ダウンの次はN-3B! 機能性とデザインに優れた名作ウェアに迫る

ダウンの次はN-3B! 機能性とデザインに優れた名作ウェアに迫る

冬の防寒アウターとして定番人気を誇るN-3B。武骨な見た目ながら幅広いアイテムと相性が良く、スタイル不問になじんでくれる。その特徴から今買える注目作まで一挙に紹介。

大中 志摩

2018.01.05

アウター
ジャケット
ミリタリージャケット

コート感覚ではおれる冬の心強い味方、N-3B

N-3Bとは、マイナス10℃からマイナス30℃の極寒地での着用を目的に開発されたアメリカ空軍のナイロン製フライトジャケットを指す。N-2Bよりもやや丈が長く取られており、ヒップまで暖かい。最も有名なフライトジャケットであるMA-1は10℃からマイナス10℃までの環境用に作られている、と聞くとN-3Bがいかに保温性に優れたウェアなのかがわかるはずだ。また、吹雪など極寒地での自然現象にも耐えるための多彩な機能の数々も、N-3Bが絶大な人気を誇る要因のひとつだ。

■参考: タフな男のスタイリッシュなアウター! N-2Bを持っているか?

N-3Bの特徴は? N-2Bとは何が違う?

特徴1インナーリブですっきりとした袖口

N-3Bといえば、長い着丈と風の侵入を防ぐ袖内側のインナーリブが特徴的。インナーリブは屋外でグローブを着用しての作業を想定して作られたディテールだが、現代においてはすっきりとした袖口を演出する一因に。似たようなデザインでN-2Bがあるが、こちらはパイロット用に開発されたモデルであるため操縦の妨げにならないよう袖口は外出しリブになっている。

特徴2大ぶりなポケットや前立てがデザインアクセントに

N-3Bには、アームウォーマーとフラップポケットが両方付けられている。そのどちらも口が大きく取られており、フロントのインパクトに一役買っている。これも袖口同様、屋外でグローブをしたままポケットから荷物をスムーズに出し入れするための工夫のひとつだ。さらにフロントのファスナー部分は、外気の侵入を防ぐためボタンループの比翼仕立てに。都会ではオーバースペックだが、こんなストーリーのあるディテールに男は惹かれるのだ。

特徴3高級感のあるボリューミーなファー

ファー付きのフードも重要なポイントだ。そもそもフードのファーは、息に含まれる水分がまつげなどに付着し凍ることを防ぐための防寒着ならではの特徴。また、大きく作られたフードは、かぶった際に首元まですっぽりとカバーしつつ視界を遮らないようにするための意匠だったりする。

機能も見た目も即戦力。おすすめのN-3Bをラインアップ

上記の通り、優れた機能性を誇るN-3B。定番ゆえにコーディネートにも取り入れやすく、1点投入するだけで武骨で男らしい着こなしが楽しめるのも魅力だ。ミリタリー系の本気ブランドから、高感度なセレクトショップオリジナルまで、今使える10点をご紹介。

アイテム1『417 エディフィス』N-3Bフライトジャケット

マットな素材でモダンな表情に生まれ変わった『417 エディフィス』のN-3B。保温性のために中綿をしっかりと詰め込んでいながらも、野暮ったさを感じさせないスタイリッシュなシルエットがうれしい限り。ハンドウォーマーやシガレットポケットなどN-3B特有の本格的なディテールも採用し、機能性とデザインを両立させた良作だ。フードのファーは取り外し可能。

アイテム2『アヴィレックス』N-3B タイガーシャークス

軍への納入実績を持つ『アヴィレックス』のN-3Bは、中綿にサーモライトを使用した防寒性抜群の仕上がり。サーモライトは保温性だけでなく、着心地の軽さにも貢献しており、ボリューミーでもストレスを感じさせない。高密度のポリエステルグラン素材で作られたボディにはタイガーシャークスモチーフが同色の糸で刺しゅうされておりいて、さりげないポイントになっている。

アイテム3『エフシーイー×ナンガ』N-3B TYPE Aダウンジャケット

ダウンシュラフで有名な国産ブランド『ナンガ』とのコラボは、『エフシーイー』らしく快適な旅に欠かせない機能を搭載したコンセプチュアルな1着。ボディには上質なフランス産のホワイトダックダウンをふんだんに使用しており、軽さも暖かさも申し分ない。また、表地には高ストレッチ性、防風性、透湿性、撥水性に優れたハイスペックな「PLIANTEX」という素材を使用。日本ブランドの雄同士が作り上げたN-3Bは、世界に通用する出来だ。

アイテム4『アルファ』N-3B タイトモデル リアルファー

『アルファ』のN-3Bは本格的なディテールを踏襲しながらも、タイトなサイジングですっきりとした着こなしが楽しめるいいとこ取りの逸品。米軍御用達ブランドならではの抜群の保温性能のおかげで、寒風吹きすさぶ東京の冬でもインナーはシャツ1枚で過ごすことが出来る。なお、ボリュームのあるファーにはラクーン(狸)を使用。大人に見合うラグジュアリーさも演出してくれる好ディテールだ。

アイテム5『ショット』コーデュラ N-3B

マーロン・ブランド氏らも熱狂させたライダースジャケットブランド『ショット』。100年以上の歴史がある老舗のN-3Bには、腕章代わりの米国旗ワッペンやライディング時に便利なサイドスリットなど、随所に古き良きアメリカンバイカーの面影が残る。もちろんスペックも優秀で、500デニールのコーデュラナイロンを使用した耐久性に富んだタフな作りが魅力的。インサレーションはダウン90%、フェザー10%の割合で配合されているので保温性も抜群だ。

アイテム6『ヒューストン』N-3B

ヴィンテージウェアのレプリカに定評のある『ヒューストン』の1着は、昔ながらのゆとりあるシルエットとヘビーオンスナイロンツイルを使用した武骨さが売り。フラップの両サイドとドローコード部分に補強の意味合いで使用されたレザーも、いいアクセントとして機能している。国内屈指のミリタリーブランドならではの本格的なディテールにも注目したい。

『ラウンジリザード』N-3B

設立以来、スタイリッシュでベーシックな男服を提供し続ける『ラウンジリザード』の新作N-3B。同ブランドが得意とするタイトなシルエットとコンパクトな丈感に仕上げ、裏地には耐久性の高いタラスランナイロンを採用している。中綿は機能素材AIR PACKを使用しているので、軽く保温性も抜群。

『ジョンブル プライベート ラボ』N-3Bジャケット

形状記憶ポリエステルを織り込んだボディは、身体に沿うような柔らかさとミリタリーアイテム特有の重厚感を見事に両立。また、中綿にはシンサレート、ライニングはボア仕様にすることで抜群の保温性も実現させた。ミリタリー、ワークに一家言ある『ジョンブル』ならではの、実に機能的な逸品だ。

『ナリフリ』P/NハイカウントツイルN-3B

表地に撥水性、ストレッチ性、キックバック性、形状記憶機能を備えた東レの機能素材Primeflex(R)を使用することで、型崩れを気にせずに着用可能。また、裏地は太陽光を吸収し熱に変換するソーラーセンサーを使用しているため、真冬でも日中はほっこりと暖かい。脇の下には止水ジップでベンチレーションも配されているので、体温調節にも便利。自転車乗りのためのブランドらしい、ユニークなディテールだ。

『ビームス』N-3B型 ダウンコート

N-3Bのデザインをベースに、よりエレガントに仕上げたダウンコート。ボディには適度なハリ感のある綿とポリエステルの混紡生地に起毛を施し、光沢を抑えた高級感のある表情を演出。ラクーンファーをフードに使用しているので、チクチク感を気にせずに着用できる。合わせるアイテムを選ばないベーシックなデザインのため使い勝手も抜群だ。カジュアルからドレスまで対応できる懐の広い1着ながら、意外とプライスは控えめなのもうれしいところ。

大人ならどう着こなす? N-3Bの好サンプルを厳選

ボリュームの出がちなN-3Bをおしゃれに着こなすには、どうすればいいのか。武骨な印象の強いアイテムなだけに、ただ着るだけでは野暮ったく見えてしまう。コーディネートサンプルを元に、ポイントを押さえて解説をしていこう。

ボリュームのあるN-3Bは、スキニーパンツと合わせることでメリハリのあるモダンなシルエットを作ることができる。全体的にアーシーなトーンが多いので、足元はブラックで引き締めると吉。

クルーネックカーディガンにクリースの入ったスラックスと、きれいめアイテムと合わせることでN-3Bの武骨さをいなした好例。デニムシャツのブルーがアクセントになり、落ち着いたカラーパレットの中でリズム感を生み出している。

スウェットパンツと存在感のあるプリントスウェットシャツで個性をアピールしつつ、面積の大きいN-3Bで全体を落ちつけた。インナーと『レッド・ウィング』のモックトゥブーツの色味をそろえることで、着こなしに統一感を出している。

ブラックカラーのN-3Bを選べば、がらりとイメージが変わってシックな装いが楽しめる。こちらは、フリースパンツと合わせてリラックス感をプラスすることで大人の休日にふさわしいモダンスタイルを構築したユニークなコーデサンプル。パンツの裾リブとブラックのスニーカーが、軽快な印象もプラスしている。

シンプルにVネックTと合わせて男らしさを演出するのもひとつ。N-3Bにボリューム感があるので、インナーがTシャツ1枚でも寒々しく見えない。トップスをシンプルに仕上げた分は足元にスニーカーなどでポイントを作ったり、バッグや被り物などで個性を出すといいだろう。

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