
男のオフィスカジュアルに最適なアイテム選びと春夏秋冬のコーデ術
働き方の変化に伴い、ビジネススタイルの自由度が加速している昨今。需要が急増しているオフィスカジュアルにスポットを当て、最適なアイテムやコーデ例をご紹介します。
どこまでOK? オフィスカジュアルの許容範囲
そもそもオフィスカジュアルとは、オフィスワークに適したカジュアルな服装を指します。明確な定義はなく許容範囲は企業によって異なりますが、あくまでも仕事着であることを念頭に置くのは大前提。さらに来客対応の際にも失礼がないよう、適度なきちんと感や清潔感は必要です。それらを踏まえたうえで、職場の雰囲気に合ったコーディネートを心掛けるようにしましょう。
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルの違いは?
オフィスカジュアルはオフィスワークに適したカジュアルな服装を指しますが、ビジネスカジュアルは他企業の訪問に適したカジュアルな服装のこと。簡単にいうと前者は内勤向け、後者は外勤向けの着こなしになります。どちらも最低限の礼儀を踏まえた服装であることを意識するべきですが、オフィスカジュアルのほうがよりカジュアル度が高いといえるでしょう。
オフィスカジュアルのコーデに使える7つのアイテム
まずはオフィスカジュアルにはどんなアイテムが適しているのか気になるところ。そこでセットアップやニットをはじめ、おすすめのアイテムを厳選しました。
アイテム1
シワになりにくく快適な着心地の「セットアップ」
オフィスカジュアルでのセットアップは、特に機能に注目するべきです。というのも、オフィスワークは座って仕事をすることが多いですよね。そのため、シワになりにくく伸縮性に優れた素材をセレクトすると、きちんと感をキープしつつも快適に仕事をすることができます。また、セットアップはセパレートで使用することもできるので、スーツよりもオフィスカジュアル向きといえます。
アイテム2
仕事着に必須の上品さを演出できる「ハイゲージニット」
ビジネススタイルの自由度が高まり、シャツの代わりに取り入れる人が増えているニットもオフィスカジュアルにおすすめ。ただ、ミドルゲージやローゲージではカジュアルすぎてしまうので、上品な雰囲気を醸し出せるハイゲージニットを選ぶようにしましょう。デザインは1枚で着てもジャケットのインナーとして着てもサマになる、クルーネックやタートルネックが万能です。
アイテム3
ジャケット代わりとしても活躍する「Vネックカーディガン」
何かと使い勝手が良いVネックカーディガンは、オフィスカジュアルでも有効なアイテム。こちらも上品なハイゲージタイプが適しており、サイズ感もきちんと感をアピールできるジャストなものをセレクトするようにしましょう。そうすればインナーがTシャツでもカジュアルになりすぎず、ジャケットを羽織らなくてもきちんとした印象を与えられます。
アイテム4
気軽に取り入れられて品良く仕上がる「ニットTシャツ」
オフィスでの来客に対応することも考えると、Tシャツ1枚の着こなしは避けたいところ。ならば、ニットTシャツがベターな選択です。デザインはTシャツをベースにしていながら素材はニットを用いているので、カジュアルさと上品さを両立させることができるのです。夏は1枚で、春と秋はジャケットのインナーとしても重宝します。
アイテム5
季節を問わず活躍するクリース入りの「チノパン」
スラックスはオフィスカジュアルでも間違いないアイテムですが、+αで買い足すならオールシーズンで活躍するチノパンを。とはいえ、ゆったりめのシルエットだと仕事着としてはトゥマッチなので、テーパードか細身のストレートがベストです。さらにクリース入りだときちんとした印象が高まり、かつ脚のラインを美しく見せてくれますよ。
アイテム6
季節感も演出できる「細畝コーデュロイパンツ」
コーデュロイパンツは秋冬シーズンのボトムスとしておすすめ。ただ、コーデュロイは畝が太くなるとカジュアル度が高くなるので、オフィスカジュアルでは細畝タイプを選ぶのがベターです。チノパン同様、シルエットはテーパードか細身のストレートを。また、色は着回し力に優れたブラックやブラウン、ネイビー、チャコールグレーがイチ押しです。
アイテム7
シンプルなデザインの「レザースニーカー」
スポーツ庁が推奨してきたスニーカーは、オフィスカジュアルにうってつけのアイテム。しかし、休日と同じというのはいただけません。選ぶべきは、シンプルなデザインのレザースニーカー。そうすればビジネスシーンに必要な品格をキープできるだけでなく、都会的なオフィスカジュアルスタイルを手に入れられます。
春秋・夏・冬のシーズン別に見る。参考にしたいオフィスカジュアルのコーディネート例
続いてはオフィスカジュアルのコーディネート例をチェックしていきましょう。春秋・夏・冬のシーズン別に着こなしのポイントもチェック!
▼「春」と「秋」のオフィスカジュアルはインナーで差をつける
セットアップが基本となる春と秋のオフィスカジュアルは、インナー選びが鍵。定番のシャツでもデザインや柄、色でおしゃれに格上げしたり、逆にTシャツなどのカジュアルなインナーでこなれ感をプラスしたりするのがおすすめです。また、ジャケット代わりにカーディガンを投入するのもアリ。
コーデ1
こなれたバンドカラーシャツで周りと差がつくセットアップコーデに
ベーシックなネイビーのセットアップに、ホワイトのバンドカラーシャツをレイヤード。レギュラーカラーのシャツとはひと味違うこなれ感を演出でき、シンプルながらスタイリッシュなムードを漂わせています。足元はブラックのローファーできちんと感をプラス。
コーデ2
セットアップ×Tシャツはオフィスカジュアルの鉄板
セットアップとTシャツで構成した都会的なオフィスカジュアルスタイル。落ち着いたネイビーとライトグレーの配色が、シックで大人っぽい雰囲気を醸し出しています。足元のレザースリッポンは、着こなしに馴染ませたブラックという選択も◎。
コーデ3
定番の合わせをカーディガン&配色で洒脱に格上げ
シャツ×スラックスというベーシックな合わせに、カーディガンをジャケットの代わりに投入。袖口のトリミングとシャツの色をリンクさせ、ビジネススタイルとはひと味違う洒落感を醸し出しています。上質感を味付けするべく、小物は重厚感あるレザーで統一。
コーデ4
ブルゾンとのセットアップは清潔感ある配色で好印象も狙う
ドレスコードがゆるめの会社にお勤めなら、ブルゾンとのセットアップをセレクトするのも手。テーラードジャケットに比べるとカジュアルな印象ですが、ミニマムなデザインのおかげでクリーンに着こなすことができます。白スウェットで清潔感を演出しつつ、足元は黒レザースニーカーで洒落感ときちんと感を両立。
コーデ5
難易度の高い発色のセットアップは色リンクで攻略
ブルーとグレーをMIXしたようなフェード感あるネイビーのセットアップに、ギンガムチェックのバンドカラーシャツをイン。ギンガムチェックがネイビーなので着こなしに統一感が生まれ、同時に無地とはひと味違う洒脱なムードも醸し出しています。ビジネスリュックやスニーカーなど、スポーティな小物で軽やかさをプラス。
▼「夏」のオフィスカジュアルは、カラーバランスを意識
アイテム数が少なくなる夏は、トップスとボトムスのバランスが重要。特に配色がポイントで、おしゃれに見せるか否かのわかれ道になります。夏らしい清涼感を意識したり、ワントーンでモダンに仕上げたり、夏のオフィスカジュアルをワンランク上に導く配色をピックアップ。
コーデ6
上品顔のスラックスをニットTで適度にカジュアルダウン
1枚でもラフになりすぎないニットTは、夏のオフィスカジュアルに最適なアイテム。定番カラーではなく、グリーンをチョイスしているのもポイントで、グレーのチェックパンツと相まってスタイリッシュな着こなしに仕上がっています。ローファーはあえての素足履きで抜け感を持たせて。
コーデ7
軽やかな着こなしをベージュ×ブラックのバイカラーで大人っぽく
クリース入りのチノパンに合わせたのは、オフィスカジュアルにもおすすめのニットポロ。ポロシャツよりも上品で洗練された印象を与えられ、かつスカーフをプラスすることでより着こなしのおしゃれ度をアップさせています。センスの光る小物使いもお見事。
コーデ8
クリーンなヘンリーネックTが決め手のモノトーンスタイル
ラフなイメージの強いヘンリーネックTシャツも、クリーンな表面感ならオフィスカジュアルとも好相性。フロントボタンはすべて閉めて、きちんと着こなしているのもポイントです。ボトムスは黒のスラックス、足元は黒のタッセルローファーで品良くまとめているのも◎。
コーデ9
ビズポロを軸に爽やかで夏らしい配色を構成
夏のオフィスカジュアルの定番といえばビズポロ。こちらは台襟付きなのでプルオーバーながらもきちんと感があり、かつボタンダウンタイプなので襟元がコンパクトに仕上がります。オフホワイトのクリース入りパンツで、夏らしい爽やかさや清潔感を演出したところにも注目を。
コーデ10
洒脱なセットアップで作るモダンなネイビーワントーン
オーバーサイズの半袖バンドカラーシャツも、ウール混の上品な風合いとタックインによってきちんとした印象。ボトムスにはセットアップのイージートラウザーをセレクトし、きちんとした印象に拍車をかけています。白スニーカーでネイビーワントーンに抜け感を持たせたところもお見事。
▼「冬」のオフィスカジュアルはニットがキーアイテム
冬のオフィスカジュアルで活躍するのがニット。ジャケットのインナーとして相性が良いクルーネックやタートルネックはもちろん、カーディガンはジャケット代わりとしても活用できます。ただ、ミドルゲージやローゲージは仕事スタイルにはトゥマッチなので、上品なハイゲージを選ぶのも鉄則です。
コーデ11
タートルネックニットとの合わせがコーデにエレガンスをもたらす
インナーにタートルネックニットをセレクトして、大人っぽくて洒脱なオフィスカジュアルを構築。ニットの風合いとリンクさせた、サキソニー素材のセットアップというのもポイントです。そして何より洒脱なムードを盛り上げるブルーとグレーという配色が技アリ。
コーデ12
都会的で知的なムード漂う巧みな配色
セットアップやアウター、レザースニーカーにいたるまでをネイビーで統一。そこにブラウンのクルーネックニットをプラスすることで、シャツ合わせとはひと味違う知的な雰囲気をグッと高めています。ニットの色を拾ったポケットチーフを挿すなどの小技にも注目を。
コーデ13
クルーネックニットを品良くかつおしゃれに着こなす好例
深いブルーの発色が絶妙なクルーネックニットを軸にスタイリングを構成。ボトムスに合わせたライトグレーをベースにしたチェックパンツは、着こなしを今っぽく、かつ軽やかに演出しています。ジャケットを羽織っていない分、足元はローファーでかっちりまとめているのも好印象。
コーデ14
ブラウン×ブラックのモダンなカラーリングが決め手
ハイゲージのVネックカーディガン以外をブラックで揃えて、リラックス感あるスタイリングをビジネス仕様に。ニットやカットソー、コーデュロイと表情の異なる素材を組み合わせ、着こなしに奥行きを持たせているのも特筆すべき点です。メランジ感あるブラウンは、こなれ感を高める働きも。
コーデ15
季節感を意識した素材使いがシンプルコーデに映える
細畝のコーデュロイパンツが着こなしの主役。トップスはハイゲージのクルーネックニットで適度なリラックス感を漂わせつつ、足元はレザー製のローファーでかっちりとした印象に。シンプルなスタイリングに、ブラウン×ブラックのシックなカラーリングが引き立っています。
『ユニクロ』や『GU』で作る、おしゃれなオフィスカジュアルコーデもチェック
シンプルなデザインが多い『ユニクロ』や『GU』は、オフィスカジュアルに使えるアイテムの宝庫。セットアップやカーディガン、ポロシャツなどを使った着こなし例をご紹介します。シンプルなのにおしゃれを実践したコーデばかりなので、参考になること請け合い。
コーデ1
ネイビー×白で作る定番のオフィスカジュアル
『ユニクロ』×『JWアンダーソン』のネイビーのセットアップをセレクト。インナーに『ユニクロ ユー』の白Tシャツを合わせ、都会的かつ清潔感あるオフィスカジュアルに。セットアップと同色のスニーカーなら、スポーティなデザインでも着こなしに溶け込んでくれます。
コーデ2
センスの良さが光るトップスの配色に注目
ジャケット代わりにもなるVネックカーディガンとタートルネックカットソーはともに『ユニクロ』。白とオリーブの柔和で洒脱なカラーリングが印象的で、シンプルながらワンランク上のオフィスカジュアルを構築しています。足元はトップスの配色と相性が良いブラウンというのも◎。
コーデ3
秋色合わせでオフィカジュアルの鮮度をアップ
ややフェード感あるブラウンのセットアップは『GU』。落ち着いた赤をベースにしたチェックシャツを合わせることで、秋の気配を感じさせるオフィスカジュアルスタイルが完成。あえてブルーのスニーカーにすることで、重たく見えがちな配色を軽やかに見せています。
コーデ4
都会的なムードが漂うシックなカラーリングが鍵
『ジル・サンダー』とのコラボライン『+J』のオリーブポロに合わせたのは、美しいシルエットの黒のスラックス。第2ボタン以下はすっきりとしたフライフロントで、かつクリーンで光沢ある生地を採用しているので、台襟はないもののきちんとした雰囲気を演出しています。
コーデ5
カジュアルなアイテムを同系色コーデでビジネス顔に
落ち感の美しい『GU』のオープンカラーシャツを、ジャケット代わりにコーディネート。『ユニクロ』のチノパンも同色で揃えているので、それぞれのアイテムはカジュアルながらきちんとした印象も与えています。インナーやスニーカーは白で統一して抜け感をプラス。
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