季節の変わり目に活躍する6つのライトアウターとその着こなし方

季節の変わり目に活躍する6つのライトアウターとその着こなし方

季節の変わり目に気をつけたいのが寒暖の差。そこで、サラッと羽織れて荷物にもなりにくいライトアウターこそ渡りに船。さらに旬もアピールできたら大いに助かるはず。

菊地 亮

2019.09.12

アウター
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アウター1:モノトーンの都会的なマウンテンパーカー

マウンパは本来、山専門のウェアだが、今は街でも容易に使えるアイテムが増えてきている。その最たる例が、モード感が程良くのったモノトーンもの。コンパクトに持ち運べるタイプも多いため、寒くなった際にバッグから取り出しすぐに羽織れるのもうれしい。

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トップやボトム、さらには小物と、採用したアイテムの大半はブラックアイテム。それにより、アイテム自体はスポーティだが“場違い”感は控えられ、街でも堂々と歩けるコーディネートへと昇華させている。一見重たさが先行しそうだが、インナーやボトムの側章、スニーカーのサイドロゴなど、随所に白を加え和らげた。

淡色グレーのスウェットシャツに、ユーズド感がいい雰囲気のデニム。トーンの足並みをそろえ、ラフにまとめたアメカジ定番の組み合わせは、一歩間違えると“ありきたり”とも受け取られかねない。しかし、モノトーンのマウンパをプラスしたことにより、労せずして今風のスポーティなルックスに仕上がる。足元とのギャップも絶妙。

マウンパを街着へ利用する際のポイントは、どれだけ山感をいなせるか。ブラックを選ぶのもひとつの手だが、それにプラスして周辺アイテムにも気を配りたい。上品なアイテムを取り入れるのも妙手で、ニットやスラックスを採用すればご覧の通り。そこで、柄の投入や、足元&胸元にヌケ感を作ればやや重な空気もかわせる。

アウター2:ワンウォッシュ程度の濃紺ジージャン

冬にインナーとして活躍してきたジージャンは、春先や秋に重宝するライトアウターとしてもお馴染み。しかも、デニムが昨今のトレンドを牽引している今なら使わない手はない。大人っぽさを意識するなら、リジッドかワンウォッシュ程度の濃紺アイテムがおすすめ。

春や秋の活躍も見込める薄手のコートをインナーへ採用した斬新な組み合わせ。カーキカラーの導入や、ボトムスにチノパンを取り入れるなど、さりげなく旬のミリタリーを落とし込んでいるのも巧い。極め付けはジージャン。一見土くささが全面に出そうな組み合わせも、濃紺の凛々しい1着により全体がグッと引き締まって見える。

90年代のヒップホップカルチャーを彷彿とさせるアディダスジャージーを起用。往年のストリート感を匂わせながら、トップは鮮烈な赤のニットで強烈なインパクトを添えた。斬新なアイテムチョイス&組み合わせだが、それを落ち着かせているのがベーシックな白シャツと肩掛けしたジージャン。定番ならではの安定感を有効利用した好例。

アウターはジージャン、インナーはスウェットシャツ、そしてボトムスはワークパンツを選択。どれもアメリカンカルチャーを表現する重要なアイコンで、カジュアルなムードがムンムン。ただ、モノトーンとネイビーの併用や、足元のローファーできれいめにシフトさせたことでこんなにも新鮮に。足元に添えた鮮やかな差し色も効果的。

アウター3:底抜けにクリーンなコーチジャケット

90年代後半のストリートムーブメント復権によって、再び日の目をみることになったコーチジャケット。薄手で持ち運びもイージーな上、コットン混のライナーは適度な温もりもあるため春や秋の1着にもちょうどいい。しかも、清潔感溢れる白を選べば小僧に見えない。

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菊地 亮

コーチジャケットとパーカをトップに採用し、足元にスニーカーを合わせたスポーティなスタイリング。それを街へとリンクさせるため、モノトーンで全体をまとめた点が秀逸。ベースをブラックでまとめているため、実にモードライクで洗練された印象に。

90’Sを意識した直球ストリート。それでもなお古さを感じないのは、トップをオーバー気味に、ボトムスをタイトに合わせたモダンなシルエットを構築したおかげ。そのうえ、今シーズンのトレンドのひとつでもあるビビッドなカラーをのぞかせたことで、逆に今っぽさを誘発。白アウターがその威力を助長させている。

コーチジャケットをコーディネートへ取り入れる際に気をつけたいのが、にわかに漂う子供っぽさ。それをかわす上でホワイトの選択は実に効果的な一手といえる。しかも、インナーにはネイビーシャツを、ボトムスには美しいレッグラインが印象的な濃紺ジーンズを起用。全体を清楚にまとめたことで、大人っぽさが増した印象。

アウター4:スリムフィットのスイングトップ

別名ゴルフジャケットともいわれるこちらは、もとがスポーツウェアだけにラフさや機能性がウリ。気温の変化に辟易する今なら格好のアイテムだ。昔から馴染みのある大人のアウターだけに“おっさん”感が出るのは避けたい。そこで、コンパクトなアイテムを選びたい。

往年のアウターを中心に、野暮ったくならないようにスタイリング。そこで、インナーには白シャツをプラスしている。どちらもアイテムとしては一般的だが、アウターは着丈短めのタイトフォルムを、シャツはスタンドカラータイプを手にしたことで時代錯誤感を回避。濃紺のデニムとローファーでその空気をしっかりフォローしている。

季節の変わり目は、配色に気を使いながらスタイリングを軽やかに見せたいところ。そこで、スイングトップに赤を積極登用。ややハードルの高さを感じる選択だが、まるで古着のような色褪せ感を表現しているためすんなり取り入れられる。爽やかなボーダーポロで個性をアピールしながら、ボトムスで落ち着きを演じた点も巧妙。

スイングトップには、センタープリーツがくっきりと入り、ウエストを2タックで仕上げたクラシカルなトラウザーがしっくりくる。しかも、アウターにスモーキーなグレーを選んだことでより大人な趣に。その分、インナーのスウェットシャツや短丈ボトムスがもたらしたヌケ感、ポッテリとしたポストマンといったハズしが効いてくる。

アウター5:リラックスして着られるハイスペックテーラード

テーラードジャケットは、季節を問わず大人にとって頼もしいアイテム。しかし、カジュアルなシーンで正統派の1着はやや肩が凝ってしまう。今選ぶべきは、機能性や柔軟さに特化した気軽に羽織れるアイテム。今はテーラードジャケットも“楽”がスタンダード。

一見、ビジネスシーンでもよく目にするグレーのセットアップスーツだが、実はファンクション性たっぷりな一品。シャリっとした見た目もどこかスポーティな雰囲気を演出してくれるため、カジュアルなシーンでも肩肘張らずに袖を通せる。力を抜きつつ、大人としての威厳も保つなら、インナーはハイネック、足元はスエード靴が鉄板。

こちらは高機能ジャケットを軸にしたジャケパンスタイル。茶系のボトムスや味わい深いローファーとのコンビネーションにより、クラシックなイメージに仕上げている。しかも、インナーに上質なメリノウールを使用したブラックニットを加えたことで、エレガントさをキープしながら、全体を程良く引き締めている点も見逃せない。

かっちりしがちなセットアップを、ナチュラルにカジュアルダウンさせた好サンプル。スーツは防水性に優れる高機能素材を使用。そのインナーに白シャツをあしらっているものの、パーカとの併用やセンターラインのカラーボタンにより堅苦しさはほぼ皆無。スラックスも短丈をチョイスし、足元はスニーカーでさらりといなしている。

アウター6:ペールトーンのスーベニアジャケット

スーベニアジャケットは、不良(ワル)のイメージを持っている人も多いだろう。しかし、モダナイズされたアイテムが頻出し、今や定番化。しかも、身軽ながら温かさも感じられるためこの時期は好都合。選ぶなら、ハードなイメージを緩和してくれるペールトーンが使いやすい。

アクの強いスーベニアジャケットも、ペールトーンのグレーを選ぶことで適度に控えられ、“チンピラ”感を感じさせない。その長所を存分に生かすなら、シンプルなインナーが好ましい。しかも、淡いカラーものを挿せば、季節感とさりげない変化も期待できる。デニムとも相性は良く、濃紺の容姿端麗な1本なら洗練された趣に。

『ショット』では珍しいスーベニアジャケットは、ホワイトを選んだのが巧。それにより、古き良きアイテムにフレッシュさが加味される。特筆すべきは、インナーで遊べるところ。太ピッチのボーダーTが爽やかさを醸し、ダークトーンのボトムスで男らしさも主張した。

ゆったりとしたシルエットながら、着丈はタイト。そんな古着ライクなアウターは、薄着の季節の有効打となる。インナーのTシャツをタックインし、太めのボトムをチョイスするなど、今の空気を感じさせる選び&着こなしにセンスの高さビンビン。足元のコンバースのオールスターが醸し出す程良い遊び心もいい。

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平 格彦

地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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