
これぞ名作!ローファーの元祖、ジーエイチバスをどう履きこなす?
ジーンズにもジャケパンにもマッチする高い汎用性が魅力のローファー。そのオリジンとして名高い米国老舗ブランド『ジーエイチバス』の人気モデルと履き方を紹介します。
かのマイケル・ジャクソン氏も魅了した『ジーエイチバス(G.H.BASS)』のローファー
我々がローファーと聞いて、まず思い浮かべるブランドの1つが『ジーエイチバス(G.H.BASS)』。それもそのはず、この『ジーエイチバス』は世界で初めてローファーを作った、いわばローファーの生みの親ともいえる存在なんです。著名人にもオーナーが多く、かのマイケル・ジャクソン氏がここのローファーを愛用していたというのはあまりにも有名な話でしょう。
『ジーエイチバス』は1876年に、世界三大靴の聖地に数えられるアメリカ・メイン州で創業した老舗シューズブランド。このブランドを一躍有名にしたのが、ノルウェーの木こりたちが履いていたシューズを原型にしてつくられた1936年発売の「ウィージャンズ」(=“ノルウェーの”の意)というモデルです。
靴ひもがなく着脱が楽にできることから、いつしか「ローファー」(=“怠け者”の意)と呼ばれるようになったこのシューズ。1950年代に、アイビーファッションに身を包んだアメリカの名門大学生たちがこぞって履いたことによって今ではトラッドスタイルの足元における代名詞的存在とされています。
その魅力はなんといっても、140年の歴史をもつ老舗ブランドゆえの高い製靴技術、そしてそのクオリティに反して控えめに設定された良心的な価格にあります。足を柔らかく包み込む手縫いのモカ、返りの良いマッケイ製法といった本格仕様のレザーローファーながら、アイテムによっては1万円台で手に入れることができるというのはうれしい限りですね。
『ジーエイチバス』の代表モデルはコインローファーの「ローガン」
そんな『ジーエイチバス』を代表するシグネチャーモデルが、コインローファーの王道ともいえるルックスを備えた「ローガン」。切り込みの入ったハーフサドルをアッパーに備えた、もっともベーシックな1足といえます。
アッパーとアウトソールを直接縫い付けるマッケイ製法により、軽快な履き心地を実現。ルックス面においても、上品な光沢を放つガラスレザーによりドレスライクな雰囲気も備えており、TASCLAP世代の足元にも馴染む大人顔となっています。ちなみにコインローファーの語源は、かつてアイビーリーガーたちがサドル部分に1セント硬貨(つまり、コイン)を差し込んでおしゃれを楽しんでいたことに起因っしているのだとか。
「ローガン」以外にも。『ジーエイチバス』の人気モデル
『ジーエイチバス』のローファーは先述の「ローガン」だけではありません。他にも魅力的なモデルが多数ラインアップしているんです。ここでは特に人気の高い3モデル+αを紹介しましょう。
まだある人気モデル1
ビーフロールローファー「ラーソン」
「ローガン」をベースに、ハーフサドルの両端をモカシン編み部分に縫い付けた“ビーフロール”を採用したモデルがこちら。強度を高めるためのステッチが、タコ糸でぐるぐる巻きにした牛肉のように見えることからこう呼ばれるようになったとか。このディテールによって見た目の印象がややカジュアルになるので、ジーンズやミリタリーパンツなどと合わせることで抜群の相性を見せてくれます、
「ラーソン」に限った話ではないのですが、実は昨今の『ジーエイチバス』にはクッション性に優れたソールを備えるバリエーションモデルも販売されています。本作では、見た目に反する軽量さを売りとするエクストラライトソールを装着。『ジーエイチバス』といえばあのシャープなレザーソールが良い……、と考えている方ももちろんいることでしょう。しかし、逆に弱点でもあったクッション性をカバーするわかりやすい解決策ともいえます。
まだある人気モデル2
タッセルローファー「レキシントン」
こちらはアッパーに房飾りを配したタッセルローファータイプ。トラッドなムードはしっかりキープしつつも、適度に遊び心を備えたルックスを備えています。カジュアルっぽくもドレスっぽくも履ける万能タイプですが、ガラスレザーの光沢も手伝ってクラシックな着こなしがお好みの方やビジネスシーンでの活用を考えている方によりフィットするでしょう。
まだある人気モデル3
キルトタッセルローファー「レイトン」
タッセルローファーに、スコットランドの民族衣装であるキルトのようなスカート状の飾りを加えたキルトタッセルローファーがこの「レイトン」。クラシカルななかにどこかカントリー感を備えた面持ちが特徴です。定番のコインローファーやタッセルローファーを所有した後に、2足目として手に入れたいモデルです。
こんなパンツが好相性! 『ジーエイチバス』のローファー、おしゃれな履き方サンプル
ここからは、『ジーエイチバス』のローファーの履きこなし術をご紹介。着こなしを選ばず、どんなスタイルにもすんなり馴染んでくれる大定番ではありますが、そんななかでも特におすすめしたいコーディネートルールをレクチャーしていきます。
着こなし1
ロールアップした細身ジーンズとの相性は抜群!
まず試してもらいたいのが、くるぶし丈のジーンズとのマッチング。ややタイトめのジーンズを選びさえすれば、決してハズすことなくいとも簡単におしゃれな足元が構築できるという万能な合わせなのです。上の写真のようにトップスにボーダーカットソーを1枚合わせたシンプルコーデでも、足元の程良いアクセント効果で単調にならずスタイリッシュな印象を醸し出してくれます。
着こなし2
ベージュチノパン+白ソックスでモダントラッドを狙う
アイビーファッションが大流行した1950年代のアメリカでこよなく愛されたのが、ローファーにチノパン、そして白ソックスを合わせるという足元コーデ。これは現代においても色褪せることなく通用するので、ぜひチャレンジしてみましょう。ザッツ・アメトラ! な合わせではありますが、サコッシュやロングベルトといった小物類をプラスすることでストリート感を漂わせれば今っぽく仕上がります。
着こなし3
トレンドのチェック柄パンツをシャープなガラスレザーで制す
トレンドの英国調スタイルを象徴するアイテムとして押さえておきたいチェックパンツにも、よく似合います。ブリティッシュ感が強く出過ぎないように、コーディネートの色数を抑えてモノトーンでまとめてみるのが成功への近道です。光沢あるガラスレザーの質感が、大人っぽい落ち着きを漂わせています。
着こなし4
ナイロンパンツを軸にしたオールブラックスタイルにもマッチ!
スポーティな“シャカパン”をオールブラックコーデに落とし込んだモード感強めの着こなしにも、『ジーエイチバス』のローファーは持ってこい。そのエレガントな表情があるからこそ、着こなし全体にエッジが効きすぎず絶妙なバランスが構築できるんです。アクセントとしてカラーソックスを投入している点も見逃せません。
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『ジーエイチバス』 ローガン
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『ジーエイチバス』 ラーソン
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『ジーエイチバス』 ラーソン
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『ジーエイチバス』 レキシントン
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『ジーエイチバス』 レイトン
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