オールデンの革靴。カーフ、スエードで買い増ししたい10足を厳選

オールデンの革靴。カーフ、スエードで買い増ししたい10足を厳選

『オールデン』は、1887年にアメリカで誕生した名門レザーシューズブランド。男ならば誰もが憧れるであろう極上の“逸足”、その魅力からおすすめまでを紹介します。

コマツ ショウゴ

2019.12.05

オールデン(ALDEN)
レザーシューズ

流行とはかけ離れたところにいるから、『オールデン』は選ばれる

『オールデン』のシューズはモデルごとに13種類の木型を使い分けています。これは、ラストと呼ばれるシルエットを決定づける革靴の要。さまざまなフォルムがあるものの、すべてに共通するのはシャープすぎず、ワイドすぎない絶妙なボリューム感。足全体のフィットを追求する欧州靴に対し、アーチ部分でホールドするアメリカ靴らしいラストだからこその形状です。流行り廃りのない不変的なルックスだからこそ、多様なスタイルにマッチして100年以上最前線に立ち続けているのです。

男の足元にハマる。人気革靴ブランド、推しの1足

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スニーカーもいいですが、男の足元には革靴がやっぱりよく似合います。選び方から大人におすすめのブランド、その主要モデルまでをピックアップしました。

近間 恭子

『オールデン』の屋台骨を支えるのは、“革のダイヤモンド”コードバンモデル

“革靴の王様”と称されるだけあって、上質な革を用いて世界中に熱狂的なファンを抱えている『オールデン』。多くの人に支持されているのは、農耕用馬のお尻にある希少な皮革であるコードバンを使ったモデルです。唯一無二の光沢はもちろん、銀面を削り層を見つけ出す作業が発掘作業にも似ていることから“革のダイヤモンド”とも呼ばれる希少価値の高い素材です。履くほどに美しいツヤが出て、自分の足になじんでいくコードバンの経年変化が、世界中の人たちを魅了しているんです。農耕馬の減少によりコードバンの確保も難しくなっている現在、ホーウィン社と深いつながりを持っている『オールデン』の価値も比例して高まっています。

本題はココから。カーフスキン・スエードで買い増ししたい10の名作

唯一無二の存在を放つ『オールデン』のコードバンシューズ。しかし、水染みができやすい、キレイにシワを出すのに神経をすり減らす……などの理由から革靴初心者には手が出しにくいのも事実です。しかし、『オールデン』はコードバンのみにあらず。きめ細かく柔らかなカーフやスエード、ムラ感を楽しむクロムエクセルなどモデルに合わせて使い分けてリリースしています。お手入れの楽さは言わずもがな、米国靴の頂点の履き心地を気兼ねなく楽しむことが可能です。今回は、着こなしにも合わせやすい10足をカーフ・スエードに絞ってピックアップしてみました。

1足目Vチップ/539

別名、アルゴンキンオックスフォード。オックスフォードが外羽根のことを指しているので、直訳するとVチップの外羽根靴ですね。グッとくびれたウエストとシャープなエプロン部分が、独特な色気を醸し出すVチップシューズは『オールデン』の中でもプレーントゥの「990」、ペニーローファーと並び指名買いが多い型です。ドレスからカジュアルまで合わせられる服が多いためヘヴィロテしたくなりますが、そんなときにはカーフ素材が便利。細かいことは気にせず履き倒せる『オールデン』は、貴重です。

2足目ペニーローファー/981

大定番のペニーローファーは、バンラストの採用によってほかのブランドよりも洗練されたシルエットで完成しています。最も特徴的なのは、ウエルトからほぼ垂直にそり立つトゥ部分の作り。捨て寸少なめのバンラストらしい洗練を感じさせる作りであり、足先の空間を広く取れるため細身ながらゆったりとした履き心地を楽しむことができます。ローファーという形状の気楽さから、カーフを選ぶ人の比率も高めなモデルです。

3足目タッセルローファー/663

定番ローファーの1つであるタッセルローファーは、実は『オールデン』が生みの親。シンプルな甲の上で揺れるタッセルがエレガントな足取りを約束します。ビジネスでも取り入れたいならブラックがおすすめですが、カーフならではのきめ細かな革質を堪能したいならバーガンディも捨てがたいところ。ジーンズなどとの相性も抜群です。ラストは『オールデン』の中でも細身のアバディーンラストを採用。ヒールも比較的広めなため、ややキツめぐらいのサイズ感でフィットするモノを選びましょう。

4足目ビットローファー/468

ウィークエンド向けラインとして出されているケープコッドコレクションから、モカ部分のかぶせ縫いがカジュアルさも併せ持つビットローファータイプを。スエード素材の上品さはカーフやコードバンのそれとは異なり、どこか暖かみのあるやわらかな表情を足元に描き出してくれます。ラストはローファーで使われているバンラストを使用。捨て寸少なめのタイトな作りですが、小ぶりなヒールが同じく小ぶりな日本人のかかとに食いついて絶妙なフィット感を生み出します。

5足目チャッカブーツ/1492

業界人の中では「990」に次ぐ“最初のオールデン”率を誇るチャッカブーツ。コードバンを選ぶと、甲部分の作りゆえに深く優雅なシワが入り唯一無二の1足へと仕上がるのがその理由です。ですが、コードバン以外のチャッカブーツを選ぶべきではないかというとそんなこともありません。上質なスエードを使用したこちらのモデルなら、シワに沿って深まる濃淡を楽しみながら長く付き合うことができます。使用しているのは、『オールデン』中最も古い歴史を有するバリーラスト。あえてウエストを絞らないゆとりのある作りで、足にストレスを与えません。ヒールがやや広めですが、チャッカブーツというセレクトによりホールド感も解消されています。

6足目ストレートチップ /920

フォーマルな印象の強いストレートチップですが、古き良きアメリカ靴を規範とする『オールデン』が作れば、エレガントなだけでない質実剛健な顔立ちに。ノーズが短めのラウンドトゥを特徴とするハンプトンラストならではのルックスですが、足先の空間をゆったり取っているので長時間の着用でもストレスは少なめです。冠婚葬祭などで1日中履くことも多い靴だけに、この選択肢は“アリ”でしょう。

7足目タンカーブーツ/D5912

『オールデン』のブーツ、二大巨頭のうち一方がタンカーブーツです。日本限定のミリタリーラス搭載した“いわゆる”なモデルはぎらぎら光るシェルコードバンで男らしく仕上げられていますが、汎用性の高いバリーラストを使用したこちらはスエードでどこが上品な面持ちに。コマンドソールも全貼りではないため、サイドからのルックスも落ち着いていてジャケパンなどに合わせても成立しそう。

8足目インディーブーツ/403

『オールデン』によるブーツの傑作の1つといえば、こちらの「インディーブーツ」。その名の通り、映画『インディ・ジョーンズ』でハリソン・フォード氏が着用していたことで有名です。もちろん、知名度だけが魅力ではありません。ラストはトゥルーバランスラスト。モディファイドラストと並ぶ矯正用のラストとして知られています。足幅も広めで、日本人の足にもぴったり。ヒール部分はラバーなので、まさにインディ・ジョーンズのようにガシガシ歩き倒したいならもってこいの1足でしょう。来歴からも分かるようにミリタリーパンツなどとも好相性な武骨さが売りですが、一方でカーフならではの繊細な経年変化も楽しめる大人の1足です。

9足目Uチップスナッフスエード/24773F

存在感のあるスキンステッチと、スナッフスエードの絶妙な色合いが足元から季節を演出するUチップシューズ。前述のVチップとはまた異なるクラシカルな魅力を放っています。柔らかなイメージを紡ぎます。オーセンティックなバリーラストを使用しているため、合わせるテイストを問わない万能選手として活躍してくれそうです。

10足目Uチップカーフスキン/961

先に紹介したスエードのUチップはどこかラフでカジュアルな装いでしたが、素材が鮮やかな光沢を放つカーフスキンに変わるだけでこんなにビジネスライクな顔立ちに。ラストもアバディーンラストをセレクトすることで、よりシャープでオンのシーンに映えるシルエットへと生まれ変わっています。

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NAKAYAMA

某フリーライターに弟子入りし、独立。10代から30代のメンズファッション誌を中心に執筆する。ブラックミュージックが大好物で長髪が自身のトレードマーク。
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