意外と使える。春もダウンベストを活用しておしゃれに

ダウンと聞くとどうにも冬を想像してしまいがち。ただベストとなると話は別。保温性はもちろん、お手軽なレイヤードも楽しめる。実は春コーデにちょうどいいアイテムだ。

菊地 亮

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2017.03.15

レイヤード次第で着こなしの幅が広がる! ダウンベスト活用法

レイヤード次第で着こなしの幅が広がる! ダウンベスト活用法

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ダウンベストは、ダウンジャケットと比べて袖がない分重たさは軽減され、身軽だから気軽に袖を通すことも可能。レイヤードしやすく、合わせるアイテムによってさまざまな表情を見せられるのもいい。そこで、季節感を意識したスタイルサンプルをあげながら、着こなしとなるヒントを抽出。これらを頭に入れながら春に生かしたい。

まず押さえるべきは、今買って損ナシのダウンベストたち

ダウンベストを選ぶなら、製作背景がしっかりしていて、クオリティが高いモノが正解。ここでは、それでいてファッショナブルなアイテムを厳選して提案。

『カナダグース』ギャルソンベスト

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『カナダグース』のダウンアイテムは、本国カナダのナショナルレスキューチームの制服を手がけていることもあり実力は実証済み。その機能を引き継ぎながらよりスリムになったのがこのギャルソンベスト。冷えやすい部分をフォローした高い襟と後ろ裾に見る配慮もうれしい。

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『ナンガ×アーバンリサーチiD』オーロラ3レイヤーダウンベスト

『ナンガ×アーバンリサーチiD』オーロラ3レイヤーダウンベスト

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アウトドアフリーク内ではつとに有名だった国産シェラフメーカーの『ナンガ』。そこへ『アーバンリサーチiD』が別注をかけたこちらは、ソリッドな美しいフォルムが今のシーンにぴったり。生地にオーロラテックスを使用しているため、防水、透湿、保温性にもすぐれる。

『レミ レリーフ』×『ビームス プラス』別注デニムダウンベスト

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毎シーズン完売必至の人気コラボ。『レミ レリーフ』の看板アイテムであるデニムシャツと、同様の8オンスデニム生地を使って仕上げられている。こちらはその定番カラーのインディゴ。裏地にはウクレレやフラガールなど、ハワイを想起させるデザインが落とし込まれている。

『ウールリッチ』アリューシャンベスト

『ウールリッチ』アリューシャンベスト

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アメリカでもっとも古い歴史を持つアウトドアブランド、といわれているのが『ウールリッチ』。コットン60%、ナイロン40%の割合でミックスした、通称“ロクヨンクロス”を採用しているため、軽いうえに撥水性や通気性も備えていることからどんなシーンでも活躍必至。

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『デュベティカ』NEOERMES

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ステッチを縦に入れることでいつものダウンベストよりもシャープさを増したこちら。シルエットもスリムに仕上げられており、アウターとしてはもちろんコートのインナーにも活用可能。ナイロンにコットンを織り交ぜた生地を使っているため、高級感を漂わせる。

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今の時期も寒い時期にも使える。ダウンベストの活用術

▼暖かな春先はクリーン、モダン、ヌケ感が攻略のカギ

春先は、存分にダウンベストの存在感を発揮できる。とはいえ、山っぽくならないための配慮も重要。たとえば、冬のニット同様品良く見せるため白シャツを使うなど、3つのポイントに合わせてここでは解説する

ヒント1

白シャツの清潔感が山アイテムを街に繋ぎ止める

春先ダウンベスト活用術攻略の一手は、季節感。もっともシンプルな方法は、インナーへ白シャツを取り入れること。ドレスの部類に入るアイテムは昔からよく知った仲だけに扱いやすく即効性も期待できる。大人っぽく魅せられ、特有の山っぽさもかわせるのでおすすめ。

白シャツの清潔感が山アイテムを街に繋ぎ止める

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カーキのダウンベストは、何気に漂うミリタリー感とともにどうしても武骨さが顔をのぞかせる。しかし、モノトーンのアイテムでフォローすれば、程良いアクセントとして効果大。しかも、インナーは白シャツを選び、“きちんと”感を出したためクリーンな表情に。

白シャツの清潔感が山アイテムを街に繋ぎ止める 2枚目の画像

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ベースは、白シャツとすっきりとした表情のきれいなチノパン。いわばベーシックな組み合わせといえるが、それをワンランク上のコーディネートへ押し上げているのがダウンベストと足元。清々しい色合いはクリーンさを損なわず、足元のハズし加減も上々。

白シャツの清潔感が山アイテムを街に繋ぎ止める 3枚目の画像

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トップに採用したのは、ダウンベスト、パーカー、白シャツ。誰もが一度は通ってきたアイテムだが、いまさら感が出ないのはそれをモノトーンで仕上げ、素材感によって違いを出しているから。微光沢のナイロン生地とコットン地のコントラストも面白い。

ヒント2

上下でメリハリをつけて今感をそこはかとなく漂わせる

ダウンベストの下が薄着になるとはいえ、ダウンアイテム特有のボリューム感をどう抑えるかは2月から続く大きな課題。その処方箋としてうってつけなのがシルエット。トップにボリュームがある分、ボトムはタイトにすることで適度に抑えられ、今っぽさもプラスできる

上下でメリハリをつけて今感をそこはかとなく漂わせる

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大柄なダウンベストとふくよかなスウェットシャツのスポーティなトップスコンビ。ルーズになりがちなところを、グレーでまとめシックさをプラスしフォローしている。しかも、濃淡の違いを出したため着こなしに奥行きも。黒パンとの相乗効果もポイントだ。

上下でメリハリをつけて今感をそこはかとなく漂わせる 2枚目の画像

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色褪せたデニムシャツはこなれ感を生む心強いアイテム。それを使いながらも、コンテンポラリーに仕上げるため多用しているのが黒。ダウベンストや小物を黒で落ち着かせることで都会感を意識している。細身のボトムスを採用しトップとギャップを作っているのもいい。

上下でメリハリをつけて今感をそこはかとなく漂わせる 3枚目の画像

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グレーを中心にスタイリングしながら、ベストにブラックを選択したことでグラデ調のスタイリングに。それがスマートに見える裏ワザ。ニットにペールトーンのグレーを採用したことで、落ち込みがちな配色も春にフィットする軽やかさを手にできる。そのさじ加減がキモ。

ヒント3

肌見せで緩急をつけながらバランスをとる

アウトドアアイテムを使ってレイヤードさせても春感をアピールできて、軽快なビジュアルをキープできる方法が肌見せ。通常は夏のイメージだが、それをスタイルにもたらすことで、リラックス感が加わり、にわかに軽快な印象を周囲へ振りまくことができる。

肌見せで緩急をつけながらバランスをとる

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スウェットシャツとイージーパンツという、この上なくラフでスポーティな見た目。それを街着として確立させているのがダウンベスト。オリジナルのカモ柄をあしらい、カジュアルさをプラス。ブラックで染め上げたことによるモード感もアーバン感も助長した。

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ネイビーとブラックの混合は、落ち着きのある大人のムードをそこはかとなく漂わせてくれる。とはいえ、季節的に見ればやや暗いイメージに。それを救っているのが、シャツの袖まくりと足元のリブに見る軽やかさ。その遊びによって親しみのあるコーデにシフトできる。

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オリーブカラーのダウンベストにデニムが醸す粗野感は、薄着になる春先に重厚さを届けてくれる。しかし、野暮ったさが出ては元の木阿弥。そこで、清々しいブルーのストライプシャツを起用して爽やかさを演出。いち早いショーツの採用で見た目もすこぶる軽やか。

▼肌寒い1日は防寒とスマートさの一挙両得を狙う

ダウンベストを活用した肌寒い1日のコーディネートは、防寒ばかりに気を取られていると野暮ったさだけが先行してしまいがち。スマートさも手にするにはどうしたらいいか、そのためのヒントを街中のファッショニスタから探る。

ヒント1

アウターオンアウターで保温性と洒脱さを確保する

ダウンアイテムとはいえ、アームレスのベストでは冬場の寒さをしのぐのは難しい。そこで他アウターとの併用がキーとなるが、とはいえ、アウターの重ね着はややもすると重たさばかりが目立ってしまう。そのためコンパクトフォルムの1着との重ね着が好ましい。

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ダウンベストを、タイトフィットのジージャンとレイヤード。ワークとアウトドアのアイテムのセッションだけに漂いそうな朴訥さを、濃厚なインディゴブルーとブラックでうまくかわしたところはさすが。デニム・オン・デニムのセットアップでも品を打ち出せることを証明。

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こちらは、内と外を逆にしたバージョン。ゆったりめなミドル丈のコートの内側にダウンベストを加えたことで、保温性をフォローしながらスタイリッシュなルックスを作り上げている。ジーンズと同色のカラーを選び、まとまりを意識した点もポジティブな要素。

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今度はコートの上にダウンベストをオン。各アウターの丈感の違いが分かりやすく表現されているため、見た目にも新鮮で、双方ともアースカラーを選んだことですんなりワンコーデに収めている。ダメージジーンズの男らしさと上品ニットの甘辛ミックスもいい。

ヒント2

肉厚ローゲージニットとの併用で品と温もりを手に入れる

アウトドア系のアイテムゆえに、都市で着るには特有の粗野感がやや気になるところ。そこで、品のあるアイテムを追加し街着として底上げを図りたい。ちょうどいいアイテムがニット。しかも、防寒にも役立つ肉厚のローゲージニットなら最高のパートナーになる。

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濃厚なネイビーのダウンベストにクリーンなニットのコンビは、コーディネートに爽やかさをもたらしてくれる。しかもアウターはタイトなシルエットのため野暮ったさを感じさせない。そこへ細身のジーンズを合わせればカジュアルアイテム同士でも上品な印象に仕上がる。

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ニットカーディガンとのミックスコーデは、適度な保温性をキープしながらリラックスした着こなしが楽しめる。特筆すべきはアウターに選んだカラー。山アイテムでは珍しくない発色の良い色を街コーデに起用し、周辺をアースカラーで沈静化。そのバランス感が出色。

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インナーのニットはタートルネックで首元まであったか。縦畝とケーブル調の織り柄がシンプルな中に適度なアクセントとして機能する。その長所を存分に生かしているのがブラックのダウンベスト。引き立てながらも全体を適度に引き締めている。

ヒント3

センターをオープンにして抜け感を作る

冬場のダウンベストコーデは防寒と重たさ回避が最大のテーマ。そこで考えるべきは、どこかに抜け感を作ること。たとえば、ジップアップやボタンフライなどのデザインアイテムとレイヤードし、センターをオープンにすれば全体の重たさは自然と軽減される。

センターをオープンにして抜け感を作る

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フード付きのダウンベストにパーカーを絡めた独特なアプローチ。ダブルフードを自然に見せるネイビーの統一感も好手だが、センターラインを程良くオープンにし、インナーの白Tをちらりとのぞかせることでダウンベストの過度な重厚さをうまくいなしている。

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ダウンベストに重ねたのは、なんと同系色のテーラードジャケット。いつもは生真面目顏のアイテムも、カジュアルなアウターと合わせることで街でも気兼ねなく袖を通せる。アウター同士による重量感は、中央のスペースを作り、淡いカラーを採用しながら回避した。

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一見、ダウンベストとジージャンとパーカーをレイヤードさせているかのように見せたユニークなスタイリング。それでもくどさを感じさせないのは、胸元と裾をオープンにし、インナーをのぞかせたため。渋い着合わせながら、黒パンの投入により全体が引き締まった印象。

今こそ、ダウンベスト。ラフに羽織れる人気ブランドの1着に熱視線

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注目編集者
菊地 亮

無類のスポーツ好き。得意ジャンルは革靴

菊地 亮
地方の出版社にて編集を経験した後、独立。フリーのエディター・ライターとしてメンズファッションを中心に、スポーツ、グルメ、音楽など幅広い分野で活動。現在は、生まれ故郷である岩手県、そして東北の魅力を発信すべく東奔西走中。
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