ドレスにもカジュアルにも。ダブルモンクストラップシューズを活用せよ

ドレスにもカジュアルにも。ダブルモンクストラップシューズを活用せよ

レースアップではなく、バックル&ベルトで甲を留めるモンクストラップシューズ。そのベルトを2本あしらった「ダブルモンク」が今季はドレス&カジュアルに使えそうです。

池田 やすゆき

2018.10.26

レザーシューズ
ビジネスシューズ

ダブルモンクストラップシューズとは

ダブルモンクストラップシューズを知るにあたって、まずは甲部をバックルで留めるモンクストラップシューズについて押さえましょう。出自は諸説ありますが、“モンク=修道士の履きモノ”という説が有力です。これが原型となり、ベルトが1本のタイプがモンクストラップシューズと呼ばれるようになりました。

ダブルモンクストラップシューズが誕生した背景には、英国稀代のウェルドレッサーと言われたエドワード8世が『ジョンロブ』にストラップを2本つけたシューズをオーダーしたことが挙げられます。これに対して『ジョンロブ』の2代目当主であるウィリアム・ロブ氏は、飛行機乗りが履くアビエイターブーツを元にオーダーに応えたそう。ここまで聞くと「ダブルモンクとの関連は?」となりますが、実は完成したシューズはベルトが2本になったモンクストラップシューズに見えたというのです。これが「ダブルモンク」のはじまりとされています。

ちなみに、ウィリアム・ロブ氏が制作したシューズは既製品として販売されることになるのですが、このとき『ジョンロブ』が量産を依頼したのはノーザンプトンの『パラブーツ』のファクトリーでした。そのため『ジョンロブ』や写真の『パラブーツ』ともに既製モデルのダブルモンクには「ウィリアム」の名が残されています。

ダブルモンクストラップシューズを選ぶ理由

ドレスもカジュアルも英国ブーム。そこで注目されているのが、英国生まれのダブルモンクストラップシューズというわけです。かつては「スーツに合わせる靴は紐靴に限る。唯一の例外はモンクストラップだ」と言われ、ダブルモンクもスーツやジャケットスタイルに重宝されてきました。加えて、ジーンズなどのカジュアルなパンツの足元も引き締めてくれるのも美点。なお、「ダブルモンクのベルトをハズして履く」という小技がメディアで発信された時代もありますが、バックルはきちんと留めましょう。今の時代にはなかなか通じませんので。

シングルモンクストラップシューズとはどう違う?

先述しましたが、シングルモンクは修道士の靴を起源とし、ダブルモンクは軍用のミリタリーブーツを原型としています。そのためシングルモンクは上品なスタイリングに似合います。一方、ダブルモンクは男らしいイメージがあるので、ツイードやダブルブレストのジャケット、レザーなど、ラギッドな印象のアイテムと好相性。冠婚葬祭においては結婚式やパーティーにはシングルでもダブルでも結構ですが、お葬式などはシングルモンクが無難です。

オンオフそれぞれのダブルモンクストラップシューズ着こなしサンプル

ダブルモンクの取り入れ方を、スナップを参考に見ていきましょう。レースアップシューズよりカジュアルなので、フォーマル過ぎないスタイリングに使えそうです。

▼ビジネスシーンではこう履きこなす

まずはビジネスから。オフィスでのダブルモンクは、程良くカジュアル味が取り入れられるので、金融や官公庁以外の比較的ドレスコード緩めの業種の方はトライしてみてください。

着こなし1ジャケットとシューズはダブル同士が相性◎

ミリタリー由来のダブルのジャケットと、アビエーターブーツ由来のダブルモンクは相性良好。ベストを重ねた貫禄のジャケパンスタイルには、足元もバランスをとるためにボリューム感ある靴が似合います。だからこそ華奢なレースアップシューズより、ダブルモンクがハマるというわけです。

着こなし2精悍なセットアップを、シャツとシューズで程良く遊ぶ

一見シンプルなスーツスタイルですが、デニムシャツを合わせてカジュアルダウン。ラギッドな風合いのアイテムを1点加えたタイドアップスーツとダブルモンクで非常にバランス良くまとめています。遊び心がありながら、きちんとネクタイを締めることで品の良さを感じさせるスタイリングに。

▼カジュアルではこう履きこなす

カジュアルにダブルモンクを合わせたスタイリングをご紹介します。ここでのポイントは、ボトムスのシルエットです。

着こなし1ワークパンツとの相性も良好です

夏のスタイルですが、ダブルモンクに合わせたパンツのシルエットが良く分かるのでご紹介。ボリュームを感じさせるダブルモンクと、ゆとりのあるパンツによるバランスの良さが見て取れますよね。ここにカバーオールなど軽めのアウターを羽織れば、秋のコーデとしても通用します。

着こなし2ジーンズはストレート&ロールアップして

MA-1タイプのブルゾンとジーンズというコーデにダブルモンクを合わせれば、品の良いアメカジスタイルが完成します。ジーンズをロールアップしてソックスをのぞかせたり、シューズを強調したりと小技も効いてますね。

30歳を過ぎたら頼りたい、モンクストラップシューズ5選

大人に履いてほしいダブルモンクをご紹介します。イギリスやイタリアの本格靴ブランドから定番モデル、買いやすい価格帯の1足までピックアップしました。

アイテム1『パラブーツ』×『ユナイテッドアローズ』ウィリアム

上述したジョンロブのダブルモンクのファクトリーとして稼働した、パラブーツの自社モデル。アッパーは『ユナイテッドアローズ』がスムースレザーで別注しているのでドレスなスタイルにより似合いますし、自社製ラバーソール「マルシェU」のボリューム感はカジュアルに合わせるのにも適しています。

アイテム2『クロケット&ジョーンズ』ローンズ2

ノーザンプトンの老舗シューメーカーとして人気の高い『クロケット&ジョーンズ』。ラスト348はモダンなロングノーズが特徴で、コレクションのなかでもウィズは狭く甲高なヨーロッパ人らしい足型となっています。細身のスーツに抜群に似合うはずです。

アイテム3『WH』×『ナノ・ユニバース』別注アノネイダブルモンク

『WH』は、シューズデザイナーの坪内ひろし氏が、webマガジン「FORZA STYLE」編集長を務める干場義雅氏とコラボして生まれたブランド。その『WH』のダブルモンクをベースに、セレクトショップの『ナノ・ユニバース』がインソールとコバステッチを別注したアイテムです。

アイテム4『ジャランスリウァヤ』スエードダブルモンク

英国で本場の靴作りを学んだハンドソーンウェルト製法を、インドネシアで製造することでコストダウンしている『ジャランスリウァヤ』。このフォルムと確かな作りで、コストパフォーマンスに長ける、国内有力ショップでも取り扱われる人気のブランドです。しかもスエードはフランス・デュプイ社の素材を使用。毛足も美しく、これでアンダー4万円という価格帯は間違いなくお買い得です。

アイテム5『キッズラブゲイト』ラバーソールダブルモンク

90年代ロンドンのユースカルチャーを知るデザイナーの山本真太郎氏が手がけるシューズとして、このラバーソールはアイコン的存在。ダブルモンクの上品ながら重厚なフォルムはそのままに、パンキッシュなストリートカジュアルにも合わせらせる絶妙なバランス感覚が特徴です。

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