クラシックな気分にマッチする、ハリスツイードのアイテムたち

クラシックな気分にマッチする、ハリスツイードのアイテムたち

冬の定番素材、ツイードには実はさまざまな種類があります。なかでもハリスツイードは有名で、厳しい基準をクリアしたものだけが名乗ることを許される稀少なツイードです。

池田 やすゆき

2018.01.09

ハリスツイード(HARRIS TWEED)
ブランドまとめ

ツイード生地の“ロールスロイス”ともいうべき、ハリスツイードとは

ハリスツイードは、スコットランド西岸のアウター・ヘブリディーズ諸島内で織られていた毛織物です。名称自体は1905年から制定された登録商標で、それ以前から同地域では品質の高い毛織物を生産していました。素材にはスコティッシュ・ブラックフェイス種と呼ばれる羊の毛を用いており、かつては島内で飼育された羊の毛を使ったものだけに「ハリスツイード」の称号を与えていました。しかし、あまりに稀少品種になったため最近では規定が緩和され、一時のハリスツイード絶滅の危機は免れました。

スコティッシュ・ブラックフェイスの羊毛は繊維が硬くハリがあるため、糸も太く硬いものになります。そのため織り上げると生地はゴワゴワと硬く、ケンピと呼ばれる白い硬い毛が立ちます。これが自然と共生するスコットランドのライフスタイルが感じられる、どこか懐かしい風合いを漂わせているのが魅力なんです。

そんなスコティッシュ・ブラックフェイスの羊毛で織り上げていたため、かつてのハリスツイードには分厚く重たい生地しかありませんでした。そのためジャケットやコートといった重衣料やバッグなどの耐久性を求められるアイテムに主に使用されていたようです。近年は薄手で軽いものも増え、財布やポーチ、手袋などの小物に使われるなどバリエーションも広がっています。

■参考: 秋冬の定番素材。ハリスツイードのメンズウェア&小物

今季トレンドの英国気分とも好マッチ。ハリスツイードのアイテムが狙い目!

ハリスツイードは100年以上もの間、生産地を変えず同じ技法で織られています。そのため、昔ながらの英国の味わいがあって、トレンドのブリティッシュトラッドテイストを着こなしに加えるのにちょうどいいのです。コートやジャケットを選ぶのが一般的だと思いますが、手袋やバッグも英国テイストをプラスするのに十分です。

ハリスツイードを取り入れた珠玉の10アイテムをピックアップ

ハリスツイードを使った、今シーズンのスタイリングに使えるアイテムをご紹介しましょう。生地は伝統的でレトロな気分でも、デザインはモダンでスタイリッシュなものが今どきのトラッドスタイルには似合います。今すぐ使えるアウターから、冬小物まで10点をご用意。

アイテム1『アーバンリサーチ ロッソ メン』ハリスツイードチェスターコート

ジャケットの上からも羽織れるハリスツイードのチェスターコート。トレンドのグレンチェックが効いているので、ニットの上からジャケット代わりに合わせるだけでも英国調のカジュアルスタイルが味わえます。やや細身のシルエットのため、クラシックな見た目ながら着こなしは現代的です。同じ素材のジャケットとベストもあるので、揃えて着るのもしゃれていますね。

アイテム2『ビームスライツ』ハリスツイードジャケット

ハリスツイードを使用した日本製の3釦ジャケット。前身ごろのパッチポケットや切羽なしの袖口などカジュアルな仕上がりで、着丈が短く、やや細身のスッキリしたシルエットが特徴的です。ウィンドウ・ペンチェックのほかは、ヘリンボーン、チェックなど、クラシックな柄が揃っています。裏地は背抜きになっているため、通気性も良く軽やかに羽織れます。

アイテム3『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』ハリスツイード ダウンジャケット

クラシックなテーラードアイテムだけでなく、カジュアルに使えるアイテムをシックに仕上げるのにもハリスツイードは多用されています。こちらはフード付きのダウンジャケット。モデルは『ザ・ダファー・オブ・セントジョージ』で人気の「アラスカダウンジャケット」をベースにしています。英国発ブランドのデザインと、英国伝統の生地の組み合わせが生み出した、本格派の1着です。

アイテム4『ソンタク』ハリスツイードジャケット

着回しやすく、高品質で長く使えるアイテムを適正価格で、という良心的なモノ作りで多くのファンを獲得しているジャパンブランド『ソンタク』。こちらのジャケットは、日本人に似合うコンパクトなシルエットにパッチポケットなどのクラシカルな要素を乗せた1着を、ハリスツイードで製作したものです。おじいちゃんのお下がりのジャケットを仕立て直したような、温かみにあふれています。

アイテム5『コモンスコード』ハリスツイードネクタイ

2011年に本格的コレクションをスタートした、厳選された世界水準の生地を採用・製作する『コモンスコード』。日本最高峰の縫製工場との生産に取り組み、全国のテキスタイル企業とオリジナルの特殊な生地製作を行っている貴重なMADE IN JAPANブランドです。同ブランドが手がけるハリスツイードのタイは、芯地を排してスカーフのような軽さを実現。同じツイードジャケットや、フランネルやニットなど、冬素材のジャケットにもきっと似合うはずです。

アイテム6『ベースステーション』クラッチバッグ

カジュアルからビジネスまで対応できるクラッチバッグ。口折れ式のシンプルなデザインで、マグネット式のフラップにより使い勝手も良好です。温かみのあるハリスツイードと、機能的な合成皮革のコンビ使いも新鮮な印象ですね。スマートフォンや財布、タブレットも収納できるうえ、バッグ・イン・バッグにも使える十分な容量を備えています。

アイテム7『ティーケータケオキクチ』ツイードバックパック

ハリスツイードとフェイクレザーをコンビ使いしたスタイリッシュなバックパック。秋冬らしい素材感とトラッド感を旬のボックススタイルに取り入れたユニークな逸品です。容量もたっぷりと取られていて、二層式でノートPCやダブレットの持ち運びも便利。縦持ちもできる大ぶりのハンドルがトップに付属しています。

アイテム8『アバハウス』フランスラム ハリスツイード グローブ

ハリスツイードを甲部分に、掌部分には柔らかなラムレザーを使ったグローブ。異素材MIXでも同色ならカジュアルすぎず、ビジネススタイルにも合わせられます。手を入れるライニングには柔らかなウールを使っているので、保温性は抜群です。手首部分のスナップボタンがフィット感を高めてくれます。

アイテム9『スピングルムーブ』スピングル SPM130

広島府中発の国産スニーカーとして知られる『スピングルムーブ』の製品にも、ハリスツイードは取り入れられています。アッパーに起毛感のあるスウェードとハリスツイード生地をコンビで使い、ソールは耐久性に優れたヴァルカナイズ製法を採用。シュータンにハリスツイードタグを取り付けるといった遊び心も見られます。

アイテム10『オンスポッツ』×『ニューヨークハット』6パネルストラップバックキャップ

アメリカの老舗ハットメーカー『ニューヨークハット』にキャップ専門店『オンスポッツ』が別注したアジャスタブルキャップ。ハリスツイードを採用して、フロントにはロゴ代わりにブランドタグをセットしています。クラシックなツイードをBBキャップに使うことで、ブリティッシュテイストをストリートスタイルにプラスしたり、逆にブリティッシュクラシックなスタイリングのハズしとして使ったりするのも今風です。

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