
くるぶし丈はもう定番。アンクルパンツをはいてコーデにこなれ感を
あか抜けた印象を簡単に演出できるアンクルパンツ。今や定番アイテムとして高い人気を誇っています。 魅力を再確認しつつ、おすすめアイテムと着こなし術をご紹介します。
人気継続で今や定番化。アンクルパンツとは?
かつては一部のファッション好きのためのアイテムと見られていたアンクルパンツ。しかし、今やその人気はかなり広く浸透、すっかり市民権を獲得し、現在ではファッションシーンにおける定番アイテムとなっています。そもそもアンクルパンツとは、アンクル丈(足首丈、くるぶし丈)のパンツのこと。くるぶしが隠れる程度の長さも、くるぶしが完全に見える長さも、同じようにアンクル丈と呼ぶため微妙な違いはありますが、はいたときに足首が見えるのが条件です。足元から軽快感を演出できるのが大きな利点で、抜け感、こなれ感、無造作感などが演出できることから、広く支持されているというわけです。
見た目もはき心地も爽快なアンクルパンツは、主に春夏シーズンに重宝されていましたが、最近ではソックスを合わせるコーディネートも広まり、季節を問わず一年を通してはく人が増えています。アンクルパンツは丈の長さがポイントなので、生地やディテール、シルエットなどの種類が実に多彩。だからこそ、選ぶアイテム次第でオンからオフまで使うことが可能で、ビジネスシーンにおけるドレスコードがゆるくなりつつある今は、ビジカジコーデで着用する人も珍しくありません。
短めのレングスゆえにややカジュアルな印象を与えがちなアンクルパンツは、他の要素で落ち着かせると大人なコーディネートにハマりやすくなります。定番カラーのシンプルな1本を選べば、上品なのに軽やかでスタイリッシュなイメージを打ち出すことができます。はきこなすのは決して難しくないので、新定番のアンクルパンツを存分に活用しましょう!
コーデ成功の鍵は「足元」にあり。合わせるアイテム別に攻略法をマスターしよう
アンクルパンツの特徴は独特なレングス。その魅力を生かすも殺すも足元の仕上がりに懸っています。相性抜群のキーアイテムごとに、コーディネートのポイントを実例付きで解説しますので、アンクルパンツを自分らしくおしゃれにはきこなしてください!
▼キーアイテム1:スニーカー
アンクルパンツ特有の軽快感を生かすなら、スニーカーを合わせるのが最も効果的。シンプルなスニーカーを合わせるだけで足元が洒脱にまとまるので、ここに挙げる3パターンを参考にしつつ実践してみてください!
コーデ1
定番的なスニーカーで何気なく抜け感を加味した基本形
アンクルパンツの短めな丈感は、スニーカーの全体があらわになるという特徴があります。そのためスニーカーを選びは重要ですが、もし選択に迷ったら定番モデルをチョイスするのがおすすめ。スニーカーのオーセンティックな魅力とパンツの抜け感が相まって、ヘビーになりがちな秋冬のコーディネートや野暮ったくなりそうなカジュアルスタイルを洒脱に導くことができます。
コーデ2
軽快感を強調するために白いスニーカーを合わせた好例
アンクルパンツの軽やかな印象を際立たせるなら、軽快なホワイトのスニーカーを選ぶのが得策。足元のイメージが軽量化し、ダークなアイテムが中心のスタイリングも軽やかなイメージに仕上がります。このコーディネートのように、白いソックスを合わせることで軽快感はさらに拡大。肌寒くなる季節でも使える着こなしです。
コーデ3
ハイカットのスニーカーで新鮮なバランスの足元を構築
アンクルパンツ+ハイカットスニーカーのコーディネートが新鮮。防寒性の面ではフルレングスのパンツ+ローカットのスニーカーと変わりませんが、見た目が軽やかになって新鮮味も醸成できます。このお手本コーデのように、テーラードジャケットを使った上品なコーディネートをさりげなくカジュアルダウンすることも可能です。
▼キーアイテム2:レザーシューズ
品のあるレザーシューズとカジュアル感のあるアンクルパンツのセットで新鮮なバランスを楽しむのも好手。上品でありながら軽快感や抜け感、こなれ感のある足元が築けます。ラフなコーディネートをクラスアップする際にも、上品なコーディネートをカジュアルダウンする際にも使えるので、ぜひともこの組み合わせをマスターしてください!
コーデ1
トラッドなローファーはコーディネートの格上げに最適
革靴としてはややカジュアルな部類のローファーは、同じくカジュアルなアンクルパンツと親和性があります。素足に見えるフットカバーを着用してローファーを合わせれば、トラッドな品格と抜け感が共存する足元にまとまります。このコーディネートでは、フライトジャケットのMA-1が放つミリタリー調の重厚感を、足元の軽やかさで緩和して軽妙なバランスに整えています。
コーデ2
カジュアルなUチップシューズもアンクルパンツと好相性
Uチップシューズもカジュアルな靴なので、アンクルパンツと難なくマッチします。この好例では、『パラブーツ』の定番モデル「ミカエル」をセレクト。クライミングパンツの裾を折り返すことで丈感を調整し、足元を一層軽快に仕上げています。シンプルなアイテムを揃えたコーディネートですが、足元のひとヒネリでおしゃれ度が高まっています。
コーデ3
ドレスシューズの品格を緩和してカジュアルスタイルと調和
このコーディネートで履いているのは『サンダース』のダービーシューズ。ストレートチップのエレガントな靴はカジュアルなコーディネートに合わせづらいものですが、アンクルパンツでさりげなくカジュアルダウンして見事に適合させています。ラフなスタイリングを格上げする際にもドレスジュースは効果的!
▼キーアイテム3:ソックス
アンクルパンツは足元付近の肌を見せてはきこなすのがセオリーですが、ソックスを合わせてアレンジすることも可能。ある程度の防寒性が確保でき、秋冬シーズンにも重宝するのがアンクルパンツ+ソックスの組み合わせです。白ソックスを合わせる定番的コーデから、カラーソックスの挿し色使いまで解説します!
コーデ1
白いソックスを合わせてトラッド感を演出するのが基本技
アンクルパンツに白いソックスを合わせるはきこなしが大人気。軽快感をキープしつつトラッド感や清潔感を上乗せすることができるのが大きな特徴です。このお手本のように、ローファーを合わせてトラッドテイストを強調するのが定番テクニック。上品なコートを使ったコーディネートの重厚感を足元で低減し、大人っぽくて洒脱なカジュアルスタイルに仕上げています。
コーデ2
シューズと靴下の色を揃えて足元を落ち着かせたお手本
靴とソックスの色を揃えると、抜け感があるのに品もある足元にまとめることができます。このお手本のように、黒いレザーシューズ&ソックスのセットが定番。アンクルパンツならではの軽やかさを感じさせる足元ですが、落ち着いたイメージも同居していて新鮮です。
コーデ3
ソックスを挿し色にして個性を主張した上級者コーデ
アンクルパンツにソックスを合わせるとバランス良くソックスが覗くため、アクセントとして活用することも可能。個性を反映した色や柄を効かせても、面積が小さいので派手になり過ぎず好バランスにまとまります。このお手本コーデでは、ブラックのプレーントゥシューズに良く映えるオレンジのソックスをセレクト。アンクルパンツ、トレンチコート、トレーナーがシンプルなので、全体として大人っぽくまとまっています。
シルエットも素材も多種多様。今はくのにおすすめのアンクルパンツ10選
アンクルパンツはレングスがポイントなので、生地・仕様・シルエットなどは多種多様。その特徴がわかるように、さまざまなタイプのおすすめアンクルパンツをセレクトしてご紹介します。自分の好きなタイプをワードローブに加え、ガンガンはきまわしてください!
アイテム1
『エドウイン』ジャージーズ チノ ワイドテーパード
ジャパン・ブランドとして世界中にファンを持つデニムブランドの雄、『エドウイン』。こちらはジーンズではなく、シックなグレンチェックをあしらったチノパンツ。トレンド感のあるワイドシルエットながら、テーパードがかかっているためきれいめな着こなしと相性抜群。それこそレザーシューズなどと合わせてかっちりとキメたい1本です。
アイテム2
『ジョゼフ オム』ハイデンスギャバ/テディ
ウール×レーヨンの生地が適度な光沢感を放つオールマイティな1本。極ミニマルに仕上げつつも、サイドにはステッチを入れてさりげなく個性を盛り込んでいます。ゆったりした腰回りやワタリ幅ではき心地も申し分ありません。テーパードをかけることで、脚がきれいに見えるシルエットを実現しているので、スタイルアップも期待できます。
アイテム3
『グラミチ』ボンディングニットフリース NNパンツ ジャストカット
『グラミチ』の「ジャストカット」は、フルレングスよりも丈を7cmほど短くアレンジ。くるぶし程度の長さで、裾を折り返さずに使えるように設定しています。このアイテムのベースは定番モデルの「ニューナローパンツ」。細身のテーパードシルエットで支持を集めている人気アイテムです。生地にニット調のフリースを採用。伸縮性があり、着心地は快適です。
アイテム4
『レッドカード』「リズム クロップ」デニムパンツ
『レッドカード』を象徴するテーパードスリムモデルの「リズム」にも、アンクルカット版がラインアップされています。通常モデルよりも丈が5cmくらい短い設定で、足元のスッキリ感をアップ。脚長効果が望める美麗なシルエットですが、ストレッチデニムで動きやすさも確保しています。
アイテム5
『ニューバランス』Met24 ストレートフィット
“『ニューバランス』のスニーカーがもっとも美しく見えるパンツ”として展開されている「Met24」コレクションも、アンクル丈が基本です。機能面も優秀で、軽量性・ストレッチ性・撥水性などを兼備。このストレートに加え、スキニー、スリムテーパード、ワイドテーパード、ワイドシルエットなど豊富なラインアップをスタンバイ。
アイテム6
『ビームス プラス』1プリーツ コンフォートクロス トラベル トラウザーズ
折り返したようなダブルの裾が特徴的なパンツは、1960年代のスリムなパンツがモチーフ。トラッドテイストが魅力です。腰周りに適度な余裕を残しながら、裾に向かって絞り込んだナチュラルなテーパードシルエットも特徴的。コットンとナイロンを組み合わせることで快適なはき心地とイージーメンテナンスを実現しています。
アイテム7
『リー』別注ファティーグパンツ
『フリークスストア』が『リー』に別注して生み出した逸品。注目度が高まっているミリタリーテイストを感じさせるベイカーパンツをベースにしながら、丈感やシルエットで都会的にアレンジしています。武骨だけどモダンなバランスが絶妙!
アイテム8
『カンビオ』ストレッチバックサテンジョガーパンツ
バックサテンのツヤ感が上品な雰囲気を醸し出す1本。シャープなテーパードシルエットと今っぽくて軽快なアンクル丈を融合しています。写真のように革靴と合わせたり、スニーカーやサンダルと合わせたりしても抜群の相性を誇るので持っていて損はないアイテムです。
アイテム9
『パブリックトウキョウ』スーパードライワイドテーパード
太めのシルエットながら、裾にかけてきつくテーパードがかかっているのに加え、アンクル丈ということもあり、野暮ったさは皆無。ソフトな風合いかつハリのあるカルゼ素材を使用しているので、落ち感たっぷりのきれいなシルエットが楽しめます。吸水速乾性のあるドライタッチで快適な着心地を実現。
アイテム10
『ティーケー タケオキクチ』360度ストレッチ ワイドテーパードパンツ
太もも周りは余裕のあるサイズ感ながら、裾に向かってテーパードさせたきれいなシルエットが特徴。幅広いコーディネートにマッチします。360度どの方向にも伸びる生地を使用しており、着心地は抜群。カラーリングも豊富で、秋は写真のようなグリーン系がおすすめ。同素材のジャケットもラインアップしているのでセットアップで楽しむのもアリ。

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