
カシオのオシアナス。30代が選ぶべき腕時計、その理由とは
2004年の誕生以来、持ち前の高機能さでビジネスマンを中心に愛され続けている『オシアナス』。日本が誇る技術が詰まった腕時計の名品、その人気の秘密を解き明かそう。
『オシアナス』は脂の乗ったビジネスマンに選んで欲しい腕時計だ
プロジェクトや商談において、会社の“顔”として挨拶をする機会も増えてくる30代。いい大人として認識される年になったなら、身に着けるモノには細心の注意を払いたい。20代のうちはスーツも靴も高けりゃ良いわけじゃない……、とうそぶいていたかもしれないが、実際人前に出るようになるとその重要性を実感する機会もあるはずだ。こと腕時計は道具としてだけでなく、会話のツールとしても優秀。ブランドは信頼と実績に裏打ちされた老舗のモノが望ましい。色はベーシックなスーツの色みに合うブルーや、ブラックを基調としたモノだと落ち着いて見えることだろう。毎日時間に追われているならば、電池切れの心配が不要で時刻も自動で修正してくれる電波ソーラー機能もあれば安心だ。もちろん、頑丈であるに越したことはない。
そんなわがままを一手に引き受けてくれる腕時計。その1つが国産腕時計ブランドの雄「カシオ」が放つ『オシアナス』だ。
機能とデザインを、高いレベルで結実させた『オシアナス』
『オシアナス』は「カシオ」の電波ソーラーアナログ腕時計としては初となるフルメタルモデルとして2004年に誕生した。全モデルを通じて日本人には馴染み深い色である“青”に徹底的にこだわり、山形の自社工場の中でもハイエンドモデルの製造・組み立てに特化したラインで製造されている。薄さにも配慮されたフォルムはスーツの袖元で邪魔にならず、ビジネスシーンにおいてもスタイリッシュな印象を与えてくれるはずだ。
『オシアナス』の武器といえば、電波による時刻修正機能や、「カシオ」ならではのタフソーラーに代表されるハイテクさ。しかし、近年では江戸切子をベゼルに落とし込むなどアナログなテクノロジーを積極的にMIX。よりその表現の幅を拡げている。
多忙なビジネスシーンを支える、『オシアナス』4つの魅力
2004年の発表以来、『オシアナス』がその主戦場としてきたのがリアルなビジネスシーン。BIZにおいて『オシアナス』が必要とされてきたのには、確固たる理由がある。ここでは4つのポイントに絞って紹介しよう。
魅力1
精悍さを印象付ける、こだわりの“青”
ブランド名の“OCEANUS”は、ギリシャ神話に登場する海神「オケアノス」からとられたもの。その名のとおり海をイメージした“オシアナスブルー”を全モデルに採用しており、日本のブラックやネイビーをベースとしたスーツスタイルによく馴染む顔立ちに仕上がっている。洗練された、透明感のある『オシアナス』の青は、シャープなチタン製のボディとも相まって着こなしに精悍さをもたらしてくれるはずだ。
魅力2
電池交換の手間を取らせないタフソーラー
日光はもちろん蛍光灯の明かりさえも動力に変える「カシオ」のお家芸、「タフソーラー」機能を搭載しているのも『オシアナス』の魅力。後述の電波受信機能や、時針・分針のズレを自動で修正する針位置自動補正機能など、パワーの必要な各種機能を安定して駆動させる独自のテクノロジーだ。電池が切れても、日中なかなか時計店に立ち寄れないビジネスマンにはうれしい機能といえるだろう。
魅力3
海外出張時にも自動で時刻修正
『オシアナス』の目玉機能の1つが、世界6局(日本:福島と九州、北米、イギリス、ドイツ、中国)の標準電波を受信し自動で時刻修正を行う「マルチバンド6」だ。密集した建物内でも電波を安定して受信、内蔵プログラムとGPSにより世界中のサマータイムも自動設定できるなど「カシオ」の絶対精度の追求に対する姿勢を垣間見ることができる。昨今のモデルでは、スマートフォンとのBluetooth接続によるワンタップの時刻修正も実現。空港に降り立ってすぐ時間が知りたい! というせっかちなジェットセッターのささやかな願いも叶えてくれる、かゆいところに手の届く仕様だ。
魅力4
薄さとタフさを両立するムーブメント
多種多様な機能が詰まっていることはわかったが、その分普通のクォーツ時計より故障しやすいのでは? ……、という声も上がるかもしれない。だが、そこは『Gショック』を世に生み出した「カシオ」。『オシアナス』では、各パーツのタフさもさることながら各素材の重量・強度バランスを算出しパズルのように最適に配置することで、衝撃時に発生するたわみやズレに対する耐性も向上。「ハイブリッドマウント機構」と名づけられたこのテクノロジーは、スペースの無駄もなくすことで機能数に対して圧倒的な薄さを実現することにも貢献している。
大人の腕元にマッチする。『オシアナス』の人気モデル、その現在
一口に『オシアナス』といっても、実はコンセプトによってラインが分けられている。ワールドタイムやタフソーラーなどのベースとなる機能はそのままに、デザインやプラスワンの機能で個性を出した力作たちはどれも一見の価値あり。その中から4モデルをピックアップ、その派生モデルまで含めて確認していこう。
1本目
まずは定番。スタンダードな「クラシックライン」
『オシアナス』の中でもシンプルなフォルムと視認性を追求した、基本となるモデル。数あるモデルの中で迷ったら、これを買っておけば間違いないだろう。研磨技術の中でも高い技量を求められるザラツ研磨により仕上げられたケース・ベルトはともに歪みなく美しい。グローバルに活躍するビジネスマンの最初の1本として、信頼できる代物だ。
2本目
薄さが自慢のフラッグシップ「マンタ」
全ラインの中でも上質な仕上げと美しいフォルムを追求しているのが「マンタ」だ。「クラシックライン」よりフォルムをすっきりとさせつつも、より迫力あるインデックスと時分針で視認性と存在感を高めている。薄膜の塗装を重ねることで光のスペクトルを制御する「スパッタリング」と呼ばれる技法で“オシアナスブルー”を表現しており、より透明感のある発色に仕上げられている点も「マンタ」ならではのこだわりだ。
3本目
日本の伝統技術を落とし込み、鮮やかに進化した「マンタ」
厚さ9.3mmという薄さは、「マンタ」譲り。こちらは、ベゼルに“江戸切子”を贅沢に落とし込むことでまったく新しい表情にあつらえた限定モデルとなる。一般的なガラスよりも硬度が高く、加工が難しいサファイアクリスタルに日本伝統の文様の1つ「千筋」を施すことで洗練された顔立ちを表現。ブルーと琥珀色の2色を大胆にあしらうことで、従来の”オシアナスブルー”に縛られない新しい『オシアナス』の魅力を提案している。
4本目
カラーやデザインでスポーティさを表現する「カシャロ」
より若々しく、マリンテイストあふれるスポーティなデザインが目を引く「カシャロ」。ビジネスシーンにももちろんOKだが、オフの日にもその力を発揮してくれるはずだ。方位針を搭載しており、2時位置のボタンをプッシュするだけで秒針が北を向き、内転リングによりその位置を正確に記録することもできる。日常生活では使わないかもしれないが、こういう男心をくすぐる機能と蘊蓄は、楽しい。
5本目
「カシャロ」の新しい可能性。高機能なダイバーズウォッチ
上記同様、「カシャロ」からの1本。昨今のダイバーズウォッチ人気を受け、『オシアナス』初となるダイバーズとして2020年に登場した。都会的な顔立ちはそのままにISO規格に準ずる200m防水を実現しており、頭1つ抜けた機能性を有している。ダイバーズならではの逆回転防止ベゼルはなんと、あくまでビジネスにマッチする輝きを放つサファイアクリスタル製。『オシアナス』らしいスペックも健在で、標準電波受信に加え、Bluetoothを搭載することでスマートフォンとリンクしての時刻修正も可能。なお、スマホとのリンクはダイビングログの記録、という点でも奏功しており、潜水時間・スポットをアプリ上で見返すことが出来るようになっている。
6本目
何はともあれの入門機。実用性で選びたい「スリーハンズ」
複数都市の時間を同時に表示する「デュアルタイム」などの機能を引き算し、必要な機能だけを残したミニマムなフェイスの三針モデル、スリーハンズ。価格も他モデルと比べるとぐっと抑えられており、オシアナスの世界観に触れてみたい、という人にはうってつけだ。もちろん、ワールドタイム機能も搭載されている。
ブツ欲が動力源のモノ好き編集部員
牟田神 佑介KEYWORD関連キーワード