
ハリオのV60が“コーヒードリッパー迷子”を救う。プロも惚れ込む魅力とは?
おいしいドリップコーヒーを淹れられると人気の『ハリオ』の「V60」。日本のみならず、サードウェーブコーヒーの本場アメリカでも支持され、プロも愛用するほどなんです。
プロも愛用する本格ドリッパー。『ハリオ』の「V60」とは
日本で唯一自社工場を持つ、1921年創業の耐熱ガラスメーカー『ハリオ』。最近は「フタがガラスの土鍋」シリーズも人気で話題となっていますが、同メーカーといえばドリッパーをはじめとするコーヒー関連器具です。なかでも「V60」は、厳選された煎りたての豆をお客さんの前でドリップして淹れる、いわゆる“サードウェーブコーヒー”の本場であるアメリカでも支持されているんです。
「V60」はドリップの世界大会で結果を出しているバリスタも愛用しているほど人気のドリッパー。プロが使っていると聞くと、素人が使うのは難しいのでは? と思ってしまいますよね。しかし、ご安心を。「V60」は“簡単で、楽しくて、おいしい”をコンセプトにしていて、初心者でもおいしいドリップコーヒーを淹れることができるんです。
おいしさの秘密はここにアリ。「V60」の3つの特徴
『ハリオ』では、ケトルや電動グラインダーなどにも「V60」という名前がつけられていますが、本記事では大ヒット商品である円すい型ドリッパーのみにフィーチャー。おいしいコーヒーを淹れるための3つの特徴があるので詳しく解説します。
特徴1
味や香りが豊かなコーヒーが淹れられる「円すい型」
ドリッパーには台形型と円すい型があります。「V60」が採用している円すい型は、コーヒー粉の層が縦に深くなることで、注いだお湯がコーヒー粉に触れる時間が長くなり、味や香りをしっかり抽出することができます。
特徴2
スムーズに抽出できる「スパイラルリブ」
内部に12本の螺旋状のリブが施されているのも「V60」のドリッパーの特徴。これがドリッパーとペーパーフィルターの密着を防ぎ、空気を抜けやすくするのです。さらにスムーズな抽出を促し、蒸らしの効果を最大限に引き出してくれるんですよ。ちなみにフィルターが水分で密着してしまうと、空気の通りが遮られて抽出が遅くなり、意図せずに濃くなってしまったり、雑な苦味が出てしまったりすることも。
特徴3
好みの味が作れる大きい「1つ穴」
円すい型ドリッパーの出口は、大きな1つ穴になっています。お湯を注ぐとスムーズに水分が通り抜けていき、スパイラルリブの構造との相性もとても良いんですよ。注湯の速度を上げるとすっきりとした味わいに、ゆっくり注ぐと深い味わいのコーヒーを作ることができます。注湯のスピード次第で味が変わるので、自分好みの味をクリエイトしていく面白さがありますよ。
好みに合わせて選びたい。「V60」の素材別ラインアップ
世界で認められている『ハリオ』の「V60」は、さまざまな素材で展開。コーヒーの味を左右するのはドリッパーの形状による部分が大きいですが、素材によって機能性や使い勝手は微妙に異なります。より自分に合ったドリッパーを選ぶために、各素材の特徴をご紹介しましょう。
素材1
ドリッパー初心者は扱いやすい「プラスチック製」を
プラスチック製のドリッパーは軽くて丈夫、落としても割れにくいのが特徴。それでいて500円以下で購入できるコストパフォーマンスにも優れているので、初めてドリッパーを購入する人も手に取りやすいですよ。ただ、使っていくうちにお湯の熱によって変色したり、ひび割れたりと劣化の速度が比較的早いというデメリットも。
素材2
高級感ある見た目で長く愛用できる「陶器製」
『ハリオ』の「V60透過ドリッパー セラミック」に使われているのは、400年の歴史を誇る有田焼。職人の手によって作られたドリッパーは、お湯に劣化が起こりにくくて保温性が高いメリットがあります。ただ、重量があって割れやすいため、取り扱いには要注意。また、使うときにあらかじめドリッパーを温めておくなどの工夫も必要です。
素材3
見た目もスタイリッシュ。「ステンレス製」はこだわり派におすすめ
ステンレスをはじめとする金属製のドリッパーは、熱伝導率が高くて抽出時の温度を一定に保ちやすいのがメリット。劣化もしにくく、落としても割れにくいのも特徴で、何よりクールな見た目が男心をくすぐりますよね。耐久性に優れているのでアウトドアでの使用もおすすめですが、他の素材に比べると扱いが難しいので中級者以上の人に適しています。
素材4
抽出する時間も目で楽しめる「耐熱ガラス製」
『ハリオ』といえば、やっぱり耐熱ガラスですよね。「V60耐熱ガラス 透過ドリッパー」は、ドリッパー部分だけを独立させることができ、サイズが合えばカップなどに直接載せることができるんです。ガラスは重いイメージがありますが、こちらはセラミックの3分の2の重さ。ドリッパーを伝うお湯の流れなどが見えるのもポイントです。
ぜひ、お試しあれ。『ハリオ』の「V60」でおいしいコーヒーを淹れるコツ
専用のペーパーフィルターをセットしたら、お湯を注いでまずはドリッパーを温めましょう。コーヒー粉は押し潰したりせずにふんわりと。さらに表面部分をやさしく平らにすることで、ムラのない味に仕上がります。全体を湿らせる程度に、ゆっくりとお湯を注いでいきます。コーヒー粉がふんわり膨らむようになったら、30秒は蒸らすようにしましょう。隅々まで水分が行き渡ることで、おいしい成分をしっかり抽出することができるんです。また抽出時間は3分以内を目安に。
新作登場。蒸らしが不要な「V60 1回抽出ドリッパー MUGEN」もチェック
2021年の春に発表された「V60 1回抽出ドリッパー MUGEN」は、その名の通り、1回お湯を注ぐだけで抽出ができる新発想のドリッパーです。既存モデルと同じ円すい型を採用しつつ、内側のスパイラルリブを星形の溝へと変更。この溝をつたってゆっくりと抽出が行われるため、通常必要な蒸らしの工程がなくても、安定した味わいのおいしいコーヒーが淹れられるんです。より気軽にハンドドリップを楽しみたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください。
ドリッパーと一緒にどうぞ。『ハリオ』はその他のコーヒー器具も秀作揃い
ドリッパーだけでなく、さまざまなコーヒー器具も充実している『ハリオ』。ペーパーフィルターからコーヒーサーバー、ドリップケトルまで、併せて揃えておきたいアイテムを厳選しました。
アイテム1
V60用ペーパーフィルター
もちろん市販のペーパーフィルターでも良いですが、おいしいコーヒーを淹れるなら専用のペーパーフィルターの使用がおすすめ。ドリッパーと同じ円すい型なのでぴったりとフィットし、かつお湯がコーヒー粉に長く触れることで成分をしっかり抽出できるんです。
アイテム2
V60コーヒーサーバー
温かさを保てるよう、ポットとテーブルの接触面が少ないデザイン。耐熱ガラスを採用しており、蓋をしたまま電子レンジで使うこともできます。蓋を逆さにすると滴受けとしても使用可能。ウェーブ状で持ちやすいハンドルにも注目を。
アイテム3
V60保温ステンレスサーバー
こちらのコーヒーサーバーは、真空断熱二重構造のステンレス製。保温性に優れているので、おいしいコーヒーをより長く楽しむことができます。「V60」のドリッパーを直接載せられるコーヒー専用設計になっているのもポイント。
アイテム4
V60ドリップケトル・ヴォーノ
ドリップコーヒーはドリッパーだけでなく、ケトルも重要です。こちらは注ぎ口が細くなっているので、お湯の量やスピードがコントロールしやすいんです。それがおいしいコーヒーを淹れるのにも役立つので、一緒に揃ておくのがおすすめです。
アイテム5
コーヒーミル・セラミックスリム
リラックスしたいときには、豆を挽くひと手間を楽しみながらゆっくりコーヒータイムを味わうのも好手。こちらのミルは、セラミックの臼を使用しているため摩擦熱が発生しにくく、コーヒー粉へのダメージを防ぐことができます。全パーツ丸洗い可能で手入れがしやすいのもうれしいポイントですね。
この記事の掲載アイテム一覧(全5商品)
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『ハリオ』 V60用ペーパーフィルター
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『ハリオ』 V60コーヒーサーバー
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『ハリオ』 V60保温ステンレスサーバー
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『ハリオ』 V60ドリップケトル・ヴォーノ
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『ハリオ』 コーヒーミル・セラミックスリム
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