最新最速。コレクションから探る2017年秋冬のヒント

1月に行われたロンドンファッションウィークメンズ。AW17シーズンのコレクションから、来シーズンに向けたメンズファッションのトレンドをお届けします。

高嶋 一行

高嶋 一行

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2017.02.18

はじめにレクチャー。コレクションって何?

はじめにレクチャー。コレクションって何?

2017年AWシーズンのコレクションをレポートする前にファッション業界におけるコレクションについておさらいしましょう。

コレクションとは、ブランドが次のシーズンのデザインをランウェイショーやプレゼンテーション方式で発表する場。代表的なコレクションが、ロンドンコレクションをはじめ、パリコレクション、ニューヨークコレクション、ミラノコレクション、そして日本にも東京コレクションがあります。まさに、ファッションの最新情報が集まる場所なんです。

日本人だって取り入れられる。コレクションからひも解く5つのファッショントピックス

ロンドンコレクションのメンズには50を超えるイギリスを中心としたブランドがラインアップ。このなかから日本人の私たちでも取り入れられるであろう、来シーズンに盛り上がりが予想されるアイテムをご紹介します。

トピックス1

アウターを買うなら「ムートン」が旬アイテムです

AW17シーズンのアウター事情としてさまざまなブランドが取り入れたアイテムがムートンです。表面はレザー特有の味わいがあり、裏面はモコモコとした暖かい肌さわり。このギャップがなんともいえないソフトな大人スタイル。

アウターを買うなら「ムートン」が旬アイテムです

英国だけでなく日本でもお馴染み、大人の上質なシンプルファッションを提案するジョセフ。
展示会形式で発表されたコーディネートアイテムではムートンのベストを発見。インナーには柄物ニットと合わせるのがジョセフ流にコーディネートです。

アウターを買うなら「ムートン」が旬アイテムです 2枚目の画像

ムートン素材を使ったアウターのルーツは、ミリタリーアイテム。そんなミリタリースタイルを得意とするブランドが『ナイジェルケーボン』です。モデルが着用し、登場したのはヴィンテージアイテムのようなレザー特有の味が出たデザイン。ディテールもミリタリー仕様なこだわりが大人の遊び心を高めてくれます。

アウターを買うなら「ムートン」が旬アイテムです 3枚目の画像

より大人っぽくスタイリッシュなデザインにまとめたのは『マシューミラー』のコレクション。モノトーンを基調としたモード寄りなデザインを得意とするブランドです。ムートンの裏地もブラックならよりコーディネートにも取り入れやすいことでしょう。

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鮮やかなプリントデザインで楽しませてくれる『ケイティアーリー』。ムートンアウターはジャケットのパターンでワイルド感あるブラウンカラーで仕上げています。インナーのカラーで遊ぶ方法も次のシーズンの参考にしたいところ。

アウターを買うなら「ムートン」が旬アイテムです 5枚目の画像

日本ブランドとしてロンドンファッションウィークメンズに参加して2回目の『メゾンミハラヤスヒロ』。写真のムートンだけでなく、コレクション全体でワイドな腕のシルエットを展開しています。引き続き、メンズのトレンドはビッグシルエットが人気の予感。

トピックス2

コートはビッグなシルエットが来る予感

昨シーズンから特に注目を浴びたビッグシルエット。MA-1をボリューミーに着こなす方法や、オーバーサイズのニットを取り入れるなどで支持を得た着こなし方。来シーズンにはコートスタイルへと移行しているもようです。

コートはビッグなシルエットが来る予感

実験的なデザインを好む『サイモンリー』が手がけたアウターは、裾が地面に付いてしまいそうなぐらいのロングコート。ラペル部分も大きく、体全体を大きく見せるようなデザインで圧倒させています。素材にこだわりを見せるデザイナーらしくカラーも真っ赤な生地をチョイス。

コートはビッグなシルエットが来る予感 2枚目の画像

テーラードスタイルでたくさんの男性をとりこにする『ジョンローレンスサリバン』も日本からロンドンコレクションに参加。完成度の高い丁寧な縫製のコートは上半身に十分なボリュームを持たせたデザイン。重量感がある男らしさとスマートさをミックスしています。

合わせて読みたい:
基盤は英国テーラード。スタイリッシュな男たちを虜にする、ジョンローレンスサリバンの魅力

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最先端なクリエーションをテーラリングとストリートファッションで表現するブランド『ザンダーゾウ』。アウターとして登場したコートは、ビッグなシルエットでありながら軽やかな素材でライトな演出。やはりこちらも太く大きなラペルが目立ちます。

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若手ブランドとしてトップマンの支援でショーを行った『ペール ギョーテソン』。デニム素材で作られた個性的なシルエットのアウターは、裾は切りっぱなしのデザイン。デニム・オン・デニムをパンツとアウターの組み合わせでも表現しています。

トピックス3

ミリタリーブームはバッグで攻略するべし

きれいめミリタリーがメンズファッションで広がる中、次に取り入れるべきミリタリーはバッグが正解に。さまざまなブランドがミリタリーやアウトドアを連想させるバッグをセット。来シーズンのヒントになりそうです。

ミリタリーブームはバッグで攻略するべし

ロンドンコレクションメンズの常連となっている『クレイググリーン』のコレクションでは、インパクトあるデザインの中に機能性を感じられるバッグが登場。寝袋のような登山バッグを連想するデザインが、最新ファッションに溶け込んでいます。

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日本でも人気の高いイギリスブランド、『YMC』はトレンドとなったMA-1をアレンジ。
MA-1独特のナイロン素材をバックパックに取り入れたデザイン。背負うだけで注目が集まりそうな直球勝負アレンジが魅力です。カジュアルからきれいめなトラッドスタイルにもマッチしそうな予感。

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『マシューミラー』がスタイリングに取り入れたのは無数のポケットが並んだベスト。バックルやカラビナを多数取り入れて、自由自在にバッグとしてもレイヤードスタイルとしも使えそうなアイテム。ミリタリーの機能性を最大限に利用したアレンジです。

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毎シーズンのコレクションがアジアンチックなイメージとミリタリーをミックスさせたスタイルの『マハリシ』。ミリタリーはお手の物とし、さまざまなミリタリーファッションをコレクションに投入しています。中でも視線を集めたのは、少し大ぶりなウエストバッグ。鮮やかなピンクなどのカラーと合わせるのが『マハリシ』流のスタイルです。

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ソフトなカラーリングや新素材、ストリートなスタイルで新しさを表現する『クリストファーレイバーン』。コレクションの目玉となったのは、バッグブランドのイーストパックとのコラボレーションアイテム。カモフラージュ柄と蛍光色を取り入れた存在感ある限定バッグです。ミリタリーxビビッドカラーも注目すべき組み合わせ。

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ロンドンを代表するカルト的なファンを多数抱える『ヴィヴィアンウエストウッド』。メンズとレディースの両方をまとめて発表したコレクションで発見したのは、カジュアルなシーンでも使えるバックパック。コットンキャンバス素材で作られたベーシックなデザインに、ヴィヴィアン特有のオーブモチーフがキラリと輝いたアイテムです。

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スポーツスタイルを連想させるアプローチが魅力の『コットワイラー』。動きやすい軽やかな素材で作られたコレクションには、今から登山に行けそうなバッグがスタイリングされています。来シーズンにバックパックを購入するなら、本格派の機能性がおしゃれの代名詞となるのではないでしょうか。

トピックス4

キャッチーに「アニマルモチーフ」がワンポイント

何か手軽におしゃれに遊びを加えたい。そんな方が注目すべき来シーズンのテーマはアニマルアイテム。ロンドンコレクションのブランドで多数のアニマルモチーフを発見しました。女性ウケも期待できそうです。

キャッチーに「アニマルモチーフ」がワンポイント

『クリストファーレイバーン』がデザインしたバッグの中で、「アッ」と注目を集めていたアイテムが、このカメレオン型のバッグ。荷物が入る、入らないではなくコーディネートのアクセントとして有効的です。シッポの部分までリアルなシルエットで表現されています。

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女性の視点から、スタイリッシュで少しかわいらしい雰囲気を表現する『ケイティアーリー』。プリント生地に取り入れた動物モチーフは、こちらもカメレオンです。70年代を連想するかのような色使いと、シルキーな素材感が『ケイティアーリー』らしい世界観をアピールしています。

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ストリートファッションをベースとしたユニークブランドの『ボビーアブリー』。ブランド自体のマスコットはクマですが、最新コレクションに登場したモチーフは、恐竜。恐竜のシルエットがモノグラムとマッチさせ、強い個性を発揮しています。セットアップだけでなくバッグもラインアップ。

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東アジアのカルチャーを好んで取り入れる『マハリシ』。日本だけでなく中国や東南アジアでも昔から重要とされた動物、トラをマスコットっぽくデザイン。アートっぽく仕上がったトラは刺繍で立体感ある仕上がりとなっています。

トピックス5

コートを”背負う”というコーデも見逃せない

自転車に乗るおしゃれな人も多いロンドンでは、体温調節としてアウターを脱いで、背負えるデザインのアイテムも見られます。決して新しいアイデアではありませんが、今後このスタイルが日本でも広まるかもしれません。

コートを”背負う”というコーデも見逃せない

大人のドレス感あるスタイルを手がける『オリバースペンサー』。ダークグリーンにセットアップと合わせるように背負ったコートはワインレッドの色合い。トーンを合わせて、レイヤードでも背負った状態でもおしゃれに演出しています。

コートを”背負う”というコーデも見逃せない 2枚目の画像

こちらも同じくオリバースペンサーのコレクション。今やメンズファッションの定番となったタートルネックのニットに同色のアウターを背負うスタイルに。自転車人口が増える日本でも、便利な機能性として取り入れるブランドが増えると一気に広がる予感がします。

コートを”背負う”というコーデも見逃せない 3枚目の画像

このディテールは『マハリシ』でもコートスタイルに取り入れられたデザイン。アウター重視となる冬のコーディネートはワンパターンになりがちで、レイヤードスタイルに頼る傾向にあります。これならまったく新しい重ね着としても楽しめそうです。

高嶋 一行
高嶋 一行
ロンドンにてデザインアシスタントを経験後、日本では海外ブランドのエージェント会社に勤務。 現在はイギリスに戻り、英国を中心としたファッション記事を執筆中。
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