シンプルな服装をちょっとおしゃれに見せるヒント

シンプルな服装をちょっとおしゃれに見せるヒント

大人のコーディネートはシンプルな正統派であるべき。そこで、定番アイテムを使ったスタイリングを再確認しつつ、そこからワンランクアップさせる着こなし術も紹介します!

平 格彦

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2018.05.12

“シンプル”な服装ってこういうことだ

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そもそも シンプルとは、“①単純なさま。簡単なさま。②飾りけのないさま。素朴”(三省堂『大辞林』より引用) という意味です。つまり、“シンプルなアイテム” は “装飾的な要素がないアイテム” ということであり、そんなアイテムを用いてコーディネートしたのがシンプルなスタイルと言えるでしょう。装飾的な要素を最小限に切り詰めた簡素な形式は “ミニマリズム” といいますが、そこまで行かないまでも質素で定番的な着こなしがシンプルなスタイルと位置づけられそうです。

いつもの服が見違える。シンプルな服装をおしゃれに見せるヒント

定番的で素朴な印象を与えるシンプルコーデ。だからこそ汎用性も高いのですが、それは無難や平凡とったイメージと隣り合わせの関係です。理想は “シンプルなのにおしゃれ”。簡素なアイテムを普通に着ているのに、どこかおしゃれに見える着こなしのヒントを5つ紹介します。

▼ヒント1:“袖まくり” するだけで、こなれ感を演出可能!

シャツやニット、ソフトな素材のライトアウターなどを着用する際は、袖口をまくるだけで手軽に無造作なイメージが演出できます。カフスに沿って折り畳んだり、カフスを折り曲げてロールアップしたり、袖を大きく折ってから折り畳んだりと、まくり方は千差万別。ですがとりあえずは、まくった袖が固定できればOKくらいの感覚で実践してみれば、自然とこなれたムードが漂います。

着こなし1

王道のスタイリングが、少し大人に見える袖まくり

王道のスタイリングが、少し大人に見える袖まくり

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オックスフォード地のボタンダウンシャツにカジュアルなスラックスを合わせたスタイリング。シャツとスニーカーを白で合わせ、クリーンにまとめています。いたってシンプルなはずですが、どこかあか抜けて見えるのは、袖をさりげなくまくっているから。カフス幅を半分に折り畳むだけで、印象は大きく変わります。

着こなし2

大胆なロールがコーデをあか抜けさせる

大胆なロールがコーデをあか抜けさせる

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こちらはカジュアルなデニムシャツがメイン。ウエスタンシャツの男っぽいイメージを拡大するため、袖先をラフにまくっています。パンツとスニーカーを落ち着いた色合いにすることで、大人なムードも確保。

▼ヒント2:ニットなどの “肩掛け” はアクセントと実用性を兼備

ぜひとも活用したいのが、ニットやシャツなどの肩掛け。流行のピークは過ぎましたが、定番的な小技として定着しています。シンプルな着こなしにアクセントを加味できるのに加え、肩周りの保温性を確保することも可能。クーラーのきいた室内など寒くなったら着用することもできるので、温度調整が難しいこれからの時期に有効なテクニックです。

着こなし3

ボーダーの総柄ニットが小物代わりに

ボーダーの総柄ニットが小物代わりに

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白いTシャツにスリムなジーンズを合わせた至極シンプルなコーディネートがベース。無難ともいえるイメージですが、ボーダーニットを肩掛けすることでセンスアップを実現しています。ボーダーの面積も自然と抑えられるので、あくまでさりげなさも装えるのです。シンプルな服装は無地が中心だからこそ、定番なのに存在感のあるボーダー柄もそろえておくと便利です。

着こなし4

濃色のニットで程良いメリハリを

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ポロシャツを軸にしつつ、ブルー×ホワイトのカラーリングで爽やかに仕上げたコーディネート。その色合いに馴染みつつ全体を引き締めるネイビーニットを選びつつ、肩掛けすることで首周りに差し色をプラスしています。アクセントとして強く目立たせるのではなく、肩掛けのニットも着こなしに調和させると大人っぽくまとまるという好例。

▼ヒント3:これからの季節は、“かぶり物” を活用しないと損!

デコラティブなアイテムを選ぶのではなく、アイテムの数を増やすことでおしゃれに見せるという考え方も重要。強い日差しが頭部に直接当たることを避けるために必要なかぶり物は、ぜひともプラスしたいアイテムです。定番的なハットやキャップさえ選べばシンプルなスタイルにもマッチ。ウェア類のどれかと色みを合わせれば、変に浮くこともありません。

着こなし5

主張のあるハットは色の一体感を重視

主張のあるハットは色の一体感を重視

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ホワイトのカットソーにネイビーのパンツを合わせたシンプルなコーディネート。その爽やかさを生かすため、ハットもホワイトを選んでいます。ボリュームのあるロングブリムですが、デザインがシンプルなので落ち着いた印象。一体感のあるスタイリングでクリーンにまとめてたお手本です。

着こなし6

ミニマルに見せたいならニットキャップが適役

ミニマルに見せたいならニットキャップが適役

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コンパクトにまとまるニットキャップは、シンプルな着こなしの大人っぽさを邪魔することなく使用できるかぶり物の筆頭。コットンやリネン、機能素材などを使った通気性の良い生地を選べば、暖かい時期にも有用です。パンツのブラックを拾ってニットキャップを選び、全身をモノトーンでまとめているのもセンス良く見せるコツ。

▼ヒント4:パンツの裾の “ロールアップ” で身の丈に合った抜け感を

定番的なチノパンやジーンズも、裾をロールアップすることでおしゃれに見せることができます。きちんと折り畳むのが基本ですが、あえてラフに見せたいならあえてルーズに巻いてもOK。あまり難しく考えず、自分に合ったロールアップ術を探してみてください。くるぶしやソックスがチラッとのぞく、9分丈くらいが今の気分!

着こなし7

品格を崩さない、端正なロールアップ

品格を崩さない、端正なロールアップ

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白いボタンダウンシャツにベージュのチノパン、コインローファーを合わせたアメトラなスタイリング。そのまま着こなすだけでは優等生なトラッドスタイルになってしましますが、パンツの裾をロールアップすることで抜け感を加味しています。きれいめに見せたいなら、左右の折り幅をきっちり合わせると効果的です。さらにシャツの袖まくりもこなれたニュアンス作りに貢献。

着こなし8

シンプルだからこそ効く、太幅折り

シンプルだからこそ効く、太幅折り

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こちらはシャツにジーンズを合わせた王道的なコーディネート。パンツの裾は、2~3cm程度の幅でロールアップするのが基本ですが、ここではあえてワイドに1回折って存在感を高めています。レディスで流行しつつある折り幅ですが、自分に合うと思う思ったら積極的にトライしてみましょう!!

▼ヒント5:アイウェアをプラスするだけで、おしゃれ度が一気に高騰!!

考え方としてはかぶり物と同じ。必要なアイテムをプラスすることで、おしゃれに見せるという着こなし法です。活用したいのは、夏の必需品ともいえるサングラス。紫外線から目を保護しつつ、男っぽいムードを加味することができます。またメガネも有用で、知的に見せることができるシンプルコーデのキラーアイテム。いずれにしても、アイウェアは顔の印象を大きく変えることができ、シンプルな着こなしでもおしゃれに映してくれます。

着こなし9

ゴールドフレームの豪奢さが、白パンに似合う

ゴールドフレームの豪奢さが、白パンに似合う

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シャツにジーンズを合わせただけのシンプルなコーディネートですが、白×ネイビーのコントラストの効いたカラーリングがクリーンな印象を醸します。さらに、そんな着こなしにラグジュアリーさを薫らせる、サーモントブローのサングラスをプラス。ゴールドを落とし込みつつも、定番のウェリントン型なら難度も高く見えません。白いパンツを使った爽快な着こなしを邪魔することもないでしょう。

着こなし10

メガネに加え、上記テクを総ざらい

メガネに加え、上記テクを総ざらい

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知的セルフレームの黒いメガネで知的に見せた実例。さらに、今回おすすめしている “肩掛け”、“かぶり物”、“ロールアップ” も実践して、シンプルな服装のブラッシュアップに成功しています。“袖まくり” はしていないものの、袖の半端な丈感が無操作なニュアンスを加速しています。

注目編集者
平 格彦

60以上のメディアで執筆。「着こなし工学」提唱者

平 格彦
出版社を経て独立。「Men’s JOKER」と「RUDO」は創刊から休刊までほぼ毎号で執筆。さらに「MEN’S CLUB」「GQ」「GOETHE」など、60以上のメディアに関わってきた。横断的、俯瞰的に着こなしを分析するのが得意。そんな視点を活かし、「着こなし工学」としての体系化を試みている。
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