
春アウターどれにする? 即戦力ライトアウター10ジャンル
春の着こなしのメインはライトアウター。主役となるアイテムはいち早く確保するのが賢明です。この春らしいアウターの手掛かりとおすすめ品を解説するので、ぜひ参考に。
秀逸な春アウターを手に入れれば、羽織るだけで簡単にスタイルが作れます
冬場に活躍したヘビーアウターをチェンジするだけで着こなしのイメージは一変しますから、暖かくなったら真っ先にアウターを着替えるのが合理的。今季らしさを意識した即戦力のライトアウターを選んで、この春ならではのスタイリングを構築しましょう。どんな春アウターを選んだら良いか悩んでいる人のために、まずは選び方をレクチャー。そのうえで10ジャンルのライトアウターを詳しく解説していきます。
この春手に入れるべきアウターの二大条件
早速、狙うべきライトアウターの条件を2つに絞って提案します。いつものアウター選びもこれさえ気をつければ、季節感いっぱいの逸品を手に入れられるはずです。より良い春コーデを構築するために、しっかり頭に入れておきましょう。
春アウターの条件1
季節感を漂わせる軽快なカラーを選びましょう
メンズアウターの定番カラーと言えばブラック、ネイビー、チャコールグレーなど。ダークトーンが主流だからこそ、春くらいは爽やかで軽やかなカラーを選んで季節感を楽しんでみませんか? 具体的にはライトブルー、ライトグレー、ベージュなどがおすすめ。ここ最近注目されているペールトーンも取り入れてみてください。アウターの印象が軽くなると、心や足取りも軽くなって春がきっと楽しくなるはずです!
春アウターの条件2
人気継続のリラックスシルエットを基本に
ビッグシルエットやオーバーサイズなど、呼び方はいろいろありますが、少しルーズでリラックスできるシルエットは引き続き人気。ベーシックなデザインのライトアウターでも大きめのサイズ感というだけで新鮮な印象を与えてくれます。リラックスシルエットのライトアウターを選びつつスマートなパンツで引き締めるのが定石ですが、上級者ならワイドシルエットのパンツで一層旬度の高い着こなしを楽しむのもありでしょう。
春アウター、今季大人が頼るべき10選
ここからは、カテゴリ別に今シーズンらしいアウターの選び方をアドバイス。上で挙げた2つの条件を加味しつつ、旬度の高いアイテムを例に挙げてその魅力を読み解いていきます。
▼春アウター1:ステンカラーコート
ステンカラーコートは、その端正な出で立ちから、明るいカラーを選んでも大人っぽさが失われにくいアウターの筆頭。適度にリラックス感のあるシルエットなら、プライベートだけでなくビジネスシーンでも活躍してくれます。王道カラーのベージュをはじめ、明るいトーンのアイテムも数多くリリースされているので、春らしい色を選びましょう。
定番カラーにして春らしさも満開なベージュが本命!
撥水性が高いナイロン100%の生地を使用しているため、悪天候にも対応。裏地を背抜き仕様にすることで軽やかな着心地に仕上げています。ミニマルなデザインなので、今シーズンだけでなく長く愛用できること確実です。
明るいグレーのステンカラーコートはさりげなく新鮮
ライトグレーのステンカラーコートは、一見オーセンティックなのに着こなしてみると新鮮。この1着はコットン100%の生地を採用しており、シャツのような感覚で軽快に羽織れます。今どきなビッグシルエットで幅広いコーディネートに対応!
▼春アウター2:チェスターコート
チェスターコートも、ステンカラーコートと並んでミニマルなデザインが特徴的。ジャケットのようなラペルにより、ドレスな着こなしを構築できます。フォーマル度が高いコートだけに黒やグレーが主流。だからこそ、ベージュやカーキなどのカラーを選ぶと一気に新鮮味が獲得できます。また、春先は軽々なナイロン素材が狙い目!
ナイロン素材のベージュ系カラーが春らしさの演出に最適
チェスターコートはともすればお堅い印象になりがちですが、こちらはボタンレス×ビックシルエットで程良くカジュアルダウン。ナイロン100%でありながら、マットで落ち着いた印象に仕上げた生地感もポイントです。付属のベルトでウエストを絞れば、着こなしに変化をつけることも可能。
ミリタリーテイストを感じさせるカーキのチェスターがGOOD
リネン混のざっくりとした風合いで洒脱感を高めた1着。クールマックスかつ洗濯可能な機能素材なので、気温が上がってくる時期まで長く愛用できます。カラーはカーキでミリタリー調のムードを醸出。上品すぎず、武骨すぎないバランスが絶妙で汎用性も抜群です。
▼春アウター3:テーラードジャケット
テーラードジャケットの定番カラーとして挙げられるのが、ネイビー、ブラック、グレー。その3色が圧倒的に多いからこそ、他のカラーを選ぶだけでも十分新鮮に映ります。テーラードジャケットならではの品格を損なうことのない明るいカラーは特に狙い目。ブルーやベージュ、ライトグレーなどが候補として挙げられます。涼しい素材も意識すれば、見た目も着心地も爽快なのに、印象は上品な1着が見つかるはずです。
明るめのブルーを選べば爽やかな着こなしの大半は完成!
ビッグシルエットの設定ではないものの、リラックスできるジャージ素材を使用。ストレッチが効いているので、ジャストサイズを選んでも窮屈さを感じさせません。カラーは爽やかなイメージを打ち出してくれるライトブルー。明るめながらスモーキーな色味が落ち着きを感じさせます。
軽やかで上品なベージュ系のシアサッカー生地も狙い目
春夏シーズンに人気のシアサッカー生地を採用。ホワイト×ブルーの配色が定番だからこそ、ベージュ系の色使いが新鮮です。ポリエステルとナイロンの混紡素材を使用しているため、ドライタッチで軽やかな着心地。
▼春アウター4:Gジャン
春アウターとしてはもちろん、インナーとしての活用も広まってきたGジャンは、もはやワードローブの必需品。人気がありすぎて、王道のサードタイプはもちろん、セカンドタイプやファーストタイプでも他の人と被る可能性が高まっています。それを避けるには、デザインやカラーで個性を主張しましょう。ただし派手なデザインやカラーを選ぶのではなく、さりげなく個性的くらいのバランスが大人向きです。
デザインで差をつけるならヴィンテージライクなタイプがおすすめ
ヴィンテージモデルの名作をベースにしたデニムジャケット。ドロップショルダーのゆるっとしたシルエットが今っぽく、低めに設定された胸ポケットが個性を発揮しています。ウォッシュ加工を施した薄めのカラーもさわやかで、春アウターにぴったりです。
カラーで出し抜くならクリーンなホワイトが本命
フロントのプリーツがセカンドタイプを連想させるシンプルな面持ち。ホワイトデニムでクリーンな印象が増幅しています。さらにステッチまで白で統一。ノーブルなボディの上でツヤのあるシルバーのメタルボタンが煌めき、さりげなくリュクスなアクセントとして効いています。
▼春アウター5:MA-1
薄手のミリタリージャケットも春に重宝するアウターの筆頭。M-65フィールドジャケットなども定番的な人気を集めていますが、今っぽさを重要視するなら短丈のフライトジャケットをターゲットにすべきでしょう。春夏に向けて、中綿を省いたライトなタイプが増えているためです。最初のターゲットにすべきはMA-1。オリーブやブラックが定番なので、そこをあえて外して春らしいカラーでアレンジするのがおすすめです。
都会的コーディネートに仕上げやすいライトグレーが新鮮!
スタイリッシュなイメージで着こなせるライトグレーがイチ押し。大定番ブランド『アルファ インダストリーズ』のMA-1も、ライトグレーだと新鮮に映ります。全身をモノトーンで揃えるだけで都会的なコーディネートが完成。汎用性が高く、オーバーサイズを選んでもストリート調になり過ぎないので、安心して選べるカラーです。
幅広く使えて意外性もあるベージュのMA-1もおすすめ
フライトジャケットとは思えない上品な印象は、ベージュを採用しているから。コットン100%のマットな質感も、品格あるイメージを高めています。リブ使いやシガーポケットといったMA-1ならではの象徴的ディテールは残しつつ、シンプルにアレンジしているのでオールマイティに使えます。
▼春アウター6:ハンティングジャケット
クラシックで機能的なハンティングジャケットやフィールドコートは、素材感を正しく選べば春にも重宝。ハンティングジャケットとしては、『バブアー』のオイルドジャケットがあまりにも有名ですが、今シーズンは軽快な素材に置き換えたハンティングジャケットが豊作です。その反面、持ち前のクラシックなムードは健在。最近のトラッドなトレンドともマッチしていますので、軽やかでクラシックなハンティング系アウターを探してみてください!
ベージュのポリエステル生地でアレンジした人気アイテム
『バブアー』の名作、ビデイルは乗馬用として誕生したジャケットですが、アウトドア由来の機能性とクラシックな面持ちを備え、ハンティングジャケットに近いデザイン。この1着はノンオイル仕様で、軽快な生地でアレンジされた注目株です。
パッカブル仕様の便利なタイプも登場!!
ロング丈のフィールドジャケットとして開発されたモデル「ボーダー」もハンティングジャケットに近い機能性とクラシックな面持ちが魅力。この1着は、軽快で防シワ性を備えたシェイプメモリー素材でモダナイズされています。さりげない光沢感がエレガント感をアピール!
▼春アウター7:コーチジャケット
人気のストリート&スポーツテイストを併せ持つのがコーチジャケット。バックプリントや袖プリントが入ったストリート感の強いデザインが多数リリースされていますが、大人っぽく着こなすことを考えると無地をベースにセレクトするのが基本です。また、カラーはスポーティすぎない落ち着きのある色味が本命。スモーキーなカラーやペールトーンもおすすめです。
シックに着るなら英国ムード漂うチェック柄が重宝
スタンダードなデザインのコーチジャケットは、素材に動きやすいストレッチ生地を採用。定番色のブラック、ネイビー、ベージュなど無地のカラバリも豊富ですが、コーチジャケット特有のスポーティなムードを大人っぽく取り込むなら、トラッドなチェック柄がおすすめ。どこか気品のある着こなしが完成します。
絶妙な色味のピンクを選べば春らしさ満開のコーデ作りも簡単!
スモーキーなピンクが春らしさと大人っぽさを両立させている逸品。レーヨン混の素材は適度なとろみがあり、上品な面持ちです。シンプルなデザインではありますが、オープンカラーの襟元でリラックス感を、短丈のフォルムで今っぽさをさりげなく演出。Tシャツやパーカーとのレイヤードも楽しめそうな1着です。
▼春アウター8:アノラックパーカー
アウトドア系のライトなアウターも春は大活躍。マウンテンパーカーやシェルパーカーが主流ですが、今シーズンはアノラックも充実しています。派手なマルチカラーのものよりも、ワントーンやそれに近いシンプルなタイプが大人らしく着回しやすくておすすめです。機能性も考えるとアウトドアブランドを選ぶべきですが、デザイン重視で選んでもOK。いずれにしても着るだけでコーディネートが新鮮に仕上がります。
アウトドアブランドの本格派ならレインウェアとしても活躍
ここで指しているアノラックは登山などのアウトドアシーンに最適化されたプルオーバー型のパーカーがベース。アウトドアブランドの高機能なアノラックは水に強いタイプが多いので雨対策としてもおすすめです。この1着も撥水速乾機能を装備。アウトドア由来のカラーなら多少派手でも大人な着こなしにマッチします。
上品なムードを纏ったベージュのアノラックは汎用性抜群
名門アウトドアブランド『シエラデザイン』の1着。1980年代に発売されたアイテムをベースにしているだけあって、クラシックな仕上がりです。ベージュ(タンカラー)の色味も上品で、インナーとしても活用しやすい雰囲気。60/40クロスを起用しているため、レトロな表情と機能性を兼備しています。
▼春アウター9:ライダースジャケット
春らしい軽快な素材でアレンジされたライトなライダースジャケットも定番となりつつあります。デニム、ナイロン、コットン系など、さまざまな生地でアレンジされていますので、軽やかで新鮮なタイプを探し出してみてください。カラーも王道のブラックをあえて避けることで、春らしいムードを強調することが可能。薄手なのでインナー使いすることも考慮して吟味すると幅広く使えて便利です。
気軽の着回せるデニム地のダブルライダースが大本命!
薄めのデニム生地で仕立てたダブルライダースジャケットは、Gジャン感覚で着回せるのが大きなメリット。ワイドなシルエットを採用しているため、主役としてコーディネートすれば今どきなリラックス感が広がります。
スエードライクな上質感が魅力の機能的なライダースジャケット
アパレルラインも人気上昇中のアウトドアブランド『スノーピーク』も異素材ライダースをラインアップ。「キャンプシーンでも着られるライダースを」というコンセプト通り、透湿防水フィルムを採用することで防水性も備えた高機能な1着に仕上げられています。表地の素材はポリエステルですが、スエード調の生地感が上品。
▼春アウター10:ノーカラージャケット
首周りをスッキリ見せてくれるノーカラー仕様のジャケットも人気が継続しそうな気配。ストールなどの巻物でアレンジしやすいのも魅力です。着回しやすさで選ぶならシンプルなデザイン。カーディガン感覚でインナー使いすることもできるので、1着あるとかなり重宝します。春アウターとしてメインで着こなすことをイメージし、明るめのカラーを選ぶのがおすすめです。
シャツ感覚で羽織れるライトな素材感が魅力
シャツのような軽やかな着心地が特徴のノーカラージャケット。コットン100%で肌触りが良く、ダウンプルーフ加工特有のざっくりとした生地感が、こなれた雰囲気を演出してくれます。春のアウターとしてはもちろん、秋冬のミドルレイヤーとしても活躍する優れモノです。
テーラードジャケットに近い品位を備えた大人向きの逸品
パッと見はテーラードジャケットに見えますが、実はノーカラーというデザインが新鮮。リラックス感のあるゆったりとしたシルエットに加え、伸縮性のある素材を採用しているため着心地も良好です。明るめのグレーは春らしい印象で、別売りのパンツとセットアップで着用しても重たくなりません。

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