温故知新。チープシックを独断と偏見で再解釈!

1975年に発売された名著「チープ・シック―お金をかけないでシックに着こなす方法」。今にも通じるコンセプトを再解釈し、今どきのコーディネートに落とし込んでみました。

平 格彦

平 格彦

SHARE
記事をお気に入り
2017.02.03

今にはじまった話じゃない。“チープシック”ってこういうこと

そもそも“チープシック”とはどういうことなのか? そのきっかけとなった名著を紹介しつつ、その意味を完結に説明します!!

今にはじまった話じゃない。“チープシック”ってこういうこと

Amazon.co.jp

Amazon.co.jp

お気に入り追加

1975年にアメリカで刊行された「チープ・シック」は、かつて「ポパイ」や「メンズクラブ」といった雑誌でおしゃれを必死に勉強していた者にとってバイブル的な存在の名著。(私もかなり影響を受けた1冊です。)その特徴がわかりやすくまとまっているので、説明文を抜粋します。

“…ファッションメーカーの言いなりになり、流行に振り回されることを良しとしない著者たちにとって、服装とは自分自身で選びとり、その人自身の生き方にぴったり沿ったものでなくてはならない。その視点で語られるスタイルは、ベーシックを基本とし、その大切さを踏まえたうえで、アンティークやスポーツウェア、民族衣装などを楽しみながら着こなしていくというもの。いずれにしても、服装に無駄な時間とお金をかけないのがモットーだ…“

内容の詳細はさておき、ベーシックなアイテムをベースにしつつ、自分の個性や生き方を表現するというエッセンスはまったく色褪せません。それどころか、“無駄なお金をかけない自分らしいスタイル”=“チープシック”は、最近の潮流とも驚くほど一致。ということで、今の気分を取り入れつつ再解釈を試みます!

今にはじまった話じゃない。“チープシック”ってこういうこと 2枚目の画像

“チープシック”が“バリュープライス”や“プチプラ”、“リーズナブル”、“ファストファッション” などと異なるのは、低価格だからOKではないという点。“チープ”という単語から安価で粗悪なアイテムをイメージしがちですが、そうではなく、長く使えるシンプルでベーシックなアイテムを軸にした方が、ワードローブを計画的に構築することができ、無駄な浪費をする必要がなくなるので長期的に見れば割安になるという考え方がベースになっています。つまり、“チープシック”はファッションスタイルの1つというよりも、着こなしに対する哲学。だからこそ、今の時代にも通じる不変性があります。

今にはじまった話じゃない。“チープシック”ってこういうこと 3枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

「チープ・シック」が出版された時代と比べ、今はかなり低価格でスタンダードなアイテムが手に入るようになりました。その象徴が『ユニクロ』。自分に似合って長く着られるスタンダードであることが重要なので、“安い”=“ダメ”というわけでもないんです。ブランドを問わずシンプルで上質なアイテムを選び抜き、それをベースにしながら自分らしいテイストをミックスするのが“チープシック”。(と私は捉えています。) 無難なアイテムだけに終始するのではなく、自分らしさを融合させるという点も大切なポイントです。

着こなし自在でコスパ抜群! ユニクロのテーラードジャケットがとにかく優秀

ウェア・コーデ

着こなし自在でコスパ抜群! ユニクロのテーラードジャケットがとにかく優秀

シンプルで着こなしやすくコストパフォーマンスに優れたユニクロのジャケットは、1着持っておきたい万能アイテム。コーデ実例を交えながら着こなしの方程式を紹介します!

平 格彦

2020.10.08

かと言って、個性をはき違えた奇抜なコーディネートは問題外。さらに、トレンドを追うだけの“ファッションヴィクティム”や“おしゃれオタク”からも脱却すべきです。古くて新しい“チープシック”を実践して、本当におしゃれな人を目指しましょう!

今どきチープシックの実践術。押さえておくべき3つのポイント

名著「チープ・シック」が提案した着こなしのエッセンを踏襲しつつ、今の時代にマッチさせるためのポイントを解説します。守るべき基本はしっかり守りつつ、バランス良くアレンジするのがポイントです!!

ポイント1

基本的には無地のスタンダードなアイテムをベースにする

基本的には無地のスタンダードなアイテムをベースにする

ZOZOTOWN

ZOZOTOWN

お気に入り追加

コーディネートの軸とすべきなのは、シンプルな王道アイテム。名門ブランドの名作はもちろん、そのうえで無地を選べば、たいていのスタイリングに着回すことができて重宝します。また、自分にぴったりのサイズをきちんと選ぶことも重要です。

ポイント2

オーセンティックではないけど『ユニクロ』に頼ってもOK

オーセンティックではないけど『ユニクロ』に頼ってもOK

WEAR

WEAR

お気に入り追加

あるアイテムの代名詞となっているような名門ブランドこそ正統派ですが、今の時代ならシンプルなアイテムが豊富な『ユニクロ』に頼っても問題ありません。むしろ、現代のスタンダートといえるブランドなので、大いに活用しましょう。ただし、全身すべてのアイテムを『ユニクロ』にすると無個性になりがちなので避けるべきです。

ポイント3

自分が本当に好きなアイテムやテイストをミックスする

自分が本当に好きなアイテムやテイストをミックスする

WEAR

WEAR

お気に入り追加

似合うアイテムを選ぶことも大切ですが、着ているだけでワクワクしたり、前向きな気持ちになれたりするようなアイテムを選ぶことも重要です。たとえばサッカーが大好きなら、サッカーのゲームシャツを着こなしに取り入れてもOK。もちろん、デザインは吟味すべきですが、ほかのアイテムがシンプルなら大人っぽくおしゃれにまとまりやすいはずです。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし

ポイントをしっかりと押さえ、今っぽいチープシックを実践しているコーディネート例をセレクト。参考になる組み合わせやテクニックを取り入れて、自分だけのスタイルを確立してみてください。自分の本心としっかり向き合うことで、心地良い正解が見えてきます!

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし

WEAR

WEAR

お気に入り追加

現代の定番アイテムといえるスウェットパンツは『ユニクロ』。リラックス感のあるスポーツミックススタイルをベースにしつつ、ブラック中心の配色とステンカラーコートで大人っぽくまとめています。インナーとスニーカーのホワイトを効かせて軽快感や清潔感も加味。実は「チープ・シック」の中でも、スポーツウェアを取り入れることが提案されています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 2枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

ワードローブの中心を好きなカラーでまとめるというのもおすすめのテクニック。好みのブランドと『ユニクロ』をミックスしつつ、素材感やトーンの変化、白のアクセントによって無造作な表情を生み出しています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 3枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

好きなアーティストの作品をさり気なく取り入れても気分はアガるもの。ほかのアイテムをシンプルな無地のアイテムにすることで、大人な印象に仕上げています。『ユニクロ』のスウェットパンツやノーカラーコートで、今っぽいリラックス感もミックス。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 4枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

シンプルなカーキのコートとスウェットで、今どきなコーディネートのベースを形成。白い名作スニーカーを合わせることで、スポーツミックステイストに仕上げています。インナーのTシャツはパームツリー柄で、何気なくリゾート調をミックスしています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 5枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

シンプルなコートとピンタック入りのイージーパンツで、大人なカジュアルスタイルを確立。そのうえでスケートテイストあふれる『ヴァンズ』×『アレキサンダーリーチャン』のスニーカーとカラフルなソックスで着崩したバランスが巧妙です!

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 6枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

スタンダートに当たるのは、タートルネックのニット、デニム地のイージーパンツ、プレーントゥシューズ。すべてダークトーンの無地なので落ち着いたムードにまとまっています。そこにトレンドのMA-1を重ね、ミリタリー調をミックス。ちなみに「チープ・シック」の中でも、取り入れるべき “作業衣” としてミリタリーウェアが挙げられています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 7枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

こちらも人気のMA-1で、旬なミリタリーテイストをブレンドしたお手本。ハイネックのカットソー×ブラックのパンツという定番的なモノトーンのセットがベースなので、大人っぽいカジュアルスタイルに仕上がっています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 8枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

ヴィンテージのミリタリー系ワイドパンツで個性やトレンド感をプラスしたスタイリング。『バラクータ』のスイングトップ×グレーのタートルネックという上半身がスタンダードな面持ちなので、決して子供っぽく見えません。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 9枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

こちらはミリタリーのキルティングジャケットを着用。ほかのアイテムをブラックでまとめ、大人っぽくクールに仕上げています。そして実は、すべての服がユーズドやヴィンテージ。「チープ・シック」の中でも “アンティーク” として古着の活用が推奨されています。

リアルスナップに学ぶ。今どきチープシックの着こなし 10枚目の画像

WEAR

WEAR

お気に入り追加

インナーのスウェットシャツは古着ですが、ベージュを基調にした全身の色使いや、ロング丈のラップコートによって上品にまとめています。好きなスポーツや好きなチームをさり気なくコーディネートに取り入れるのもおすすめです。

注目編集者
平 格彦

60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者

平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
この編集者の記事を見る

KEYWORD関連キーワード

PICK UP

編集部の注目

タフでスリムで街で映える。“勢いを増していく僕ら”には、こんなGショックがよく似合う

節目の35周年を経て以降も勢いは増すばかりの『Gショック』。今夏発売された「GA-2200」はその象徴だ。期待の新顔をファッション業界で今ノリに乗る2人はどう見るのか。

SPONSORED by カシオ計算機株式会社

続きを読む

暖かいだけじゃもう物足りない。エーグルと探る、これからの冬アウターの条件とは

徐々に寒くなりアウターに手が伸び出すこの時期。今の時代に合ったその選び方を、フランス発の名ブランド「エーグル」の優れモノを軸に読み解いていきます。

SPONSORED by エーグル

続きを読む

大人には大人のスポーツMIX。都会的な雰囲気を纏うアウターに、名門ブランドで出会う

スポーツMIXコーデはトライしやすいからこそ、取り入れるアイテムが問われるもの。おすすめしたいのは、アーバンテイストを取り入れたアクティブなアウター類です。

SPONSORED by レノマオム

続きを読む

あなたの働き方にはどの1着? 4つのワークスタイル、それぞれの本命セットアップ

働き方の多様化が進む今、最適な仕事服は人によって千差万別。各々のワークスタイルに応じた理想のセットアップが、『エイチアイピー バイ ソリード』なら見つかります。

SPONSORED by タトラスインターナショナル

続きを読む

RELATED ARTICLES

あなたにおすすめの記事

ACCESS RANKING

アクセスランキング

ITEM RANKING

アイテムランキング

新機能

この記事を読んでいる方に
おすすめの記事をご紹介

RECOMMEND
TOP

カテゴリ

おすすめ記事