初耳だらけ。美容師に学ぶシャンプーの正しい方法

初耳だらけ。美容師に学ぶシャンプーの正しい方法

「シャンプーは我流で十分」というのは勘違い。その理由やシャンプーの正しい方法を、髪のプロである美容師に聞きました。シャンプーにまつわる8つの初耳事項、必読です。

+CLAP Men編集部

2017.10.13

インタビュー記事
シャンプー
CONTENTS目次
初耳@:“洗髪=髪を洗う”ではない
初耳A:「夜シャンも朝シャンもOK」ではなく「朝シャンは避けるべき」
初耳B:シャンプーは、シャンプーをつける前に7割の工程が終わっている
初耳C:シャンプーに使用するお湯の温度は、実は決まっている
初耳D:「シャンプーは泡立てて」。素人が勘違いしがちなのは"泡立てる度合い"
初耳E:シャンプー時に指を上下に動かさない
初耳F:洗い流しが十分かどうか、確認すべき場所は2点
初耳G:美容師のシャンプーは、なぜ気持ちいいのか?

初耳@:“洗髪=髪を洗う”ではない

大人になればなるほど、髪の重要性をひしひしと感じるもの。そんな不安を抱えているにもかかわらず、何が大切で、どうすればいいかがわからないという方は多いのでは?

初耳@:“洗髪=髪を洗う”ではない

健やかな髪を維持するために、欠かせないこと。そのひとつがシャンプーです。毎日行うシャンプーだからこそ、必要なことを知り、間違いを正すべき。そう考えた+CLAP Men編集部は、髪の専門家である美容師にインタビューを打診。今回、正しいシャンプーの方法を教えてくれるのは、フリーランス美容師の池間 慎さんです。

■早速ですが、正しい洗髪について素人である私たちと美容師との違いを教えていただけますか?

「はい。今のお話の中にすでにヒントがあるのですが、洗髪という言葉はそもそも誤解の始まりなんです」

初耳@:“洗髪=髪を洗う”ではない  2枚目の画像

■どのような点が誤っているのでしょうか?

「シャンプーは髪を洗うためのもの、という点がもっとも危険。シャンプー剤で髪を洗おうとすると、それだけで髪のダメージにつながるんです。水分を含んだ髪は外部からの刺激に弱いですから。シャンプーは頭皮の洗浄が目的で、頭皮に溜まった老廃物や皮脂の汚れを落としてあげるための行いなんです。あとはマッサージですね。普段動かさない頭部の筋肉をシャンプーによって動かすことで血の巡りをサポートしてあげるのも大切な目的です。やはり目的を知らないままにシャンプーをすると、間違いも起こりやすくなりますよね」

初耳A:「夜シャンも朝シャンもOK」ではなく「朝シャンは避けるべき」

■私たちが自然と行なっているシャンプーについて、「これはマズい」というものはありますか?

「実は結構あります。というのも、シャンプーについては美容師が伝えなければ教わる機会がないんですよ。あとは、若年層だと髪のケアに対する意識が希薄なので、学生時代に聞いても忘れてしまうケースは多い。朝シャンが頭皮にとって負担になるということも、忘れがちな重要事項です」

初耳A:「夜シャンも朝シャンもOK」ではなく「朝シャンは避けるべき」

■朝シャンのどのような点がマズいのでしょうか?

「日中の汚れやスタイリング剤などは、その日に洗い落とすのがベストです。というのも、翌朝シャンプーをするとなると必要な油分や皮脂までも過剰に洗い流してしまいます。また、頭皮や髪自体が乾燥しやすくなるということもあるんです。こうしたことが続くと、パサつきはもちろん、フケやかゆみにつながることもあり得ます。ですから、日中の頭皮の汚れを翌朝落とすのであれば、お湯だけで洗い流してあげるといいでしょう」

初耳B:シャンプーは、シャンプーをつける前に7割の工程が終わっている

■お湯だけで汚れは落ちるものなのでしょうか?

「きれいさっぱりというワケではありませんが、お湯だけで不要な汚れは落ちるんです。お客さまの多くが驚かれるのですが、実はシャンプー剤をつける前にシャンプーという工程の7割は終了します。裏を返せば、その7割を知らないがために過剰に頭皮や髪を傷めてしまっていることも。だからこそ前準備はしっかりと押さえていただきたいですね」

初耳B:シャンプーは、シャンプーをつける前に7割の工程が終わっている

■それでは、順を追って正しいシャンプーについてうかがいます。帰宅して食事を済ませ、入浴時にすべきことは何でしょう?

「正確には入浴前のブラッシングが必要ですね」

■髪を洗う前に、なぜ髪をとかすのでしょうか?

「髪のほつれをとり、同時に頭皮の皮脂汚れを浮き上がらせるためです。使用するのはクッションブラシという、名前の通りブラシにクッションがついたモノ。これで頭皮をマッサージしながら髪をとかします。シャンプー前のブラッシングでは、クッションがないコームと呼ばれるモノで髪をとかすとダメージにつながるので避けましょう」

初耳B:シャンプーは、シャンプーをつける前に7割の工程が終わっている  2枚目の画像

■スタイリング剤をつけている場合も、クッションブラシを使用したほうがいいのでしょうか?

「スタイリング剤の種類によりますが、あらかじめ指でとかすといいですね。ブラッシングをせずに髪をお湯で濡らして洗うのは、髪と頭皮に必要以上に負荷をかけることにつながります。髪に余計な負担を与えないために、クッションブラシや指で髪の毛流れを整えるのは本当に大切なことなんです」

初耳B:シャンプーは、シャンプーをつける前に7割の工程が終わっている  3枚目の画像

■他にもシャンプー剤をつける前に行うことはありますか?

「予洗い、つまりお湯だけで頭皮の汚れを落としましょう。髪を濡らすのではなく、頭皮に指の腹を当てて弧を描くようにして頭皮をマッサージしながら皮脂を落とします。時間にして1分〜2分くらいでしょうか。時間をかけてゆっくりと予洗いをすれば、シャンプーの工程はほとんど終わっているようなもの。これは押さえていただきたいですね」

初耳C:シャンプーに使用するお湯の温度は、実は決まっている

■予洗いのお話ですが、時期によって温度を変えるのはマズいでしょうか? 熱いお湯の方がさっぱりとするという意見が多いと思うのですが……。

初耳C:シャンプーに使用するお湯の温度は、実は決まっている

「皮脂や汚れを落とす適正温度は、実は34度以上くらいがベター。理想は36度〜38度ですね。40度を超えると頭皮が乾燥しやすくなりますし、何よりも頭皮に対して負担になります」

■熱いというよりも、もしかすると「ちょっとぬるいかも」という温度かもしれないですね。

「確かに。でも頭皮は薄い膜なので、手で触った温度感とは異なります。基準値としてお湯の温度も覚えていただきたいですね」

初耳D:「シャンプーは泡立てて」。素人が勘違いしがちなのは"泡立てる度合い"

■次はいよいよシャンプー剤の登場ですね。

「はい。シャンプー剤はやはり泡立てて使用するのが基本。これは多くの方もご存じかもしれません。ただし問題は泡立てる程度。誤解されやすいのですが、いわゆるモコモコの状態まで泡立てなくてもいいんです」

初耳D:「シャンプーは泡立てて」。素人が勘違いしがちなのは"泡立てる度合い"

「もちろん、ネットを使用してモコモコの泡を用意することは間違いではありませんが、泡を作ることが目的になってしまいシャンプー剤を大量に使用するというのは本末転倒です。シャンプー1回あたり1プッシュでOKで、あとはお湯で濡らした手のひらで写真の程度まで泡立てれば十分です。泡立てると言うよりも、シャンプー剤の原液を手のひらで伸ばし、泡立てる準備を整える。そしてシャンプー剤を頭皮全体にまんべんなくなじませます」

初耳D:「シャンプーは泡立てて」。素人が勘違いしがちなのは"泡立てる度合い"  2枚目の画像

■なじませる、というのは何かコツがあるのでしょうか?

「指を開いてあげること。そして予洗いと同じように、指の腹で頭皮全体にシャンプーをなじませます。なじませる段階でシャンプー剤がある程度泡立っているので、指を開きながら全体になじませていると空気を含むことができ、その結果ちゃんと泡立っていきますよ」

初耳E:シャンプー時に指を上下に動かさない

■シャンプーをなじませる際の注意点は、他にもありますか?

「頭皮の上で、指の腹を使って弧を描くようにすること。この基本動作を行うことでシャンプー剤が泡立ちます。泡立ったシャンプー剤は髪に浸透するので、髪自体を指で刺激しなくてもいいんです。むしろ爪を立てて髪を刺激してしまうとダメージにつながります」

初耳E:シャンプー時に指を上下に動かさない

■はじめに教えていただいた「頭皮を洗う。髪は極力傷つけない」ということが一貫しているんですね。

「そうなんです。スタートというか、シャンプーによって何をするかが理解できれば、自身で行っていたシャンプーがきっと変わるはずです」

初耳F:洗い流しが十分かどうか、確認すべき場所は2点

■シャンプー剤を使用したあとは、お湯ですすぐ工程になりますよね。

「はい。シャンプーはしっかりと洗い流さないと頭皮の老廃物として残ってしまうので、3分〜5分は流していただきたいですね。実際に時間を計ってみると長く感じられるかと思いますが、頭皮や髪に付着したシャンプー剤を洗い流すのであればなるべく時間をかけてあげたいところです」

初耳F:洗い流しが十分かどうか、確認すべき場所は2点

■すすぎが十分かどうかは、どうやって確認するのでしょう?

「耳の裏側や頭頂部など、洗いにくい場所にヌメりが残っていないかどうかをチェックしましょう。前髪やサイド、えり足などは無意識でシャワーを当てているので泡が残っていないのですが、耳の裏などは本当に流し忘れることが多いんです。前準備を怠らず、すすぎもしっかり行う。これが正しいシャンプーなんです」

初耳G:美容師のシャンプーは、なぜ気持ちいいのか?

正しいシャンプーは決して難しいものではありません。しかし、美容室でシャンプーをしてもらうのと自分自身でシャンプーをするのとでは、大きな差があります。より美容室と同じような満足感を得られるシャンプーとはどのようなものなのでしょうか。

 初耳G:美容師のシャンプーは、なぜ気持ちいいのか?

「お客さまにもほめていただけるのですが、美容師が自分でシャンプーをしても、お客さまと同じような“物足りなさ”を感じると思います」

その理由を聞くと、誰かにやってもらうからこその満足感だと池間さんは続けます。

「正しいシャンプーの方法や、マッサージなどは何でも美容師に相談していただきたいですね。髪の毛に関することは一切の不安なく過ごしていただきたいですから」

こうした安心感こそ、美容室でシャンプーをしてもらうことの醍醐味。上記のナレッジ以外にも自身のシャンプーに疑問点があれば、美容師に聞いてみると良いでしょう。

解説者プロフィール

 初耳G:美容師のシャンプーは、なぜ気持ちいいのか? 2枚目の画像

いけま・まこと/沖縄県出身。ハリウッド美容専門学校を卒業後、国内外で店舗を展開する大手サロンにて勤務。独立後はフリーランスとして自身の店舗や知人の店舗にて接客を行なう。

Photo_Keiichi Ito

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