
鮮度抜群。トラックパンツを着こなすヒントとおすすめ
リラックス感漂う雰囲気と、抜群のはき心地が特徴のトラックパンツ。大人の着こなしにもよく馴染むこのアイテムを、どう取り入れるのが正解か。その答えを探る。
トラックパンツとは?
もともとは、陸上競技のトラックで着用されていたトレーニング用ボトムスに由来。要はスポーツウェアである。ゆえに、伸縮性に優れた化繊のジャージ生地や、軽くて耐久性のあるナイロン生地、吸汗性に秀でたスウェット生地など、運動に適した機能性を備えた素材、そして動きやすさを考慮したデザインを採用している点が特徴。その定義は幅広く、ファッション用語的には裾リブのジョガーパンツなども含んだ、スポーティなボトムス全般に対して使用される。
単なる運動着じゃない。トラックパンツは街着としてもおしゃれ
その出自はスポーツウェアであるものの、トラックパンツは単なる運動着にあらず。リラックス感漂う雰囲気だったり、抜群のはき心地だったり、さらにコーデのハズしとして使えたりと、昨今求められるファッション要素を軒並み備えている点がポイント。また近年では、アスレジャースタイルの隆盛もあって、スポーツMIXに欠かすことのできないアイテムとして認知されている。
こんなトラックパンツならば、大人のコーデに取り入れられる
昨今では、オーバーシルエットの流行など時流の変化も相まって、選択肢が多様化している。とはいえデザインはシンプルであることが、街着として取り入れるには格好であり着こなしやすい。カラーは黒やグレー、ネイビーなどのダークトーンが主流であることには変わらない。そこに、抜け感を演出するベージュやブラウン、カーキのカラバリを加えればハズレなし。ついでに、サイズ感はジャストが基本であることもお忘れなく。
トラックパンツをおしゃれに着こなすために。押さえておきたいコーデのヒント
トラックパンツを着こなしたグッドサンプルを集めた結果、導き出されたコーデ成功のヒントは4つ。①シルエットの対比を際立たせる。②同系色で揃えて統一感を出す。③異なるテイストのアイテムと合わせる。④色のメリハリをつける。これらをしっかりと押さえておけば、トラックパンツをおしゃれに着こなすのも難しくはない。
ヒント1
シルエットにメリハリをつけ、色で統一感を
まずは①と②の合わせ技から。細身のトラックパンツにボリューミーなダウンジャケットを羽織ることで、バランスの良いVラインシルエットを構築。さらに黒を基調とした配色が、スタイリッシュさに拍車をかけている。シンプルゆえ取り入れやすいので、初心者はまずここから。
ヒント2
武骨なワントーンカラーで全身を揃える
こちらも②のテクが使われているが、武骨さのあるオリーブカラーによる同系色レイヤードが見どころ。メンズカジュアルの王道であるミリタリーテイストが加わることで、スポーティなジャージー素材のトラックパンツも新鮮な装いに。周囲との差別化を図るのにもうってつけだ。
ヒント3
ドレッシーな小物使いが、上品さを呼び込む
ざっくりオーバーシルエットのコートもさることながら、ここでのポイントは③だろう。ドレッシーなビットブーツや、艶やかな質感の巾着バッグから漂う上品さで、トラックパンツの野暮ったさを見事に相殺。巧みなハズしのテクニックが、こなれた空気感を醸し出している。
ヒント4
シックなカラーコンビでも、十分にメリハリ
ブラック1色でまとめたコンパクトで都会的なダウンジャケットに対し、太めのトラックパンツはあえて野暮ったさを感じさせるブラウンベース。ともにシックな色合いではあるものの、同系色のニットキャップとサンドすることで、④をさりげなく取り入れることに成功。
ヒント5
トラックパンツに、ミリタリーのタフさを加味
程良くリラックス感のあるナイロンパンツタイプを、タフな表情のミリタリーアウターとMIX。ジェットキャップやワラビーブーツなど、全体的に90年代ムードを漂わす着こなしに。該当するのは③だが、そもそも相性の良いジャンル同士なのですぐに真似できるだろう。
最後に知りたい。トラックパンツのおすすめブランド
トラックパンツを着こなす際のヒントを得たところで、最後は、この機会に押さえておきたいおすすめのブランドをご覧いただこう。以下では、いわゆるジャージタイプとナイロンパンツタイプをピックアップ。どれも買ってすぐに活躍すること請け合いの実力派。じっくりと見比べて、自分好みの1本を見つけ出してもらいたい。
ブランド1
『アディダス オリジナルス』
トラックパンツといったら、まずハズせないのが3本ラインで有名な『アディダス オリジナルス』だ。動きやすく柔らかなジャージー素材はタッチも滑らか。クセのないストレートシルエットに加えてノン裾リブ仕様というのも大きなポイント。ゆえに足首が締まらず、通常のボトムスと同じ感覚ではける。
ブランド2
『グラミチ』
クライミングパンツで知られる同ブランドからは、柔らかい風合いに織り上げた、特殊ナイロン素材のトラックパンツが登場。なによりの魅力はその軽さ。またドローコード仕様の裾口も、アクティブな印象作りに寄与。裏地にマイクロフリースを使用しているので、冬期に重宝してくれよう。
ブランド3
『コンバーストウキョウ』
トラックパンツのスポーティさが苦手という人におすすめなのが、センタープレスデザインのこちら。ジャージー素材ながら、すとんと落ちたストレートシルエットで、キレイめアイテムとも相性抜群。
ブランド4
『サニースポーツ』
3層構造のポリスムース ジャージー生地を使用。オリーブ系のボディカラーにウエストコードの鮮やかなオレンジがアクセントを添える。また同系色のサイドラインは吸水性の高いメッシュ素材で、デザイン性と機能性も両立。スッキリとしたテーパードシルエットなので、思いのほか合わせやすいはず。
ブランド5
『ニューエラ』
ヘッドウェアブランドながら、高機能を備えたアパレルも人気を集めている『ニューエラ』のトラックパンツ。左裾にプリントしたロゴでスポーティなムードを加味している。ブラック×ホワイトのシンプルな配色が落ち着いた印象で、着回しやすいのもポイント。高い防風性を誇るナイロンワッシャー生地は、軽量性や快適な肌触りも兼備。
ブランド6
『シップス』
続いては、センタープレスを施した幅広いシーンに使えるアイテムをセレクト。トップスはTシャツかあジャケットまで対応可。素材はポリエステルを使用しているのでストレッチが効いていて着心地抜群です。
ブランド7
『サタデーズ ニューヨークシティ』
オーセンティックでありながらクラシカルなムードで人気を博す『サタデーズ ニューヨークシティ』らしく、トラックパンツにおいても、主張を抑えながら、されど地味にはならない絶妙なバランスをキープ。メッシュ裏地付きなので、汗で生地が足にまとわりつくなどのストレスも感じさせない。
ブランド8
『モンキータイム』
昨今の潮流は太めだが、ジワジワと注目度を高めているスリムシルエット。本モデルでは、さらに裾や膝に搭載されたドローコードでシルエットの変化が楽しめるというギミックが秀逸。自然なシワ感によって軽やかな印象を与えるワッシャーナイロン素材も相まって、他にはない個性を演出する。
ブランド9
『バル』
ワッシャーナイロンとミニリップストップナイロン素材の切り替えが施されたトラックパンツは、90年代のクロスカルチャーをベースとしたアイテムを展開する『バル』の今季新作。ゆとりのあるシルエットに、スタイリッシュなカーゴポケットが特徴。こなれ感のあるトーナルカラーも実に洒脱だ。
この記事の掲載アイテム一覧(全4商品)
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『グラミチ』 ナイロンフリーストラックパンツ
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『コンバーストウキョウ』 ライントラックパンツ
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『ニューエラ』 ナイロントラックパンツ
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『シップス』 ストレートシルエット トラック パンツ
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