スーツより手軽で効果も抜群! 大人のためのオーダーシャツ入門

スーツより手軽で効果も抜群! 大人のためのオーダーシャツ入門

スーツを美しく着るには、サイズに合ったシャツとスーツが必須。とはいえオーダースーツはハードルが高いもの。まずは自分にフィットするシャツをオーダーしてみませんか?

2017.12.01
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池田 やすゆき

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ビジネススタイルからアウトドアまで幅広く執筆

池田 やすゆき
「FINEBOYS」編集部を30歳で独立。以後フリーのファッションエディター&ライターとして「MEN’S EX」「LEON」「GQ」「AERA STYLE MAGAZINE」など各メンズ誌・WEB版のほか、企業広告、オウンドメディアにて執筆。BBQインストラクター、第二種電気工事士など資格多数。目下の目標は危険物取扱者乙種4級取得。 記事一覧を見る
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ご存じでした? スーツを美しく着る秘訣はシャツのサイズ感にあり

通勤前に鏡の前で「よし今日もばっちり!」のはずが、「なんだかスーツ姿がイマイチ……」なんてことありませんか? そういうときはまずはシャツを見直してみてください。そのシャツ、あなたの体に合っていますか?

ご存じでした? スーツを美しく着る秘訣はシャツのサイズ感にあり

シャツなんてジャケットを着てしまえばVゾーンしか見えないし、サイズ感なんて関係ないのでは……? と思いきや、それは大間違いです。胸周りの生地が余っていたり、袖が長すぎたり短すぎたりすると、ジャストフィットしているスーツも残念な仕上がりに……。

ご存じでした? スーツを美しく着る秘訣はシャツのサイズ感にあり 2枚目の画像

通常、シャツは襟周りのサイズで選びますが、きちんと袖の長さや胸囲、胴囲まで自分に合っているかも重要です。自分の体にフィットするスーツとシャツこそが、スーツスタイルをおしゃれに着こなす近道というわけ。まずはスーツよりも手軽にトライできるシャツをオーダーしてみてはいかがでしょう。

お手頃価格でジャストな1枚が手に入る。オーダーシャツがおすすめです

自分の体にフィットしたシャツを探すならオーダーシャツが1番。とはいえ、オーダーシャツというと、市販の既製品よりも価格が高そう……、ハードルが高い……、そんなイメージがあるかもしれません。しかし、実は思っている以上にもっと手軽に挑戦できるんですよ。では、どんな風にオーダーシャツを作るのでしょうか? パターンオーダーのスーツやシャツを手がける『テーラーフィールズ』さんに作り方を聞いてきました。

教えてくれたのは、『テーラーフィールズ』渋谷店の店長別府さん

教えてくれたのは、『テーラーフィールズ』渋谷店の店長別府さん

『テーラーフィールズ』はスーツやシャツのメンズパターンオーダースーツ専門店です。渋谷店店長の別府さんはこの道11年のスーツのプロ。自身のスーツの着こなしのこだわりは、ベーシックな着こなしながらどこか違いを見せるサイジングにあるそうです。

密着! オーダーシャツができるまで

それでは実際にどのようにシャツをオーダーするのか、別府さんにお話をお伺いしながら手順を紹介していきます。

ステップ1

最初に生地を選びます

まずはシャツのベースとなる生地選びから。『テーラーフィールズ』では、ビジネスシャツに適した生地が150種類以上用意されています。

最初に生地を選びます

「ベーシックな白、ブルーやグレー、ピンクなどオフィスで使いやすい色柄から、インポートのモノまで揃っています。また洗濯してもアイロンなしでシワが伸びやすい形態安定生地やストレッチ素材など機能派タイプも充実。ご自身の着用するシーンを考慮しながら最適なモノを選びましょう。生地から自分好みのモノを選べるのは、オーダーシャツならではの特権ですよね」

ステップ2

襟型を選びます

生地が決まったらシャツの顔ともいえる襟型を選びます。11種類の中から好みや用途によって選びましょう。ここではオーダーの多い4つのタイプをピックアップしてご紹介。

ワイドカラー

ワイドカラー

「こちらは最もビジネスユースにふさわしいワイドカラー。一般的にセミワイドと呼ばれる襟開きですので、どなたにでも似合う襟型です」

レギュラーカラー

レギュラーカラー

「襟開きの角度が小さいレギュラーカラー。以前はこちらがビジネスシャツの主流でしたが、今ではあえてモダンなイメージで着る方が多い襟型です。モード系やデザイナーズ系のスーツにも似合いますよ」

カッタウェイカラー

カッタウェイカラー

「襟開きの角度が鈍角になったカッタウェイカラーは、かつてフォーマルウェアに使われていた襟型ですが、ノータイで着ても襟がだらしなく開かないのでクールビズスタイルにおすすめです」

ウィングカラー

ウィングカラー

「ウィングカラーはフォーマルの礼装用。既製品ではあまり売っていないこともあり、結婚式やタキシード着用のパーティーなどのためにオーダーすることが多いのです。あえてカジュアルな色柄生地でおしゃれシャツにするのも良いです」

ほかにも定番人気のボタンダウンカラーはもちろん、首元のボタンが2つ設定になったハイカラーのドゥエボットーニ、襟元をタイトに絞れる流行りのタブカラーやピンホールカラーなど今風のおしゃれ襟もオーダーできますよ。

ステップ3

カフスやポケット、ボタンを選びます

続いて、カフス(袖口)の形状やポケットの形、ボタンの種類など細かいディテールを選びます。ディテールデザインは好み次第なので、こう選ぶべきといったモノはありません。デザイナーになったつもりで自由に選んでいきましょう。

角形カフス

角形カフス

「まずはカフスの種類から。こちらは、角を斜めにカットした角型カフス。かっちりした印象があるので、ビジネスシャツによく見られる形状です」

丸型カフス

丸型カフス

「角がラウンドした丸型カフス。上品でエレガントな印象があるので、フォーマルなどのドレスシャツに似合いますよ」

ダブルカフス

ダブルカフス

「オプションで袖を折り返してカフスで留めるダブルカフスもオーダーできます。ちなみに角型も丸型も、ボタンの付け根にボタンホールを開けて、カフリンクスを取り付けられるコンバーチブルカフスにすることもできます」

角型ポケット

角型ポケット

「ポケットも2パターンから選べます。角型ポケットは、角型のカフスと合わせるとかっちりとした印象のシャツが出来上がります」

丸型ポケット

丸型ポケット

「丸型ポケットは丸型カフスと組み合わせるのが定番ですが、あえて角型カフスに丸型ポケットなんていう組み合わせもOKです」

ちなみにポケットなしをオーダーすることもできます。胸ポケットを使うビジネスマンはアメリカ人と日本人だけだなんていわれていまして、ヨーロッパのシャツは胸ポケットがついていないことが多いんです。これは「シャツは下着」という考え方が定着しているのと、胸ポケットにモノを入れると胸元がだらしなく垂れ下がってしまうことを嫌うから。

ボタン

ボタン

「選べるボタンは全27種類。カラフルなモノが揃っていますが、基本はシャツの色柄に合わせるのがベターです。白シャツにカラーボタンはしゃれていますが、お堅い業種だとちょっとラフに見えてしまうので避けたほうがいいでしょう。ブルーのシャツなら白かブルー、ピンクのシャツなら白かピンクといった組み合わせが◎」

ステップ4

ほかにもオプションはまだまだ選べます

生地、襟型、袖、ポケット、ボタンでシャツとしてはほぼ完成ですが、お好みに合わせてさまざまなオプションディテールを選べます。いくつか例を挙げてみましょう。

クレリックカラー

クレリックカラー

「襟とカフス部分だけ白生地に切り替えたクレリックカラーは人気の高いディテールです。ビジネススーツに合わせるのはもちろんですが、1枚でさらりと着てもサマになるので、きれいめカジュアルに着るのにも似合うシャツです」

ネーム刺繍

ネーム刺繍

「ネーム刺繍を入れることもできます。オーダーシャツは自分だけの1枚ですから、個人的にもぜひおすすめしたいところです。左カフス、ポケット、脇、袖などに好みの位置に入れることができます。書体は筆記体、ゴシック体、花文字から選べます」

ボタンホールとボタン付けの糸

ボタンホールとボタン付けの糸

「とても細かいディテールなのですが、ボタンホールとボタン付けの糸の色を変えることもできます。ビジネスシャツではあまりみられませんが、ちょっとした遊び心として取り入れるのも良さそうです」

テープ

テープ

「襟の内側や前立てに色鮮やかなストライプテープやサテンテープを取り付けるオプションもあります。ボタンを開けたときにちらりと見える部分なので、とくにノータイで着る夏用のシャツにおすすめです」

ほかにも選べるオプションとしては、高級シャツによく見られる脇ピース、背中の動きが良くなるスプリットヨーク、フロントボタンを隠したフライフロントなど。さりげないディテールまで自分好みに仕立てられるのがオーダーシャツの醍醐味ですよね。オプションによって追加料金が発生しますので予算と相談することもお忘れなく。

ステップ5

全部選び終わったら、最後に採寸します

細かいディテールまですべて選んだら、最後に体のサイズを測ります。

全部選び終わったら、最後に採寸します

「採寸箇所は首周り、胸周り、ウェスト、ヒップ、裄丈、着丈、カフス周りの7箇所です。きちんと採寸することで自分の体にジャストフィットな1枚に仕上がります」

全部選び終わったら、最後に採寸します 2枚目の画像

「続いて、レギュラーとスリムの2種類のシルエットからどちらかを選びます。実際にサイズサンプルを着用できるので、鏡で見比べて決めましょう。体格の良い方はレギュラー、細身で腹周りの生地が余るのが気になりがちな方はスリムを選ぶのがおすすめです」

シルエットが決まったら、これですべて完了です。人によって異なりますが、だいたいここまでの過程で30分程度。仕立て上がりは約4週間後ですが、送料別途で配送可能です。

こうして完成したシャツがこちらです

こうして完成したシャツがこちらです

「初めてのオーダーシャツには、ちょっと変わったデザインを選ぶのも結構ですが、まずはベーシックなMY定番としてのシャツを仕立てることをおすすめします。サイズもぴったりのシャツなら、Vゾーンに余計なシワも寄らず、ジャケットを脱いでもスマートです。いつものスーツスタイルもグッと見違えるはずです」

取材協力:テーラーフィールズ渋谷店

取材協力:テーラーフィールズ渋谷店

テーラーフィールズ渋谷店では、スーツはもちろん、シャツ以外にもジャケットやスラックス、コートのオーダーもできます。今回ご紹介したパターンオーダーシャツは、国産の形態安定のシャツなどが6,500円(税抜)からオーダーできます。初めてだったりわからないことなどは、店長の別府さんに気軽に相談してみましょう。

住所/東京都渋谷区渋谷 1-17-2 ヒューリック渋谷宮下公園ビル1F
営業時間/平日 11:30~20:00 ※2018/1/3より12:00~20:00 土日祝 11:00~20:00(ラストオーダー19:30)
電話番号/03-3797-9515
定休日/水曜日

Photo_Keiichi Ito

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