自分好みに染め上げたこだわりのオフローダー|洒落者たちの車選び

ファッションが好きな人は洋服選びと同様に車選びにもこだわりがある。今回は、その代表例ともいえるスタイリスト鹿野巧真氏に車選びのこだわりについて伺った。

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自分好みに染め上げたこだわりのオフローダー|洒落者たちの車選び

ファッションが好きな大人は、車選びにもこだわりがある

男の嗜好品である車。性能か、ルックスか、信頼のメーカーか。何を重視するかは人それぞれだが、ファッションが好きな大人は、車選びと洋服選びに通ずるものがあるという。

そこで+CLAP Men編集部では、ファッション好きの大人の愛車を取材することに。今回はスタイリストとして活躍する鹿野氏に、愛用するメルセデスベンツ G 55 AMGについて伺った。

ファッションが好きな大人は、車選びにもこだわりがある

タレントやアーティストのスタイリングから、雑誌、広告など、各方面から絶大な信頼を得る敏腕スタイリストの鹿野氏。目利きっぷりも評判で、身につけるアイテムにもほかにはない独自のこだわりがある。

そんな彼が愛してやまない車が、メルセデスベンツ G 55 AMG。彼にとってこの車は、ひとつの憧れでもあった。「学生の頃、原宿や渋谷へ行けば、有名なスタイリストさんやデザイナーさんがこの車に乗っているのをよく見かけました。裏原宿を拠点に活躍されていたクリエイターさんたちは、こぞって乗っていた印象があります」。そして、数年前に購入。今は乗り継いでこれが2代目になる。

ファッションが好きな大人は、車選びにもこだわりがある 2枚目の画像

1979年の登場以来、ほぼ外観を変えることなく今に至るメルセデスベンツのGクラス。本格派オフローダーならではの悪路でも走破可能な優れた性能を持ちながら、内装も実にラグジュアリー。こちらは、メルセデスベンツのアレンジを専門に扱うAMGの1台だ。

鹿野氏曰く、スタイリストという仕事柄、オンではもちろん、オフでも手放せない“相棒”的存在なんだとか。まずは、その愛すべき相棒へのこだわりを探るべく、とある1日に密着。

▼鹿野氏の1日に密着しひも解く、愛車へのこだわり

仕事時は言わずもがな、忙しない合間を縫ってとる休日にはこいつと一緒に温泉へ行ったり、時にはスノーボードへ行ったりも。「家にいる時間より車に乗っている時間のほうが長いかも」と公私ともに行動を共にする愛車は、いわば足であり部屋といってもいい。そこで、車を選ぶポイントやこだわりなどを、彼の1日に密着しながら迫りたい。

<10:00>ファッション誌のスタイリングで使うアイテムをリース

<10:00>ファッション誌のスタイリングで使うアイテムをリース

「仕事柄、やはりリースするアイテムを受け止めてくれる容量は大事です」と鹿野氏。これまでも、ボルボ ワゴン、メルセデスベンツ E ワゴンなど、時間を共にしてきた車の話を聞けば、公私で活躍してくれる車選びの絶対条件にブレがないことがわかる。「撮影時の衣装の搬入など、ラックに洋服をかけて運ぶので、ラックを立てて収納できるかはポイントですね」と、理想の広さを話すが、こちらはその要望に余裕でマッチ。

<13:00>リースの合間を縫い、再来週の撮影に関して電話で打ち合わせ

<13:00>リースの合間を縫い、再来週の撮影に関して電話で打ち合わせ

仕事のオファーや確認など、リース中もひっきりなしに鳴るスマートフォン。「極力クイックに動くようにはしています」との言葉どおり、空いた時間を利用しテキパキと仕事をこなす。そのレスポンスの早さへのこだわりは仕事以外にも。「この車は、ゴツそうに見えて意外にボディーサイズは小さいんです。小回りが効くので機敏に走ります」。そう言って再び車に乗り込む。

<15:00>ブランドのプレスルームにリサーチ&アポ入れ

<15:00>ブランドのプレスルームにリサーチ&アポ入れ

ある程度リースを終えたら、今度は自宅へ帰る間も惜しんでリサーチ&アポ入れ。「スタイリングでアイテムを選ぶ際、コーデのイメージもありますが、背景に潜むエピソードに惹かれることも多いですね」と話す。それは、車選びにも影響しており、「これはもともとNATO軍の軍用車両として活躍していた歴史があり、そこに強く惹かれましたね」と、ミリタリーにまつわるエピソードを元に自身の嗜好性を語ってくれた。

<17:00>タレントさんの衣装合わせ&打ち合わせへ

<17:00>タレントさんの衣装合わせ&打ち合わせへ

あらかたリースやアポ入れをし終えたら、最後によく声をかけてもらっているタレントさんの衣装合わせ。「スタイリングのイメージを移動中に思案することもあります」。そんなときは、極力リラックスできる空間が必要ということで音楽や車内の香り空間作りにも気を配るという。「オーディオ機器は純正のモノ。音楽は昔からヒップホップ。香りは、『リトゥ』のHARAJUKUが落ち着くんです」。普段共に過ごす時間が長い分、居心地は重要なのだ。

鹿野氏の1日に密着して見えたこと。それは仕事をこなす上で、愛車が頼りになる良き相棒であることだ。続いては、さらなるこだわりぶりについてフィーチャー。

▼自分カラーに染め上げたこだわりのディテールとは

鹿野氏の愛車への愛情はとどまることを知らない。それは、購入後に手をほどこしたアレンジからもよくわかる。1代目も2代目も変わらぬマイナーチェンジで自分カラーに染め上げたのだとか。ここでは、その一部をどうぞ。

フロントバンパーを自分の好きな形に変更

こだわり1

フロントバンパーを自分の好きな形に変更

メルセデスベンツのGクラスを乗った人ならピンときたかもしれない。そう、実は鹿野氏が乗っているこの車のバンパーは純正ではない。「シンプルで飽きのこないデザインがいい」と話すBRABUSのGV12のフロントバンパーへ変更しているのだ。

あらゆる部分をブラックにカスタム

こだわり2

あらゆる部分をブラックにカスタム

ホイールやグリルにツヤのあるブラックを塗装している点もポイント。それにより、車全体が高級感あふれる仕上がりに。サイドモールとスペアタイヤのみ、ブラックアウト専用のテープでラッピングして仕上げている。

都心部を走るための有益な足回りを構築

こだわり3

都心部を走るための有益な足回りを構築

Gクラスでは、通常タイヤカバーよりもタイヤが内側に入っているのだが、スペンサーを入れて外側に出している。

ファッション好きだからこそ表れる、車選びと洋服選びの密な関係

これまで車選びについてさまざまなことを聞いてきたが、導き出されたポイントのひとつに普段のコーディネートとのリンク性も挙げられる。根っからのブラック好きや、シンプルで飽きのこない普遍性はその表れ。

ファッション好きだからこそ表れる、車選びと洋服選びの密な関係

今回の着こなしはウィンドウペンの柄をあしらったシャツにワークパンツというラフないでたち。両者ともブラックを選び、ゆったりめなシルエットを選んだことで、ストリート感とモードな雰囲気を内包したスタイリングに。

鹿野氏の車選びは、実用面へのこだわりは言わずもがな、スタイリストなりの美的感覚や奥に潜むエピソードにも関心を向ける。ファッション好きならではの車選びの新たな指針を教えられたようで新鮮だ。皆さんも参考にしてみては。

鹿野巧真/スタイリスト

1984年生まれ。文化服装学院卒業後、アシスタントを経て2008年独立。雑誌や広告から、タレント、アーティストのスタイリングまで幅広く活躍中。

鹿野巧真/スタイリスト

Photo_Keiichi Ito

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