
履けばやみつき。レインボーサンダルにハマる大人が続出中
一般のビーチサンダルとは明らかに一線を画すハワイ生まれの『レインボーサンダル』。心酔する大人たちが絶えないそのワケを、おすすめモデルとともに掘り下げていこう。
大人に刺さる『レインボーサンダル』って知っている?
年間200万足を生産する『レインボーサンダル』の歩みは、創業者、ジェイ・“スパーキー”・ロングリー氏がラグナ・ビーチにある自宅のガレージで1972年に始めたサンダル作りから始まる。当初200ドルで購入した資材は6足を作るのがやっと。それでも、見栄え、履き心地ともに優れ、何年も愛用できるビーチサンダルを作る情熱は衰えなかった。’74年には『レイボーサンダル』として正式に売り出し、作っては売り、得たお金で資材を買ってはまた作るを繰り返す日々。そして、2000年になってその質の高さが話題となりブレイク。今や世界中の大人たちを虜にしている。
快適で長持ち。『レインボーサンダル』が支持される3つの理由
長きにわたり作り続けられるのは、それだけアイテムを求める者が後を絶たない証左でもある。では、なぜ離れることなく多くの大人たちが『レインボーサンダル』を履き続けるのか。そのナゾを解明するうえで、見逃してはいけない3つの大きなポイントがある。それら一つひとつに注目していきながら核心に迫りたい。
理由1
特殊な製法で作られた丈夫な鼻緒
ビーチサンダルで最も負荷のかかりやすい鼻緒。ただ『レインボーサンダル』の場合、破損の心配は皆無に等しい。ヒミツは経験により導き出された素材選びと縫製法。レザーストラップとソールをつなぐ生地は、軍などでも採用されるほど強度に優れるナイロン素材が使われている。しかも、レザーへ縫い付ける方法にはパラシュートの製作にも取り入れられているボックス型のX縫いを採用することで驚くほど強靱だ。それらを高次元で仕上げるハイレベルな手技もまた素晴らしい。
理由2
なめらかなアーチサポートが抜群の快適性
人間の足には3つのアーチがある。なかでも重視すべき部分とし挙げられるのが、かかとと親指を結ぶ内側の縦アーチ上に位置する土踏まず。このアーチがあることで拇指球(親指の付け根にある膨らんだ部分)が約3割、小指球(小指の付け根にある膨らんだ部分)が約2割、かかとが約5割の割合で体重による負荷を分散。体のバランスをうまく保っているのだ。手で削り作られた『レインボーサンダル』のアーチサポートは、その能力を最大限に発揮するフォロー役として機能する。
理由3
滑りにくい特別配合ゴムのアウトソールで、安全性も担保
『レインボーサンダル』のソールは多重構造。足の裏に直に触れるインソールは肌触りが良く、その下に貼り付けられている高密度の形状記憶発泡素材は履くほどに愛用者の足型に変形し馴染んでいく。そして、最下部のアウトソールは特殊配合のゴムによって仕上げられ、滑りづらい仕様に。耐久性に優れて壊れにくい点も頼もしく、さらに圧着前に三度行われる糊付けの糊は、創業者が特別に生み出した特許取得済みの秘伝。接着強度を保ちつつ、環境にやさしい資材だ。
微差こそ大差。自分好みの『レインボーサンダル』に出会うための、選びのポイントとは
これまでに挙げた主な特徴は各アイテムにしっかりと落とし込まれている。しかし、さらに細かく見ていくとわずかな違いが見られ、それがバリエーションの多彩さを生んでいることに気づかされる。ソールの厚み、素材の性質、プライスの差異など……。それらをより理解しておくことで、きっと自分好みの1足を選ぶことが可能となるのだ。
ポイント1
履き心地を左右。「シングルレイヤー」か「ダブルレイヤー」か
『レインボーサンダル』はソールの厚みによって2つのタイプに分けられる。それが「シングルレイヤー」と「ダブルレイヤー」だ。前者は比較的リーズナブルで履き心地が軽やか。ビーチサンダル特有の気軽を持ち合わせている。後者はというと、ソールが厚いことでクッション性に優れ履き心地も上々。その分、価格はシングルレイヤーより高めに設定されている(とはいっても微々たる差)。長く愛用することを考えるならば、値段がやや高くなるとしても決して悪い選択肢ではないだろう。
ポイント2
足元の雰囲気に影響。「クラシックレザー」か「プレミア・レザー」か
『レインボーサンダル』のサンダルは主に革製。レザー特有の上質感が、一般的なビーチサンダルとの差を決定的なものにしている。その革には複数の種類が存在。それがクラシックレザー(グレインレザー)とプレミア・レザー(ヌバック)だ。クラシックレザーはサラッとしたタッチが自然な履き心地を約束。プレミア・レザーは、表面がやや起毛しているのが特徴で、履き続けるほどに足形がインソールに浮き上がってくるなど経年変化がより一層楽しめる。
気になる疑問。『レインボーサンダル』は水に濡れても大丈夫……?
ここで1つ疑問に思う人もいるかもしれない。そう、革製ゆえの耐水性についてだ。ただ、その点は安心してほしい。サーファー御用達という触れ込みは伊達ではなく、牛革の中でもより強度の高いグレインレザーを採用している事実からして、水への耐性は概ね問題ない。濡れたとしてもすぐに乾かしブラッシングをすれば、革のツヤはキープできる。長期保管する際には、ブラッシングで砂や埃を落とし、革靴用の保湿クリームを塗布。その後、乾いた柔らかい布で拭き取ればOKだ。
どれも甲乙つけがたい。『レインボーサンダル』のおすすめ8モデル
シンプルな構造のビーチサンダルをベースにしているとはいえ、『レインボーサンダル』が揃えるバリエーションの多彩さは実に壮観。それがあらゆる大人に愛され、世界中で履き続けられている要因の1つにもなっている。なかでもおすすめしたい8モデルを筆者の独断と偏見で選出。今後、手に入れる際の参考とされたし。
アイテム1
クラシックレザー
世界中の人々に長きにわたって愛される『レインボーサンダル』の“ザ・定番”。体のバランスを支える盛り上がったアーチサポート、屈強な鼻緒、独自の配合によるグリップ力に優れたラバーソールなど、同社の魅力を余すことなく凝縮。ビーチサンダルらしい気軽さを備えつつ、一方でビーチサンダルとは思えない履き心地を実現したシングルレイヤーソールもいい。
アイテム2
クラシックレザー ダブルミッドソール
ツルッとなめらかなグレインレザーは、タッチの良さだけでなく安心を生む優れた耐久性も備えている。それはまさに『レインボーサンダル』を支える根幹ともいえるだろう。こちらは、さらにもう1つの柱といえる履き心地も強力にフォロー。厚みのあるダブルミッドソールは、ビーチサンダルと思えない存在感と衝撃吸収性を常に発揮してくれる。
アイテム3
プレミア・レザー
ビーチサンダルと考えると少々お高い印象を受けるかもしれない。ただ、こちらに足を通せばそれも納得。さらに回数と年数を重ねればやがては購入して良かったと思えるはず。表革を程良く毛羽立たせたヌバックレザーは、ふっくらとした触感が心地良く、厚みのあるダブルレイヤーソールが地面からの衝撃もしっかり吸収してくれる。
アイテム4
シングルレイヤー・プレミア・レザー
ヌバックレザーのまさに“プレミア”級の肌触りは変わらないが、こちらのソールは軽やかな歩行を後押しするシングルレイヤー。ダブルレイヤーと比べるとクッショニングはやや物足りなさを感じるかもしれないが、その分スッキリとした足元を約束。ジーンズやチノパン、スラックスなどさまざまなパンツと合わせてもスタイリッシュさを担保する。
アイテム5
ラスタ・シングルミッドソール
幾重にも連なるソール構造は『レインボーサンダル』の履き心地を支えるキモ。その中にちょっとした遊び心を加えたのがこちらの「ラスタ」だ。一見、シンプルないつもと変わらぬシングルミッドソールのクラシックレザーの1足だが、サイドにはレッド、イエロー、グリーンの3色で表現された3本ラインを配置。その挿し色が暑い時季にぴったりだ。
アイテム6
ラスタヘンプ・シングルミッドソール
『レインボーサンダル』は「クラシックレザー」や「プレミア・レザー」に代表されるようにレザーによる上質な空気が1つの特徴ではある。ただ、何もそれだけではない。ドライなタッチと通気性にも優れる夏の定番素材、ヘンプを纏ったアイテムも存在するのだ。シングルミッドソールの軽快さとラスタカラーのポップな雰囲気も絶妙にマッチ。
アイテム7
ヘンプ
ブラック1色のシャープな佇まいながら、鼻緒脇に加えられたブランドのオリジナルタブがさりげないアクセントに。その鼻緒でつながれたストラップは、キャンバスとヘンプのMIX生地。肌離れ抜群のサラッとしたタッチが心地良く、ダブルレイヤーソールを採用しているため歩きやすさも申し分なし。滑りにくい独自のアウトソールも心強い。
アイテム8
クラシック・ラバー
『レインボーサンダル』の中でも定番として数えられる「クラシック・ラバー」。歩行時のバランスを保つお馴染みのアーチサポートを施したインソールは、いつものレザーではなくラバー仕様に。耐久性に優れ、濡れた足でも滑りにくいよう設計されているためビーチサイドやプールサイドの使用にもちょうどいい。
洒落者から学ぶ。『レインボーサンダル』の履きこなし術
『レインボーサンダル』であれば、いつものビーチサンダルと比べてグッとしゃれて見える。そのアイテム本来のポテンシャルに加え、履きこなす際のコツも把握しておけば、明日から長年履き続けてきたかのようなこなれ感を演出できる。では、そのコツとは? 街の『レインボーサンダル』マスターたちの着こなしから学んでいきたい。
着こなし1
ビーチサイドにマッチし街へも溶け込ませる急先鋒として
西海岸出身のブランドだけに、やはり海の香りがするアイテムとの相性は良い。ハッピーな柄シャツなんてまさに相思相愛で、瞬時に南国ムード。そんなときには、ベージュのチノパンや無地Tといった街でもお馴染みのアイテムを間に入れてみるといい。革サンダルとも相まって南国感が程良く緩和。海と街を分け隔てなく行き来できるスタイルへと進化する。
着こなし2
淡白なモノトーンコーデに気の利いた遊び心を添える
ハッピーに乗り越えたい夏のシーズンといえども、やはり派手色や柄使いに苦手意識を持つ大人は多い。結果、無難な配色に落ち着いてしまったとしても『レインボーサンダル』を取り入れれば、にわかに夏らしい印象に仕上げることが可能だ。しかも、レザー仕立てゆえに足元だけが浮いて見えることはなく、逆にモノトーンのアイテムが足元のラフさを救う良い相乗効果も期待できる。
着こなし3
セットアップをいつでも気軽に着るためのスイッチ
今となっては多くの大人が頼りにするセットアップ。特に、テーラードジャケットタイプのそれはビジネスシーンでの活躍も視野に入れられ、その応用力は非常に頼もしい。ただ、日常使いをするうえでは特有の緊張感が弊害にもなりかねない。そこでリラックス感がありながらルーズに見えない『レインボーサンダル』を投入してみよう。ちょうどいいバランスに仕上がること請け合いだ。
着こなし4
牧歌的なスタイルに一本筋を通したサンダルスタイル
海に捨てられていたビーチサンダルへの憂いが発端となってスタートした『レインボーサンダル』。地球に配慮したモノ作りも特徴。それもあってかアースカラーとの相性は良好で、大人っぽさをほんのり匂わせた牧歌的スタイルが作れるだろう。ゆるい雰囲気が立ち込めそうだが、端正なサンダルがそれをしっかり引き締めてくれる。
着こなし5
きれいとリラックスの絶妙なバランスを表現
きれいめなアイテムをバシッとキメて着こなす。それはそれで素敵だが、暑い季節ともなれば少々息苦しさを感じてしまうことも。そこでちょっとした引き算が必要になる。ゆとりのあるシルエットのシャツ&パンツであれば、ラクさと端正さの両取りが可能に。その空気を読んだ足元にハマるのは『レインボーサンダル』の1足。オールブラックを選べばグッとモダンな印象に帰結する。
この記事の掲載アイテム一覧(全8商品)
画像をタップクリックするとアイテム詳細が表示されます
-
『レインボーサンダル』 クラシックレザー
-
『レインボーサンダル』 クラシックレザー ダブルミッドソール
-
『レインボーサンダル』 プレミア・レザー
-
『レインボーサンダル』 シングルレイヤー・プレミア・レザー
-
『レインボーサンダル』 ラスタ・シングルミッドソール
-
『レインボーサンダル』 ラスタヘンプ・シングルミッドソール
-
『レインボーサンダル』 ヘンプ
-
『レインボーサンダル』 クラシック・ラバー
掲載アイテムをもっと見る(-4商品)
KEYWORD関連キーワード
- レインボーサンダル(RAINBOW SANDALS)
- サンダル