“伝説”の数々を振り返る。『ナイキ』の人気スニーカー総まとめ
歴史的名作と知られるエア フォース1や社会現象になったエアマックス95など、数々のスニーカー好きの心を捉えるマスターピースを輩出する『ナイキ』。古き良き人気作から最新作まで、その歴史に触れていこう。
1972年コルテッツ
ブルーリボンスポーツからナイキへと社名を変更した翌年に誕生。ブルーリボンスポーツが輸入代理店をおこなっていた『オニツカタイガー』のタイガーコルテッツがルーツにあり、草創期のナイキを支え、今年45周年を迎えてもなお人気が高いマスターピース。ちなみにモデル名は、アステカ帝国を征服したスペインの将軍、エルナン・コルテスが由来となっている。
■参考:
レトロな雰囲気がドンズバ。ナイキのコルテッツが今の気分にハマる!
1972年ブレザー
コルテッツなどのシューズによって、ランニングカテゴリーで地位を確立した『ナイキ』。次なるフィールドとして選んだのがバスケットボールであり、そのシーンで人気作となったのがブレザー。発色がいいスエードを使ったアッパーは新鮮で、ヘリンボーンのアウトソールは抜群のグリップ力を誇った。エア フォースが登場するまで『ナイキ』のバスケットボールシューズを支えていたのだ。
1979年テイルウィンド
ミッドソールにエアバッグを内蔵したクッショニングシステム、ナイキエアを初めて搭載したモデル。そのテクノロジーは現在も人気のナイキを代表するテクノロジーであり、ソールに衝撃吸収性を採用した草分けともいわれている。その高い技術で発売当時のランナーたちから支持され、大ヒットを記録した。
1982年エア フォース1
クッショニングシステムのナイキエアをフルレングスで初めて採用したバスケットボールシューズ。ストリートファッションとの結びつきが強く、これまでにリリースされたコラボレート作・別注モデルは枚挙にいとまがない。ブランドの中でもクラシックと呼ぶにふさわしい名作中の名作だ。
1985年ダンク
白のシューズが主流だった当時のバスケットボールシーンで、カレッジリーグ強豪校のスクールカラーを落とし込んだこのモデルをリリースして一世を風靡した。ナイキエアを搭載しないノンエア仕様にしたことで量産に成功したが、日本ではオリジナルが未展開だったため90年代のヴィンテージブームでは高額で取り引きされた。
■参考:
過去と現在の融合。ナイキの名作、ダンクがアップデート
1985年エア ジョーダン1
バスケの神様と呼ばれる名プレイヤー、マイケル・ジョーダンの初シグネチャーモデルで、バスケファンなら憧れる逸品。リリースされた当時、NBAの規定では白をベースにしたシューズのみ着用が認められていたため、ナイキは毎試合罰金を払っていた。それを逆手にとったプロモーションで人気が爆発。しかし、需要を上回るほど生産していたため、発売当時はセール対象となっていたというエピソードもある。
1987年エアマックス1
ミッドソールに内蔵してある衝撃吸収技術のナイキエアがシーンを席巻する中、その内なるテクノロジーの可視化に成功して大ブームとなったエポックメイキングモデル。もともと、そのヒールに備わった窓は、着地したときにエアバッグの変形をサポートする機能であった。しかし、斬新さが消費者にヒットして、ブレイクにつながったのだ。
1992年エア ハラチ
メキシコの伝統的な履物、ワラッチからインスパイアされたモデル。シュータンとライナーが一体となり、ヒールパーツが足との一体感を高めるフィッティングシステム、ハラチフィットシステムを採用。そのテクノロジーは、90年代のハイテクスニーカーブームを加熱させるものだった。
■参考:
一度履いたらクセになる。エアハラチ徹底解説
1995年エアマックス95
筋肉や背骨をデザインソースにして、発売から20年以上たった今でもフレッシュさを感じさせるビジュアルが特徴。ヒールのみならず、フロント部分までエアバッグの可視化に成功し、『ナイキ』の高い技術力を誇示したモデルでもある。日本では雑誌やテレビCMで著名人が着用したことで人気に火がつき社会問題にまで発展。それがキッカケとなり、世界中で争奪戦が繰り広げられた。
■参考:
【2017年秋冬】エアマックス95を取り入れるポイントとコーデサンプル
2015年ローシ フライニット
「禅」をコンセプトにして、2012年にリリースされたローシ ラン。モデル名は、禅をマスターした“老師”からとっているので日本に馴染み深いモデルとして知られている。そのコンフォータブルな一足のアッパーに、まるで靴下を履いているかのような一体感が心地良いフライニット素材を採用して履き心地をさらに向上。世界的ヒットをレコードした。
2017年エア フマラ17
1998年に『ナイキ』のアウトドアをコンセプトにしたカテゴリー、a.c.g(オール・コンディションズ・ギアの略)からリリースされたトレイルランニングシューズのエア フマラ。サイドテープのデザインが特徴的で、その履き心地の良さからスケーターたちはオフシューズとして履いていたそうだ。その名機を現代的に復刻させたのがこちらのモデル。
2017年ナイキ SF エア フォース 1
『ナイキ』が展開するミリタリーのエッセンスを加えたシリーズ、SFB(スペシャル・フィールド・ブーツ)からインスピレーションを受けたエア フォースのアップデートモデル。耐久性に優れた素材と快適な機能を組み合わせてブーツスタイルに仕上げ、タフさを感じるビジュアルに昇華した。その武骨な見た目は、いつものスタイリングのスパイスとなること間違いなし。
2017年エア ヴェイパーマックス
エアマックスの誕生から30周年の今年リリースされた革新モデル。最新イノベーションにより、ミッドソールを省いてエアユニットをアウトソールとして採用したことで、足全体から感じるエアのクッション性はクセになるほど履き心地がいい。常に品薄状態が続き、人気作は高額で取り引きされている。
合わせて読みたい:
ナイキエアの注目作。ヴェイパーマックスは見た目も機能も最先端
2017年エア モック ウルトラ
ハードなアウトドアアクティビティーの後にリラックスして履くことを想定して開発されたa.c.g.のエア モック。その独創的なデザインは“21世紀のモカシン”とも呼ばれていた。そんなアウトドアスタイルに欠かせない名作が、ミニマルなルックスを踏襲しつつ、より実用的に軽量化して登場だ。
2017年ワッフルレーサー 17
陸上競技のコーチであり、ナイキ設立者のひとり、ビル・バウワーマンがスパイク以外でグリップ力の高いソールを開発していた際、朝食のワッフルから着想を得て生まれたワッフルソール。そのアウトソールを搭載しているのが、1977年リリースのワッフルレーサーである。今年、生誕40周年を記念して発売されたのがこちらのモデルで、レトロなルックスはそのままに現代的な素材を使ってアップデートを果たした。
- KEYWORD関連キーワード

ニュース
バスケを知ろうが知るまいが。オールスターゲームの熱を”足”で感じよう
昨年からドラフト制を採用し、ますます盛り上がりを見せるNBAオールスターゲーム。68回目を迎える今年のゲームは、ノースカロライナ州シャーロットで開催される。ノース…
増山 直樹
2019.02.18

ウェア・衣類
アノラックに注目。旬デザインのパーカーを着こなしに取り入れよう
アウトドアウェアの定番であるアノラックが注目されています。その理由を解説しつつ、押さえておきたいアイテムやタウンユースに落とし込む方法をご紹介。
編集フカザワ
2019.02.14

靴・シューズ
大人の男性であればTPOはわきまえてしかるべき。衣類は考慮しがちですが、足元への注意を怠ってはいませんか? TPOにそった革靴を選べるよう、基本を押さえましょう。
池田 やすゆき
2019.02.12

ウェア・衣類
定番を攻略せよ。無地スウェットをおしゃれに着こなす3つのヒント
あっさりとした表情の無地スウェットは合わせやすい反面、センス良くコーディネートするのが意外と難しいアイテム。どう着こなすとおしゃれに映るのか、解説します。
山崎 サトシ
2019.01.21

靴・シューズ
スニーカーもいいですが、秋冬の男の足元には革靴がやっぱりよく似合います。選び方から大人におすすめのブランド、その主要モデルまでをピックアップしました。
近間 恭子
2018.10.26

靴・シューズ
ナイキエアの注目作。エア ヴェイパーマックスは見た目も機能も最先端
『ナイキ』が誇るエアマックスを、より進化させたエア ヴェイパーマックス。同ブランドらしい最新テクノロジーを掘り下げつつ、今購入できるラインアップに迫る。
小林 大甫
2018.08.16