
ネクタイの結び方、いくつ知ってる? 初心者でも簡単な基本の4パターンを紹介
ネクタイはスーツ姿の第一印象を決める重要ポイント。だからこそ結び方をしっかりマスターしておきたいものです。初心者でも簡単&おしゃれにキマる4種類をご紹介します!
本コンテンツはTASCLAPが制作した独自コンテンツです。また本コンテンツでは掲載するECサイト等から購入実績などに基づいて手数料をいただくことがあります。
スーツ姿の第一印象はネクタイから。結び方をきちんと押さえて隙なく仕上げよう
ビジネスシーンはもちろん、結婚式やパーティなど、何かと結ぶことの多いネクタイ。余談ですが、ネクタイの起源は騎士が急所である喉元をカバーするために巻いたスカーフという説があります。結び方の出来栄えによって人に与える印象を大きく左右するネクタイは、現代人にとってもある意味“急所”といえるのかもしれません。
……といってもご安心を。ネクタイの結び方は決して難しいものではなく、要所のポイントさえしっかり押さえれば誰でも簡単にマスターすることが可能です。スーツ初心者の方はもちろん、思うように結び目がキマらない、というベテランの方も、この機会にぜひ会得しておきましょう。
まずはこの4種類さえ覚えればOK! 基本となるネクタイの結び方をプロがレクチャー
合わせるワイシャツの襟型にもよって最適解が異なるネクタイの結び方。ここでは、これさえ知っておけばだいたいどんな襟型にも対応できる、基本の4種類について解説します。手数が徐々に増えますが、基本の手順をしっかり覚えておけば応用的な結び方も決して難しくありませんよ。
教えてくれたのは……
『スーツスクエア』プレス・萩原秀哉さん
スーツからカジュアルまでのラインアップが揃う『スーツスクエア』の販売員として3年間勤めた後、店舗演出や売り場指導をするビジュアルマーチャンダイザーに。現在はプレス部門に所属。スーツに携わって10年のビジネスウェアのプロ。
▼結び方1:基本中の基本として最初に押さえておきたい「プレーンノット」
プレーンノットは普段使いの代表格。どんなシーンでも対応できる、使用頻度の高い結び方です。この結び方ひとつ知っておけばまず困ることはない、といっても過言ではないでしょう。ノットが小さく、シンプルなので襟型に影響されにくく、多用される結び方だからこそ、逆におしゃれに見せるポイントを押さえておきたいものです。
手順1
ネクタイをクロスする
襟を跳ね上げ、ネクタイをシャツの襟に通します。このとき先の太い大剣を、先の細い小剣より長めにとります。そして、ネクタイの縫い目あたりを目安に、大剣を小剣の上に交差させます。
手順2
小剣を軸にして大剣を後ろ側にまわす
大剣を小剣に巻き付けるように、後ろにまわします。
手順3
大剣を小剣に巻きつけて1周させる
小剣を軸にして大剣を1周させます。
手順4
首元のループに大剣を通す
巻きつけた大剣を、首元へ抜くように下から通します。
手順5
手前のループに大剣を通す
「手順3」で大剣を1周させたときにできたループに、大剣の先を通します。
手順6
大剣を引いて、結び目の形を整える
結び目を指先で摘まみ、大剣を引いて形を整えます。
萩原
結び目の窪みとなるディンプルをここで整えます。
手順7
ネクタイを締め上げて、完成!
小剣を引っ張ってネクタイを締め上げ、跳ね上げていた襟を戻します。
萩原
小剣を引くことで、首回りが締まります。
どんなシャツに合う?
シャツの襟型を選ばず万能!
ビジネスシーンから冠婚葬祭まで、オールマイティに対応できる結び方がプレーンノット。最もシンプルな結び方なので襟型に影響を受けませんが、強いていうならノットを小さくコントロールできるため、レギュラーカラーやセミワイド、トレンドのタブカラーとも相性が良いです。
▼結び方2:長い結び目が特徴の「ダブルノット」
プレーンノットより1周多く巻きつけることで結び目が長く、若干太めの結び目となるのがダブルノット。生地が薄めで柔らかいプリントタイや、長めのネクタイに適しています。体型やシャツの襟型を選ばず、バランス良く仕上がるため、ビジネスシーンだけでなくフォーマルなシーンでも活躍する結び方です。
手順1
ネクタイをクロスする
襟を跳ね上げ、ネクタイをシャツの襟に通します。このとき大剣を、小剣より長めにとります。そして、ネクタイの縫い目あたりを目安に、大剣を小剣の上に交差させます。
手順2
小剣を軸にして大剣を後ろ側にまわす
大剣を小剣に巻き付けるように、後ろにまわします。
手順3
大剣を小剣に巻きつけて1周する
小剣を軸にして大剣を1周させます。
手順4
大剣をさらに後ろ側にまわす
小剣を軸にして、大剣を再び後ろ側にまわりこませます。
萩原
大剣を2周させるのが、プレーンノットとの大きな違いです。
手順5
大剣を小剣に巻きつけて、もう1周させる
大剣をさらに1周させ、合計で2周させます。
手順6
首元のループに大剣を通す
巻きつけた大剣を、首元へ抜くように下から通します。
手順7
手前のループに大剣を通す
「手順5」で大剣を2周させたときにできた輪に、大剣の先を通して結びます。
手順8
ネクタイを締め上げて、完成!
小剣を引っ張ってネクタイを締め上げ、跳ね上げていた襟を戻します。
どんなシャツに合う?
レギュラーカラーだけでなくワイドカラーにもキマる!
プレーンノットに比べ、ややふっくら太めに仕上がるのがダブルノット。そのためレギュラーカラーだけでなく、襟の開口部が広めなワイドカラーにも似合います。とはいえ細身で長めな結び方なのでボタンダウンなどとも相性が良いですよ。
▼結び方3:存在感のある正三角形が特徴の「セミウインザーノット」
ボリューム感があり、正三角形に近い美しい結び目となるセミウインザーノットは、カチッとしていながらもスマートな印象を与えます。ビジネスシーンはもとより、セミフォーマルな場面でも見劣りしない結び方。クラシカルな雰囲気を持ちながらもシャツの襟型を選ばないので、プレーンノットに次いで登場シーンが多いかもしれません。
手順1
ネクタイをクロスする
襟を跳ね上げ、ネクタイをシャツの襟に通します。このとき先の太い大剣を、先の細い小剣より長めにとります。そして、ネクタイの縫い目あたりを目安に、大剣を小剣の上に交差させます。
手順2
小剣を軸にして大剣を後ろ側にまわす
大剣を小剣に巻き付けるように、後ろにまわします。
手順3
首元のループへ通す
大剣を首元へ通し、三角形を意識しながら引き締めます。上から下へ通すのがポイント。
萩原
大剣を強めに引くと、結び目が小さくきれいに仕上がりますよ。
手順4
大剣を小剣に巻きつけて1周させる
小剣を軸にして大剣を1周させます。
萩原
プレーンノットやダブルノットと違い、逆回転の1周となります。
手順5
首元のループに大剣を通す
巻きつけた大剣を、首元へ抜くように下から通します。
手順6
手前のループに大剣を通す
「手順4」で大剣を1周させたときにできたループに、大剣の先を通します。
手順7
ネクタイを締め上げて、完成!
小剣を引っ張ってネクタイを締め上げ、跳ね上げていた襟を戻します。
どんなシャツに合う?
こだわりを見せるなら、セミワイドカラーやワイドカラーがGOOD
プレーンノットよりボリューム感があり、次にご紹介するウインザーノットほど大きくない中間的なバランスなので、ほとんどの襟型に似合います。それでもこだわりを見せるなら、セミワイドカラーやワイドカラーがおすすめです。
▼結び方4:大きく開いた襟型にマッチする「ウインザーノット」
英国式のオーソドックスな結び方がウインザーノット。左右対称に作りやすく、結び目が大きいので顔や体が大きい人に向いているといわれています。相手に好印象を与えたい大事な商談など、ここぞというシーンに使いたいので、ぜひとも覚えておいてほしい結び方です。
手順1
ネクタイをクロスする
襟を跳ね上げ、ネクタイをシャツの襟に通します。このとき先の太い大剣を、先の細い小剣より長めにとります。そして、ネクタイの縫い目あたりを目安に、大剣を小剣の上に交差させます。
手順2
大剣を首元のループへ通す
大剣を小剣の後ろ側にまわりこませ、首元のループに通します。
手順3
大剣を後ろ側にまわす
大剣を後ろ側にまわりこませます。
手順3
再び大剣を首元へ通す
再び大剣を、首元のループに上から通します。
手順4
大剣を小剣に巻きつけて1周させる
小剣を軸にして大剣を1周させます。
手順5
首元のループに大剣を通す
巻きつけた大剣を、首元へ抜くように下から通します。
手順6
手前のループに大剣を通す
「手順4」で大剣を1周させたときにできたループに、大剣の先を通します。
手順7
ネクタイを締め上げて、完成!
小剣を引っ張ってネクタイを締め上げ、跳ね上げていた襟を戻します。
どんなシャツに合う?
存在感を示せるワイドカラーやホリゾンタルカラーがおすすめ
今回ご紹介した中で最もボリューム感のあり、襟の開口部が広めなワイドカラーやホリゾンタルカラーとのバランスが良いウインザーノット。正三角形の大きな結び目となるので、ラペルがワイドなジャケットとの相性も抜群です。
目指せ、ネクタイ上級者! 結び目をよりきれいに見せるためのコツとは?
基本の結び方をマスターしたところで、さらに突っ込んで知りたくなるのが、どうしたらネクタイの結び目をよりきれいに見せられるか、ということ。引き続き『スーツスクエア』の萩原さんにQ&A方式で教えてもらいました。
Q.1
どうすれば結び目が小さくなる? または大きくなる?
「結び目を小さくするにはネクタイを結んだ最後の締め上げで、ノットが細く小さくなるように、指先で力強くしっかり摘まむことが重要。反対に結び目を大きくするには、セミウインザーやウインザーノットで結ぶと良いでしょう」
Q.2
窪み(ディンプル)はいつ、どのタイミングで整える?
「ネクタイを締め上げる一歩手前、大剣の先を輪に通すときが、ディンプルを作る絶好のタイミング。締め上げる前なので輪がゆるく、加減が効きやすい状態です。大剣の先を輪に通したら一気に締め上げず、輪の上に指を1本差し込んでおきましょう。大剣をゆっくり引くことで窪みの形状を整えやすく、しっかりと深みのある左右対称なディンプルが作れますよ」
Q.3
ちなみに。今、トレンドになっているネクタイの結び方は?
「現在のトレンドは結び目の小さいプレーンノットです。しかしジャケットやワイシャツにも流行があり、ネクタイの結び方はそのデザインとも連動しています。流行りは何年かすると一巡するので、今後、スーツやワイシャツのトレンドが変わればセミウィンザーノットなどがネクタイのトレンドになるかもしれませんね」
協力店
SUIT SQUARE TOKYO GINZA店
スーツからカジュアルまでのラインアップが揃う『ザ・スーツカンパニー』、オーダー専門ブランド『ユニバーサル ランゲージ メジャーズ』など、計4ブランドが1店舗に集結している。
住所:東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビル1F
電話番号:03-6264-4704
営業時間:11:00~21:00
Photo_Makoto Yamada
PICK UP
編集部の注目
1着で4通り以上の使い方!? 平日から週末まで、“変幻自在アウター”をとことん着回そう
オンとオフの境界線がなくなりつつある今、必要なのはどちらにも対応するアウター。そこで出番となるのが『ブラックレーベル・クレストブリッジ』が誇る二大アウターです。
SPONSORED by ブラックレーベル・クレストブリッジ
続きを読む
おしゃれで快適、が新基準。リピーター続出の“スニーカーライク”な進化系革靴を履こう
革靴は重くて硬い……そんな常識は『テクシーリュクス』には当てはまりません。正統派の顔付きながら、軽くてしなやかな履き心地。進化系革靴が多大な恩恵をもたらします。
SPONSORED by アシックス商事
続きを読む
袖ありかベストか、それが問題だ。タイオンに学ぶ“使える”インナーダウンの選び方
冬に欠かせないインナーダウンですが、なかでも抜群の品質を誇る『タイオン』は鉄板の選択肢。ジャケット&ベストの両型が揃うので、各々の特性を把握しつつ選びましょう。
SPONSORED by タイオン
続きを読む
今ビジネスマンが指名買い。あの“売れ筋メガネ”の限定モデルがお仕事コーデを格上げする
見た目の印象は信頼につながる大事な要素。なかでも顔周りは特に気を使っておきたいポイントです。今こそ『ポリス』のメガネを有効活用して、デキる男を演出しませんか?
SPONSORED by ポリス
続きを読む
STAFF STYLING
スタッフスタイリング
VIDEO
注目動画
ACCESS RANKING
アクセスランキング
ITEM RANKING
アイテムランキング
萩原
大剣の先を通す際に、輪の上で指を差し込んでおくと、窪み(ディンプル)が作りやすくなりますよ。