革財布のことどこまで知ってる? 大人に似合う革の種類&ブランド
財布を求める際、大人であればまずレザー製から候補に入れるはず。ではどんなモノを選べばいいのでしょう? 革の種類からおすすめブランドまでQ&A形式でお届けします!
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大人から支持されている革財布。その魅力とは?
革財布の魅力とは、かっちりとしたビジネススタイルにもふさわしい上品さやクラス感。さらに長く使うことができ、自分らしい経年変化を楽しめるのも魅力です。日々使う財布ゆえに、レザーの風合いや品質にこだわってお好みの1点を手にしたいですよね。
革の種類は何がおすすめ? 人気のレザーはこの5つ
種類1
牛革のなかで最も上質で高級な「カーフレザー」
多くの財布に使用されているのが牛革。なかでも最も上質とされているのが、生後約6ヶ月以内の子牛から採取したカーフレザーです。成牛に比べるとキメが細かく、手触りが滑らかなのが特徴。見た目も美しいですが、傷が目立ちやすいというデメリットも。それが気になる方は、カーフの繊細さをキープしつつ傷が目立ちにくいボックスカーフもおすすめです。
種類2
革の中で最高峰の強度と耐久性を誇る「ブライドルレザー」
元々乗馬用に開発されたブライドルレザーは、牛革の耐久性を高めるために、何度もロウを塗り込んで繊維を引き締めているのが特徴。それによって“ブルーム”と呼ばれる白い粉が表面に表れますが、使うほどに馴染んでいき艶やかな光沢感が増していきます。それゆえに経年変化を思う存分楽しみたいという人に打ってつけです。
種類3
“キング・オブ・レザー”と称される希少な「コードバン」
馬の尻部から採れるレザーであるコードバンは、キメが細かいながらも牛革に比べて3倍以上の強度を備えているのが特徴。使い込むほどに艶感が増すことから、“革のダイヤモンド”とも呼ばれています。また、1頭からとれる量はごく僅かで、さらには製法に手間と時間がかかるため、他の革に比べて希少性が高いというのも特筆すべき点。
種類4
薄くてしなやかな質感ながらも丈夫な「ゴートレザー」
財布の素材としても人気のゴートレザーは、その名の通り山羊革のこと。薄めの皮革ながらも繊維密度が高く、しなやかで柔らかな質感なのが特徴です。それでいて強度は牛革と同程度で、耐摩耗性にも優れています。さらに弾力性に富んでいるので型崩れしにくく、銀面の細やかなシボのおかげで傷が付きにくくて取り扱いやすいというのもゴートレザーのメリット。
種類5
見た目も使い心地も優れた高級レザーの1つである「ラムスキン」
ラムレザーは手に吸いつくように柔らかく、キメ細かな質感が最大の魅力。それゆえに高級な手袋やジャケットなどに使われることが多いですが、ハイブランドでは財布にも採用しています。丈夫な素材ではあるものの表面に傷が付きやすいのが欠点ですが、丁重に扱えば光沢感が増して経年変化を楽しむことも可能。ちなみにラムレザーの種類は生後1年以上をシープスキン、生後1年未満をラムスキン、生後半年以内をベビーラムと年齢別に分けられています。
革財布を選ぶときチェックすべきポイントは?
購入時にチェックすべきは、財布のクオリティを左右するコバ(革の切断面)の処理です。ビジネスでの使用も考えると、切りっぱなしはいただけません。また、財布は非常に薄く幾枚もの革を重ね合わせている場合がほとんど。そのため、コバになんらかの処理を施していないと見た目の美しさだけでなく、強度にも問題が出てくるのでチェックが必要です。
革を美しくエイジングさせるコツとは?
革財布を美しくエイジングさせるには、まず毎日使うこと。なぜなら手の油分によって潤った状態になり、乾燥から守ってツヤが続くからです。また、革にとって良い環境“適温適湿”で保管することも大切。直射日光が当たる場所では革の表面が乾燥したり、高温多湿な場所ではカビが生えたり、悪影響を及ぼす可能性があります。さらに革にとって汗は大敵なのでヒップポケットに入れるのは避けたほうが良いでしょう。
革財布が汚れたときのケアはどうする?
基本的に革財布は、使い込むうちに手の油分によって保護膜ができるため、特別なメンテナンスは必要ありません。でも、汚れたとなると話は別。手垢汚れの場合は、革製品用の保護クリームを塗って布で優しくこすって落とします。雨などで濡れた場合は、乾いた布で拭いてから革専用の油を塗りましょう。いずれも仕上げに革専用の防水スプレーをふきかけると、汚れの保護にもなるので忘れず行ってください。
大人が手にしたい革財布は? 3つの視点でおすすめブランドをピックアップ
3つの視点を軸に、大人におすすめのブランドとそのモデルを厳選。モノにこだわりを持つ男性も納得の高品質な革財布のみをピックアップしているので、ぜひチェックしてみてください。
▼視点1:目の肥えた大人に支持される海外のレザーブランド
長い歴史に裏打ちされた技術力の高さやレザーへの並々ならぬこだわりに、日本のみならず世界中の大人の男性に支持されている海外のレザーブランド。きちんとメンテナンスをすれば、経年変化を楽しみながら長く愛用できるというのも人気を集める要因でもあります。
ブランド1
『ホワイトハウスコックス』
1875年の創業以来、高品質な馬具や洗練された革小物を展開している『ホワイトハウスコックス』。イギリスで1,000年以上前から続く伝統的な製法で作られたブライドルレザーが代名詞素材になっており、レザーにこだわりを持つ男性からも多くの支持を集めています。なかでも人気なのが、半円形フラップが印象的な三つ折り財布。札入れやコインスペースはもちろん、多目的ポケットも備えているので、見た目以上に収納力も抜群です。
■DATA
W14.2×H9cm
ブランド2
『エッティンガー』
1996年には英国王室御用達の栄誉を授かった『エッティンガー』は、1934年にロンドンで創業。ロイヤル・ワラントが誇らしげに輝く革小物には、どこか気品も感じられます。ブランドを代表するコレクションの1つである「スターリングコレクション」から、キメが細かくなめらかな質感のスムースカーフ製の二つ折り財布をセレクト。スターリングとは英国の紙幣を意味しており、内側にポンド紙幣のカラーが採用されています。
■DATA
W11.7×H9×D1.8cm
ブランド3
『グレンロイヤル』
1979年に創業し、高品質なレザーアイテムを発信し続けているスコットランド発のブランド。伝統的な素材や技術を継承しつつも時代の要求する機能をプラスしたコレクションは、今もなおスコットランドの職人の丁寧なハンドメイドで仕上げられています。ブライドルレザーを使ったラウンドファスナーの長財布は、大容量で使い勝手も収納力も抜群。紙幣やカードに加えて通帳なども収納できるので、貴重品を1つにまとめたい人におすすめです。
■DATA
W19.5×H9.5cm
ブランド4
『イルビゾンテ』
イタリア・フィレンツェ発の『イルビゾンテ』は、バッグから財布をはじめとするさまざまなレザーアイテムを展開。牛革本来の魅力を最大限に生かしたナチュラルレザーは、使い込むほどに柔らかい質感&味わい深い色へと変化し、革を育てる醍醐味を味わうことができます。独立したコインスペースを備えた二つ折り財布も、もちろんナチュラルレザー製。熟練職人による丁寧なハンドメイドで仕上げられているので、どこか温もりも感じさせます。
■DATA
W11.4×H9.5cm
ブランド5
『ヴァレクストラ』
歴史に残る名品を数多く輩出してきたミラノ発の『ヴァレクストラ』。洗練されたクラフトマンシップや完璧を追求したカッティングなど、細部までとことんこだわって真のラグジュアリーを追求しています。今回ピックしたのは、ベージュの発色が上品な二つ折り財布。ブランドの象徴ともいえるVカットのカードポケットに加え、独自の染料を手作業で塗り磨き上げた美しいコバがシンプルなデザインに引き立っています。
■DATA
W10.5×H9×D2cm
▼視点2:世界トップクラスの技術力を誇る日本のレザーブランド
レザーの質や縫製技術など、クオリティにおいて世界トップクラスともいえる日本ブランドの革財布。日本の通貨事情やライフスタイルなども考慮された設計になっているので、使い勝手も抜群です。ここでは信頼が置ける日本発のレザーブランドを厳選しました。
ブランド6
『土屋鞄製造所』
ランドセル作りから歴史がスタートした『土屋鞄製造所』のモットーは、”長く愛せる、丈夫でシンプルなものを作ること”。一つひとつ職人の丁寧な手作業で作られており、それは財布も同様です。こちらは定番の二つ折り財布に美しいコードバンを採用。紙幣やコイン、カードが収納できる効率的な設計ゆえに使いやすく、かつ飽きのこないシンプルなデザインにコードバンの上質な風合いが引き立っています。
■DATA
W11.6×H9.7×D2.3cm
ブランド7
『ファーロ』
世界に誇れる伝統技法から生まれる製品を日本から発信したいという思いから1965年に誕生。『ファーロ』最大の特徴は端正なデザインに引き立つ繊細で上品、かつ美しい佇まいのレザーです。コンパクトな三つ折り財布は表にゴートレザー、内装にシープレザーを使用。どちらも手にしっとり馴染む質感や風合いを追い求めて厳選したレザーで、かつ防水処理が施されているので濡れた手で触っても安心です。
■DATA
W9.4×H7cm
ブランド8
『ラルコバレーノ』
2008年に誕生した『ラルコバレーノ』は創業者・デザイナーともに日本人ですが、製作はイタリアの工房で行われる稀有なブランド。日本人特有の綿密なデザインとイタリア職人のハンドメイドを融合させた高品質な革小物は、まだ歴史が浅いながらも数多くのセレクトショップで取り扱っています。キャッシュレス派におすすめのフラグメントケースは、背面がベージュというスタイリッシュなバイカラーがポイント。
■DATA
W12×H8.2×D0.5cm
ブランド9
『ポーター』シャルマン ウォレット
1935年の創業以来、日本のバッグ界をけん引し続けている吉田(通称:吉田カバン)初の自社ブランドとして1962年に誕生。すべての工程に置いて手を抜かないモノ作りの姿勢は、創業者が掲げた社是”一針入魂”そのもの。今回ピックしたウォレットシリーズ「シャルマン」は、フランスの名門タンナーであるデュプイ社のシャトーブリアンを使用。柔らかくてキメの細かいカーフとゴールドのコーナー金具が相まって、ラグジュアリー感を盛り上げています。
■DATA
W11.5×H9.5cm
ブランド10
『ガンゾ』
2001年にデビューした『ガンゾ』は日本の熟練職人の手により、一切の妥協を許さない本物を追求したレザーアイテムを展開するジャパンブランド。縫製などの作りの良さはもちろんのこと、ホーウィン社のシェルコードバンをはじめとする素材へのこだわりも相当なものがあります。この二つ折り財布は、定番「コードバン」シリーズのモデル。内側にはヌメ革が使われ、コードバンとともに経年変化が楽しめます。
■DATA
W11.3×H9.2×D3.2cm
▼視点3:周りと差がつく憧れのハイブランド
高品質なレザーを使用しているのはもちろん、デザイン性も高いハイブランドの革財布。バッグから取り出すたびに気分も上がり、他とは一線を画すクラス感を演出することができます。ただ、ブランドの主張が強すぎるのはいただけないので、シンプルなデザインをセレクトするようにしましょう。
ブランド11
『ボッテガヴェネタ』
イタリア・ヴェネト地方の熟練した革職人の伝統やクラフトマンシップに深く根ざした最高品質のアイテムを発信。ダニエル・リー氏がクリエイティブディレクターに就任した2018年以降、『ボッテガヴェネタ』はさらに支持を集めています。コンパクトな三つ折り財布は、ブランドの代名詞であるイントレチャートをフロントに採用。ラムスキンならではのしっとりとしたタッチと高級感ある風合いが、存在感をより高めています。
■DATA
W10×H7×D3cm
ブランド12
『ブルガリ』
1884年に高級宝飾店としてローマで創業。『ブルガリ』というと時計やジュエリーなどの宝飾品のイメージが強いですが、財布も大人を中心に絶大な支持を得ています。また、ブランドアイコンがいくつもあり、その1つがこの財布に採用されている「ブルガリブルガリ」。内装まで贅沢に使った表情豊かなグレインレザーと相まって、ラグジュアリーな雰囲気を盛り上げています。鮮やかなブルーレザーのライニングに、使用するたびに心躍るはず。
■DATA
W11×H10×D2cm
ブランド13
『ロエベ』
1846年にマドリードに工房を開業し、1872年にブランドとして設立。超高品質なレザーを使ったアイテムに定評があり、それはスペイン王室御用達の称号を得るほど。2013年にジョナサン・アンダーソン氏がクリエイティブデザイナーに就任してからは、ファッション性がより高まり、その人気は不動のものとなりました。こちらは女性に人気のパズルバッグと、その特徴的な幾何学模様にインスピレーションを受けたデザイン。コバと色リンクさせたステッチワークも印象的です。
■DATA
W19×H9×D2.7cm
ブランド14
『ジバンシィ』
1952年に設立したフランスのラグジュアリーブランド。モードやシック、エレガンスといった大人の余裕や雰囲気を感じさせるアイテムは数多くのセレブも魅了し、顧客もオードリー・ヘップバーンやジョン・F・ケネディ夫人など錚々たる顔ぶれです。高級感あるラムスキンを使った二つ折り財布は、アイコニックなロゴをエンボス加工で全面にあしらったハイセンスなデザイン。コインスペースにも4Gスナップボタンを施すなど、細部にもこだわりが光ります。
■DATA
W11×H9.5×D1.6cm
ブランド15
『プラダ』
シンプルで洗練されたデザインで世界中から愛されている『プラダ』ですが、ブランドのはじまりは1913年にミラノに開業した皮革製品店。それゆえにレザーには並々ならぬこだわりを持っており、イタリア職人の技術を駆使したレザーアイテムはブルジョワの間で話題となり、イタリア王室の御用達にもなりました。細かな型押しがエレガントなサフィアーノレザーは、『プラダ』でお馴染みの素材。アイコニックなトライアングルロゴとのコンビネーションも魅力的です。
■DATA
W11×H9.5×D2cm
ちなみに、革財布の替えどきはどう見極める?
経年変化を楽しめるのが革財布の醍醐味ですが、味があるのとボロボロなのとは意味が違います。たとえば糸がほつれていたり、ファスナーや金具が壊れていたり……etc。そうなると買い替えるタイミングです。お気に入りだからといってそのまま使っていると、金運が下がるだけでなく、だらしない印象を与えてしまうので注意しましょう。
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※掲載価格は記事掲載時のものとなります。
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この記事の掲載アイテム一覧(全11商品)
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『グレンロイヤル』 ジップアラウンドロングパース
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『イルビゾンテ』 ウォレット
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『ヴァレクストラ』 二つ折り財布
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『土屋鞄製造所』 二つ折り財布
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『ポーター』 シャルマン ウォレット
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『ガンゾ』 コードバン 二つ折り財布
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『ボッテガヴェネタ』 三つ折り財布 イントレチャート
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『ブルガリ』 二つ折り財布
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『ロエベ』 二つ折り長財布
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『ジバンシィ』 二つ折り財布
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『プラダ』 二つ折り財布
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