
ワードローブに必須。ボーダーカットソーのおすすめ10選
コーデに爽やかでクリーンな雰囲気を呼び込むボーダーカットソーは、汎用性が高く1枚でもサマになる万能トップス。何を選んで、どう着るべきかを解説しよう。
定番だからこそ知りたい。ボーダーカットソーを選ぶときにこだわるべきこと
もともとは船乗りや漁師に軍人など、海で働く男たちの作業着として着用されてきたボーダーカットソー。タフなストーリーを背景に持っているが、その爽やかで涼しげなデザインは性別・世代を問わず愛され、カジュアルシーンにおける普遍的存在となっている。同アイテムは合わせやすさも魅力だが、大人の装いに取り入れるならボーダーのピッチ幅選びが最重要。そこさえしっかりと押さえておけば、今後の活躍は約束されたようなものである。
ボーダーの幅によって、どのように印象は変わるのか
ボーダーカットソー選びで意識すべきは、ボーダーのピッチ幅。その幅が太くなっていくに従い、きれいめ→カジュアルへと印象が大きく変化する。それを踏まえたうえで基本としたいのが、爽やかさとクリーンさを強調できる“細ピッチ”だ。体型をシャープに見せる視覚効果もあり、やさしげな印象をも与えてくれる。このタイプは春夏のみならず、秋冬のレイヤードスタイルでも活躍してくれるので、最初の1枚としても最適といえるだろう。
そんな爽やかさとクリーンな印象を与える“細ピッチ”に対し、男らしくカジュアルな印象を与えるのが“太ピッチ”である。例えば、太めのストレートジーンズを若干ロールアップして合わせると、武骨なアメカジスタイルに。視覚的にも主張が強いため、1枚で着てもサマになるし、秋冬コーデではインナーとしての活躍も期待できる。あとは好みや、その日のテイストに合わせて使い分けられるように、両方持っておけば怖いモノなしだ。
定番から注目作まで。おすすめのボーダーカットソー10選
老若男女から愛される定番アイテムだけに、差別化が難しくもあるのがボーダーカットソー。だからこそ生地やパターン、生産背景などディテール部分にこだわるのが大人の楽しみ方だ。以下では、こだわり派たちの審美眼にも叶う、10ブランドを厳選してご紹介する。
ブランド1
『セントジェームス』フランス
1889年に創設、フランス北部ノルマンディー地方の町の名を冠した『セントジェームス』の定番といえば「ウエッソン」。本作はその並行輸入モデルにあたる。肉厚なコットン生地は着込むほどに味わい深い表情となり、体に馴染んでくる。また首元が開いたボートネックスタイルゆえ、インナーにシャツを重ねるなどのレイヤードを楽しむのにも最適だ。
ブランド2
『ソフネット』日本
洗練された日常着を追求し、オーセンティックなコレクションでストリート世代の心をくすぐる『ソフネット』。こちらは艶やかな光沢と滑らかな表面感を持つ上質なギザコットンを使用したボートネックスタイルのカットソーを、今旬のビッグシルエットへと昇華。定番に時代の空気感をさりげなく落とし込む、そんなブランドの得意技が冴え渡る1枚。
ブランド3
『ルトロワ』フランス
2009年春夏シーズンに、フランス・シャンパーニュ地方で創業されたカットソー専業ブランド。リーズナブルな価格帯ながら、丸胴編み機を用いて編み立てることで実現した伸縮性により生み出されるコンフォータブルな着心地と、品のあるモダンなフィッティングが特徴だ。柔らかな肌触りとフレンチシックなデザインが味わえる「セルジュ」がイチ押し。
ブランド4
『ノーティカ』アメリカ
90年代にはヒップホップシーンでも高い人気を博していたブランドが、2020年に日本再上陸。本作は、ファッションディレクターの長谷川昭雄氏が監修した、『フリークスストア』限定のエクスクルーシブラインからの1枚。プレーティング天竺と呼ばれる手法でしっかり編み立てられており、ゆったりした今旬のシルエットを単色リブが文字通り引き締める。
ブランド5
『モンケメル』フランス
フランスの老舗ワークウェアブランドに、『フリークスストア』が別注。絶妙なボーダーのピッチ幅や、ドロップショルダーのゆったりしたサイジングなど、細部に至るまで強いこだわりが感じられる。また肉厚のコットン生地にウォッシュド加工が施されているため、手に入れた瞬間から抜群の着心地が味わえるという点でも即戦力の1枚といえるだろう。
ブランド6
『アニエスベー』フランス
ラガーボーダーとも称される、60×60mmの太いボーダー柄が用いられた本作は、フレンチシックの代名詞的ブランドである『アニエスベー』を象徴する定番の1つ。生地自体がラガーシャツのように非常に高密度で編み立てられており、横伸びが少なくヘビーデューティそのもの。ロックムードを放つモノトーン配色が、着こなしの幅を広げてくれる。
ブランド7
『ミスターオリーブ』日本
60年代~70年代のカルチャーを背景に、ロック、オーセンティック、ドレスといった切り口で再構成したリアルクロージングを提案する『ミスターオリーブ』。本作における最大の特徴は、カリフォルニア・サンフォーキンバレーの雪解け水で育った希少なコットンを使用している点。やや短めの着丈にゆとりのある身幅、襟は張り抜きリブがアクセントに。
ブランド8
『サンスペル』イギリス
妥協なく仕上げられた極上の素材とミニマルデザインを武器に、150年以上の歴史を誇るイギリス生まれの『サンスペル』。本作もまた、手摘みされた最高級の超長綿にて編み立てられた良質のコットンジャージー素材“Q82”を使用していて、ボディラインに沿う美しいフォルムと細ピッチのボーダー柄が実にスタイリッシュ。品質の高さにこだわるならば、ぜひ。
ブランド9
『オーシバル』フランス
古くからフランス海軍御用達のブランドとして知られ、パブロ・ピカソやシャルロット・ ゲンズブールなどの著名人も愛用。ボディに使われたラッセル生地は、非常に多くの糸を使用した複雑な構造が特徴。通気性にも優れており、1枚で着るもよし、レイヤードのベースにするもよしと、オールシーズンで活躍。裾に入った蜜蜂のアイコンも実にキャッチーだ。
ブランド10
『ショット』アメリカ
ライダースジャケットの代名詞である『ショット』が作るボーダーカットソーは、大胆な太ピッチと胸ポケットに施された刺繍のアクセントが武骨な世界観を際立たせている。また、袖がリブ仕様になっている点にも注目。袖口からの風の侵入を防ぐこのディテールが、ライダースジャケットを羽織ってのバイクライディング時に、真価を発揮するに違いない。
ボーダーカットソーはこんな風に着こなして
爽やかでクリーンな雰囲気が魅力のボーダーカットソーはまた、アウターやボトムスなど、合わせるアイテム次第で表情を変える汎用性の高いトップスでもある。ここでは「春夏」と「秋冬」の2シーズンに分けて、それぞれの時期に合わせたコーデ巧者のサンプルを収集。ボーダーカットソーはいかにして着こなすべきか、そのテクニックに迫る。
▼春夏の着こなしサンプル
着こなし1
紺ブレ&重ね着で、爽やかなマリンルックを形成
まずは春先の着こなしから。白ベース&程良いピッチのボーダーカットソーに金ボタンの紺ブレを合わせれば、おのずと加速するマリンムード。ここで注目すべきポイントは首元だ。ボーダーはポロシャツの上に重ねてレイヤード。絶妙に色落ちしたジーンズとの対比で清潔感が強調され、大人のマリンルックがここに完成した。
着こなし2
人気のアウトドアスタイルとだって、相性は抜群
今や街着としても欠かせないものとなったアウトドアウェア。なかでもマウンテンパーカーは、軽快ながら程良くボリューミィ、合わせやすさもあって人気が高い。彼の場合は、さらにボーダーカットソーと合わせることで、山と海の二大要素を絶妙にMIX。ショートパンツ&白スニーカーの爽やかさも相まって、より春らしい装いに。
着こなし3
サンダルで抜け感を足せば、よりこなれた印象に
夏コーデを支える足元選びにおいて、登板率が高くなるサンダル。露出した素肌が涼しげな印象を強める効果もあってか、ドロップショルダー気味&ボートネックのボーダーカットソーとのコンビネーションは、まさにサマースタイルの王道。ロングレングスのボトムスでも抜け感を演出したい……そんなときにぜひ挑戦していただきたい。
▼秋冬の着こなしサンプル
着こなし4
レザーライダースと合わせて、ロックに着こなす
春夏の印象が強いボーダーカットソーだが、秋冬ではまったく異なるスタイルを作り上げるキーアイテムとなる。例えば、ライダースジャケットだ。モノトーンカラーのボーダーの上から羽織って、他アイテムを黒一色でまとめるだけでロックスタイルが完成。ライダースはシングルを選んで武骨さを中和させるのがポイントである。
着こなし5
太ピッチなら、ダッフルコートのボリュームにも負けない
ダッフルコートもボーダーカットソー同様、海の男の服という出自を持つアイテム。となれば相性が良いのも当然のことだが、ここで気をつけるべきはボーダー柄のピッチの太さ。細いとかわいらしさが前面に出てしまい、かつアウターのボリューム感にも負けてしまいがち。太ピッチで武骨さとカジュアル感のバランスを取るように心掛けたい。
着こなし6
ボーダーが武骨さを中和し、クリーンな雰囲気をプラス
最後はもう一歩、武骨さを色濃くした着こなしにおけるボーダーカットソーの見え方について。ここでは、濃紺かつ太めのストレートデニムでワークテイストを取り入れながら、オイルドジャケットで男らしさを加味。それでいて野暮ったさを感じさせないのは、ボーダーカットソーが有するクリーンな雰囲気のおかげに他ならない。

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