懐かしのテイストが復活。90年代ファッションの作り方

懐かしのテイストが復活。90年代ファッションの作り方

ここ数シーズン注目されている90年代ファッション。そのまま取り入れるのではなく、現代的にアレンジするのがポイントです。キーアイテムや今季らしい着こなしを紹介!

平 格彦

2017.12.04

90年代
冬の着こなし・コーディネート

心踊る懐かしいデザイン。今季は90年代がリバイバル!

歴史は繰り返し、時代はめぐるというのはファッションにも当てはまる法則。今は1990年代のファッションが再び注目されています。とくに90年代のストリートテイストが人気。その時代に青春を過ごした大人は懐かしくて胸が躍り、その時代にはファッションに関心がなかった人やまだ生まれてなかった人には新鮮に映っているようです。いずれにしても、着こなしに取り入れると旬度がアップします。

今90年代ファッションを取り入れるなら、時代&年齢にマッチした着こなしが必須

1990年代のストリートファッションが再注目されているからといって、当時をそのまま再現するのはナンセンス。あなた自身もファッションも進化していますので、年齢や時流に合わせてアップデートする必要があります。そう書くと難しそうに感じますが、ポイントさえ押さえれば取り入れるのは難しくありません。90年代のテイストをおしゃれに取り入れましょう!

キーワード別に提案。大人流・90年代ファッションの取り入れ方

ここからは、90年代のストリートテイストを今っぽく取り入れる具体的な方法を紹介。キーワードとともに狙い目のアイテムや着こなし術を解説しますので、臆せずチャレンジしてみてください!

キーワード1ビッグシルエットアウター

90年代のストリートシーンでは、ダボっとしたシルエットのアウターが流行っていました。シルエットが今よりも洗練されていなかったという側面もありますが、スケーター系、ヒップホップ系、グランジ系などの人気スタイルは、総じてルーズなシルエットが特徴。そんなムードを取り入れたビッグシルエットのアウターが、最近の主流ともいえるほど人気を集めています。

ビッグシルエットのアウターは、スリムなパンツで引き締めるのが基本。この着こなしも、ワイドなフォルムやドロップショルダーでルーズにアレンジしたMA-1を細身のパンツで大人らしく締めています。また、カラーリングでモダナイズしているのもポイント。全身をブラックで揃えつつインナーに淡いピンクを差すというMA-1スタイルの王道とは異なる色使いが新鮮です。

90年代後半にスタートした『ナンバーナイン』は今でも根強い人気を誇っています。このMA-1は『ステュディオス』の別注で生まれた限定アイテム。90年代を象徴するアウターを、さらなるオーバーサイズ化でアップデートしています。リブを取り払うことでシンプルにアレンジし、気軽にはおれるようにも配慮。

90年代のストリートファッションを象徴するスケーター系スタイルの定番アウターがコーチジャケット。この1着は、左胸のスクリプトロゴをボディと同色にすることでシックにモダナイズしています。裏地にボアフリースを採用することで保温性もアップ。表地に撥水加工を施しているため、ちょっとした悪天候にも対応してくれます。

スキーウェアをベースにしつつ、アウトドアの定番アウターであるアノラックの要素もMIX。袖口のリブや肩のライン、ウエストのベルトがスポーティーなアクセントになっています。ストリートテイストのビッグフォルムに加えて、4方向に伸びるストレッチ素材で着心地はかなり快適です。

キーワード2インパクトロゴトップス

インパクトのあるロゴも90年代のファッションを象徴する要素です。ヴィンテージのスウェットシャツなどに見られたカレッジロゴ、スポーツブランドなどのビッグロゴ、スケーター系ブランドが得意としていたスリーブロゴなどがその代表格。当時のような派手なデザインや主張あるカラーリングを避けるだけで、大人っぽくて今っぽいイメージが演出できます。

ロゴプリントが入ったトップスはカジュアルな印象です。そこで、チェスターコートやステンカラーコートといった上品なアウターのアクセントとして組み込むのが正解。自動的に大人なバランスに仕上がります。今の時期はそんなインナー使いで重宝しますし、暖かくなったら主役に格上げも可能。その場合は品のあるパンツで落ち着きを加味すればOKです。

比較的シンプルにアレンジしたカレッジロゴが大人なニュアンス。エリートを育成するアメリカ最古の高等教育機関であるハーバード大学がモチーフなので、知的なムードも漂っています。350年以上も使用されてきたエンブレムの“veritas (ベリタス)”という文字は“真理”という意味で、大学の校訓。着こなしのワンポイントとしても重宝します。

スポーツブランドのビッグロゴも90年代を想起させるデザインです。このスウェットパーカーも左胸の“C”がかなり大ぶりで存在感がありますが、ボディと同じブラック基調でクールに仕上がっています。『チャンピオン』らしいヘビーウェイトの生地で、今の時期でも重宝します。

いわゆる袖ロゴがインパクト大。1990年代にも人気を博した音楽ユニット、ビースティボーイズもモチーフが古くて逆に新しい印象です。『ヴォート メイク オブ ニュークローズ』というブランドはヴィンテージの要素を含んだビッグシルエットのアイテムを得意とし、新しいストリートスタイルを提案する注目株です。

キーワード3ワイドシルエットパンツ

ダボっとしたダンサーのスタイルが流行したのも90年代。ジーンズの腰ばきもそんな潮流の象徴です。そのワイドなシルエットを取り入れたパンツも今シーズン注目度を高めています。テーパードシルエットで取り入れても構いませんが、裾もワイドだとさらに新鮮。子供っぽく見せないためには、カラーや素材、ディテールなどで上品な要素を取り入れるのが正解です。

当時のダンサー系やヒップホップ系スタイルは全身をルーズなシルエットで統一していましたが、今どきはコントラストをつけるのが基本。下半身がワイドなら、上半身はタイトにまとめると今っぽく仕上がります。さらに、ハードな印象のアウターを選んでテイストをMIXすると大人な雰囲気に。コンパクトなレザージャケットは最適です。

ワイドシルエットのジーンズというところは90年代そのもの。だたし、スラックスのパターンをベースにすることで品の良いニュアンスに仕上げています。ナチュラルなテーパードシルエットで、脚のラインをスラっと美しく見えるように設定。巻き縫いや太めのステッチが男っぽいワーク感も醸しています。

裾の広めのシルエットがワイドな印象を強調。暖かみのあるフランネルジャージー生地がソフトなはき心地を約束してくれます。ジーンズやスウェットパンツよりは上品なムードですが、スラックスよりはカジュアル。そんなバランスで、幅広いコーディネートにマッチします。

ワイドなシルエットを今取り入れるなら、ウォーム感あふれるコーデュロイパンツもおすすめ。しかもこの1本は別注アイテムで、希少性も魅力です。ヴィンテージのモデルをベースにしたパターンを採用しつつ細部のサイジングでモダナイズ。ウエストの背面部分にゴムを入れて快適なフィット感を高めています。

キーワード4サイドラインパンツ

3本線が入った『アディダス』のトラックパンツやジャージパンツは、90年代のヒップホップ系やダンサー系スタイルで定番アイテムとして着用されていました。さらに最近は、スポーツMIXの要素としてもサイドライン入りのパンツが人気を集めています。つまり、すぐにでも取り入れるのがおすすめ。デザインや素材で今風にアレンジされたタイプも充実していますので、早めに1本確保しておくのが得策です。

サイドライン入りのパンツはスポーティーな印象が強いので、1本でも十分に90年代のストリート感が演出できます。そこで、上品なコートを合わせて大人っぽくまとめるのが定石。全身をダークカラーなどで落ち着かせれば、さらに品良く演出することもできます。パンツが悪目立ちしていると感じた場合は、スポーティーな共通項を持つスニーカーやスウェットパーカーなどを合わせればパンツの存在感が緩和でき、バランスが整います。

『アディダス』の王道はスリーストライプスですが、最近のサイドラインは1本が主流。シンプルな印象であらゆるコーディネートに合わせやすいデザインです。ブラック×ホワイトなら落ち着いたニュアンスが強く、大人っぽくはきこなすのも簡単です。スリムなシルエットやアンクル丈もスタイリッシュな印象の要因。

色の異なる2本ライン入りのデザインが新鮮。スポーティーなイメージが際立っています。ただしこのパンツは、ポリエステル×ウールの生地を用いることで品位をアップ。すっきりしたテーパードシルエットを採用し、モードな雰囲気に昇華しています。落ち着いたブラック基調なら大人な着こなしにも好相性。

従来のトラックパンツはブラックやネイビーなどのダークトーンがスタンダード。だからこそ、今季らしいアースカラーを選ぶと鮮度がアップします。この1本はキャメルカラーがベース。リュクスなベロア調の生地でサイドラインを描きつつ、タック入りのワイドシルエットでトレンド感も高めています。しかもソフトなジャージ生地で、着用感はストレスフリー。

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