
山も街も思いのまま。トレイルランニングシューズ、推しの15ブランド
アウトドアトレンドを背景に支持率が拡大中のトレイルランニング。山ではタフな相棒として、街ではファッションアイテムとして、シーン不問で活躍するシューズをご紹介!
悪路も何のその。トレイルランニングで頼りになるシューズは普段履きにも◎
トレイルランニングとは、林道や登山道といった舗装されていない道を走るアウトドアアクティビティのこと。略してトレランとも呼ばれています。その場面を想定して開発されたのがトレイルランニングシューズ(=トレランシューズ)です。岩場・砂利道といった凹凸のある不整地でも苦にしないグリップの効いたソールや、植物や木の枝に引っかかってもそうそう破れない頑丈なアッパーなどが主な特徴で、その作りはとにかく質実剛健! また、山の曖昧な天候を想定した防水対応モデルが多いのも魅力です。
昨今のアウトドアファッションブームを追い風に、山だけではなくファッションシーンでも注目度が加熱しているトレランシューズ。実際、そのハイテク感あるスタイリッシュなデザインと優れた機能性はタウンユースにもおあつらえ向きです。旬なアーバンアウトドアスタイルに取り入れたり、あえてきれいめなコーデのハズしとして活用したりと、さまざま場面で躍動してくれます。自然と街を自在に横断できるこのアイテム、アウトドアトレンドに沸き立つ今が間違いなく“買い”です!
知ればもっと欲しくなる。トレイルランニングシューズの特徴
では、ここからはトレイルランニングシューズならではの機能性についてもう少し深掘りしていきましょう。いわゆる通常のランニングスニーカーとはまた違った特性を備えているので、この機会に覚えておくのが◎。より濃く深く知っておくことで、これまで以上にトレランシューズを履くのが楽しくなるはずです!
特徴1
どんな悪路でもへっちゃらなアウトソール
ゆかるみや砂地のような、踏み込みにくい路面は自然の中では当たり前。ゆえに一般的なアウトソールだとどうしても走行に支障をきたしてしまいます。一方、トレラン用ソールは基本的に地面をしっかりグリップすることを目的としているので、どんな悪路でも問題ナシ。そのカギとなるのはソールに配置された“ラグ”という突起です。普通のランシューはこのラグが比較的平坦なのですが、トレランスニーカーは凹凸がかなり大きく、地面にグッと食い付いてくれます。
特徴2
走行時のバランス感を高める硬めのミッドソール
トレイルの路面は、多くの場合かなりデコボコとしています。もし普通のシューズで走ったならばその起伏を足がダイレクトに感じてしまい、走行が不安定になってしまうでしょう。そういった状況になるのを防ぐために、多くのトレランシューズは安定性のキモとなるミッドソールを硬めに設計。ややハードな素材感が、不整地特有のデコボコした路面でも安定したバランス感を生み出してくれるんです。ちなみにモデルによっては、不意に突起物を踏んでも足裏に刺さらないよう、ミッドソールとアウトソールの間にプレートを配置しているものもあります。
モデル3
耐久性や耐水性に優れるアッパー
山では尖った岩や石、あるいは枝といったいわゆる“自然の障害物”が至るところに散見されます。それらによる怪我やシューズの破損を想定し、トレラン系モデルのアッパーには破れに強い高耐久素材が採用されています。例えばこちらの『イノヴェイト』のトレランシューズでは、アウトドア素材でお馴染みの屈強なコーデュラナイロンを使用。加えて、多くのモデルが撥水or防水加工で仕上げられているのもポイントで、急な悪天候でもパフォーマンスを落とすことなく走れます。街使いするうえでも、耐久性&耐水性は心強い機能ですよね。
トレイルランニングシューズをタウンユースするならこんな風に
旬なアウトドアテイストとワンランク上いく快適性を兼備したトレランシューズには、洒落者たちも熱視線! どうタウンユースすべきかは、彼らの着こなしを参考にすると良いでしょう。アクティブ感強めに行くもよし、シックにまとめるもよしと、その活用方法は無限大です。
着こなし1
装いのアウトドアテイストを足元で増幅
マルチカラーのハイテンションなフリースにカーゴパンツを合わせた、旬度満点なアウトドアMIXスタイル。足元に機能的なトレランを持ってくれば、今どき感はさらに高まります。トップスの主張が強めなぶん、シューズカラーは落ち着きあるブラックをチョイスして大人っぽさもきちんとキープ。
着こなし2
品行方正なシャツコーデをトレランシューズでハズす!
上品さを振りまくストライプシャツを主役に据え、きれいめなスタイルをメイク。一方で、足元のトレラン使いやワイドなサイズバランスによって、上手く堅苦しさを取り払っているのも見逃せません。品が良いけど気取りすぎない、こんな洒脱なコーディネートなら好印象は確実です。
着こなし3
ダークトーンを基調したアーバンアウトドアの模範解答
トレランシューズやミリタリートラウザーといったカジュアル指数高めなアイテムを用いつつも、ダークトーンを基調とすることで街っぽいシックな雰囲気を創出。これぞ理想的なアーバンアウトドアスタイルといえそうです。襟付きの行儀良いトップスで引き締めるあたりにも、計算力の高さを感じさせます。
トレランにも街履きにも重宝するトレイルランニングシューズ厳選15ブランド
ここからは、自然と都会を横断して使えるデュアルなトレランシューズを一挙リコメンド。アウトドアブランドとスポーツブランド、2つのカテゴリに分けておすすめをお披露目していきます!
▼アウトドアブランドのトレイルランニングシューズ
まずはアウトドア系ブランド、およびトレランを主としたアウトドアシューズブランドの放つ注目モデルからピックアップ。山を知り尽くす専業ブランドだけあり、どのモデルも高いポテンシャルを誇っています。また、デザイン面も近年は磨きが掛かった印象です。
アイテム1
『ホカ オネオネ』スピードゴート GTX
トレラン人気をけん引するブランドとして、ハズせないのが『ホカ オネオネ』。こちらの「スピードゴート GTX」はゴアテックス ファブリクスを取り入れたモデルで、悪天候をもろともしない圧巻の防水性を誇っています。アウトソールにはビブラム社のメガグリップソールを採用しており、グリップ力も申し分ナシ。さらに、反発性を高めたミッドソールが足運びをアシストします。
アイテム2
『ザ・ノース・フェイス』フライト ベクティブ
ウルトラトレイルで表彰台を狙うトップアスリートに向けて開発された最上位モデル。米国のアウトドア専門誌“アウトサイド”でギア・オブ・ザ・イヤー2021を受賞するなど、多くの話題を集めています。立体的に成形された3Dカーボンプレートを搭載しているのが大きな特徴で、このプレートが着地時に生じるブレを緩和。加えて、自社開発したサーフィスコントロールラバーアウトソールは、ウェット&ドライどちらの環境でもハイレベルなグリップ力を発揮します。
アイテム3
『サロモン』センス プロ4
街映えするモダンなツートーンカラーもさることながら、そのスペックもピカイチ! 特殊なコンパウンドを使用したコンタグリップアウトソールが地面をしっかりと捉え、特殊加工を施した疎水性メッシュアッパーが雨をプロテクトしてくれます。また、長時間履いていても疲労を感じにくいよう、ミッドソールには衝撃を緩和するフォームを採用。
アイテム4
『ブルックス』カスケディア15 GTX
ブランドを代表する人気トレイルシューズ。通気性に長けるエンジニアードメッシュアッパーにはゴアテックス素材がラミネートされ、防水性に関しても随一です。突き上げから足を保護する内部のロックプレートや、走行時の安定性を向上させるミッドソールのピボットポストシステムなども印象的なディテール。しかも、街着にも合うハイセンスなデザインも実現しています。
アイテム5
『アルトラ』ローンピーク オールウェザー ローカット
防水透湿素材のイーベントをアッパーに用いた天候不問な1足。ソフトな感触とエネルギーリターンの増加を両得した、ブランド独自のアルトラ イゴー ミッドソールが快適性を加速する一因となっています。また、アウトソールは非常に粘り気が強く、荒れた地形でもガッチリと地面をつかむことが可能。全方位的に配慮された1足は、ハイセンスなデザインとも相まって大人の良き盟友となってくれます。
アイテム6
『スポルティバ』ライカンⅡ
強度・グリップ・軽量性のバランスが良く、トレイルランニング初心者にもうってつけ。アッパーに駆使されたブレサブルメッシュは目が細かくて枝などに引っかかりにくいうえ、十分な厚みがあるため多少のことでは破れません。そして、折り紙から着想された独特なフォルムのミッドソールにも注目を。このユニークな構造はミッドソールに掛かる荷重を分散し、衝撃吸収性を高める効果があります。
アイテム7
『メレル』エムキューエム フレックス 2 ゴアテックス
ゴアテックスによる高い防水透湿性やオリジナルアウトソールのクァンタムグリップによる抜群の耐滑性、さらに高強度なメッシュアッパーなど、妥協を許さない作りはさすが有力ブランド。おまけに、独自のエアクッションテクノロジーによって心地良い履き心地にもアプローチしています。タウンユースを考慮した洗練デザインも魅力で、大人顔なコーデとも高い親和性を発揮!
アイテム8
『トポ アスレティック』テラベンチャー2
ビブラム社のXSトレックソールを搭載しており、いかなる環境で高次元なトラクションを発揮。その上、密度の異なる2つの素材を組み合わせたミッドソールが衝撃を効率的に吸収します。アッパー部にあしらわれた排水口も特徴的で、濡れた際にも水を素早く逃がして乾燥させることが可能。抗菌性のあるインソールを使っていて、ニオイが気になりにくいのもうれしいポイントです。
アイテム9
『イノヴェイト』テラウルトラ270
『イノヴェイト』といえば、アウトソールに話題のグラフェン素材を使用していることで有名。薄手で伸縮性に長け、なおかつ鋼鉄の100倍に相当する強度を持つという次世代のマテリアルです。そして、ミッドソールは反発性とクッション性を両方兼ね備え、軽快なランへと導いてくれます。'90sを思わせる色鮮やかなカラーリングも特筆点で、アウトドアMIXコーデのアクセントとしてもGOOD!
アイテム10
『コロンビア モントレイル』カルドラドIII
全米最高峰のトレイルレースとして名高い「ウェスタンステイツ100」を攻略するために開発された今作。土踏まず全体を支えるミッドソールのフリューイッドガイドテクノロジーがスムーズな足さばきを助け、深めのラグがあしらわれたアウトソールが路面を正確にキャッチします。グリップ性・クッション性・サポート性をトータル的にフォローしたモデルのため、路面状況や距離を問わず活躍!
▼定番スポーツブランドのトレイルランニングシューズ
続いては、ストリートシーンでお馴染みの定番スポーツブランドが手掛けるモデルをリコメンド。アウトドア系ブランドに負けず劣らず、才色兼備な良作が出揃っています。馴染み深いブランドだけに、普段使いのしやすさも一級品です!
アイテム11
『ナイキ』ワイルドホース 7
ブランド屈指のトレランシリーズ「ワイルドホース」の新作。足中央部を包み込むダイナミックフィットシステムが、岩石の多いトレイルでのランニングをサポートします。足裏を保護する分割式ロックプレートや汚れ&小石の侵入を防ぐ足首部分のゲイターも印象的で、その機能性は専業ブランドさながら! 周囲の視線を集めそうな、インパクト満点なカラーリングも刺さります。
アイテム12
『アディダス』テレックス アグラヴィック TR ゴアテックス トレイルランニング
アウトドアラインの「テレックス」より登場。トレイル系シューズとは思えないほどにミニマルな見た目で、街でのシンプルコーデとも違和感なく順応してくれそうです。そんな大人好みな風貌とは裏腹に、ゴアテックス使いのため機能面はかなり本格的! 軽量で丈夫なメッシュアッパーや、深めのラグが設けられたトラクションソールもノンストレスな走行の一助に。
アイテム13
『アシックス』ゲルトラブーコ 9 GTX
衝撃吸収性を高めるヒールのゲルや、軽量性&耐久性を両得したフライトフォームミッドソールなど『アシックス』を象徴するテクノロジーが散見。さらに、ミッドソール内側に配置した硬度の高いフォームが、オーバープロネーション(着地の際にかかとが内側に大きく倒れ込んだ状態)を抑制します。「GTX」というモデル名の通りゴアテックスをラミネートしているため、悪天候も問題ナシ。
アイテム14
『ニューバランス』フレッシュフォームヒエロv6
定番人気トレイルシリーズ「フレッシュフォームヒエロ」がバージョンv6にアップデート。昨今シーンでキーワードとなっている“サステナブル”を意識し、環境に配慮したリサイクル素材を随所に使用しています。言わずもがな、エシカルなだけでなくパフォーマンス性も秀逸! クッション性に特化したフレッシュフォームXミッドソールや屈強なビブラムメガグリップソールを筆頭に、山を走破するためのディテールがふんだんに盛り込まれています。
アイテム15
『オン』クラウドベンチャー ウォータープルーフ
現在大ブレイク中のスイス発スポーツブランドより。クラウドテックという特許取得のソールテクノロジーによる、ソフトな着地感とパワフルな蹴り出しが同ブランドの持ち味です。こちらのスニーカーは軽量トレイルモデル「クラウドベンチャー」をベースに、特殊な高品質メンブレンを使ったウォータープルーフ加工で機能性をさらに格上げ。あらゆる路面に対応可能な高機能アウトソール、ミッショングリップも頼もしい存在です。
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『ホカ オネオネ』 スピードゴート GTX
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『ザ・ノース・フェイス』 フライト ベクティブ
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『サロモン』 センス プロ4
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『ブルックス』 カスケディア15 GTX
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『アルトラ』 ローンピーク オールウェザー ローカット
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『スポルティバ』 ライカンⅡ
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『メレル』 エムキューエム フレックス 2 ゴアテックス
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『トポ アスレティック』 テラベンチャー2
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『アシックス』 ゲルトラブーコ 9 GTX
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『オン』 クラウドベンチャー ウォータープルーフ
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