
ワードローブに必須。ボーダーカットソーのおすすめ15選
コーデに爽やかでクリーンな雰囲気を呼び込むボーダーカットソーは、汎用性が高く1枚でもサマになる万能トップス。何を選んで、どう着るべきかを解説しよう。
定番だからこそ知りたい。ボーダーカットソーを選ぶときにこだわるべきこと
もともとは船乗りや漁師に軍人など、海で働く男たちの作業着として着用されてきたボーダーカットソー。タフなストーリーを背景に持っているが、その爽やかで涼しげなデザインは性別・世代を問わず愛され、カジュアルシーンにおける普遍的存在となっている。同アイテムは合わせやすさも魅力だが、大人の装いに取り入れるならボーダーのピッチ幅選びが最重要。そこさえしっかりと押さえておけば、今後の活躍は約束されたようなものである。
ボーダーの幅によって、どのように印象は変わるのか
ボーダーカットソー選びで意識すべきは、ボーダーのピッチ幅。その幅が太くなっていくに従い、きれいめ→カジュアルへと印象が大きく変化する。それを踏まえたうえで基本としたいのが、爽やかさとクリーンさを強調できる“細ピッチ”だ。体型をシャープに見せる視覚効果もあり、やさしげな印象をも与えてくれる。このタイプは春夏のみならず、秋冬のレイヤードスタイルでも活躍してくれるので、最初の1枚としても最適といえるだろう。
そんな爽やかさとクリーンな印象を与える“細ピッチ”に対し、男らしくカジュアルな印象を与えるのが“太ピッチ”である。例えば、太めのストレートジーンズを若干ロールアップして合わせると、武骨なアメカジスタイルに。視覚的にも主張が強いため、1枚で着てもサマになるし、秋冬コーデではインナーとしての活躍も期待できる。あとは好みや、その日のテイストに合わせて使い分けられるように、両方持っておけば怖いモノなしだ。
定番から注目作まで。おすすめのボーダーカットソー15選
老若男女から愛される定番アイテムだけに、差別化が難しくもあるのがボーダーカットソー。だからこそ生地やパターン、生産背景などディテール部分にこだわるのが大人の楽しみ方だ。以下では、こだわり派たちの審美眼にも叶う、15ブランドを厳選してご紹介する。
ブランド1
『セントジェームス』フランス
1889年に創設、フランス北部ノルマンディー地方の町の名を冠した『セントジェームス』の定番といえば「ウエッソン」。本作はその並行輸入モデルにあたる。肉厚なコットン生地は着込むほどに味わい深い表情となり、体に馴染んでくる。また首元が開いたボートネックスタイルゆえ、インナーにシャツを重ねるなどのレイヤードを楽しむのにも最適だ。
ブランド2
『レミ レリーフ』日本
加工のスペシャリストである後藤 豊氏が手掛ける国産ブランドで、ヴィンテージに根差したモノ作りが十八番。インディゴ糸を用いたこちらのバスクシャツは、旧式のマシンを使ってスローに編み上げられている。さらに、水素を染料に付着させて酸化結合させるこだわりのユーズド加工によって、本物の古着のようにナチュラルな褪色感を実現した。
ブランド3
『ルミノア』フランス
『セントジェームス』や後出の『オーシバル』とともに、世界三大バスクシャツブランドに数えられる『ルミノア』は1936年にフランス・ブルターニュ地方で誕生。最高級のコットンを使って同国内の自社ファクトリーにて生産される逸品は、ヘビロテを苦にしないタフネスを備えている。また、非常に滑らかな風合いのため、素肌にそのまま着ても気持ちが良い。
ブランド4
『ティージーオーセンティッククラシック』日本
戦後間もない時代から受け継いだヴィンテージ機を使用し、高品質なジャパンメイドのカットソーを生み出す『ティージーオーセンティッククラシック』より。存在感あるワイドピッチボーダーが目を引く今作は、上質なUSオーガニックコットンが素材に採用されている。凹凸感のあるスラブ糸で編み上げており、肌にまとわりつきにくいというのもポイント。
ブランド5
『フィデリティー』アメリカ
1941年に米国・ボストンで創業した『フィデリティー』は、かつて米海軍にピーコートを納入していた名門。現在もマリンテイストなアイテムを数多く打ち出している。ヘビーウェイトな天竺生地を駆使したこの1枚は、華やぎ感あるオレンジボーダーで主役使いにはうってつけ! トレンドのモックネック仕様を取り入れているのも印象的だ。シルエットはややゆるめの設定で、左腕にはピスネームが付属。
ブランド6
『アニエスベー』フランス
ラガーボーダーとも称される、60×60mmの太いボーダー柄が用いられた本作は、フレンチシックの代名詞的ブランドである『アニエスベー』を象徴する定番の1つ。生地自体がラガーシャツのように非常に高密度で編み立てられており、横伸びが少なくヘビーデューティそのもの。ロックムードを放つモノトーン配色が、着こなしの幅を広げてくれる。
ブランド7
『ミスターオリーブ』日本
60年代~70年代のカルチャーを背景に、ロック、オーセンティック、ドレスといった切り口で再構成したリアルクロージングを提案する『ミスターオリーブ』。本作における最大の特徴は、カリフォルニア・サンフォーキンバレーの雪解け水で育った希少なコットンを使用している点。やや短めの着丈にゆとりのある身幅、襟は張り抜きリブがアクセントに。
ブランド8
『オーベルジュ』日本
1930~40年代にかけてのフレンチ・ヴィンテージの世界観を反映するジャパンブランド『オーベルジュ』と、『ビームス』のオリジナルレーベルである『ブリッラ ペル イル グスト』による共同企画。身幅はゆったりめながらも袖は細身という、スタイリッシュなフォルムが魅力的な1枚だ。ハイエンドなコットンが使用され、上品な風合いも堪能できる。
ブランド9
『オーシバル』フランス
古くからフランス海軍御用達のブランドとして知られ、パブロ・ピカソやシャルロット・ ゲンズブールなどの著名人も愛用。ボディに使われたラッセル生地は、非常に多くの糸を使用した複雑な構造が特徴。通気性にも優れており、1枚で着るもよし、レイヤードのベースにするもよしと、オールシーズンで活躍。裾に入った蜜蜂のアイコンも実にキャッチーだ。
ブランド10
『アヴィレックス』アメリカ
米国屈指のミリタリーサプライヤーとしての歴史を持つ『アヴィレックス』が放つ1枚。胸元&背面に配されたステンシルプリントや左袖のワッペン、そしてがっしり肉厚な度詰め天竺生地が、オトコマエな雰囲気を描き出してくれる。レイヤードに頼らず、それ1枚でさらりと着ても絵になるアイテムだ。フォルムは適度なオーバーシルエットで、締め付け感とは無縁な着心地。
ブランド11
『トラディショナルウェザーウェア』イギリス
マッキントッシュ社のデイリーウェアブランドとして知られる『トラディショナルウェザーウェア』は、2007年に設立。英国ブランドらしい気品あるデザインを持ち味としていて、このボーダーロンTも細ピッチ×モックネックで大人っぽい雰囲気だ。身幅&袖幅が広めに設定されているため、旬なワイドパンツとの相性も抜群!
ブランド12
『ジョンブル』日本
70年以上の歴史を紡いできたジャパンブランドが放つバスクシャツは、シックなモノトーンカラーできれいめのボトムスとも違和感なくマッチする。コットン100%の編地は程良く厚めで耐久性に優れ、ボールバイオ加工でフィニッシュすることによりしなやかさも見事に両立した。今っぽいドロップショルダー仕様となっているのも◎!
ブランド13
『ユーエスポロ アッスン』アメリカ
全米ポロ協会の公式認定ブランドで、世界150カ国・公式ショップ1000店舗以上で展開。優れたクオリティとベーシックなデザインを両立した日常服をラインアップしている。このワイドボーダーTは生地・縫製とも日本の工場が手掛けていて、着心地は折り紙付き。しかも、リサイクルコットンを100%使用するなど、エシカルな一面も併せ持っている。
ブランド14
『モンケメル』フランス
ヴィンテージ市場でも人気が高い、フランス・リヨン生まれの老舗ワークブランド。ドライタッチなコットン天竺生地は吸湿性に長けていて、蒸し暑い日でもストレスなく袖を通せるはずだ。ネックラインの左右に当て布を施してインナーを見えにくくするなど、さりげない気配りも好印象。なお、着丈・袖丈はともに長めで、ロールアップやタックインなどのアレンジを効かせやすい。
ブランド15
『グッドウェア』アメリカ
数多くのセレクトショップで取り扱われる有力カットソーブランドで、1983年にマサチューセッツ州のエセックスで創立。誕生当時よりMADE IN USAを貫き通しており、米国産コットンを駆使したヘビーオンスなカットソーはガシガシ着てもへたらない。着込むほどに風合いが増すというのも、良質素材ならではのメリット。カタチは旬度高めなオーバーシルエットで、リラックスムードの打ち出しに最適だ。
ボーダーカットソーはこんな風に着こなして
爽やかでクリーンな雰囲気が魅力のボーダーカットソーは、アウターやボトムスなど合わせるアイテム次第で表情を変える汎用性の高いトップスでもある。ここでは「春夏」と「秋冬」の2シーズンに分けて、それぞれの時期に合わせたコーデ巧者のサンプルを収集。ボーダーカットソーはいかにして着こなすべきか、そのテクニックに迫る。
▼春夏の着こなしサンプル
着こなし1
紺ブレ&重ね着で、爽やかなマリンルックを形成
まずは春先の着こなしから。白ベース&程良いピッチのボーダーカットソーに金ボタンの紺ブレを合わせれば、おのずと加速するマリンムード。ここで注目すべきポイントは首元だ。ボーダーはポロシャツの上に重ねてレイヤード。絶妙に色落ちしたジーンズとの対比で清潔感が強調され、大人のマリンルックがここに完成した。
着こなし2
ニットの肩掛けテクでこなれ感を加速!
スラックス×バスクシャツという王道的なきれいめカジュアル。それだけでも十分サマになるが、もう少し味付けをしたいならニットの肩掛けでアクセントを加えてあげるとGOODだ。着こなしの爽やかさを損なうことなく、メリハリ感を大幅にアップできる。この際の注意点としては、ニットは必ず無地ベースのものを使うこと。柄ニットだと、トップスがボーダーということもあって少しやり過ぎ感が出てしまう。
着こなし3
サンダルで抜け感を足せば、よりこなれた印象に
夏コーデを支える足元選びにおいて、登板率が高くなるサンダル。露出した素肌が涼しげな印象を強める効果もあってか、ドロップショルダー気味&ボートネックのボーダーカットソーとのコンビネーションは、まさにサマースタイルの王道。ロングレングスのボトムスでも抜け感を演出したい……そんなときにぜひ挑戦していただきたい。
▼秋冬の着こなしサンプル
着こなし4
レザーライダースと合わせて、ロックに着こなす
春夏の印象が強いボーダーカットソーだが、秋冬ではまったく異なるスタイルを作り上げるキーアイテムとなる。例えば、ライダースジャケットとの組み合わせ。モノトーンカラーのボーダーの上から羽織って、他アイテムを黒一色でまとめるだけでロックスタイルが完成。ライダースはシングルを選んで武骨さを中和させるのがポイントである。
着こなし5
太ピッチなら、ダッフルコートのボリュームにも負けない
ダッフルコートもボーダーカットソー同様、海の男の服という出自を持つアイテム。となれば相性が良いのも当然のことだが、ここで気をつけるべきはボーダー柄のピッチの太さ。細いとかわいらしさが前面に出てしまい、かつアウターのボリューム感にも負けてしまいがち。太ピッチで武骨さとカジュアル感のバランスを取るように心掛けたい。
着こなし6
ボーダーが武骨さを中和し、クリーンな雰囲気をプラス
最後はもう一歩、武骨さを色濃くした着こなしにおけるボーダーカットソーの見え方について。ここでは、濃紺かつ太めのストレートデニムでワークテイストを取り入れながら、オイルドジャケットで男らしさを加味。それでいて野暮ったさを感じさせないのは、ボーダーカットソーが有するクリーンな雰囲気のおかげに他ならない。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『セントジェームス』 ギルド
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『レミ レリーフ』×『ビームスプラス』 別注 コットン バスク シャツ 3/4 スリーブ
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『ルミノア』 クルーネック 長袖カットソー
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『ティージーオーセンティッククラシック』 HDCS ボートネック ワイドボーダーバスクシャツ
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『フィデリティー』 モックネックバスクボーダーシャツ
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『アニエスベー』 J019 TS ボーダーTシャツ
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『ミスターオリーブ』 サンフォーキン ハイゲージ コットン / ボーダー ロンT
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『オーベルジュ』×『ブリッラ ぺル イル グスト』 ボーダー Tシャツ
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『オーシバル』 ラッセルフレンチセーラーTシャツ
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『アヴィレックス』 ネイバル パッチ ロングスリーブ Tシャツ
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『トラディショナルウェザーウェア』 ビーエムビー シャツ ボーイフレンド モックネック
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『ジョンブル』 バスクボーダーTシャツ
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『ユーエスポロ アッスン』 リサイクルコットン ボーダーロングスリーブ Tシャツ
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『モンケメル』 ボーダー バスクシャツ カットソー
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『グッドウェア』 USAコットン ボーダー ロングスリーブ バスクシャツ
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