永世定番品、タイメックス。カジュアルウォッチの金字塔を手に入れる

永世定番品、タイメックス。カジュアルウォッチの金字塔を手に入れる

その歴史は160年以上。古き良き米国精神が詰まった『タイメックス』は、なぜこんなにも男たちを魅了するのか。顔立ちやコスパの高さだけではない味わい深さを堪能しよう。

小林 大甫

2019.08.05

タイメックス(TIMEX)
腕時計

“誰もが気軽に手にできる”『タイメックス』とは、どんな腕時計なのか

1854年、アメリカのコネティカット州ウォーターベリーにて設立された「ウォーターベリークロックカンパニー」を原点とする『タイメックス』。安価でありながらも信頼性の高い腕時計作りを信念とし、高級品とされていた腕時計を多くの労働者階級のアメリカ人が手にできるものへと変えていったカジュアルウォッチのパイオニア的存在だ。

そのシンプルさやミリタリー色のある風貌から、着こなしを選ばない万能小物としても知られる『タイメックス』。ファッションとの相性もいいことから、腕時計専門店から有名セレクトショップまで幅広く取り扱われる人気ブランドである。価格も求めやすいところでは1万円を切るモノも多く存在しており、ゆえに熱心なコレクターも存在しているのだとか。

『タイメックス』のブランド背景と、その魅力に思いを馳せる

多くの高機能時計、雲上ブランドが乱立する腕時計業界。その中において『タイメックス』が160年以上もの間肩を並べる存在として名を轟かせているのは、“誰もが気軽に手にできる”という創業からのマインドが受け継がれているからだろう。

そのうえで技術面や細部へのこだわりにも並々ならぬ情熱がかけられており、普段使いの腕時計としてはこの上なく完成されたブランドといえる。

ポイント1『タイメックス』の歴史は、アメリカの成長の歴史

時計大国といわれるスイスやドイツ、日本との競合により、古くに誕生したアメリカンブランドが消滅や買収の道をたどった20世紀後半。その波を乗り越え、160年以上もの長い歴史を途切れされることなく受け継いでいる『タイメックス』は、腕時計におけるアメリカの象徴といえる存在だ。その歴史や名作モデルの背景をひも解けば、おのずとアメリカの歴史そのものがうかがえる。アメリカに傾倒するファッショニスタに『タイメックス』好きが多いのも、そういうところからだろう。

腕時計を大衆のモノへと落とし込んだ歴史的大ヒット懐中時計「ヤンキー」(通称“ダラー・ウォッチ”)は、1ドルという圧倒的な低価格により『タイメックス』ブランドをアメリカ中へと広める一助となった。その安さと大量生産、そして利便性が評価され、第一次世界大戦やベトナム戦争での米軍用時計納入へとつながっていく。また、1986年に発売された「アイアンマン(R)」は“世界で最も売れているスポーツウォッチ”と評されており、アメリカのアイコンとして歴代大統領が愛用していたほど。その他、世界初の「ミッキーマウス・ウォッチ」を誕生させるなど、キャラクタービジネスにおいても先駆け的存在なのである。

ポイント2コスパだけじゃない。開発力にも優れた『タイメックス』

安かろう悪かろう、にならない点も長く愛され続ける理由。1950年代に“take a licking and keep on ticking”のフレーズで”手荒く扱われても動き続けることをアピールするなど、軍用時計を提供していた背景を反映させた腕時計作りにも余念がない。その高い開発力を象徴する機能が、世界初の文字盤全面発光機能であるインディグロ(R)ナイトライトだろう。今となっては当たり前の機能も、視認性の確保を重要視する中で生み出されてきたのだ。

ポイント3普遍的なブランドだからこそ。別注側にも力が入る

これらの歴史や成長の背景により、アメリカを代表する腕時計ブランドとしての礎を堅固なものとしてきた『タイメックス』。その安定した下地があるからこそ、毎シーズンのように別注やコラボの声がかかるのだ。『ビームス』や『ロンハーマン』といった有名セレクトショップとの取り組みはもちろん、『エンジニアドガーメンツ』などのデザイナーズブランドとのコラボも完売ベースの売り上げを続けている。

どれを選んでもハズれなし。『タイメックス』の人気シリーズを網羅

『タイメックス』の腕時計はどれも、実用性とルックスに長けたモノばかり。中でも、歴史やブランドのアイデンティティを感じさせる人気11シリーズを紹介していこう。まだ同ブランドを所持していないなら、この中から1本は確保しておいて損はない。

シリーズ1キャンパー

ベトナム戦争時に開発されたディスポーサブル・ウォッチ(使い捨て時計)の視認性や堅ろう性の高さなど実用性に優れた魅力を、市販品として1980年代に発売された手巻き式モデル「キャンパー」。現在では、より利便性の高いクォーツ式となっているが、ドーム型プラスチック風防や24時間計のインデックスといった当時のディテールはそのままに再現されている。ミリタリーウォッチの定番として君臨するこのモデルは、『タイメックス』の看板ともいえる存在だろう。

シンプルイズベスト。タイメックスのキャンパーがやっぱり気になる

シンプルイズベスト。タイメックスのキャンパーがやっぱり気になる

キャンパーとは、アメリカンウォッチブランド『タイメックス』を代表するシンプルなミリタリーウォッチ。大人の男性の気取らない休日に、ぴったりのミリタリーモデルです。

黒野 一刻

シリーズ2ウィークエンダー

「キャンパー」をベースとしたミリタリーウォッチのアイデンティティに、現代的なファッション性を加えた「ウィークエンダー」。上品なクローム仕上げの真鍮ケースにカラフルなナイロンストラップを採用しており、腕元をファッショナブルに飾ってくれること請け合いだ。暗所での視認性を高めるインディグロ(R)ナイトライトももちろん搭載。「キャンパー」と並んでブランドを代表する、顔的な1本だ。

シリーズ3イージーリーダー

呼称通り視認性の高さに着目したケースやインデックスデザインを施す「イージーリーダー」。中でも43mm径のビッグダイヤルと3・6・9・12時が強調されたインデックスが特徴の「ビッグイージーリーダー」は、そのエイジレスなシンプルさで広く人気を獲得しているモデルだ。ステッチの入ったレザーストラップは、程良くカジュアルに腕元を誘引してくれる。

シリーズ4マーリン

1960年代に製造されていた、『タイメックス』の手巻き式時計を2017年に復刻させたのが「マーリン」だ。復刻モデルはオリジナルを忠実に再現した34mm径で、現代的なスペックを踏襲しステンレススチールケースに最新式の薄型手巻きムーブメントを搭載していた。

今作はそんな「マーリン」のディテールを踏襲しつつも、ケース径は40mmに、ムーブメントもより利便性の高い自動巻きへとブラッシュアップ。それでいてプライスも大きく変わらないというのだから、実用性を求めるならこちらが“買い”だろう。

シリーズ5サウスビュー

汎用性の高い上品な佇まいが印象的な「サウスビュー」は、同社ではあまり使用されたないローマンインデックスを採用したモダンなシリーズ。品のあるネイビー文字盤に控えめなゴールドインデックス、そして上質なレザーストラップにより味わい深い大人の腕元を表現してくれる。シンプルな3針モデルのほか、3つ目のマルチファンクション仕様も用意されているので、お好みで。

シリーズ6ウォーターベリーコレクション

別名“ブラス・シティ”として知られるほど真鍮加工産業で栄えた街、ウォーターベリー。『タイメックス』の前身が誕生したこの地へのオマージュとして、街の名を刻んだシリーズが「ウォーターベリーコレクション」だ。視認性の高いシンプルなデザインに12時位置のトライアングルインデックスが特徴的なパイロットタイプであり、見た目にも男らしい雰囲気を漂わせている。

シリーズ7エクスペディション

定番「キャンパー」の流れをくむダイヤルデザインと、味わい深い真鍮製ケースが特徴の「エクスペディション」シリーズ。同シリーズは、鉄板のミリタリームードとレザーやナイロン、キャンバスといった異素材ベルトとの組み合わせで大人らしさを表現している。とくにこちらのモデルでは、起毛感のあるヌバック素材がラフながら暖かみのある表情を演出。真鍮の素材感と合うヴィンテージライクな仕上がりが、より男らしい腕元を作り上げる。

シリーズ8サファリ

トム・クルーズ氏主演の映画「7月4日に生まれて」で一気にその名が広がった名作「サファリ」は、作中でもアーミーウォッチとして使われるなどその見た目に独特なミリタリー感を打ち出している。特徴的な24時間サークルや方向指示ベゼル、編み込みレザーストラップなど当時のデザインを忠実に再現したこの復刻モデルは、ファン待望の一品として発売時に大きな話題を呼んだ。セレクトショップでのカラー別注なども多く、注目度の高いモデルの1つだ。

シリーズ9カレイドスコープ

日常のあらゆるシーンでの使用を踏まえてデザインされている「カレイドスコープ」シリーズ。中でも人気なのが、他シリーズにはないダイバーズデザインが施されたこちらのモデルだ。創業地であるウォーターベリーにちなんだ真鍮製ケースに、アルミニウム製のベゼルを乗せている。なお、今作で使用したストラップは東京は池之端でレザーアイテムを中心に制作を行う『クランプ』によるもの。ダイバーズとミリタリーのディテールが共存する、小気味良いバランス感覚が魅力だ。

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