最近、部屋のインテリアとして観葉植物にハマる人が増えています。その魅力とは?
近年、雑貨や家具をはじめとするインテリアアイテムだけでなく、インテリア好きの間で観葉植物にハマる人が続出しているんです。インテリアに観葉植物をプラスすることにより、どんなメリットや魅力があるのでしょうか?
魅力1癒やされる♪
植物が目に入ると、人の脳波は自然に「アルファ波」を発生させます。このアルファ波には、血圧を自然に低下させ、筋肉の緊張などを和らげてくれ、私たちの気分や心をリラックス状態にしてくれるはたらきがあることがとある実験で証明されています。
お部屋に緑を置くとなんだか癒やされた気分になる現象にはちゃんと科学的根拠があるのですね。
魅力2意外? 乾燥対策可能
当然ですが、植物は葉から水分を発生させます(蒸散作用)。そのため、乾燥しがちな秋冬など、お部屋に観葉植物を置いておくだけで、少しではありますが湿度を上げることができるんです。乾燥を防ぐことができれば、乾燥によるウイルスの繁殖も防げますね。また、小さなサイズのものをデスク上に置いておくと、PC作業などによるドライアイも防げるといわれています。ワークスペースや自宅でのPC作業でドライアイ気味な方はぜひ一度お部屋に観葉植物を置いてみてはいかがでしょうか。
魅力3インテリアに彩りが生まれる!
やはりこの魅力も外せませんね。インテリアテイストを問わず、観葉植物をインテリアに取り入れることで空間に自然の色をプラスでき、空間全体がより洗練された印象に。同じ植物のサイズ違いのものをお部屋に散りばめたり、大きなプランターで大型サイズのものを育てて空間にインパクトを与えてみたり、小さなサイズのものを天井から吊ってみたり……など、お部屋の中でさまざまなディスプレイを楽しめるのも大きな魅力ですね。
初心者さんにもおすすめ。インテリアに最適な観葉植物
観葉植物といっても「種類によっては育てるのが難しいんじゃ?」と心配な方もいらっしゃるのでは? というわけで、観葉植物初心者の方でも安心して育てられる、お手入れが簡単な植物を10種ご紹介します!
1.ポトス
葉の色と黄色のまだら模様が特徴の観葉植物・ポトスは、高温多湿環境を好む植物。温度は最低8度〜あれば生育可能です。馬祖はカーテン越しの明るい日陰が最適で、夏場以外はできるだけ日の当たる場所を確保して育てましょう。水やりは春〜秋は土表面が乾いてから、冬は「十分に乾いてから3日後」にたっぷりと行うのがおすすめです。
2.モンステラ
モンステラは葉の切り込みがおしゃれな植物です。乾燥に強く、水やりは土の表面が乾燥して3日程度たったタイミングで上げるとよいでしょう(夏場はエアコンなどで乾燥が早まりやすいので少し注意が必要)。乾燥だけでなく日陰にも強く、光量少なめの場所でも育てやすいですが、光合成のためなるべく日当たりのよい場所に置いてあげましょう。
3.エアプランツ
エアプランツは土が要らない植物として有名な植物です。砂漠地帯や高湿度森林出身で、湿度が必要とする植物ともいわれています。エアコンや外気で乾燥しがちな夏・冬は霧吹きを多めに吹きかけて育てるとよいでしょう。日当たりはカーテン越しの明るい日陰が生育に最適です。直射日光に当たる場所には置かないようにしましょう。
4.パキラ
植物生育初心者でも育てやすいと人気のパキラ。耐陰性があるため基本的には室内のどこでも育てやすいのですが、日光を好む植物ですので、日当たりのよい場所で育ててあげましょう。乾燥と暑さに強い点も特徴で、「土が白っぽく乾いたときにたっぷりと」水やりすると◎。受け皿にたまった水は根腐れ防止のため必ず捨てましょう。
5.ミリオンハート
ディスキディアとも呼ばれ、ハート型のような葉が愛らしいつる性観葉植物です。生育には10度以上の場所が理想的。寒さにはやや弱めです。日当たりは半日陰でも生育可能で、水やりは土表面が乾いたタイミングでたっぷり与えるとよいでしょう。生育がうまくいった場合、夏頃には白い花が見られますよ!
6.サンスベリア
空気清浄効果が高く、日光をとても好む植物・サンスベリア。室内ならレースカーテン越しの明るい日陰で育てるとよいでしょう。また、サンスベリアは乾燥に強いため、水やりのタイミングは「土が白く乾燥したとき」のみで基本的にOK。水量は多めがよく、受け皿に水が出てくる程度の量が理想的です。根腐れを防ぐため、受け皿の水は必ず捨てましょう。
7.オーガスタ
オーガスタは葉が大きく、トロピカルな雰囲気が人気の観葉植物です。カーテンなどで直射日光を遮った明るい場所を好み、適温は室温5度以上なら大丈夫な植物。寒さにも暑さにも強いたくましい植物なんです。水やりは土の表面が乾いたタイミングでたくさんあげると育ちやすいです。水量は、鉢の底から水が出てくるまでを目安とするとよいでしょう。
8.ガジュマル
太い幹が特徴的なガジュマルは幸せの妖精・キムジナーが宿る木として知られている塊根植物。水やりは春夏は1日2回、冬は数日に1回ペースで行うのが理想的です。日当たりに関しては、たくさんの日光が当たる場所に置いておくのがベスト。明るい場所にディスプレイすると丈夫な根と幹が育ちやすくなりますよ。
9.アイビー
植物に詳しくなくても見たことがある方が多いであろう植物がこちらのアイビー。水やりは葉の表面が乾いてきたらする程度でOK。根が育つまでは20~25度、ある程度育てば季節問わず外でも育てられますよ。日当たりが良すぎる場所だと葉焼けするため、日当たりが良すぎる場所にはあまり置かないようにしましょう。
10. ドラセナ・マッサンゲアナ
別名「幸福の木」。縁起がよい植物として知られ、新築祝いのギフトとしても人気の植物です。夏場の直射日光に弱い特徴があるため、ほどよい日当たりの場所で育てましょう。生育に必要な温度は10度程度ですので冬の室内でも育てやすいです。水やりは春夏は多めに、秋冬は3日に1回程度のペースで土の乾きを見ながら行いましょう。
どんなふうに飾るのがおしゃれ? おすすめインテリアサンプル
おすすめの観葉植物をご紹介してきましたが、実際にインテリアアイテムとして使う際はどのようにディスプレイするとよいのでしょうか? ここからは筆者おすすめのディスプレイアイテムと飾り方をご紹介します。
1.鉢に入れる
植物のサイズに合わせた鉢を用意するのもちろん大事ですが、インテリアにあった鉢を使うのも重要ですよね。比較的インテリアを問わず使いやすいものとしては、素焼きの鉢や、写真のようなタイルデザインのものがおすすめ。水やりをたっぷりする場合は受け皿も一緒に揃えるとよいでしょう。
2.フレームに入れる
フレームディスプレイは額縁のような使い方できるアイテムで、お部屋のスペースが限られていて鉢が置ないという方や、壁にさみしさを感じるお部屋におすすめのアイテム。空間の色配分を見て、ダークカラーが多めならブラック系、ホワイトやナチュラルカラーが多い場合はホワイトや木目調のものを使うといいでしょう。
3.ハンギング
こちらも、観葉植物を置きたい空間が狭いお部屋におすすめのディスプレイ方法です。
小さめの鉢やバスケットなどをアイアンやロープなどで吊るしてディスプレイする方法で、高い場所から吊るすと目線の上に植物がくるので、いつも見ている植物とはまた違った雰囲気を感じられますよ。壁や天井、窓などに吊るすとよいでしょう。
4.ウッドシェルフディスプレイ
こちらはデスクやシェルフ、シューズボックス上などの場所におすすめのディスプレイ方法。
小さいポットなどをシェルフにずらりと並べたり、お気に入りの雑貨と一緒にコレクションのようにしてディスプレイしたりするのも楽しいですよ。写真のようなシェルフだけでなく、小さなウッドボックスを重ねてディスプレイするのもすてきですね。
5.ラック・ワゴンディスプレイ
中サイズの鉢を複数ディスプレイする場合は、お部屋で場所を決めてこのようなシェルフやワゴンにまとめて飾るのもいいですね。窓際など日当たりがよい場所に置いてまとめて手入れ・移動させやすいため、見た目だけでなく管理面での手軽さも魅力的方法です。こちらもお部屋のテイストにあわせてアイテムカラーを決めるとよいでしょう。
お部屋のテイスト別・おすすめの観葉植物とインテリア実例
ここからは、複数のインテリアテイストに応じたおすすめ観葉植物とインテリア実例をご紹介。同じ観葉植物でもインテリアによってさまざまな表情を見せるのが興味深いですよ。
テイスト1西海岸風
カリフォルニアのサーフカルチャーや自然を重んじるインテリアテイストで、海を感じさせるアイテムや自然を利用した開放的なアイテム使いが特徴的です。植物は、トロピカルな雰囲気のオーガスタやモンステラなどの大型タイプ、ポトス、ドラセナなどの葉が合わせやすいですよ。
色数が限られた空間はグリーンがより映える!
窓からあふれ出しているポトスがかわいらしい西海岸風リビング。空間の色数がほぼブルーとホワイトのみですので、グリーンがとても引き立つ空間に仕上がっていますね。大きな植物は、こちらのようになるべく空間に余裕がある場所に置くとより植物が生き生きして見えますよ。
渋めカラーの空間には深緑の葉がマッチ
こちらはややヴィンテージ寄りの西海岸スタイル。手前端にあるオーガスタの渋めの葉のカラーとインテリア全体の深みブラウンがきれいにマッチしていますね。お部屋で一番空間のあるソファー裏に置いたことで生活動線もしっかりと確保されていますね。
テイスト2北欧テイスト
「シンプル&ナチュラル」が基本の北欧テイスト。空間カラーはナチュラルカラーやホワイトが使われ、シンプルな中に大胆な北欧柄布アイテムを使うのが北欧流。そんなシンプル空間にはモンステラやアイビーなど、葉の形が特徴的なものを合わせると北欧柄がより引き立ちます。
ウッドアイテム×グリーンのシンプル空間
ソファーのグリーンとモンステラの深みグリーンがほどよくマッチした、シンプルな北欧風空間。ものは若干多めですが、空間に余裕があるため全体がすっきり見えますね。また、全体にウッドアイテムが使われているためグリーンとの相性はバッチリの空間作りができています。
家具バランスだけでなく、植物サイズバランスも重要
リビングだけでなく、ダイニングエリアにも観葉植物をディスプレイすると食卓やだんらんがよりリラックスしたものになりそうですよね。テーブル中央のアイビー、両サイドの植物のサイズバランスがよく、インテリアだけでなく植物もバランスのとれた空間に。
テイスト3ブルックリンテイスト
倉庫や工場が集まるNY・ブルックリンの街並みやカフェをイメージしたインテリア。レンガ壁にダークカラー、ヴィンテージアイテムを合わせるのがブルックリン流です。マットさが強いインテリアのため、ツヤ感のないエアプランツなどのドライな植物が合いますよ。
重くなりがちなブラック多め空間をエアプランツで軽く
ブラックと無数のエアプランツのカラー・質感バランスが優れているこちらの空間。軽めのエアプランツを吊り下げ、ブラック多めの空間にありがちな重たさを解消させています。全体的に植物は多いですが、エリアを決めているためごちゃついて見えません。
ほかのディスプレイアイテムとのバランス感が絶妙な空間
こちらは先ほどの空間とは異なり、マット感のある大きめ観葉植物を使ったブルックリンインテリア。全体的に照明が暗い中、ほどよくグリーンが空間に彩りを与えていますね。サイズ感が同じ植物を等間隔に置いているため、空間に規則正しさが生まれています。
テイスト4ナチュラルテイスト
ホワイトやナチュラルカラーを使うのは北欧テイストと似ていますが、ファブリックアイテムに無地やシンプルなものを使う点が特徴のナチュラルテイスト。ソフトさがある空間には丸い葉を持つ植物、ソフトさにインパクトを与える細く鋭い葉を持つものも好相性です。
あえてインパクトを作らず、調和を大事にした空間
日当たり抜群のエリアにディスプレイされた小さめの葉を持つ観葉植物は、ナチュラルインテリアのシンプルさとソフトさをじゃましません。インパクトが少なめのため、全体の空気感を統一させたい、インテリアに調和が欲しい方にはおすすめのディスプレイです。
ソフトな空間にシャープな植物のインパクト
こちらは先ほどの空間と比較してインパクトのある空間となっています。インパクトがありながら、サンスベリアのシャープさがナチュラル空間のソフトさをより引き立てている効果が感じられます。プランターのカラーがすべてホワイトで統一されているのも◎。
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