この価格でここまでするか。新鋭マスターワークスの腕時計に脱帽

この価格でここまでするか。新鋭マスターワークスの腕時計に脱帽

2018年6月のデビューより、4万円アンダーとは到底思えない驚異の作りこみにより人気を博している『マスターワークス』。注目されているその理由を、細かく解説していこう。

牟田神 佑介

2018.08.24

マスターワークス(MASTER WORKS)
腕時計

デビューしたてのジャパンブランド『マスターワークス』とは

2018年6月、ここ日本にてまた新たな日本製腕時計ブランドが誕生した。その名も、『マスターワークス』。世界各地よりえりすぐった工房、メーカーより素材を集め、世界最高峰ともうたわれる日本の職人の手により加工・組み上げられる腕時計は、まさに“匠の作品”の名にふさわしいクオリティに仕上がっている。聞けば、同ブランドを手掛けているのはスイス腕時計業界にて研鑽を積んだデザイナー、ディエゴ・ボトナー氏とのこと。どことなくスイス高級腕時計にも似た洗練された空気が漂うのは、そのせいか。

デビューしたてのジャパンブランド『マスターワークス』とは

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だが、何より驚くべきはこのルックスと品質に反して全モデル4万円を切っているという事実。とくにクォーツの3針モデルなどは税込みでも2万円アンダーを実現している。あえて腕時計のシンプル化の流れに逆行した、ディテールに凝った作りこみながらこの価格というのは価格破壊ともいえる衝撃だ。そろそろ本格的な腕時計が欲しいと思っている方はもちろん、腕時計に精通した大人にも手に取ってほしいブランド『マスターワークス』。その魅力を順に読み解いてみよう。

まさに匠の仕事。『マスターワークス』の細部に迫る

いくらコスパに優れているといわれても、具体的に何がすごいのかを知らないことにはピンとこないだろう。高級腕時計と呼ばれる名作の数々にも見劣りしない細部へのこだわりを、一つひとつ取り上げていく。

こだわり14ピースからなるケース構造と、パーツにより変えた仕上げ

4ピースからなるケース構造と、パーツにより変えた仕上げ

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ケース、ベゼル、ラグ、ケースバック。これら4点を別々に製作し、組み上げているのも同ブランドの特徴だ。ハイクラスと分類される腕時計に見られるディテールに、部位による磨き分けがある。『マスターワークス』では磨きを変えたパーツを組み合わせることにより、その磨き分けを実現しているのだ。とくに、ケースのヘアライン仕上げとラグパーツのインダストリアルなサンドブラスト仕上げのマッチングには10万、20万円台の腕時計にも引けを取らない美しさがある。また、使用している素材は316L、別名サージカルステンレス。腐食に強く、金属アレルギーを起こしにくい素材として医療現場でも使われている。

こだわり2美麗で手の込んだインデックス

美麗で手の込んだインデックス

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注目してもらいたいのは、文字盤の立体感だ。盤面の中でもインデックス部分とそれ以外の箇所で質感を変えていたり、かつて視認性を高めるための意匠として発案されたアプライドインデックスを採用していたりと、こだわりが満載。とくに後者は現在でも高級腕時計に多く見られるディテールであり、プリントのインデックスに比べて1つ上のクラス感を味あわせてくれる。

こだわり3レザーストラップはハンドメイドのイタリア産

レザーストラップはハンドメイドのイタリア産

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ストラップはすべてセットスルータイプ。引き抜き型、と呼ばれることもあるが、要するにケースのラグにバネ棒で組み付けるものではなくNATOストラップのように通す形で想像してもらえれば問題ない。この価格帯だと本革でも産地のわからないそこそこの品質のものも多い中、『マスターワークス』では革の本場、イタリアはボローニャ郊外の革バンド専門工房にて1本1本手作業であつらえたストラップを使用している。さらに、裏地には汗や水分に強いアルカンターラという人工スエードを採用。これは高級車のシートにも使われている、耐久性にも富んだ素材だ。

こだわり4厳選されたジャパンムーブメント

厳選されたジャパンムーブメント

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クォーツ式モデルに安心と信頼のミヨタ社製高品質ムーブが組み込まれている一方、自動巻きのモデルにはセイコーエプソン社製の「YN84」というムーブを使用している。実はこれ、基本的に外販されていないもの。20万円台までの機械式腕時計においては他社製のムーブメントを乗せたものが一般的なのだが、その中においても精度に妥協を許さない『マスターワークス』のこだわりが垣間見える。裏スケ&オープンハート仕様により、その姿を思う存分楽しむことが可能だ。

今買える全3モデルを網羅。『マスターワークス』を手に取ってみよう

『マスターワークス』で今手に入れることができるのは、自動巻き1種とクォーツ2種。クォーツも3針とクロノグラフを用意するなど、型数を絞りながらもかゆいところに手の届くにくいラインアップとなっている。カラーも定番色に絞っているあたりに、フェイスや色みのバリエーションでごまかさない、1型1型丁寧にモノづくりをするブランドの姿勢を感じてほしい。

モデル1Quattro 001

Quattro 001

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12時方向に位置するレトログラード式のパワーリザーブインジケーターがシックな空気をあおる、自動巻きモデル。オープンハートの窓、インデックス、インダイヤル、ブランドロゴにレイルウェイ目盛りと要素が盛りだくさんながら、44㎜径のケースにバランス良くそれらを収めているさまはまさに『マスターワークス』と呼ぶにふさわしい。また、シャープなドーフィン針がシックな文字盤の中にスタイリッシュなムードを加味している。

モデル2Quattro 002

Quattro 002

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ミヨタ社製のクォーツムーブメントを搭載した、縦目クロノモデル。ルックスは「001」に似ているがオープンハート窓があった部分にはデイト表示がセットされており、実用性に優れた1本となっている。メカニカルな印象を高めるグレーも捨てがたいが、より洗練された空気をまとうネイビー文字盤もビジネスシーンによく似合う。

モデル3Quattro 003

Quattro 003

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腕時計はとにかくシンプルが一番、という方にはこちらの3針クォーツモデルをプッシュ。デイト表示やスモールセコンドといった要素も排除したミニマルさを追求したルックスだからこそ、4ピースのケース構造や高級感満点のレザーストラップなど細部の良さも存分に感じることができる。なおこのモデルだけ視認性に優れたペンシル針を使用するといったこだわりも。

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※掲載価格は記事掲載時のものとなります。
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「Men’s JOKER」、「STREET JACK」と男性ファッション誌を経た後、腕時計誌の創刊に携わり現職。メンズ誌で7年間ジャンルレスに経験してきた背景を生かし、TASCLAPでは主に腕時計や革靴、バッグなど革小物に関する記事を担当している。
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