自分流スタイルの見つけ方とは|大人のMY定番vol.3

自分流スタイルの見つけ方とは|大人のMY定番vol.3

おしゃれな大人の定番服からコーデのヒントを学ぶ連載。第3回では、服を極め尽くしたスタイリスト小野田さんから、普通だけどおしゃれに見せるコツを教えてもらいました。

TASCLAP編集部

2017.07.07

MY定番連載
インタビュー記事

「“普通”に見える服が好き」。ベーシックにこだわる小野田さんのスタイルとは

「“普通”に見える服が好き」。ベーシックにこだわる小野田さんのスタイルとは

おしゃれな大人が定番アイテムとスタイリングを披露する連載第3弾。

今回ご登場頂いたのは、ハイブランドからTASCLAP読者にもなじみのあるファミリーブランドのスタイリングまで幅広く手がける、ブランディングスタイリストの小野田 史さん。その卓越したスタイリング力とファッションへの深い見識で、ファッション業界では超がつく有名人です。

ボーダーレスに活躍するスタイリストの“日常着”

そんなプロ中のプロである小野田さんのワードローブは、さぞかしさまざまなアイテムであふれているかと思いきや、実際は真逆。「ユニフォーム的に着られる、ネイビーとブラックを基調としたアイテムでワードローブを構成しています」。少ないアイテムを徹底的に着回して、その服の魅力を追求するのが小野田さんのやり方なんだとか。

ボーダーレスに活躍するスタイリストの“日常着”

「ファッションに“定番”はないと思っています」と小野田さん。「しかしながら、ずっと変わらない“オーソドックス”なデザインというものはあって、僕はそういう“普通”に見える服が好きなんです。だからこそ、生地や縫製、シルエットの美しさなど、上質であることにはこだわっています」

小野田さんの“オーソドックス”なアイテムとは。愛用の逸品を紹介

膨大な知識と経験がありつつ、それを感じさせない小野田さんのベーシックにこだわったアイテムとは? 1点ずつご紹介していきましょう。

MY定番1イージーな着心地が魅力の“芯地のないネイビースーツ”

イージーな着心地が魅力の“芯地のないネイビースーツ”

「スーツを堅く着るのは好きじゃない」と語る小野田さんが選んだのが『カルーゾ』の明るいネイビーのスーツ。芯地のないジャケットは「ジャージ感覚で着用できる軽快な着心地」だそうで、どんなシーンでも気負わずに着用できるとか。

MY定番2アンダーウエア仕様の“ネイビーのTシャツ”

アンダーウエア仕様の“ネイビーのTシャツ”

スタイリングでもよく使用する『コム デ ギャルソン・シャツ』のネイビーのTシャツは、アンダーウエアに多く見られるバインダーネックが特徴。「プリントも胸ポケットもない潔さが好きです」

MY定番3Tシャツスタイルを進化させる“ニット”

Tシャツスタイルを進化させる“ニット”

「年々、Tシャツを1枚で着ることが少なくなって。その代わりは何か、と考えたときに“ニット”という選択肢が浮かびました」。こちらは英国の老舗『ジョン スメドレー』の半袖コットンニット。「同じものをL、XLのサイズ違いで購入し、着こなしの違いを検証しています」というプロならではの視点は流石の一言。

MY定番4専業ブランドの“イージーパンツ”

専業ブランドの“イージーパンツ”

アイテム選びに迷ったときは、そのモノだけを作る“専業ブランド”をセレクトするという小野田さん。「“餅は餅屋”なので信頼性が高いのと、デザイナーブランドだと機能性よりもデザインが優先されてしまうことが多いので」。こちらは『ジービーエス トラウザーズ』のドローストリングパンツ。リラックスムードと美しいシルエットが共存する、珠玉の1本です。

MY定番5流行を取り入れた”ジョガーパンツ”

流行を取り入れた”ジョガーパンツ”

こちらはパンツ専業ブランド『G.T.A』から、旬度高めのジョガータイプをセレクト。「多くの人が何に共感するのか興味があるので、最近は“時代の王道”も積極的に取り入れてるようにしています」

MY定番6デザインされていない“コーチジャケット”

デザインされていない“コーチジャケット”

「コーチジャケットという既に確立されたアイテムを、どこまでいじらずにいられるか、というテーマをクリアしたのが『ヘルノ』のこちら」。まさにパッと見た感じは普通のコーチジャケットですが、その素材感などのディテールから品格がにじみ出ています。

MY定番7コーディネートにムードを加える“ワークジャケット”

コーディネートにムードを加える“ワークジャケット”

こちらも一見するとごく普通のジャケット。「ワークジャケットとは、その名の通り作業着として古くから男性に愛されてきたものです」。それが、少ないアイテムで構成される小野田さんのコーディネートに男っぽいムードを感じさせる一因かも。ブランドは『ドリス ヴァン ノッテン』。

MY定番8匿名性で選ぶ“スニーカー”

匿名性で選ぶ“スニーカー”

シンプルなデザインで上質なスニーカーとは、と考えてワードローブに加えたのが『コモンプロジェクト』のスニーカー。「ファッション業界では知られたブランドですが、日本にはまだ代理店がなく、パッと見でどこのものか分からない匿名性がいいなと思って」。気に入ったのでブラックのほか、ホワイトも購入。

MY定番9仕事の相棒もオーソドックスな“スニーカー”

仕事の相棒もオーソドックスな“スニーカー”

こちらも、すぐにはどこのブランドか判別できないスニーカー。「これは主に撮影現場用として履いているもの。ソールまでオールブラックなのが好みです」。ブランドは知る人ぞ知るスウェーデンの『スパルウォート』。1950年代の工場を再稼働させて、当時と同じ製法で作られるレトロなデザインやインソールに使用されているカーフレザーなど、こだわりのつまった1足です。

MY定番10頭に思い浮かべる、正しい“ローファー”の姿

頭に思い浮かべる、正しい“ローファー”の姿

老舗中の老舗である『ジョンロブ』が展開するローファーのなかでも名作として名高いロペスも、小野田さんのフェイバリット。「例えば、目をつぶって“ローファー”をイメージしたときに、多くの人が思い浮かべる形が、まさにこれだと思うんです」。その“過不足ない”姿に惚れ込んで、ソールを張り替えながら長年愛用しているそう。

“普通に見える”にこだわった小野田さんの定番アイテムたち。続いては、これらの定番アイテムを見事に着こなすスタイリング術を披露。

精鋭アイテムで作る、小野田さん流コーディネートとは

定番のアイテム選びにおいて、“普通に見える”に徹底したこだわりが見られた小野田さん。それは着こなしにおいても同じだといいます。早速、小野田さん流の定番アイテムを取り入れた着こなしを2スタイルご紹介しましょう。

コーデ1スーツは気負いなく、シンプルに装う

スーツは気負いなく、シンプルに装う

ネイビーのスーツに、ネイビーのTシャツ、ホワイトのスニーカーを合わせたコーディネート。「スーツを着るときに理想とするのは、建築家やアーティストの着こなし。彼らのように気負いなく、シンプルで軽やかに着たいものです」

精鋭アイテムで作る、小野田さん流コーディネートとは

「芯地のないジャケットは、まるでカーディガンのようにさらりと羽織れます」。着心地の良さが本当に魅力だそう。

コーデ2シルエットで感じさせる“王道”さ

シルエットで感じさせる“王道”さ

定番アイテムのニットに、ジョガーパンツ、さらにスニーカーもオールブラックでまとめたコーディネート。「ニットはLサイズですが、わずかに肩のラインが落ちるバランス。そこにジョガーパンツとスニーカーを合わせるのが、僕なりの“時代”を意識したスタイルです」

精鋭アイテムで作る、小野田さん流コーディネートとは 2枚目の画像

さりげないところにも強いこだわりが。「スニーカーのシューレースはパラレルに結ぶことで、フォーマルな印象にまとめています」

Photo_Yuri yasuda

大人の着こなしに必要なのは、“ナシ”を判断すること

「ここ数年、いかにモノを“カット”していくかをテーマにしてきて気づいたのは、メンズファッションにおいて必要なのは、“アリ”を増やしていくことではなく、“ナシ”を判断すること」と語る小野田さん。「たくさんのアイテムに手を出すのではなく、自分の中でファッションにおいて“ナシ”を決めて、それを突き詰めることで、自分らしいスタイルに近づくのだと思います」

プロフィール小野田 史/ブランディングスタイリスト

小野田 史/ブランディングスタイリスト

1976年生まれ。宣伝広告、ファッション誌、タレントのスタイリングをはじめ、ブランドのカタログやルックブックのディレクションなども手掛ける。「品格」「上質」「洗練」を基調としたリアリティを感じさせるコーディネートが、幅広い層から多くの共感を呼んでいる。2017年より、ファッション業界以外の企業、団体、個人にもフィールドを拡大し、ファッションを通じたブランディング、コンサルテーション、講演活動など、新規事業を本格的に始動。

Photo_Yuji Fukuhara (eight peace)

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