
スイングトップこそ今季手にすべきアウターの筆頭候補
トラッドでスポーティ。トレンドを体現したライトアウターの筆頭がスイングトップです。より今どきに仕上がる着こなしのコツも含め、その魅力を詳しく解説!
スイングトップとは?
スイングトップの元祖は『バラクータ』の「G9」という名作。スイングトップのみならず、ジャンパー型アウターの原型とも言われています。海外ではハリントンジャケットと呼ばれ、ドッグイヤーカラー(襟を垂らすと犬の耳のような形状になるスタンドカラー)が大きな特徴です。
日本ではシャツカラーのドリズラージャケットもスイングトップとしてひと括りにされていますが、それは、スイングトップがゴルフジャケットと同じ意味を持つ和製英語だから。ゴルフの“スイング”から取ったネーミングだと言われています。今回はとくに、スポーティな印象の強いドッグイヤーカラーのスイングトップに焦点を絞って着こなし例やおすすめアイテムを紹介します。
スイングトップが持つトラッド感が今季らしいコーデを作る
ゴルフ用のブルゾンとして誕生したスイングトップは、スポーティな印象とトラッドな風格を兼備する貴重なアウター。そんなムードは図らずも今季のトレンドと一致しているので、活用しない手はありません。シンプルに取り入れるだけでも今っぽいレトロなムードが漂いますが、そこにモダンな要素もさり気なくMIXするのがおすすめ。取り入れ方を実例とともに紹介します。
着こなし1
ワイドパンツを合わせてAラインのシルエットを構築
タイトでコンパクトなシルエットのスイングトップにワイドでボリュームのあるパンツを合わせ、全身でAラインを描くように意識。スイングトップのフロントを締めるとそのシルエットが一層際立ちます。ダークトーンをメインにしつつ、インナーを明るめにすることで足元の軽快感が浮かないようにしているのもポイント。
着こなし2
トラッドとモダンのスポーツテイストをMIXして今風に
すっきりとした着丈のスイングトップはトラッド、パンツとスニーカーはモダンなスポーツテイスト。異なる時代感をMIXすることでよりスタイリッシュなコーディネートにまとめ上げています。また、トップスとパンツのシルエットにメリハリが利いているため、スタイルアップも叶うでしょう。
着こなし3
白パン&タッセルローファーを合わせて上品に
現代的なサイジングにモデファイされたスイングトップを着用。程良くゆとりのあるサイズ感がモダンな雰囲気をもたらします。ボトムスにはクリーンな白パン、足元はタッセルローファーをチョイスして、上品かつ大人の色気漂う着こなしに。
着こなし4
裏地とリンクさせたアクセントカラーでアクティブにアレンジ
レッド基調のチェック柄を採用した裏地に合わせて赤系のスパイスカラーを要所にプラス。赤いスニーカーがもっとも映えていますが、パンツやニットキャップも同系色のボルドーで揃え、個性と温かみを上乗せしています。一見、派手にも見える着こなしですが、色数を制限して大人っぽくまとめたバランスが絶妙です。
人気ブランドをピックアップ! 注目のスイングトップ15選
最後はおすすめのスイングトップを選りすぐって紹介。王道ブランドからコラボ品まで幅広くピックアップしていますが、どれもシンプルで大人っぽく、旬なトラッド感を備えているのがポイントです。
アイテム1
『バラクータ』G9 クラシック
1948年に誕生した、スイングトップのオリジンたるモデル「G9」。こちらの「クラシック」はすっきりとした細身シルエットとなっており、スマートな着こなしが可能です。表地には撥水性&防風性に秀でたコットン×ポリエステルを採用。裏地には発色豊かなフレーザータータンが用いられています。
アイテム2
『フレッドペリー』メイド イン イングランド ハリントンジャケット
スイングトップはイギリス生まれということで、同郷のブランド『フレッドペリー』でも定番アイテムとなっています。耐久性や耐水性に優れるコットン×ポリエステルの生地や、タータンチェックのライニングなどが特徴的です。アーカイブを出発点とする「リイシュー」コレクションのアイテムはトレンドに左右されないデザインがベースですが、時代に合わせて微調整も加えています。
アイテム3
『マッキントッシュフィロソフィー』グレーレーベル ウールギャバジンハリントンジャケット
英国を代表するアウターブランドから派生した『マッキントッシュフィロソフィー』もスイングトップをリリース。表地に使用しているのはトレンチコートなどでも使われているギャバジン生地ですが、ウールを加えることで高級感をプラスしています。背面のケープに象徴されるトラッドなディテールを採用しつつ、今っぽいオーバーサイズなシルエットでモダナイズしています。
アイテム4
『キンロックアンダーソン』ハリントン ジャケット
スコットランドの首都、エジンバラで創業した『キンロックアンダーソン』は、英国の正統派トラッドスタイルを継承しています。ということで、スイングトップもラインアップ。ブランドを象徴するアニッケンジーチェックは裏地に採用しています。コットン製の生地は軽やかで、シルエットは適度にワイド。リラックスした着心地で、シーズンを問わず着回せます。
アイテム5
『ラコステ』2.5レイヤースイングトップジャケット
フランス流のトラッドスタイルをベースにしている『ラコステ』もスイングトップは定番アイテム。複数のタイプをリリースしていますが、この1着は2.5レイヤーの高機能素材を採用し、防水性と透湿性を兼ね備えています。また、表地はナイロン素材で上品なムード。エレガンスとスポーツを融合した『ラコステ』らしいテイストが漂っています。ニュアンスカラーなどのカラバリも豊富。
アイテム6
『ジャクソンマティス』プレイド スイングトップ
スイングトップは、英国のトラッドスタイルを象徴するタータンチェックをメインにしたタイプも定番。『ジャクソンマティス』では、そんなチェック柄を全面的にプッシュしています。アメリカ、古着、サーフ、スケートボードの要素をベースにしているブランドだけに、シルエットはかなりオーバーサイズの設定。その反面、デザインはシンプルというバランスが今どきで、大人なカジュアルスタイルにぴったりです。
アイテム7
『ナンバーナイン』アシンメトリックポケット ブルゾン
ベースは紛れもなくスイングトップですが、フロントのアシンメトリーなポケットでさりげなくアレンジ。ストレッチ性に優れる生地を採用してストレスフリーな着心地を実現しています。さらに、抗静電気、抗菌、蓄熱といった機能を加工によって裏地にプラス。シルエットは若干ワイドな設定で、大きめなコートなどのインナーとしても使いやすいように配慮しています。
アイテム8
『プラス フェニックス』×『ビームス』by『迷迭香』別注 ゴアテックス ハリントンジャケット
都会的で無駄のないスタイリッシュなデザインに仕上げながら、ギアとしての本格的な機能も搭載。防風、保温、透湿性に秀でたゴアテックス インフィニアムを起用することで、軽量で快適なアウターを実現しています。また、ボディにもアームにも適度にゆとりを与え、リラクシングなフォルムを採用。ワイドかつショートなシルエットが今日的で、レイヤードもしやすい1着です。
アイテム9
『ノーティカ』リバーシブル ハリントンジャケット
『ノーティカ』らしいビッグシルエットとプレッピーテイストが特徴的。片面は無地、もう片面はチェック柄というリバーシブル仕様で幅広く着回せます。生地は両面ともコットンツイルでソフトなタッチ。縫製後に硫化染めを施すことで、ヴィンテージ感を再現しているのもポイントです。いたってシンプルなコーディネートでも、このスイングトップを合わせた瞬間からこなれたムードが漂います!
アイテム10
『ニューバランス』MET24ハリントンジャケット
『ニューバランス』より機能性に優れた1着をピックアップ。生地にはソロテックスを用いているため、優れたストレッチを備えながら、美しいシルエットをキープ。撥水性も備えているため、雨でも気兼ねなく着られます。また同素材のパンツがあるので、セットアップでの着こなしも楽しめますよ。
アイテム11
『ヴァンズ』M スイングトップジャケット
スポーツ系だけでなく、ストリート系ブランドもスイングトップをリリースしているところが少なくありません。『ヴァンズ』もその1つ。シャリ感のあるナイロン生地を使用し、軽快でアクティブな印象に仕上げているのが独特です。そんな素材感だけでなく、ややルーズなシルエットもストリートライク。デザインはシンプルで大人も着こなしやすいバランスです。無地だけでなく、ブランドを象徴するチェッカーボード柄もセレクト可能。
アイテム12
『ナノ・ユニバース』LB.02 高密度ギャバジンスウィングトップブルゾン
上品な光沢感のある高密度なギャバジン生地を用いたスイングトップ。やさしいトーンのベージュも品があり、大人なコーディネートに抜け感を加味してくれます。汎用性を意識して定番的なルックスに仕上げていますが、裏地をオンブレチェック柄のブランケット風生地にすることでささやかな意外性もプラス。身幅はワイドで着丈はショートというシルエットがトレンドライクで、着回しやすいバランスです。
アイテム13
『トゥモローランド』レーヨンポリエステル ハリントンジャケット
レーヨンにポリエステルをブレンドしたエレガントな生地を使用。シワになりにくいため、気兼ねなくヘビーローテーションできます。また、デザインは正統派で着回しやすさも抜群。裾のアジャスターでシルエットのアレンジも可能です。アクティブな印象を演出したりアクセントを加えたりするのに重宝するのはレッドですが、落ち着いたトーンのカラバリも展開しています。
アイテム14
『アーバンリサーチ』カバートクロスハリントンジャケット
最近はセットアップスタイルが楽しめるスイングトップも増えていて、この1着もまさに同素材のパンツを展開しています。稀少性の高いカバートクロスを使っているのが特徴的。キツネ狩り用のハンティングジャケットに用いられるウール混の生地で、ハリ感と高級感があるのが魅力です。機能性も高く、襟にはチンストラップが付属。袖口や裾はサイズ調整が可能で、フィット感やシルエットがアレンジできます。
アイテム15
『アダム エ ロペ』インディゴペイズリー ジャガード ジップブルゾン
意外性のある生地に差し替えたスイングトップも増加中。デニム生地を使ったタイプが代表的で、この1着もデニムを使用しています。しかも、ペイズリー柄のジャカードデニムでさりげなく独創的。大きめな襟はインパクトがあり、小顔効果も期待できます。厚手の生地を使った総裏仕様で作りはしっかり。仕立ての良さが上品な印象を振りまき、総柄なのに大人でも着回しやすいバランスです。
この記事の掲載アイテム一覧(全15商品)
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『バラクータ』 G9 クラシック
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『フレッドペリー』 メイド イン イングランド ハリントンジャケット
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『マッキントッシュフィロソフィー』 グレーレーベル ウールギャバジンハリントンジャケット
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『キンロックアンダーソン』 ハリントン ジャケット
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『ラコステ』 2.5レイヤースイングトップジャケット
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『ジャクソンマティス』 プレイド スイングトップ
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『ナンバーナイン』 アシンメトリックポケット ブルゾン
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『プラス フェニックス』×『ビームス』by『迷迭香』 別注 ゴアテックス ハリントンジャケット
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『ノーティカ』 リバーシブル ハリントンジャケット
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『ニューバランス』 MET24ハリントンジャケット
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『ヴァンズ』 M スイングトップジャケット
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『ナノ・ユニバース』 LB.02 高密度ギャバジンスウィングトップブルゾン
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『トゥモローランド』 レーヨンポリエステル ハリントンジャケット
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『アーバンリサーチ』 カバートクロスハリントンジャケット
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『アダム エ ロペ』 インディゴペイズリー ジャガード ジップブルゾン
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