで、足元をすっきり見せています。シャツ、パンツ、シューズをネイビーで揃えているのも洒落感アップに貢献。
コーデ2
こなれ感溢れるベージュのワントーン
汎用性の高いブラックやネイビーが定番ですが、着こなしの鮮度を上げるならベージュという選択肢もおすすめ。ベージュやブラウンといった温もりのあるワントーンカラーでスタイリングすれば、季節感とこなれ感が同時に手に入ります。
コーデ3
クラシックなスタイリングのハズしにも有効
チェックのセットアップ×ステンカラーコートのクラシックなスタイリングを「オールドスクール」でハズした好例。コート系のレザースニーカーではきれいにまとまりすぎてしまいますが、ストリートテイストを注入することで遊びの効いた着こなしに。
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『ヴァンズ』 オールドスクール ブラック
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『ヴァンズ』 オールドスクール DX ネイビー
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『ヴァンズ』 オールドスクール グリーン
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『ヴァンズ』 オールドスクール べージュ
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『ヴァンズ』×『コム デ ギャルソン』 別注 OG オールドスクール LX サイドウォール
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『ヴァンズ』×『ロキット』 別注オールドスクール 36 DX WS
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『ヴァンズ』×カレッジ・アダムス 別注BMX オールドスクール
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