
男の足元にハマる。人気革靴ブランドから集めた推しの1足たち
スニーカーも良いですが、大人の足元には革靴がやっぱりよく似合います。選び方の基本からおすすめのブランド、主要モデルまで、ドレスシューズのすべてを徹底解説します。
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大人のマストバイ。選ぶ基準からおすすめの革靴ブランドまで一挙公開
最近はビジネススタイルの多様化に伴い、仕事着にスニーカーを合わせる方も増えています。ドレスコードが比較的自由な会社であれば問題ありませんが、やっぱり足元は革靴が落ち着くという人も多いはず。また、大人に必要な上品さが演出でき、着こなしを格上げする効果もあるので、カジュアルなビジネススタイルにも革靴はおすすめです。ということで、本記事では国内外から厳選したブランドと押さえておくべきモデルをピックアップしました。
どんな革靴が良いの? ファッションライターが考える4つの“選ぶ基準”
基準1
シンプルで汎用性の高いデザイン&色であること
クセの強いデザインや色は、個性やスタイリッシュ感をアピールできる半面、合わせるコーディネートが限られ、革靴ならではの上品さを失ってしまうことがあります。それではせっかくの革靴も台無しになってしまうので、ビジネス・カジュアルスタイルを問わず、シンプルなデザイン&ベーシックな色をセレクトするのが正解。デザインならストレートチップやプレーントゥなど、色ならブラックやブラウンが大人の革靴にふさわしいでしょう。
基準2
自分の足にきちんと合ったサイズを選ぶこと
見た目はもちろんですが、革靴において何より重要なのがサイズです。足に合っていないと靴擦れになるだけでなく、革靴に余計なシワが入ってしまうことも。かかとやヒールカップ、さらにはポールジョイントと呼ばれる横幅が合っているかなど、快適な履き心地を得るために細部までチェックしたいところです。同じサイズでもブランドによってフィット感が異なる場合があるので、初めて選んだ靴&ブランドであればフィッティングは必須。
基準3
履き心地や耐久性を左右する製法にもこだわること
革靴において、おすすめする製法はグッドイヤーウェルト製法とマッケイ製法の2つ。まず、グッドイヤーウェルト製法は丈夫で型崩れしにくく、馴染むと歩きやすくてフィット感も高いです。逆にマッケイ製法は屈曲性に優れており、軽量。さらに足を包み込むような履き味が楽しめます。耐久性を重視するのか、はたまた履き心地を重視するのか。自分の重視したいポイントによって、製法にこだわるというのも革靴選びにおいて重要になってきます。
基準4
風格が段違い。長く履きたいならフェイクレザーではなく本革製を選ぶこと
長く愛用することを考えるなら、素材は合皮などのフェイクレザーよりも、経年変化を堪能できる本革が◎。フェイクレザーだとダメージとして捉えられてしまう履きジワも、本革ならそれが味として馴染んでくれます。さらに、しなやかで心地良いフィット感や優れた通気性も、天然素材である本革ならではの魅力といえるでしょう。
日々の着こなしと革靴、きちんとマッチしてる?
冒頭で革靴は着こなしを問わないと書きましたが、ビジネスシーンとカジュアルなスタイルのどちらで取り入れることが多いか、によって選択肢が異なってきます。例えば最もフォーマルとされているストレートチップ。スーツとは文句なしの相性ですが、ジーンズをはじめとするカジュアルウェアにはドレッシーすぎてしまいます。逆にローファーはジーンズなどとはマッチしますが、スーツによっては浮いてしまう可能性も。革靴の魅力を存分に生かしたいなら、着こなしとの関係性も知っておく必要があります。
ビジネス派にささげる。上品で質実剛健な革靴ブランドとその主要モデル
ビジネススタイルに合わせる革靴は、その着こなしを引き立てるドレッシーで上品なルックスであることが条件。全体のボリューム感が控えめで流麗なフォルムだと、格上げ効果も期待できます。以下では、おすすめのブランドとその主要モデルをご紹介。さらに、革靴好きスタイリストの井上さんに、各モデルの魅力や相性の良い着こなしについて教えてもらいました。
レビューしてくれたファッションのプロ
業界屈指の革靴好きスタイリスト
スタイリスト
井上 裕介さん
ファッション誌からブランドのカタログ、Webメディアまで引っ張りだこの人気スタイリスト。ドレスにもカジュアルにも精通し、革靴への造詣が深いことでも知られている。最近は料理好きが高じて畑でさまざまな野菜を育てるのにハマっているそう。
▼ブランド1:『クロケット&ジョーンズ』
1879年に英国靴の聖地であるイギリス・ノーサンプトンで誕生。靴作りの伝統と哲学が今もなお受け継がれており、熟練職人の丁寧なハンドメイドによって生み出される高品質で美しい靴を発信し続けています。世界中で最も多くの種類のラストを有し、なかでも靴作りのデザインバリエーションや素材選びは、他とは一線を画す優れたノウハウを持ち合わせています。セレクトショップなどからの支持も高く、別注を積極的に手掛けているのも魅力。
アイテム1
ケント
ビジネススタイルから冠婚葬祭まで、幅広くカバーできる汎用性の高いデザインが魅力の「ケント」。丸みを帯びた小ぶりなエッグトゥで小さめヒールのラスト「341」を採用しているため、抜群のフィット感ながらも細身でシャープな印象を与えます。グッドイヤーウェルト製法。
アイテム2
キャベンディッシュ3
『クロケット&ジョーンズ』の代表作のひとつである「キャベンディッシュ」。ここでピックアップした「キャベンディッシュ3」は『ビームス』の別注から生まれたモデルで、日本人の足型を考慮して作られています。丸みを帯びたトゥの表情はそのままに、ウエストやヒールカップを小さく変更。それによってフィット感が向上しているので、快適な履き心地を実感できます。
井上
スリッポンタイプの革靴は、何より全体のシルエットが大事。幅広で丸すぎるとカジュアル度が高く、逆にシャープすぎるとドレッシー度が高く汎用性が低くなります。このタッセルスリッポンはまさに理想的で、トゥには程良い丸みがありながらも細身。ドレスだけでなく、カジュアルにも合わせやすいと思いますよ。
アイテム3
ラウンズ
ダブルモンクデザインを採用した「ラウンズ」は、イギリスらしい上品な趣が魅力。細身でシャープなシルエット、繊細でなめらかなアニリンカーフの美しさにも注目です。グッドイヤーウェルト製法。
▼ブランド2:『ジャラン スリウァヤ』
2003年創業と歴史は浅いものの、業界随一のコストパフォーマンスで高い支持を得ている『ジャラン スリウァヤ』。もちろん素材や作りなどに一切妥協はありません。その技術力の高さは世界にも認められ、現在ではイタリアの高級ブランドのOEMも手掛けています。同ブランドの靴はすべてハンドソーンウェルト製法。これはすくい縫いまでを手縫い、アウトソールのみ機械で施された九分仕立てのこと。優れたクオリティやスペックに対して、価格はお手頃というバランスの良さが何よりの魅力です。
アイテム4
ストレートチップ DNT
従来よりもやや甲が低くて幅も狭いラスト「11120」を採用したストレートチップは、同ブランドのベストセラーモデル。アッパーにはフランス・デュプイ社のカーフを用い、3万円台とは思えない品格漂うルックスを実現しています。ダイナイトソールを使用。
井上
作りは一流ですし、革の質感も上質。それでいて価格は抑え気味な『ジャラン スリウァヤ』は、業界でも人気が高いブランドです。このストレートチップは、ダイナイトソール製で使いやすいのがポイント。見た目はすっきりと仕上げられているので、ビジネススタイルでの使い勝手も抜群です。
アイテム5
チャッカブーツ 98322
上記と同じ定番ラスト「11120」を採用していますが、このチャッカブーツは少しノーズが長めでエレガントな印象。スマートなシルエットのラウンドトゥと2アイレットのミニマルなデザインにも絶妙にマッチしています。アッパーの素材はフランス製の高品質なカーフレザー、底材にはグリップ力と耐摩耗性に優れたイギリス製のダイナイトソールを使用。
アイテム6
ダイナイトソール
シンプルながらも英国靴を彷彿とさせる、重厚感ある顔付きが特徴的なプレーントゥシューズ。きめ細やかで品のある光沢が魅力のガラスレザーは手入れが簡単なので、雨天用としてもおすすめ。
井上
高級感を漂わせる、ガラスレザーの美しい光沢感がお見事。このくらいのボリューム感なら、オン・オフ兼用で使えますね。グレーのフランネルスーツとNYスタイルっぽく仕上げてもかっこ良いと思います。紺ブレ×ジーンズのプレッピースタイルにもおすすめですね。
▼ブランド3:『三陽山長』
2000年に産声を上げた山長印靴本舗が、2001年に『三陽山長』としてリスタート。“日本人の、日本人による、日本人のための靴”をコンセプトに、高品質な靴を発信し続けています。日本の伝統職人による巧みなモノ作りに定評があり、どの職人が作ったのかわかるよう内側に目印をつけ、その職人が修理までも担当するというこだわりも相当なもの。「友二郎」や「堅三」など、モデル名が日本語名であることもユニークですね。
アイテム7
友二郎
アイレット横のスワンステッチと小ぶりのキャップトゥが印象的な「友二郎」は、『三陽山長』のマスターピースともいえるモデル。小ぶりなヒールカップや絞り込んだ土踏まずが特徴のラスト「R2010」はホールド感にも優れています。履いた瞬間からしなやかさを実感できる、フレキシブルグッドイヤーウェルト製法。
井上
「友二郎」は、まさに内羽根ストレートチップの王道。アイレット横のステッチワークやシームレスのヒールカップなど、細部までこだわり抜いて作られているのも良いですね。全方位で隙がない美しい作りが、足元に高級感を与えてくれること請け合いです。屈曲性を持ったフレキシブルグッドイヤーウェルト製法で、履き心地が抜群なのも◎。
アイテム8
柔二
“通称ドレスニ”と呼ばれている「柔二」は、ドレスシューズの外観でいてスニーカーのような履き心地を併せ持つハイブリッドな1足です。ビブラムソールが両足で約600gと圧倒的な軽さを誇り、インソールや履き口にもクッション性を持たせることで柔らかな足あたりを実現。アッパーのレザーには撥水加工を施しているので、多少の雨が降っても安心です。
アイテム9
友之介ラバー
『三陽山長』の中でもっともシャープなストレートチップモデルである「友之介ラバー」。スタイリッシュなラスト「R309」とクラシカルなスクエアトゥのMIX感により、他とは一線を画す印象的な足元を演出してくれます。モデル名にある通りソールにラバーソールが使われ、グリップ力や耐摩擦性も抜群。グッドイヤーウェルト製法。
▼ブランド4:『リーガル』
軍靴を生産する会社として1902年に設立し、第二次世界大戦の終わりにはグッドイヤーウェルト製法の紳士靴の生産・販売を手掛けるようになりました。そして1961年にはアメリカ・ブラウン社と技術提携によって『リーガル』ブランドの紳士靴製造をスタートし、1990年に商標を取得。以来、伝統の靴作りを受け継ぎながら、時代に合ったデザインや機能を盛り込んだアメリカントラディショナルな靴を発信し続けています。
アイテム10
ストレートチップ
ラウンドラストをベースに、つま先を薄くすっきりとしたシルエットに仕上げられたストレートチップ。ヒール部分以外をマッケイ製法、ヒール部分をセメント製法で仕上げたセミマッケイ製法が採用されています。ライニングにクールマックスが用いられているのでベタつきなどを軽減でき、長時間履いていても快適さが持続するのもポイント。
井上
見た目はオーセンティックな内羽根ストレートチップですが、ライニングにはまさかのクールマックスを搭載! 最近は日本も暑い時期が長くなっていますし、足元のベタつきを軽減してくれるのは、長時間革靴を履くビジネスマンにはかなりうれしい機能ですね。
アイテム11
ウイングチップ
グッドイヤーウェルト製法のウイングチップシューズは、足元に華やかさや洒落感を演出できるのが魅力。シャープな見栄えの底周りを丸く削ったヤハズコバ、アッパーの繊細なステッチングなど、細かなディテールへのこだわりが光る1足です。かかとがしっかりホールドされるよう、内側と外側でくるぶしの高さを変えているところにも注目を。
井上
フルブローグはドレスシューズの中ではカジュアルな立ち位置なので、ちゃんとした靴ブランドのものを選ぶと安心。シャープな印象を与えるヤハズコバや細かなステッチングなど、ドレッシーなディテールがプラスされているので、きちんと感が格段に上がります。裾をダブルで仕上げたパンツに合わせて、クラシカルに履きたくなる1足ですね。
アイテム12
Uチップ
正統派ドレスシューズのラストを使ったUチップシューズは、クラシックな見た目とは裏腹に履き心地にもこだわっているのが特徴。軽量でバネの役割も果たすカルボが採用された中底、優れたクッション性と通気性をもたらすオーソライトの中敷きなど、グッドイヤーウェルト製法ながらも履き始めから快適な履き味を提供してくれます。
▼ブランド5:『バーウィック』
1991年にスペインで誕生した『バーウィック』。ブランド名は、1707年にスペイン継承戦争の一部となるアルマンサの戦いで功績を挙げた“バーウィック公爵”に敬意を表して、その名前から取られたものです。イギリスのクラシックなテイストにイタリア・フランスの色気を融合させた、スペインらしいバランスのデザインが支持されています。それをリーズナブルなプライスで提供しているのも特筆すべき魅力。
アイテム13
5224 ストレートチップ
フランスの名門、デュプイ社のキメが細かいボックスカーフを用いたストレートチップ。もっともフォーマルとされている内羽根式なので、ビジネスから結婚式などの冠婚葬祭まで幅広く活躍します。見た目はエレガントですが、日本人向けのラストと軽量ソールによって履き心地は抜群なのも見どころ。
アイテム14
5034 キャップトゥ
ウエストと甲周りをシェイプさせた、どこか大人の色気も感じさせる1足。見た目以上に足へのフィット感が高く、かつレザーソールの全面はハーフラバーになっているので、快適な履き心地を提供してくれます。やや丸みのあるトゥなのでビジネスだけでなく、ジーンズやチノパンなどのカジュアルボトムスともマッチしますよ。アッパーにはデュプイ社のボックスカーフを使用。
アイテム15
4406 プレーントゥ
ツヤやかで深みのあるダークブラウンの発色が絶妙。適度にボリュームのあるプレーントゥシューズは、昨今のカジュアル化したビジネスシーンで人気を集めているモデルでもあります。アウトソールは軽量なビブラムソールなので、機能性も履き心地も◎。ワードローブにあると確実に重宝するはず。
井上
茶靴は本当に色味が大事。この深みのあるブラウンが高級感と色気を両立させてくれます。最近はカジュアルめのセットアップにスニーカーというビジカジスタイルも多いですが、あくまでもビジネスシーンなので、こういったドレス感をプラスしてくれるプレーントゥのほうがバランスは良いと思います。
カジュアル派には、ジーンズやチノパンにもハマる革靴ブランドを
革靴ならではの上品さや上質感がありながら、ビジカジスタイルにもハマるボリューム感。それこそがカジュアル派が狙うべき革靴です。セレクトする際にチェックすべきディテールなど、引き続き革靴好きスタイリストならではのレビューもお見逃しなく!
▼ブランド1:『オールデン』
1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で誕生。コードバンをはじめとする厳選された最上級の素材を使い、コンフォータブルなフィット感を備えた靴は、アメリカントラッドを語るうえでなくてはならない存在です。『オールデン』といえば有名なのが、医療用矯正靴から発展したモディファイドラスト。フットバランスという独自の矯正サポート技術を採用することで、他とは一線を画す快適な履き心地を実現。また、モディファイドラスト以外にもバリーラストなどの傑作ラストも生み出しています。
アイテム16
9901 プレーントゥ
『オールデン』といえばVチップやチャカブーツですが、シンプルなプレーントゥは”ファーストオールデン”におすすめの隠れた名品。アッパーにはホーウィン社のシェルコードバンを、木型には日本の足にフィットする「バリーラスト」を使用しています。ソールにいたるまですべてブラックで統一された「9901」は、履き込むほどにツヤが深まっていくのも魅力。グッドイヤーウェルト製法。
アイテム17
990 プレーントゥ
『オールデン』を代表する「バリーラスト」を用いた不朽の名作「990」。飾りけのないシンプルなプレーントゥゆえに、世界最高峰と呼ばれるホーウィン社のシェルコードバンが引き立ち、唯一無二の存在感を放っています。さらに同ブランドを象徴するダークバーガンディの色味も特徴。経年変化によって少しずつ色が薄くなり透明感が高まっていきます。
アイテム18
563 タッセルローファー
『オールデン』でもっとも細いラスト「アバディーンラスト」を採用しているため、スリッポンタイプながらもカジュアルすぎず上品な佇まい。ダークバーガンディのモカシンコードバンも美しく、着こなしをワンランク上へと導いてくれます。グッドイヤーウェルト製法。
井上
ムーディなバーガンディカラーが色っぽいタッセルスリッポンですね。シルエットもぽってりしすぎず使いやすい印象。リジッドやワンウォッシュのジーンズをワンロールして合わせたくなる1足です。結婚式の二次会などちょっとしたパーティでも活躍すると思いますよ。
▼ブランド2:『チーニー』
ノーサンプトンで1886年に創業した『チーニー』。ここ数年でいろいろな靴を柔軟に作るブランドへと変貌を遂げ、『チャーチ』のセカンド的な位置づけを払拭しています。ドレッシーな革靴も展開しているものの、日本ではカジュアルラインであるカントリーコレクションが人気です。同ブランドの最大の魅力は作りとクオリティ、プライスのバランスの良さ。約160もの工程を経て作られた品質の高さを持ちながら、価格はお手頃。イギリスらしい武骨なルックスも『チーニー』の持ち味です。
アイテム19
ケンゴン 2R
武骨な面構えが印象的な「ケンゴン 2R」。悪路をものともしないコマンドソールや泥はけの良いグレインカーフなど、カントリーシューズに見られる仕様も特徴です。現行品番で最も古く、英国軍に供給していたラスト「4436」を採用。グッドイヤーウェルト製法。
井上
ミリタリーラストとも呼ばれるラストを採用しているだけあって、かなり武骨な仕様ですね。シボ革とコマンドソールのボリューム感が、より一層男らしい印象を与えてくれます。ここ最近注目のカーゴパンツ一択で履きこなしたい気分。そこに紺ブレをプラスしたら、おしゃれ度がかなりアップするはず!
アイテム20
ハワード
ローファー専門ラスト「5203」は、英国らしいクラシック感のある定番ラストのひとつ。表情豊かなグレインレザーにより、端正なデザインながらタフなルックスに仕上がっています。滑りにくくて雨の日にも強いダイナイトソール、コバからホコリや水が浸入しにくいストームウェルト仕様のおかげで全天候対応を実現。グッドイヤーウェルト製法。
井上
形はきれいなコインローファーですが、グレインレザーやボリュームあるダイナイトソールで適度なカジュアル感がプラス。スムースレザーとは違い表情のあるシボ革なので、どんなボトムスにもマッチする万能モデルです。オールシーズンで重宝すること間違いなし。
アイテム21
エイボン
穴取りの大きいブローグとグレインカーフのシボ感が相まって、より武骨な印象の強い存在感ある1足に。厚みのあるダブルソールや特徴あるウェルトで、クラシカルなカントリー調の雰囲気も感じられます。グッドイヤーウェルト製法。
▼ブランド3:『パラブーツ』
1927年にブラジル・パラ港より直輸入されていた天然ラテックスの底材を使った靴から着想し、ブランド名をその港の名からとったフランス発の『パラブーツ』。独自のゴム合成法を開発して特許を取得し、自社でラバーソールを製造する世界で唯一の靴ブランドでもあります。オリジナルのラバーソールを使った靴は丈夫で摩擦に強く、コンフォータブルな履き心地。さらに登山靴用に開発されたノルウェイジャン・ウェルト製法や独自でなめした油分の多いリスレザーなど、全天候に対応するのも忘れてはならない魅力です。
アイテム22
シャンボード
『パラブーツ』の代表作のひとつである「シャンボード」。ベーシックな外羽根のUチップデザインで、カジュアルからビジカジまでマッチする汎用性の高いモデルです。丸みを帯びた愛きょうのあるルックスとごつめのソールが特徴で、足元を印象的に見せてくれます。ノルヴェイジャン・ウェルト製法で作られているため、堅牢性に優れている点も同アイテムならでは。
井上
最近はレザーシューズ人気が再燃していることもあり、「シャンボード」は僕もかなり頻繁に撮影の仕事で使っています。ボリューム感がありながらもUチップデザインなので、カジュアルだけでなくオフィスカジュアルにも最適。コーディネートによって印象が変わる靴なので、使い勝手は抜群です。
アイテム23
ウィリアム
武骨な顔付きのダブルモンクシューズ「ウィリアム」。ノルウェイジャン・ウェルト製法とクッション性の高いオリジナルラバーソールとの合わせ技により、抜群の履き心地が楽しめます。アッパーに採用したオイルを十分に含んだリスレザーは、雨に強くて傷みにくいという長所も。
井上
『パラブーツ』の中で個人的に一番好きなモデルがこの「ウィリアム」。ダブルモンクにボリューミーなソールのバランスが、とにかく絶妙なんですよね。フレンチブランドらしい小ぎれいさがありながらデザイン性は高い、という印象の1足です。ちょっと太めのパンツとスタイリングするのがおすすめですよ。
アイテム24
ミカエル
「シャンボード」と人気を二分しているのが、こちらの「ミカエル」です。登山用の靴として使用されていたチロリアンシューズがベースで、誕生から70年以上経った今もロングセラーを記録し続けています。ボリュームあるシルエットが特徴的で、防水性や耐久性にも優れているのでアウトドアでも活躍必至。
▼ブランド4:『クレマン』
1946年にフランスで創業したCLEON社が手掛けるブランドのひとつで、ミリタリースペックの基準をクリアしたワークシューズブランド。軍や消防署、市役所、公共施設などにシューズを提供してきた実力派でもあります。高品質かつ高機能も備えたフランス製シューズながら、リーズナブルな価格で提供しているのも人気の理由。
アイテム25
フローダ
足馴染みの良い上質なレザーを使った『クレマン』の人気モデル「フローダ」。グリップ力と衝撃吸収性に優れたラバーソールが用いられているので、ストレスフリーの快適な履き心地を味わえます。ボリューム感が絶妙で、きれいめスタイルとの相性も抜群。
アイテム26
パスターニ
丸みのあるデザインがポイントのポストマンシューズ「パスタン」がアップデートされて「パスターニ」として登場。カジュアル顔ながらも適度に品もあり、ビジカジスタイルとの相性も抜群です。しっとりとした質感のレザーなので足馴染みが良く、さらには凹凸あるラバーソールのおかげでグリップの効いた履き心地が味わえるのも優秀。
井上
シンプルなポストマンシューズは、かなり使い勝手が良いと思います。カジュアルパンツはもちろん、ウール素材を使ったきれいめパンツとの相性も◎。しかも『クレマン』は、全体的に価格がお手頃なのも良いですね。特に秋冬スタイルで重宝するはずです。
アイテム27
パドレ
『クレマン』が誇るラインアップの中でも特に支持率の高いチロリアンシューズの「パドレ」。適度にボリュームのあるソールで重厚感はありますが、シンプルな作りゆえ上品な印象を感じさせます。精悍なイメージのカジュアルな革靴として、コーディネートを選ばず使える逸品です。
井上
ぽってりしたフォルムのモカシンシューズは、今季のイチ押し。ボリュームがあるのでショートパンツともバランスが取りやすいですし、個人的には冬にロングコートとリブパンツ、厚手のソックスと合わせて、ちょっと抜け感のあるきれいめスタイルで履きこなしたいですね。
▼ブランド5:『チャーチ』
1873年にチャーチ3兄弟によって創業され、質実剛健を体現している英国靴の名門。1足当たり250もの工程を約8週間かけて作られるシューズのクオリティは、世界的にも定評があります。昨今ではファッション性を意識したモデルも展開しており、その人気に拍車をかけています。
アイテム28
シャノン
外羽根プレーントゥの代表格とも称される、『チャーチ』が誇る名作中の名作「シャノン」。丸みを帯びたボリュームあるトゥが最大の特徴で、アッパーには撥水性の高い独自素材であるポリッシュドバインダーカーフが用いられています。トリプルレザーソールとストームウェルトによる重厚感も秀逸。
アイテム29
MC ENTYRE LW
高いグリップ力を発揮するラギッドソール、水の浸入を防ぐストームウェルとなどによって、洗練されたデザインと優れた実用性を両立。ボリュームあるフォルムと柔らかなグレインカーフが足元をより印象的に演出し、あらゆるシルエットのボトムスともバランスが取りやすいはずです。
アイテム30
バーウッド
ぽってりとしたエッグトゥが印象的な「バーウッド」は、武骨ながらも愛らしいフォルムが秀逸と好評を得ているモデル。『チャーチ』の代名詞でもあるポリッシュドバインダーカーフが生み出す光沢感が、カントリーライクなデザインながらもモードな雰囲気を放ってくれます。雨の日でも滑りにくく、お手入れも楽なダイナイトソール製。
井上
ロングノーズすぎないぽってりフォルムのフルブローグは、いつの時代も色褪せない一生モノ。昔ながらのカントリー感がありながら、素材感や細やかなディテールによって今っぽさも兼ね備えているのでより使いやすいと思います。秋冬のクラシカルなコートスタイルに合わせたいですね。
この記事の掲載アイテム一覧(全30商品)
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『クロケット&ジョーンズ』 ケント
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『クロケット&ジョーンズ』 キャベンディッシュ3
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『クロケット&ジョーンズ』 ラウンズ
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『ジャラン スリウァヤ』 ストレートチップ DNT
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『ジャラン スリウァヤ』 チャッカブーツ 98322
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『ジャラン スリウァヤ』 ダイナイトソール
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『三陽山長』 友二郎
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『三陽山長』 柔二
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『三陽山長』 友之介ラバー
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『リーガル』 ストレートチップ
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『リーガル』 ウイングチップ
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『リーガル』 Uチップ
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『バーウィック』 5224 ストレートチップ
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『バーウィック』 5034 キャップトゥ
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『バーウィック』 4406 プレーントゥ
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『オールデン』 9901 プレーントゥ
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『オールデン』 990 プレーントゥ
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『オールデン』 563 タッセルローファー
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『チーニー』 ケンゴン 2R
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『チーニー』 ハワード
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『チーニー』 エイボン
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『パラブーツ』 シャンボード
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『パラブーツ』 ウィリアム
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『パラブーツ』 ミカエル
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『クレマン』 フローダ
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『クレマン』 パスターニ
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『クレマン』 パドレ
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『チャーチ』 シャノン
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『チャーチ』 MC ENTYRE LW
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『チャーチ』 バーウッド
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井上
一見するとベーシックなストレートチップですが、実際に手にしてみると他とはひと味違います。丸みを帯びたトゥや細身のシルエット、小ぶりなヒールが絶妙で、履くとかなりスタイリッシュな印象に。クラシカルなダブルブレストスーツと合わせると、“デキる男感”を演出できますよ。